【 人間世界で共産主義は成り立たない 】

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 「丸山久明先生の思い出」で、岩沢小学校の時のクラス担任だった丸山久明教諭の思い出を書きました。
 またその方の著書にも触れてみました→誠実に歩み続けて七十余年 ―わが共産党人生に悔いなし―

 共産党員の丸山教諭は「祝日でも日の丸を掲揚するな」と言っただけではなく、時々共産主義の素晴らしさを説明したのでした。
 「共産主義は素晴らしい制度だ。働ける人は自分の能力に応じて一所懸命働き、得たものをある場所に置いておく。働いた人も病気やケガや老齢などで働けなくなった人も、人々はそこから自分の必要な分だけを取って消費する。」というようなことを話していました。

 ある遠足の時、縄文時代の遺跡付近を歩いていて、私は石斧のような形をした石を見つけました。 喜んだ私がそれを丸山教諭に見せて、家に持って帰ると言ったところ、丸山教諭は「君がこれを家に持って帰れば他の人は見ることができないが、学校においておけば皆が見て利用できる。だから学校に置いた方が良い。」という趣旨の説得をしたのでした。その場でも共産主義は素晴らしい制度だということを解説してくれたわけです。

 そう、丸山党員の言う通り共産主義は理想的な制度なのです。
 しかし、残念ながら、欲を持った人間はそれを実現することはできないと思います。
 もしも理想的な共産主義が成り立つとすれば、全ての構成員が仏様であるような場合だけではないでしょうか。
 
 「働ける人は自分の能力に応じて一所懸命働き、得たものをある場所に置いておく」という状況で、人々は一所懸命働くでしょうか?
 時々地域の共同作業などに参加しますが、そういう作業は働きに応じて賃金が出るわけではありません。全員による目標や成果は決まっていて、あとは参加者が「自分の能力に応じて一所懸命働く」ことで共同作業が成立します。これは共産主義の制度そのものだと思います。
 さて、実際に作業の様子を見ていると、一所懸命作業に取り組む人がいる一方で汗一つ流さず適当にやる人もいます。“能力に応じて一所懸命”には見えないのです。
 “働いた分の見返り”がある制度でなければ人々が働かなくなる、というのは当然なのではないでしょうか。
 

 ソ連を筆頭に、これまで共産主義の国がいくつか出来て壊れていきました。
 それらの国々は全体主義へと向かい、反体制の者を処刑しまくったのでしたが、欲のある人間、特にその傾向が強く更に凶暴な者が支配者になれば、むしろ当然の結果なのかもしれません。
 国民・人民がそうでなければならないように、支配者層も仏でもなければ理想的な共産主義は成り立たないと思います。

 共産主義は理想的で素晴らしい制度だけれど、人間社会では成り立たないと考えます。

 

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