( 8日目:9/21)マヨルカ島[素敵なアントニオおじさんとご家族]
○今回の旅行のメインイベント:アントニオおじさん(Tio Antonio)とお会いする日
 インターネットで知り合いになることが出来たJacoさんのご主人のJackさん(お二人ともカリフォルニア在住)のおじさんである、アントニオおじさんとそのご家族に今日はお会いする日だ。
 単なる観光ではなくて、是非スペインの人とのお付き合いをさせていただきたいと思って、Jacoさんにお願いしたところ、快く了承をいただけて、今日のスケジュールを設定することが出来た。
 ご家族の写真や電車の時刻表とかは、Jacoさんから送っていただいているので、待ち合わせも大丈夫。
 JacoさんJackさん大変ありがとうございます。

○ソイェール(マヨルカ島の北側にある古い街です)へは、アンティークな電車で

 アントニオおじさんとは、ソイェールの駅で13時30分の待ち合わせ。
 それまでに、ソイェール→ポルト・デ・ソイェールと行って地中海のリゾート海岸を見ることとする。
 まずは、スペイン広場にあるソイェール行きの電車乗り場へ歩いて向かう。
パルマからソイェール行きの電車
朝8時の出発です。
客車には1等車と2等車がある。1等車は革張りのシート、2等車は木のベンチです。もちろん我々は2等車でした。
(H)日本でも、明治時代に走っていたような客車の雰囲気で、当時の貴婦人になった気分。

朝もやの中のソイェールの街

峠のトンネルを通り過ぎると、電車の窓からソイェールの街が見えてきた。
朝もやがほんのりかかっていて、いい感じ...期待が膨らんでくる。

(H)このもやはとても素晴らしくて、写真でも私たちの感動を伝えることが出来なくて、少し残念。
 空中都市みたいな感じもあり、カテドラルの尖った屋根がチラチラと見えて、本当に中世みたいでした。

○更にかわいらしい電車に乗って、海岸へ
 あれえ、アントニオおじさんがもう来られてるよ。

 ソイェールの駅前から今度は、トランビアに乗って、海岸まで。
 電車が走り出すと、誰かが追いかけて走ってくる。かけているあのメガネは、Jacoさんから聞いていた、アントニオおじさんのトレードマークのエルトン・ジョン風のメガネではないか。
 「Tio Antonio?」と呼んでみると、「そうだ」と言っている。もう電車は動いているので、「また帰ってくるよ」と叫ぶ。
 着く電車に合わせて、早々に来てくださっていたようだ。申し訳ありません。

(H)本当にびっくり。あまりの親切にスペインの人のやさしさが身にしみました。
ポルト・デ・ソイェール行きのトランビア
 家の軒下や、畑の間をすり抜けながら走っていく。
 遊園地の電車のようです。
ちょっと失礼して、待機中トランビアの運転席に→
 運転席にちょっとお邪魔しました。

(H)ポルト・デ・ソイェールに行く電車は、割とすいていたのに、帰りは満員でお客が鈴なり。
 団体客で乗り遅れたおばさんたちがいて、すごく走って追いかけたりして、皆で大笑いをしていました。アメリカ人みたいだったけど、失敗した時の笑いって、世界共通みたいでした。

○リゾート客は泳いでいます(私にとっては、ブルゾンを着る位の気温だけど)
 海岸では、リゾート客が日光浴をしている。まだ、10時前なのであんまり気温も上がっていないのだけど、結構泳いでいる人もいる。元気だなと感心してしまう。
 聞いていた通り、上半身裸の女性も結構いて、目のやり場に困ってしまう。

 海岸では、若い女性ばかりのパーカッショングループ(14〜5名)が、テンポの良いリズムを刻んでいた。聞いている人もリズムをとって踊っている。

(H)聞いているリゾートの客は殆ど水着でしたね。
 帽子が回ってきて、しっかりお金を入れさせられました。
港に停泊中の観光船
 観光船で、サ・カロブラという景勝地へ行けるようだけど、今回は時間が無いので我慢する。
港の出口→
 やはり綺麗な地中海です。

(H)年配のご婦人も釣りをしていました。
Hがやっと足にぴったりのサンダルを見つけたお店の棚
 行く先々で履物を探していたHだけど、ここまで来てやっと自分の足にぴったりのサンダルがあったよう。
 これ以降は、このサンダルで快適に歩いていました。

(H)今回は、靴擦れが出来、足のむくみもなかなか取れず、観光気分も半減するほどでした。
 マヨルカは革製品が有名と聞いていたので、靴屋ばかり覗いていました。
 既に一足サンダルを買っていましたが、気に入らなかったので、ここで見つけてラッキー。良いお値段でしたが、すごく足になじんで、帰るまでこのサンダルにお世話になりました。


○さあ、いよいよアントニオおじさんのおうちに...
 ソイェールに戻り、アントニオおじさんとの待ち合わせ場所に向かう。やっぱり朝来られていた人は、アントニオおじさんでした。Hと一緒におうちまで連れて行ってもらった。

(H)駅から少し遠かったのに、朝からこれを2往復もしてくださったということですね。本当に感謝です。
 

 家につくと、フローラおばさんが迎えてくださった。
 ほっぺたにキスをしてくださるのだけど、日本人の私とHはやはり戸惑ってしまう。でも、フローラおばさんはお構い無しに歓迎してくださり、家の中に招き入れてくれた。
 アントニオおじさんが家の中を案内してくださる。なんと家は、5階建てになっていてびっくり。なぜか電話機が一杯あった。(あとで聞くと、電話会社に勤めていて、現在は引退されているらしい。実は私も電話会社勤務)
 キッチンでは、フローラおばさんが、食事の準備をしっかりしてくださっている。

(H)すごく美味しい匂いで一杯です。


 途中から、お孫さん二人(トニーとアレハンドロ)が来てくれた。トニーはおじいさんの名前を継いで(お父さんもトニー)、アレハンドロは、なんとあのアレキサンダー大王の名前を継いでいるとのこと。アントニオと言う名前もローマ帝国に出てくるし、名前のスケールがすっごく大きい。

(H)長男は代々名前を継いでいくらしいです。
お孫さんとアントニオおじさん
 左がトニー君、右がアレハンドロ君
 とても素直でかわいらしい兄弟です。
 二人に日本から持ってきたポケモンのオマケ付きお菓子をプレゼントした時に、「ポケモンは日本で作ったキャラクターなんだよ」と言っても信じてもらえませんでした。
 どうもスペインで考えられたキャラクターと思われているようです。
 
 お話をするのだけど、スペイン語会話は例の4ページものの入門編しかないので、ちょっと辛い。両方ともあやふやな英語で話していてもやっぱり難しい。でも、ひたすら話し掛けてくれる。半分ちょっとはお互いに話が通じてきたと思う。
 
(H)分からないからと無口になってはいけない。しゃべり続ける。これがスペイン旅行で学んだベスト1です。
○フローラおばさんの、素晴らしい料理のパレードが始まります。
 さあこれからお楽しみの昼食タイム。
まずイカ墨のパエリア
 今まで食べたイカ墨料理で一番美味しかったです。

(H)家が近かったら、テイクアウトにしたいくらい美味しかったです。
次は、スペイン風パエリア
 地中海の具が豊富に入ったパエリアです。
 大根の輪切りと交互に食べていきます。
 でも、パエリアのダブルヘッダーをこなすのはちょっと苦しくなってくる。
 お孫さんたちは、元気良くパクパクと食べている。
でっかいプリンです
 後ろのトマトと見比べてください。トマトはプチトマトではありませんよ。これもとても美味しかったです。
 
フローラおばさんとアレハンドロ君とアントニオおじさんとコカ
 最後に、とどめでケーキです。
 ヨーロッパの人は、たくさん食べてあのバイタリティが出るのだろうな。
 東洋人は少食で、食べ物のスケールにも圧倒されてしまいます。


(H)「おいしい」とスペイン語で言ってみると、皆から発音を直されました。特に二人の子供達から、「ノーノー」とダメだしされて、スペイン語教室に早変わり、素晴らしい思い出です。
○人がどんどん集まってくれる
 アントニオおじさんの娘さんのマルガさんが、子供さんのミューちゃんを抱いてきてくれた。
 また、息子さんのトニーさん(トニー君とアレハンドロ君のお父さん)も来てくださった。デジカメのことを英語で色々聞かれるのだけど、十分に説明できなくて残念。
 人数が増えてきて、段々我々が皆さん相互の続柄がわからなくなってきたのを見かねて、マルガさんが家系図を書いてくれた。このHPもそれをもう一度見ながら作っています。
○Jacoさんと初電話
 アントニオおじさんが、カリフォルニアのJacoさんに電話をしてくれた。
 メールのやりとりはしているけど、話をするのは初めて。
 久しぶりのH以外との日本語の会話(Jacoさんは、日本の方です)。ここでの歓待の様子と、お礼を一所懸命話すのだけど、いくら話しても話し足りません。
○シエスタの体験も出来ました
 食事の後は、居間に案内してくださった。日本から持ってきたささやかなお土産をお渡しすると、フローラおばさんは、Hへ扇子を、アントニオおじさんは私に葉巻をプレゼントしてくれた。
 その後、ソファーで寛げということで、我々はテレビを見ているうちに、すこしウトウトしてしまった。気持ちよく本場のシエスタを味わわせていただいた。

(H)初めてのお宅で、二人してシエスタするなんて恥ずかしいくらいでしたが、すごく気持ちよくて。
  おもてなしは、こんな風にするものだと教えてもらいましたね。

○アントニオおじさんのおうちを後に
 残念だけど、そろそろ帰らないといけない時間になってしまった。
 帰りは、セバスチャンおじさんのタクシーでパルマまで送っていただくこととしていたのだけど、迎えにきてくれたのは、セバスチャンおじさんの息子さんで、やはりタクシをやっている同じ名前のセバスチャン。
 Hは、若いハンサムの人なので喜んでいる。(セバスチャンおじさん、ごめんなさい)

(H)セバスチャンさんと、ツーショットの写真をとりました。ラッキー。

アントニオおじさんの家の前で
 おじさん、おばさん大変ありがとうございました。
 素晴らしい体験をすることが出来ました。
 お二人は本当に仲が良いですね。この写真でも、おばさんの左手は、しっかりおじさんの肩に乗っています。
見習わなくては...。
 左から2番目の方が、娘さんのマルガさんで、お隣に住んでおられます。
 是非今度は、皆さんで日本にきてください。

○美しい景色を見ながら、パルマへ向けて
 パルマへの行程には、素晴らしい場所がたくさんありました。
 セバスチャンがそれぞれ案内してくださり、説明もしてくれた。感謝。
ディア
 古い建物が、斜面に沿って重なるように建っています。

(H)景色は何処も素晴らしく、世界遺産になるようなものばかりと思うほど。
ソロ・マッチ→
 一番先の岩(フォラダダ)には、波の侵食で穴が開いています。
カルトゥハ修道院(バルデモサ)
 ショパンがジョルジュ・サンドと一冬を過ごしたということで有名な修道院です。
 パリから運んできたピアノも保存されていました。
 鐘楼の緑のタイルも珍しい。
ベルベル城から見たパルマ
 美しい眺め(ベルベル)と言う名前のとおり、港を含めたとても素敵な景色が一望です。
○Jacoさんがマヨルカに家を持たれたときには...
 今日は最高の一日でした。
 アントニオおじさんとご家族には是非またお会いしたいし、マヨルカをもっと時間をかけてみてみたい。
 Jacoさんご夫婦は、マヨルカに引越しする計画があるらしい。もし、そうなった時にはもう一度マヨルカに来てみたいねと、Hと二人で話をした。
 勝手に決めてごめんなさい。Jacoさん
←ヨーロッパ各地を歩いている様子を中心にアップしています。