川崎大師と露店

2010年1月






 
京急川崎大師駅南口
 京急川崎大師駅南口

 川崎大師と言えば大人気の初詣スポット。明治神宮(東京都)、成田山新勝寺(千葉県)と並んで毎年初詣の人出は全国ベスト3入りの常連です。そんな川崎大師の賑わいを探るべく、京浜急行大師線の川崎大師駅南口前からスタート。





駅前の国道を横断
 駅前の国道を横断

 お目当ての川崎大師に行く前にちょっと寄り道です。

 駅前を走る道路は国道409号線。駅の南口を出たら、向かって右前方に見えている横断歩道で国道を渡りましょう。





若宮八幡宮
 若宮八幡宮

 国道を横断したまま直進すると、ほどなく右手に鳥居が見えて来ました。ここは若宮八幡宮、この地域の鎮守さまです。





若宮八幡宮本殿
 若宮八幡宮本殿

 メジャーな川崎大師で大混雑の洗礼を受ける前に、たっぷりと静寂というものを味わっておきましょう。





金山神社
 金山神社

 本殿の左隣に並んで建っている黒い建物は、若宮八幡宮の境内社となる金山神社の社殿です。そして、平成11年に建て替えられたばかりのユニークなデザインの社殿の前には、な・なんと!大きな男性のシンボル像が・・・・。

 実はこれ、御神体のレプリカでした。





絵馬殿
 絵馬殿

 金山神社は子授け、安産、夫婦和合に霊験あらたか。そういう訳で、御神体が男性のシンボルなのです。境内には複数のこういったシンボルが奉納されていて、写真の絵馬殿内中央に見える物もそのひとつ。因みに絵馬の願い事は圧倒的に「赤ちゃんがほしいっ!」でした。

 ユニークながら静けさが漂う神社で充分心を落ち着けたところで・・・? いよいよ大賑わいの川崎大師へと向かいましょう。





表参道厄除門
 表参道厄除門

 一旦川崎大師駅まで戻ったら、駅前から向かって左側前方に見えている厄除門を抜けて、表参道へと入って行きます。





表参道の商店街
 表参道の商店街

 今日は1月10日。正月気分もとうに抜けた筈なのですが、境内へと続く参道は御覧の様にやっぱりまだまだ初詣客で賑わっています。





立ち飲み居酒屋営業中
 立ち飲み居酒屋営業中

 参道にある酒屋さんの店頭では、立ち飲み居酒屋も営業中。1杯100円の甘酒から、ビールやにごり酒、おつまみのおでんまでやってます。





参道の露店
 参道の露店

 今日は日曜日という事もあってか、表参道は歩行者天国。沿道にはかなりの数の露店が隙間なく並んでいて、のぞいて歩くだけでも時間を忘れます。





仲見世通り入口
 仲見世通り入口

 およそ500m程の表参道を歩いて行くと、やがて右側に仲見世通りの入口が見えてきます。そしてその先にはもう川崎大師の山門が見えているのですが、参拝客が溢れ返っているために今日は通行規制中。仲見世通りは帰り道専用の通路になっているので、ロープが張られてここからは入れません。





不動門
 不動門

 という訳で仲見世通りの探索は後回しという事にして、指導標の指示に従いグルっと廻り道です。

 そしてやっと正面に見えてきた不動門前にも、更に廻り道を指示する横断幕が掲げられていました。





大山門
 大山門

 何とか大師さまの大山門に辿り着いたんですが、なんとこの状況。参拝を待つ人の列は、大山門をくぐる遥か前から続きます。





大本堂
 大本堂

 やっとの思いで大山門を抜けて境内へと入って来ました。が、しかし、ご覧の様に大本堂での参拝の道のりはまだまだ遠い。

 実は私はもう元旦に地元の神社で、いつもの様に初詣を済ませていたのでした。





境内の露店
 境内の露店

 そんな訳で氏神様にやきもちを焼かれても困るので・・・・ 今日はお参りの予定は無し。

 という事で、大本堂へと続く長いながい人の列には加わらずに、さっそく境内の偵察開始です。





ここも屋台、あそこも屋台、みんな屋台!
 ここも屋台、あそこも屋台、みんな屋台!

