なるほど週刊トレーナーニュース |
◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ 【なるほど週刊トレーナーニュース】 http://www.mag2.com/m/0000184398.html (第50号) 平成19年 1月29日 ◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ こんにちは、ニャロメです。 「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」 といいますが、本当にあっという間の1ヶ月でした。 新年会の記憶が遠いかなたにいってしまいそうです(笑)。 しっかり目標を持って2月も張り切っていきたいと思います〜。 では50号のご案内です。 【本日のメニュー】 ◆今週の活動ダイジェスト 「人を感動させられる活動とは」 ◆今日のネタ帳・ピックアップ 「膝の痛み・分裂膝蓋骨の続き」 ◆今月の読書感想 「宇宙エレベーター」 ◆編集後記 …………………………………………………………………………………………… ◆今週の活動ダイジェスト …………………………………………………………………………………………… 【人を感動させられる活動とは】 今週は移動の多い一週間でした。 講習会参加、遠い学校、近い学校、救急法講習会、 そして週末は少年スポーツ教室のサポートです。 というわけで地域の少年少女たちと 技術向上というよりも、 「スポーツの楽しさを感じてもらおう!」 と選手数名+ワタシ、で出かけたのです。 このような地域活動のサポートというのは、 以前からもオフシーズンを中心にチームに依頼があり、 出来るだけ積極的に参加しているのですが、 今回は初めての依頼のところであり、様子もわからず、レベルもわからず。 行ってみたところ、「うまくなりたい」という気持ちよりもはるかに!? みんな体を動かしたくてしようがない様子なのです! ジョギング、ストレッチ、などコンディショニング関係はワタシの担当で、 運動する前の短いダッシュも本来すべきところですが、 選手より 「これはダッシュするより、鬼ごっこがいいんじゃないですか?」 との提案を受け、鬼ごっこに変更(*^_^*) 選手が全員つかまったら終わり〜。 との変則鬼ごっこで、汗だくになって走っていました。 ※ちなみにこれはウォームアップ こうなったら技術の一つ一つをアドバイスする、というよりも 一緒に参加する、面白さを伝える、といったことがメインとなり、 打ち合わせしてきたこともすべて変更。 技術練習を行いながらも、選手が中に入って一緒にやったり 「すごい技を披露!」 といって?デモンストレーションを行ったり。 最後は選手と少年少女との試合 (もちろん、選手にはハンデがたくさんあるので負けた) を行い、みんなが参加して楽しく終了しました。 「今日はよく笑ったなぁ〜」 と思っているとその様子をみていた年配の方がこられて 「こんなに子供たちが楽しそうに練習しているのを見て感激しました」 と最後はちょっと涙、涙。 「今までいろんな方が技術指導にこられましたが、 こんなに楽しく教えてもらったことはなかったです」 といわれて選手もワタシもビックリ。 ※こんなに笑わせといて大丈夫かな?と思ってましたので。 選手たちは帰り際に 「今日、きてよかったですね。なんだか嬉しかったです」 と話していました。 技術の指導ももちろん大切ですが、 これから大きくなる小学生、中学生にはスポーツの楽しさを 伝えていくことがとても大切。 みんな、またお兄さんたちに会えるように、 一生懸命、練習するそうです。 人の心に何か響くものを伝えていくこと、 それはワタシの一生の課題ですね。 ワタシも心があらわれるような1日を過ごすことが出来ました。 このような機会を得られたことに感謝です! …………………………………………………………………………………………… ◆今日のネタ帳・ピックアップ …………………………………………………………………………………………… 【膝の痛み・分裂膝蓋骨の続き】 〜〜前回のおさらい〜〜 分裂膝蓋骨というのは、成長期にその原因となる動作や活動があり、 成長してから痛みが出てはじめてわかることが多いもの。 成長痛として現れることがありますが、 小学生、中学生の頃にしっかりとしたセルフケア(ストレッチ)を 指導することが大切なのです。 《参考:有痛性分裂膝蓋骨》 http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/injury/injury74.htm 〜〜ココまで〜〜 ということで今回は 「成長期を過ぎた選手の分裂膝蓋骨はどう対応するのか?」 ということについて。 膝の痛みがあり、特に膝の外側がぽこっと出ている場合 分裂膝蓋骨を疑う必要があります。 ※意外と目でみてわかりやすいものです 医師の診察を受け、 レントゲン検査ではっきりと確認できます。 通常の真上からの撮影のほかに、 膝を立てた状態で横から撮影するとよりはっきりとわかります。 分裂膝蓋骨というのは、 ●成長期に筋肉が伸ばされた結果、膝蓋骨の完全骨化を阻害し、 ●特に膝の外側(外側広筋)の筋肉が影響している ものですので、 外側広筋を含めた大腿四頭筋のストレッチを行うことが重要です。 ストレッチは必ず行うようにしたいものですが、 痛みのあるときはムリして行う必要はありません。 痛い場合は「痛くない程度」にとどめるようにしましょう。 痛みの出始めは急性炎症としての対応としてRICE処置が適当ですが、 慢性的な痛みには温めながら、血行循環をよくする工夫も必要です。 練習に参加する場合は保護と保温の意味で サポーターやテーピングなどを使用する場合もあります。 また痛みが軽くなってきたら大腿四頭筋のトレーニングを開始します。 筋力によってある程度カバーすることが可能です。 しかし痛みがまったく変わらない、むしろ痛くなってきている場合は、 手術によって割れた膝蓋骨の一部を摘出することもあります。 手術は骨片の摘出とそこに付着している筋肉を 分裂していない膝蓋骨に縫合することが行われます。 筋肉はこの場合、少しストレッチされた状態で縫合されますが、 トレーニングによって筋力はほぼ回復します。 