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京都の楽しみ


いち、京都の風景
京都市は、周辺を山に囲まれた盆地で、緑豊かな場所にあふれています。また、先斗町あたりの鴨川の流れと河原沿いの町家とが織り成す光景は、京都のシンボルの一つです。

そこで私が、「あっ、これって京都!!」と感じた代表的な光景をご紹介します。

まずは、先ほどご紹介した先斗町あたりの鴨川とその河原沿いに立地する町家。如何にも京都な感じでしょう?

ここは、上賀茂神社すぐ近くの橋から見た鴨川とその背後の広がる山々です。

京都の自然の豊かさを実感させてくれます。
ここは、下賀茂神社の参道沿いに広がる「糺(ただす)の森」です。

昔こんな雑木林はあちらこちらにあったのに・・・、と思いながら歩くと、木々の自然な香りと水のせせらぎに心洗われます。
ここは、清水寺の舞台から見た三重の塔とその周りの山々。京都のお寺がいかに自然と調和しているかが実感できます。
ここは、秋の紅葉で有名な東福寺とその周辺のもみじ林です。

今回訪問したのは初春で、紅葉のときの美しい姿は見られませんでしたが、建物と周辺の自然とのバランスがうまく取れており、紅葉の見ごろの時には非常に期待が持てるなと思いました。
ここは、有名な渡月橋からみた保津川と嵐山です。中心地から電車で15分ほどで、こうした景色に接することができるのも、京都の素晴らしいところです。。
これは、嵐山天龍寺脇の「竹林の道」脇の竹林です。ここをゆっくり歩きながら、風にたなびく笹の音色を聞くと、「日本人に生まれてよかった!!」と実感できますよ。
ここは、金閣寺北方の左大文字山と大文字焼の後です。毎年8月に、ここに火が放たれ、大きく「大」の文字を作り出します。また、この文字は、Orange Innの屋上テラスからも見ることができますよ。


に、京都の町並み
京都の最大の魅力の一つといえば、やはり町家づくりの民家が並ぶ町並みでしょう。京都の町をぶらぶらしながら、私が好きな町並みのいくつかをご紹介します。

ここは、先斗町の両側に広がる町家造りの飲食街です。狭い通りの両側にびっしりと様々なジャンルの飲食店が、軒を並べており、どこにしようか迷います。価格はピンキリで、下手を打つと大金を払う羽目になりますが、リーズナブルな価格で楽しめるお店もありますので、店の前のメニューに注意しながら、一軒一軒チェックしましょう。

ここは、祇園の町並みです。祇園といえば、格式と値段の高さで、イチゲンの旅行者には無茶苦茶ハードルが高く感じますよね。確かにその大部分の店は、我々貧乏旅行者にはあまり縁のない場所ですが、中にはリーズナブルな値段で祇園体験ができる店もあります。

そのお店は、カフェC.A.D。毎週金・土・日の午前11時から午後5時までの営業なのですが、メニューに載っているドリンクは全て500円と祇園の中では非常にリーズナブル。京都らしさを感じさせる、「抹茶式コーヒー」というユニークなメニューもあります。場所は、祇園のど真ん中です。街を散策しながら、探してみてはいかが。


ここは、北野天満宮近くの上七軒西陣の町家通りです。ここは、「西陣織」に代表される呉服商の街で、京都5大花街の一つでした。その頃に形成された町並みが今でも残っており、その当時の勢いが感じられます。

ここは、京都駅北口周辺の町並みです。この地区は、昔からの町屋が比較的残っており、幅が3メートル程度の狭い道の両側に、昔ながらの京町屋が密集しています。少し時間空いてしまったときに、当てもなくふらふらと散歩をするにはぴったりです。

ここは、清水寺周辺の町並みです。よく見ると結構新しい建物も見かけますが、全て町家形式に統一され、将来的にもしっかりと伝統を受け継いでいこうという心意気を感じます。

ここは、京都の台所「錦市場」です。

訪問したのが午前中だったので、賑わいは今ひとつでしたが、それでもかなりの数の観光客が闊歩していました。

アーケードの中ですが、京町家もかなり残っているようでした。

ここを訪問すると、昔ながらの日本の商店街を思い出させてくれますね。


さん、京都らしさを感じさせる普通のお店
京都といえば、着物や扇子、漬物、和菓子など、日本伝統のお店がいたるところにあり、どれにしようかと悩むと思います。でも、京都らしさは、そうした店以外にも色々感じられますので、ここではごく普通のお店で感じられる京都らしさを集めてみました。

