「樹海少年Zoo1」6巻 ピエール瀧&漫$画太郎(秋田書店) |
・相変わらず3分で読み終えるコミック。でも、3分のわりに満足度がある。トクなような損なような。 ・超裏技が冒頭に炸裂の6巻。 > お詫び 第24話から第52話 までの話は 一切無かった事に して下さい。 > ・正直それがどこまでかわからないんですが、これまでつながってた話が突然分断されたあたりからだろうなと推測します。 ・で、犬と獣一が地下の秘密工場に突入します。そして、コピペ地獄がはじまります。 ・これは連載している「週刊少年チャンピオン」で読むとどう思うんでしょうね。 ・たとえば、6巻でいうと、54話とラストページと58話のラスト5ページ、55話と59話の冒頭3ページがまったくいっしょ。「まったく」いっしょなんですよ。今しげしげと凝視したけどそうです。 ・そうなると、「チャンピオン」読んでると、「おい、コレ前に読んだろ?」って思わないもんかな。 ・誰かいってると思いますが、漫$画太郎氏ってヒップホップやハウスでいうところのスクラッチですよね。自力サンプリングって見方もあるけど、繰り返しが「おもしろみ」を生み出すってやつですよね。 ・だから、ヒップホップ〜テクノのピエール氏との相性もいいんじゃないかなと思うのです。 ・まー、ぶっちゃけるとよ、こういうサイトで感想書いたりするのが非常に困難なんですよ。どないせえってことですよ。 ・でも、そのスーパーワンパターンがおもしろいから困るんだよなあ。 「漫画太郎ラクそうでいいよなあ」 と、思うマンガ家もいそうですけど、実際、それをやってもおもしろくないし、実行に移す踏ん切りもつかないだろうね。そういった意味じゃワン&オンリー。強いです。 ・いつか、ふっと、飽きる可能性もありますが、おれにとってはまだおもしろいですね。 (23:03:16) |
「元祖!浦安鉄筋家族」2巻 浜岡賢次(秋田書店) |
・これも、漫画太郎氏じゃないけど、スーパーワンパターンですよね。タイトル変わって仕切りなおしたけど、なにも変わらない。安定したおもしろさ。 ・と、これまた語ることねえんだな。 ・今回新キャラとかあまり魅力を感じなかったな。通常メンバーも動きが悪いような。 ・個人的に飽きがきた感じ。3巻は買いますが、いつ切れてもおかしくないかも。 ・「安定したおもしろさ」というのは、逆を返すと、ギャグマンガでは致命的なんですよね。 ・で、絵の話。浜岡氏の絵もわりと変遷してますが、女性が、一時かわいくなったんですよ。あかね(一応ヒロインの立場)なんか、おー、このままいけば「そういった線」でもアピールできるんじゃないかな?と思ったんですが、「崩し」ましたね。動かしにくいって危惧したんじゃないかと思われます。 ・これ、端的なのが芳井一味氏だな。4コマの人で、最近はあまり名前聞かないすけど、いがらしみきお氏を頂点としての4コマブームのときにホープとしてもてはやされたんだよな。 ・そのころ、女性のかわいさじゃ4コマ随一だった。後にその女性のかわいさを前面に押し出したコママンガも発表してる。でも、あるときから、プツリとその女性を描かなくなった。というのも、他キャラ(男、ババアなど)に比べてちがいすぎたんだな。だいたい、頭身からしてちがう。他キャラは3頭身だったもんな。で、女性のほうをその他キャラに合わせたんだな。これは大英断だった。でも、その英断はまちがってなかったんだな。そのほうが画面がしっくりきてるし、とぼけた味がでてきた。「かわいい」と書いたけど、それはあくまで当時の話だし。 ・そして、恐ろしいことにその3頭身の女性もかわいくなってきたんだよ。ここいらが芳井氏の真骨頂なのかなと感心したものです。 ・それと同じような状況が浜岡氏にも起こっているなと。 ・でも、ま、芳井氏のような魔力はないんですし、女性がかわいいかわいくないってのは浜岡氏の場合、大きなプラス材料というワケじゃないし。 ・絵とそれに見合った内容というのは、まっこと難しいものでございます。 ・あと、ギャグマンガも難しい。 (23:38:50) |