 表参道の歩行者天国でも沢山の露店がびっしりと並んでいましたが、ここでも負けず劣らず沢山の露店が営業中で、境内はまるで屋台の迷路のよう。





屋外居酒屋
 屋外居酒屋出現

 屋台前に置かれた簡易テーブルの上に露店で買った焼き鳥やお好み焼き、ビールを並べて、にわか宴会は今まさにたけなわです。





八角五重塔
 八角五重塔

 厄除けで有名なこの川崎大師は真言宗智山派の寺で、本来の名は平間寺と言います。そしてその通称からも分る様に、祭られているのは弘法大師(空海)。縁日は毎月20日と21日で、正月と同様露店などが出て賑わいます。

 という事で、ちょっとこの辺で境内の文化財にも目を向けてみましょう。残念ながら川崎大師は、第2次大戦の戦禍で建築物など多くの貴重な文化財を失ってしまったため、現在見る事が出来るのは戦後に作られた比較的新しい物が殆どです。

 先ずはこの八角五重塔。昭和59年の落慶で、ひすいの大日如来像などが安置されています。





しょうづかの婆さん
 しょうづかの婆さん

 小さなお堂を見つけました、しょうづかの婆さんです。現世とあの世の境界を流れる三途川。死後誰もが渡る事になるこの川の船賃は六文です。ところが六文銭を払わずに渡河しようとすると、川岸で待ち構えているこのしょうづかの婆さんに、身ぐるみ剥がされてしまいます。





しょうづかの婆さん
 しょうづかの婆さん

 そんな、ちょっとおっかないしょうづかの婆さんですが、お参りをすると容姿端麗にしてくれるのだとか。そういう訳で、今日もお参りをする女性の姿が絶えません。





釈迦如来像
 釈迦如来像

 池を隔てた向こう側にある樹木の茂みの中に、光輝く金色のお釈迦さまを発見。これは、森の中で悟りを開いたお釈迦さまを再現しているんだそうです。





薬師殿
 薬師殿

 青空にひと際映えるこの白い建物は薬師殿。平成20年に建立されたばかりのホヤホヤの施設です。





大師公園
 大師公園

 川崎大師の境内を抜け出して、隣接する大師公園にやって来ました。広々とした芝生の広場で子供たちが飛び廻っている姿は、ひしめく露店と参拝客でごった返す境内とは対照的です。





瀋秀園
 瀋秀園 垂花門

 ご覧の写真の門は瀋秀園の垂花門。瀋秀園とは大師公園内に造られた中国風の庭園です。





瀋秀園内
 瀋秀園

 この瀋秀園、川崎市と友好都市になっている中国の瀋陽市から提携5周年を記念して、昭和62年に寄贈されたものです。





大湖石
 大湖石

 奇妙な形をした巨石がありました。これは大湖石と言って、どうも中国ではかなり貴重な石とされているらしい。





瀋秀園内
 瀋秀園内

 1,300坪余りの庭園内には池を中心に山や滝などが築かれ、散策路で園内をひと回りできる様になっています。入園無料。





仲見世通り
 仲見世通り

 再び川崎大師の境内へ。そして大山門を後にして、既記の様に今日は帰り道専用となっている仲見世通りを歩きましょう。





仲見世のだるま屋さん
 仲見世のだるま屋さん

 仲見世通りの商店街には、開運厄除けのだるまさんを販売する店が数多く軒を連ねています。





飴の実演販売!
 飴の実演販売!

 だるま屋さんの次に目につくのは、飴を実演販売する店。棒状の飴に包丁をおとしながら、トントンとリズムを刻んで飴を切ってゆきます。写真の店は人手不足なのか、なんとロボットもお手伝い。





露店は大盛況
 露店は大盛況

 仲見世通りを経て表参道に戻って来ました。沿道の露店は相変わらずの大盛況。なんと、行列のできる店も。





表参道厄除門
 表参道厄除門

 表参道厄除門の向こうに見えるのは京急川崎大師駅。しかしながら、駅から川崎大師へと向かう人の波はまだまだ衰えそうもありません。









★交通 京浜急行大師線 川崎大師駅下車
★歩行距離 約4.0km



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