ここは、京都市内を中心にチェーン展開をしている「小川珈琲店」です。まろやかな味わいの珈琲は、京都のみならず、全国にファンがいるのですが、ここで感じられる京都らしさは、お店の伝票を隠すために一緒に出される和の布です。「お金」のなまなましさを覆い隠す和の布地は、いかにも京都の心配りを感じさせます。

ここも、祇園で見つけた、町家づくりの民家を改装したバーです。

一般的に祇園は高いと思われがちで、そこで食べたり、飲んだりという気にはなかなかならないのですが、こちらはメニューを見たところ、非常に良心的で、普通のバーと変わらない感じです。

祇園になじみのバーを持つのもいいかもよ。。

ここは、四条烏丸でみつけた京料理のお店。

昼間に行きましたが、何とおばんざいバイキング690円というのをやっていました。料理の味もそれほど濃くはなく、クオリティは高いと思いました。

お昼頃、錦市場を見学に行くという場合にはいいかも。ただし限定100食なので、急げ!!


ここは、Orange Innのすぐ近くにあるお菓子屋さんです。町家づくりの古い室内で、昔懐かしいお菓子が量り売りされています。店主曰く、「こんな形で売っているところは京都にもあまり残っていないから・・・」ということでしたが、昔の日本を感じさせるお店の一つだと感じました。

ここも、Orange Innのすぐ近くに喫茶店です。日本の喫茶店の原点とも言うべきもので、昭和30年代の建物に、その頃から変わらないメニュー。ここでは京都ならではの「出し巻き定食」など、私もおっ、と驚くものもあります。こうした店も、歴史豊かな京都ならではのものではないでしょうか?こうしたお店は、よく探せば京都のあちらこちらにありますので、皆さんも一度入ってみてはいかがですか?



よん、京都の代表的な神社やお寺
京都といえば、神社・仏閣ということで、どのガイドブックにも紹介されています。ですのでここでは、概要の説明は除き、主な見所だけにとどめたいと思います。

まずこれは、いわずと知れた銀閣寺。東山文化の侘びさびが見事に表現された一品で、まさに京都の代表作ではないでしょうか。銀閣寺はもちろんですが、境内のお庭にバランスよく配置されている苔や竹林、杉林などは、まさに京都、いや日本の文化の原点だな、と改めて感じさせられます。外国の人にとっても、日本文化を理解する上で、非常にわかりやすいお寺だなと思います。

もし、私の外国人の友達が「どうしても時間がなく、1箇所しか訪問できない!!」と言ってきたら、私はきっと迷わず銀閣寺を推薦します。


ここは、南禅寺。本来は雨の時に行くと趣があっていいとのことですが、晴れているときでも十分禅寺らしい凛とした雰囲気が感じられます。

ここは、禅寺とあわせ、明治時代に建設された水路橋も見られるので、とってもお得な気分にもなれます。。
ここは、北野天満宮。学問の神様である菅原道真を祭っている神社であり、訪問したのがちょうど受験シーズンだったために、学生さんでいっぱいでした。また境内の梅の花も見頃で、神社自体は非常に良くあるものではありますが、逆にシンプルで、親しみの持てる感じです。ここは桜もお勧めだそうです。
ここは、祇園のすぐそばにある八坂神社。京都では「八坂さん」ということで親しまれている神社です。赤に白の鮮やかな色の社が印象的ですが、拝観料無料で、京都の中ではふところに優しい神社でもあります。
ここは、知恩院

訪問したときも、本堂で法要が実際に行なわれているところを見ることができるなど、お寺の「生きている様」を実際に見ることができるのはいいと思います。

また、お寺の門から前門、境内、大鐘、そして智慧の道に至るまで、知恩院はどこに行くにも急な階段を上る必要があり、ある意味これはエクササイズです。

ここは、上賀茂神社

有名な「立砂」だけではなく、シンプルではあるものの、歴史を感じさせる神社の建物も印象的です。

それからここは、静粛な森と明神川のせせらぎで心も癒されますよ。

ここは、下賀茂神社

社の途中に広がる森は、静粛な雰囲気を醸し出しています。また社内の建物も、凛とした感じで、日本文化の小気味よさをよく表していると思いました。

外国人の方にも、銀閣寺とはまた違った、日本文化の素晴らしさを伝えることのできるところです。



ここは嵐山の天龍寺

禅寺らしい凛としたたたずまいが魅力です。庭園(入場料500円)は広々としており、嵐山を借景とした造りもとても魅力的です。更に、お庭の一部に広がる竹林も、京都そして日本の魅力を醸し出しています。
ここからは、Orange Innから比較的行きやすい、お勧めのお寺や神社をご紹介します。

