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TOP > スポーツ障害・外傷 > 膝 > 内側側副靭帯損傷 / 有痛性分裂膝蓋骨

スポーツ障害・外傷 内側側副靭帯損傷

【膝】

半月板損傷

前十字靭帯損傷

膝蓋骨脱臼・亜脱臼症候群

オスグッド症

ジャンパーズ・ニー

タナ障害

内側側副靭帯損傷

有痛性分裂膝蓋骨

離断性骨軟骨炎

後十字靭帯損傷

半月板は膝関節内にある組織で、大腿骨と脛骨(けいこつ:すねの骨)の安定性を与え、膝関節にかかる体重負荷を吸収分散するクッションの働きをします。半月板が損傷されると円滑な膝の動きが妨げられます。

半月板損傷の特有の症状として、膝のロッキング(引っかかり現象:円滑な膝の動きが損なわれた状態)があらわれます。完全伸展あるいは屈曲(膝の曲げ伸ばし)ができず、激しい痛みが伴い、弾発音(クリック)とともに動きが回復する場合はその典型的なものです。サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、野球などの受傷が多くみられます。

損傷部位によってはギプスや縫合手術で治ることもありますが、それ以外では半月板の切除手術が必要となります。
 

有痛性分裂膝蓋骨

膝蓋骨の一部が分離し、離開がみられるものを分裂膝蓋骨といいます。特に膝蓋骨の上外側にみられることが多く、半数は無症状です。しかし痛みのあるものは有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)といい特に激しいスポーツや運動中または運動後に膝関節痛を起こします。分裂膝蓋骨は男女ともにみられますが、痛みを訴えるものの多くは男性にみられます。

 
痛みが出た場合はRICE処置を行い、しばらく練習量を減らしたり、安静にすることで症状は軽減することが多いです。また大腿四頭筋は膝蓋骨に付着しているのでこの筋肉のストレッチを行うことも有効です。しかし分裂膝蓋骨と母床(膝蓋骨の本体)との境目の部分に圧痛が続く場合には、手術によって分裂膝蓋骨を摘出することが必要となります。手術後はしばらくは激しい運動は控えるようにし、徐々にリハビリを行いながら競技復帰を目指します。およそ2〜3ヶ月ぐらいが目安となるでしょう。
 

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