なるほど週刊トレーナーニュース |
◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ 【なるほど週刊トレーナーニュース】 http://www.mag2.com/m/0000184398.html (第94号) 平成19年12月 3日 ◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ こんにちは、ニャロメです。 早いもので今年も残り1ヶ月となりました。 といってもこの1ヶ月がオフシーズンの正念場でもあり、 「アスレティックトレーナー」改め「トレーニングコーチ」として、 競技力向上を目指し、日々奮闘中〜。 ATもコーチも何でもこなす、「何でも屋」です(笑)。 では94号のご案内です。 【本日のメニュー】 ◆今週の活動ダイジェスト 「貴重な一言」 ◆今日のネタ帳・ピックアップ 「胸郭出口症候群」 ◆今月の読書感想 「一瞬で『自分の夢』を実現する法」ほか ◆編集後記 …………………………………………………………………………………………… ◆今週の活動ダイジェスト …………………………………………………………………………………………… 【貴重な一言】 今週は休みの日に、市民交流スポーツフェスタに参加しました。 選手、スタッフは技術練習の指導を、 ワタシはコンディショニング指導を行いました。 毎年参加している活動なのですが、 中学生相手にウォームアップやクールダウンの指導、 練習中は突発的なケガへの対応を行いつつ、 デジカメで選手の指導風景ぶりを撮影するカメラマンでした(*^_^*) (やはり何でも屋?) カメラを構えると選手たちは中学生とともにピースサインをするのに、 「関係者以外グランド入っちゃダメですよ〜」 なんてひどい扱いです。 デジカメ持っているけど、トレーナーですから(一応)。 そんなこんなで、大きなケガもなく楽しく過ごすことが出来ました。 ******* 順番に練習を行う時間のときに、 集合場所に行かず、そのままいる選手がいました。 「どうしたの?集合してるよ〜」 と話しかけると、 「僕、今ケガをしているので練習参加できないんです」とのこと。 ケガのことを聞き、 彼が今、出来ることをアドバイス。 最初はちょっとうつむき加減な顔が、 話をしている間にすごく明るくなっていくのがわかりました。 話をしながら、こっちも真剣に、 「どうしたら良くなるのか」を熱弁していたのですが、 途中で正直、「うわ!」と思いました。 彼にとってはトレーナーという存在も初めてならば、 ケガのことについていろいろ話をしてくれる人も身近にいないわけで、 「話してくれることをちゃんとやってみよう」 という意識が全身からあふれ出ているようでした (というかワタシにはそう見えた)。 「なんて責任のある言葉を話しているんだろう」 と自分自身、その貴重な言葉の重みにあせった、というか、 うまく表現できないのですが、 トレーナーとして背筋がシャキッとした感じでした。 この一言がきっかけでその選手の競技人生を左右するかもしれない。 一番勉強になったのはワタシ自身かもしれませんね。 …………………………………………………………………………………………… ◆今日のネタ帳・ピックアップ …………………………………………………………………………………………… 【胸郭出口症候群】 寒い時期がくると「しびれ感」を訴える選手が増えます。 大きく分けて、 ●神経に原因のあるしびれ ●血流に原因のあるしびれ の二種類がある話をしました。 末梢神経が何らかの圧迫を受けてしびれ感が出ることを、 絞扼性(こうやくせい)神経障害といいます。 その代表選手が胸郭(きょうかく)出口症候群(TOS)、 というのが先週までのお話。 【参考:胸郭出口症候群】 http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/injury/injury25.htm ******* 胸郭出口とは、鎖骨と肋骨の間のすきまのことです。 ここは狭い空間の中に血管(鎖骨下動静脈)だけでなく、 腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の束も通っています。 狭いところにたくさんの管が通るのですが、 おもにオーバーヘッド動作を繰り返すことによって、 圧迫されてしびれ感や痛みを伴うことがあります。 ●気温が低くなると血流も悪くなりがちである ●もともと圧迫されやすい部位である ●筋肉の拘縮(筋肉が硬くなること)などで、 さらに肩から鎖骨下にかけて圧迫されやすくなる といったことを考えると、 気温の寒い時期に、このような症状を訴える選手が多くなるのは、 とても自然なこと(?)といえます。 ではどうするかといえば、 ●血流をよくするために出来ることは? ●筋肉の拘縮を改善するために出来ることは? ●気温の寒い時期に筋温をあげることとは? などを考えるとおのずとわかるのではないでしょうか。 最終手段としての第一肋骨切除などの手術もありますが、 ほとんどの場合は保存療法で対応します。 