まず第一に挙げるべきは、金閣寺でしょう。黄金色に輝く本堂は非常にわかりやすく、日本人の観光客だけではなく、外国人の観光客にうけまくりです。いわば、この地区の「華やかさ」代表でしょうか。

また、本堂と日本の伝統的なお庭の調和は、何度見ても息を呑むものがあります。日本文化を理解する上での入門コースとして、是非見ていただきたいと思います。
ここは、「石庭」で超有名な竜安寺です。

やはり、第一の見所は「石庭」で、縁側に座りながらこの庭を眺めていると、何か本当に心落ち着きます。

でも、ここのウリは「石庭」だけではありません。むしろ、個人的にはその後に散策する庭園の造りの素晴らしさに感動しました。いわば、この地区の「緻密さ」を代表するお寺でしょうか。個人的には、庭園のデキという面では、圧倒的に金閣寺を上回っているのでは、と思いました。


ここは、仁和寺です。シンボルは五重塔でしょうか。

ここの特徴は、「親しみやすさ」かなと思いました。金閣寺とは異なり、各建物のすぐ近くまでアクセスし、じっくりと見物できますし、庭園内の邸宅を隅々まで探勝できますし。訪問したときも、庭園内の邸宅で日向ぼっこをしながらゆっくりすることができ、心から癒されました。

今回訪問したのは3月はじめで、仁和寺の名物である遅咲き桜の開花時期(4月下旬頃)までまだ間があり、桜を見ることができなかったのは残念でしたが、そのときには、是非もう一度行かなければ、と思いました。
ここは、妙心寺です。この地区の4つのお寺の中では一番地味に見えますが、ここも非常に魅力的です。

ここの特徴は、「リーズナブルさ」です。お寺の規模としては4つの中で最も大きいにもかかわらず、拝観料は何とフリー。お金にシビアーな外国人旅行者に人気があるのも頷けます。

しかも、中身も充実で、一つ一つの建物も歴史を感じさせるもので趣があり、個人的には「寺社建築物のテーマパーク」と名づけてしまったほどのものです。もし、妙心寺が京都以外にあれば、間違いなく超特大目玉になったことでしょう。

ただし一つアドバイス。妙心寺の脇に、「退蔵院」という別のお寺があります。そこは、拝観料500円を取るにもかかわらず、個人的にはあまり見るべきものがないと思いました。同じ500円なら、仁和寺の方に使うか、休憩のコーヒー代に使った方が無難ですよ。。
ここは、京都駅前すぐの東本願寺西本願寺です。現在どちらも本堂の工事中ということもあり、比較的参拝客が少ないのですが、巨大な京都のお寺の感じは実感できます。

どちらの本堂の中が見学でき、また実際にお祈りに来る人にも遭遇できるなど、信仰の場としての「お寺」を実感できます。

ここは、千手観音で有名な三十三間堂です。

行ってびっくりしたのが、お堂の長さ。50メートル程はあるでしょうか。しかも、その建造物が700年前のものというのにも驚きました。建物マニアの私にはこれだけだけでも十分満足できました。

中に入ってまたびっくり。いわば日本の兵馬俑といったところで、千体の千手観音像が鎮座する様は、世界中のどんな人にも驚きを提供するでしょう。

ここは、金閣寺的なわかりやすい驚きを実感するにはいい場所だと思います。ただし、日本人の持つ侘びさび的なものはあまり期待しないほうがいいですよ。

ここは、秋の紅葉で有名な東福寺です。

印象としては、京都の寺院が持っている、歴史ある建造物をしっかり持ち、かつそれらが周辺の風景とよくマッチしていることです。また、本堂のどっしり感と、開山堂の燐とした佇まいに、非常に好感が持てました。

また、お庭に興味があり、かつお金に余裕があれば、方丈庭園も非常に趣があり、400円追加で出しても訪問する価値アリかなと思います。

ここは、新幹線から見える五重塔で有名な東寺です。

さすが真言宗の総本山だけあり、それぞれの建造物の持つ迫力は京都の寺院の中でも別格で、特に金堂、講堂、五重塔という、重文・国宝がずらずらと並ぶところは、建造物マニアでなくても、十分感動できます。

個人的には、ここは、どんなに時間がなくても、京都に来たら必ず行くべき寺院の一つだと思います。