( 6日目:9/19)チンチョン[小さな町で、静かな時間を]
○チンチョン行きのバス停は、分かりにくい
 ホテルのカウンターで、チンチョン行きのバス乗り場を聞いてタクシーに乗る。
 ホテルで地図にマークしてくれたのは、Estacion Sur de Autobuses(南バスターミナル)だが、そこへ行くと、「チンチョン行きはここではない、裏だ。」と言っているよう。とりあえず裏に回ると別のバス会社のキップ売り場がある。そこで聞いても違うといっている。お客さんも一緒になってスペイン語で指差しながら説明してくれる。その指の方向に行ってみるけど、バスターミナルのようなものが全然無い。

 番地を探してウロウロするうちに、なんとかバス会社の営業所にたどり着いた。
 窓口があったので、切符を買おうとするが、切符はバスの中で売っていると言っている。仕方が無く窓口の前のソファーに座って出発時間を待つこととする。

 しばらくすると、運転手のような人が営業所の中に入ってきた、窓口の人が私達はチンチョンに行きたいのだということをこの人に言ってくれた。バスまで運転手の人が連れて行ってくれた。
 バス乗り場は、バスターミナルというのではなくて、一般の路上にあるバス停であった。キップの販売機は、運転席にあり、そこでキップを発行してくれた。
チンチョン行きのバス営業所(La Veloz社)
緑のひさしがある小さな事務所です。
トイレのドアの鍵は、壊れていました。というよりも、ありませんでした。
でも係りの人はとても親切。
バス乗り場は、この左にある。(普通のバス停の形式)
チョン行きバスのチケット→
運転席にある券売機で発行してくれます。結構進んでいる。

(H)この時の運転手さんは結構人気者らしく、バス停に行くと、バス待ちの人々に拍手で迎えられていました。
 それとも、早くバスのドアを開けて乗せてくれ!と言う合図だったのでしょうか。
○「パラドールは、この坂を上がれ」との大合唱
 カスティーリャの荒野をバスが走り、アニス酒の工場の側とかを通り過ぎていくと、チンチョンの標識が段々増えてきた。
 バス停に着いたらしく、運転手さんが我々に、「ここで降りろ」といってくれた。

 そうすると回りのお客さんたちが、口々に「パラドールはこの坂を上がっていったところにある」と言ってくれている。Hとパラドールの話をしているのを、聞いていたのか、今までバスの中でその人たちとは全然話をしていないのだけど、突然皆で言い出したので、驚いたやら、嬉しいやら。
 皆さんに御礼を言いながらバスを降りる。
 坂をコトコト上がっていくと、そこに今日泊まるパラドールがあった。
○インターネットで申し込んだパラドールに無事チェックイン
 昨年スペインに来た時には、パラドールに泊まれなかったので、今回はどうしても泊まろうと計画し、チンチョンのパラドールをインターネットでスペインの旅行代理店経由で申し込んだ。
 H.I.S.で手配してもらっていない唯一の宿であるし、旅行代理店と日本語抜きの予約シート等でやりとりしたので、果たして予約が届いているのか不安だったけど、送られてきた予約確認シートを提出したら、チェックインOKであった。一安心。
パラドール(旧修道院)の廊下
(H)パラドールは、やはりうわさどおり素敵です。
 廊下にじっと座っていても一日中過ごせるくらい。絵・彫刻とも素晴らしいものです。
○チンチョンをゆっくりブラブラ
 チンチョンの町は、歩いてもすぐ回りきれるほどの広さです。
 シーズンオフのようで、観光客は殆どいません。地元の方の生活を感じながら町をブラブラ...
 晴れていたと思ったら突然雨が降ってきたりして、ちょっとスペインのイメージと異なる天気です。
 途中でバスを待っている東洋系の男性(30歳前後?)が居られました。何処の国の人かなっと思っていたけど、東海テレビの紙袋を持っておられたので、たぶん日本人だろうと日本語で声をかけてみることに...。やはり日本の方で現在マドリッドに住んでいるのだけど、チンチョンが好きなので、部屋を探しに来ているとのこと。でも家賃が高くてなかなか決まらないと困っておられた。大変だろうけど、スペインで生活出来るなんて、うらやましい限りです。
マヨール広場(手前)・パラドール(中央)そして古城(奥)
 パラドールを出ると、すぐ前がマヨール広場。
 広場には闘牛の観覧席が設けられている。闘牛のポスターも貼ってあったけど、もう終了していました。
 でも観客席の外側は、レストランとかの家が迫っているので、元気一杯の牛は何処からどのようにして入ってくるのかちょっと分かりません。
 この時期、広場(闘牛場)の中は、みんなの駐車場になっていました。
チンチョンは犬ものんびりと
 コーギーのような犬に出会った。
 スペインの犬は、何処で見ても幸せそうだけど、こいつものんびりと鎖も無く歩いていた。逃げも吠えもせず、チラッとこっちを見ている。
時計台(時間は夜?の7時)と夕方の教会
 7時だけど、ご覧のように空は真っ青。
 サマータイムの関係で、どうも調子が狂ってしまいます。
 この側にある教会では、夕方の礼拝が行われていた。信者代表のようなご婦人が、壇上で教義を読まれている。最後列に座らせていただいて、何となく雰囲気を味わわせてもらう仏教徒でした。(あまり仏さんにも信心深くはありませんがね。)
 やはり、集まっておられるのは老年の方ばかりで、たまに若い人が教会に入ってくるが、おじいさん・おばあさんに何か話をすると、また出て行ってしまう。用事がある時だけ入ってくるようだ。

 
(H)チンチョンは、小さな町で坂道だらけ。
 バギーを押して、若いママは頑張っていました。子供は、お人形みたいにすごく可愛い。
 切手を売る店を見つけて、初めて息子達に葉書を出しました。これに味をしめて、この後何回か葉書を出しましたが、このチンチョンからの葉書がとにかく遅れて、帰国後、3週間ぐらいしてやっと届いたとか。
○お酒大好きの私にとっても、アニス酒は強敵
 スペイン語のメニューは、ちょっと辛いので、どのレストランに入ろうか迷っていると、英語のメニューを貼り出しているレストランがあったので、今夜はここで夕食をとることにした。
 入っていくと、ご主人が「まだ営業時間で無いので少し待ってくれ。」と言っている。(本当にスペイン語は全然分からないんだけど、何となく雰囲気で通じてくるな。)
 そうすると、お母さんが出てきて、「何を言っているの、通してあげなさい。」と言ってくれた。(多分)
 そこで、2階のマヨール広場を見下ろす席に案内してくれた。
 食事の最後に、チンチョン名物のアニス酒を頼んでみる。アルコール度が相当高そうで、お酒なら万難を排して飲んでしまうのが信条の私でも、全部は飲めませんでした。残念。
手ごわいアニス酒
 冷やすと少し白くなります。

子羊の腿のロースト(食べている途中ですが)

(H)夏のシーズンと週末には、人で賑わうらしいのですが、この日はお客もまばら...レストランも貸切みたいでした(他に二人だけお客さんがいましたが)
 ラムのロースト一人前と言ったつもりが二人分来て、もうフーフー言いつつ平らげて、やっとデザート。これはすごくおいしくて、本当に別腹というくらい美味しく食べました。デザートは何処でも美味しかったなー。 
 主人は、ここ特産と言われるアニス酒を注文。さすがの主人も一口飲んで真っ赤になるほど強い酒でした。
←ヨーロッパ各地を歩いている様子を中心にアップしています。