いろんなコンディショニング方法で改善をはかるのですが、 経験上、筋拘縮改善でかなり症状が軽減します。 でも一番いいのは気候が暖かくなること、だったりします(^_^;) トレーナーとしては選手に「しびれ感」の原因を話し、 寒い時期に起こりやすいものであることを理解させ、 「体が冷えないように、血流がよくなるように」 アドバイスをするようにしています。 …………………………………………………………………………………………… ◆今月(11月)の読書感想 …………………………………………………………………………………………… 【一瞬で「自分の夢」を実現する法】 http://amazon.co.jp/o/ASIN/483795684X/dosportstrain-22/ref=nosim 「変われない本当の理由は『原因』ではなく『結果』をみて 対処療法を行うから」 この本を読んだからといって「夢」が実現するのではありません。 「行動」が変わることで「夢」が実現にむかって動き出すわけで、 含蓄のある言葉がたくさんあります。 この一言もすごく興味深い。 スポーツ傷害に対することとまるで同じじゃないですか。 「結果」をみて対処療法をすると、いつまでたっても同じ傷害を繰り返す。 「原因」を突き詰めて根本を改善することで、再発防止に努める。 しばらく本を置いて考えましたよ〜。 「同じことか。なるほど〜!」 以下、11月の22冊の中からのオススメ本。 ●裸でも生きる http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062820641/dosportstrain-22/ref=nosim ●稼ぐ超思考法 http://amazon.co.jp/o/ASIN/489451284X/dosportstrain-22/ref=nosim ●常識はウソだらけ http://amazon.co.jp/o/ASIN/4898315739/dosportstrain-22/ref=nosim ●サービスの底力! http://amazon.co.jp/o/ASIN/4569640230/dosportstrain-22/ref=nosim ●こちら南極ただいまマイナス60度 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4794214685/dosportstrain-22/ref=nosim なるほどトレーナー本にオススメ本を掲載しました。 ●2007年11月オススメ本はコチラより↓ http://astore.amazon.co.jp/dosportstrain-22/ …………………………………………………………………………………………… ◆編集後記 …………………………………………………………………………………………… 今回の胸郭出口症候群もワタシの研究テーマの一つで、 他のスポーツ傷害よりは少し詳しく勉強させていただきました。 手指血行障害といい、胸郭出口症候群といい、 寒い時期に研究テーマが集中するのは、 オフシーズンだからでしょうか!? メルマガで書いていて初めて気がつきましたよ(笑)。 このメルマガでは取り上げてほしい話題や疑問・質問、 心に響く素敵な言葉など、ご意見ご感想をお待ちしています〜 (掲載不可の場合はその旨、一言書き添えていただくと助かります)。 ↓↓ メールフォームはこちらから ↓↓ http://www.enterprize-n.com/cgi2/smaildx/index.cgi お手紙お待ちしています〜。 ◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ 「なるほど週刊トレーナーニュース」とは? スポーツ現場で活動するアスレティックトレーナーの視点から スポーツ医学、コンディショニング、トレーナー情報などに関する話題を 提供する無料のメールマガジンです。 スポーツを楽しむ方からトップアスリートを目指す選手まで。 トレーナーやトレーナーを目指す方、トレーナーって何?という方、 トレーナーのいない現場で指導する指導者や保護者の方々に 少しでもお役に立てたら幸いです。 ※このメルマガで紹介されているものに関しての情報等は 各自のご判断の上、ご利用くださいますようお願い申し上げます。 当方では責任を負いかねますのでご了承ください。 【なるほど週刊トレーナーニュース】 発行者 :アスレティックトレーナー ニャロメ サイト情報 :真面目にスポーツトレーニング! http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/ メールアドレス:n_trainer5050@yahoo.co.jp(@←小文字に) 登録・解除は→ http://www.mag2.com/m/0000184398.html Copyright(C)2006-2007 Nyarome All rights reserved ◆◇…………………………………………………………………………………◇◆ |