経験上、分裂膝蓋骨は、 ●保存療法(痛みが軽くなったところでひたすらトレーニング!) ●手術療法(骨片をとって、安静ののちひたすらトレーニング!) とどちらもトレーニングを行うことで、 問題なく競技復帰できることがほとんどです。 どちらにも共通していえることは、トレーニングの重要性。 筋力をつけることはケガの予防、 またケガからの復帰に強力なサポートとなります。 トレーナーは選手に 「どのようにしたらコンディションが向上するか」 ということについて、 選択肢をたくさん提供することが必要ですね。 …………………………………………………………………………………………… ◆今月の読書感想 …………………………………………………………………………………………… 【宇宙エレベーター】 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4479391398/dosportstrain-22/ref=nosim 今年は読書の冊数もさることながら、 「その内容をどれだけ実践に活かせるか」を意識して 読むように心がけています。 「そんなに数、読んでどうするの?」 ともいわれたことがあります。 でもたくさん読んだことのない人には、 たくさん読んだ後の世界はわからない。 なので、今年はたくさん読んでみて、その世界を感じて、 有意義なものなのかどうなのかを自分で判断してみたいと思います。 ●宇宙エレベーター http://amazon.co.jp/o/ASIN/4479391398/dosportstrain-22/ref=nosim もともと宇宙好き?なワタシにとって、 「ようやくアンテナにひっかかり、見つけた一冊」。 タイムマシンを作ろうと計画し、当日には600人もの人を集めた。 結局、タイムマシンは思った通りに動かず失敗に終わった。 落ち込むセルカンに彼の友人の父がこんな言葉を送った 「『過去』に戻って学校で習ったことをを思い出し、 『今』という時間に精一杯準備をして、 『未来』に向かって何をすべきかを考えたんだろう 君たち一人ひとりが『過去』から『現在』、『未来』へと 時を越えたタイムマシンになった、ということさ」 《アニリール・セルカン氏 ブログ》 http://blog.anilir.net/ 現在、東京大学で研究活動をされているそうです。 以下、今月31冊の中からのオススメ本。 ●アイデアひらめくビジネス発想源 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4774129992/dosportstrain-22/ref=nosim ●なぜ「思い込み」から抜け出せないのか http://amazon.co.jp/o/ASIN/4903241122/dosportstrain-22/ref=nosim ●小さい“つ”が消えた日 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4289011527/dosportstrain-22/ref=nosim ●アイデアブック スウェーデン式 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4478760969/dosportstrain-22/ref=nosim ●踊れ!「YOSAKOIソーラン祭り」の青春 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4163516808/dosportstrain-22/ref=nosim なるほどトレーナー本にオススメ本を掲載しました。 ●2007年1月オススメ本はコチラより↓ http://astore.amazon.co.jp/dosportstrain-22/ …………………………………………………………………………………………… ◆編集後記 …………………………………………………………………………………………… 今年は専門書をたくさん読むぞ、と思いながら 振り返ってみればコーチングの本が2冊(^_^;) 感性を豊かにするための勉強なので? 特にジャンルはこだわらないのですが(笑)。 このメルマガでは取り上げてほしい話題や疑問・質問、 心に響く素敵な言葉など、ご意見ご感想をお待ちしています〜 (掲載不可の場合はその旨、一言書き添えていただくと助かります)。 ↓↓ メールフォームはこちらから ↓↓ http://cgi12.plala.or.jp/nyarome/sendmail.htm お手紙お待ちしています〜。 では、来週もよろしくお願いいたします! ◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ 「なるほど週刊トレーナーニュース」とは? スポーツ現場で活動するアスレティックトレーナーの視点から スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報などに関する話題を 提供する無料のメールマガジンです。 スポーツを楽しむ方からトップアスリートを目指す選手まで。 トレーナーやトレーナーを目指す方、トレーナーって何?という方、 トレーナーのいない現場で指導する指導者や保護者の方々に 少しでもお役に立てたら幸いです。 ※このメルマガで紹介されているものに関しての情報等は 各自のご判断の上、ご利用くださいますようお願い申し上げます。 当方では責任を負いかねますのでご了承ください。 【なるほど週刊トレーナーニュース】 発行者 :アスレティックトレーナー ニャロメ サイト情報 :真面目にスポーツトレーニング! http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/ メールアドレス:n_trainer5050@yahoo.co.jp 登録・解除は→ http://www.mag2.com/m/0000184398.html Copyright(C)2006-2007 Nyarome All rights reserved ◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ |