算額(4)

☆合同式の定義☆

 整数aとbを正の整数mで割ったときの余りが
 等しいとき、
 すなわち,a-bがmで割り切れるとき、
 aとbはmを法として合同である
といい、
       a≡b (mod m)
 と表す。



















☆問題
 pを素数とするとき、次の問いに答えよ。
(問1)
 1≦k≦p−1を満たす任意の整数kに対して、
 pはpで割り切れることを示せ。
(問2)
 任意の整数x,yに対して、
 次の合同式が成り立つことを示せ。
  (x+y)≡x+y   (mod p)
(問3)
 任意の整数nに対して、
 次の合同式が成り立つことを示せ。
  n≡n   (mod p)
(問4)
 整数aがpの倍数でないとき、
 次の合同式が成り立つことを示せ。
  ap−1≡1   (mod p)
(問5)
 (問4)で求めた合同式を「フェルマーの小定理」という。
 これを利用して、290を37で割ったときの余りを求めよ。


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