「新・中学生日記」2巻 Q.B.B.(青林工藝舎) |
・けっこう早いペースの2巻。けっこうけっこう。 ・2巻は、「朝日中学生ウィークリー」連載の「ヘボヘボ中学時代」と、旧「中学生日記」にあたる「アックス」の連載がほどよくミックスされており、1巻に比べ飛躍的に読み応えが上がった。1巻では「ヘボヘボ中学時代」が中心だったから、どうしても、ライトな感じだったんだ。 ・加えて、原作者の久住氏(どっちも久住なんだけどさ(兄弟で書いてる)。久住昌之氏の方)のサイトにある「私たちの「中学生日記」ヘボヘボ掲示板」の書き込み傑作集もマンガ化されたり、文章そのままだったりと、うまく活用されてる。 ・人生でイチバン恥ずかしい季節、それは中学生。ということで、ヘボヘボな中学生ライフを綴ってる大河ギャグ。 ・2巻では女子がいい感じだったなあ。1巻であった、赤裸々な中学生女子の実態に迫るってんじゃなくて、あくまでバカ騒ぎしている女子を男子の視点からみるってスタンスにしたのがいい感じ。たとえば、真ん中にウォークマンおいて、録音しながら、「痛い話しりとり」をしてたり、廊下に正露丸が落ちてるのをみて爆笑したりとかな。 ・そういうのみながら、「どうかしてるよこいつら」とか思う反面、サンタクロースの話をしている男子を「ガキねえ」とかみてたりもする。この構図はいい感じだなあと。おれなんかだと、女子はけっこう大人にみえたよなあ。 ・あと、「指輪物語」を読破して、「おれ頭よくなった実感ある」とかいってたけど、その間、勉強してなかったから、テストの成績が落ちたり(全くおれのことだ)。 ・親の財布から金ちょろまかして、チョコエッグ買いあさって叱られるとか(全くおれのことだ)。 ・ドラえもんののび太を「向上心がない」と熱く語ってたら、ほかの男子にバカにされたりとか(全くおれのことだ)。 ・と、まあ、身に覚えのある話が満載でございますよ。女子もね。 ・ふと、青林工藝舎版(今は新潮文庫版もある)「中学生日記」よりも、「新」はライトな分、敷居が低くてオススメしやすいんじゃないかと思ったりした。どこから読んでも大丈夫なんで、バランスのいい1巻より濃い目の2巻から読まれることをオススメしますよ。2巻→1巻→旧中学生日記って流れがいいかな。 (15:04:07) |
「るくるく」1巻 あさりよしとお(講談社) |
・う。「本気」のあさり氏だ。 ・えーと、いきなりぶっちゃけモードですが、あさり氏はロリコンだと思う。まあ、マンガ家にロリコンは腐るほどいるので別におかしなことではない。 ・これまでにさまざまな作品を描かれてますが、必ず物語の中心に少女がいる。ま、そういった意味でのロリコンね。「宇宙家族カールビンソン」から、「まんがサイエンス」まで、さまざまなカタチで少女が登場する。しかし、なんていうか、それを「萌え」対象にしないストイックさがあったというかね。まあ、コロナちゃんやら、あさりちゃんやらで「萌え」ちゃマズイがな。 ・本作、「るく」ちゃんは、そういった意味じゃ、萌える少女に描かれてるなあって。だから、そういった方面で「本気」なのかなって。その程度の意味なんですけどね。 ・オヤジと2人暮らしの「ろく」がある朝起きたら、少女が朝食の仕度をしていて、オヤジがえらいことになっていた。 ・少女はるく。地獄からやってきた悪魔。で、いつの間にか同居することになる。親父は死んだけど、意識だけ猫に転送されている。 ・まあ、それで、彼らをつけねらう天使やら、いろいろとなってるけど、あくまで舞台は町内のギャグと。 ・そいで、特色はさきほどもいいましたが、るくちゃんがカワイイことと。黒髪に黒いワンピースに白いエプロンに黒のハイソックス。がデフォルトで、毎日忙しそうに家事をしている少女がいる。基本的に無口。そして、けなげ。これは萌えるよなあ。 ・そのスジの人はおれがいうまでもなくチェック済みだと思います。 ・うーむ、今、なぜ、本作をあさり氏が執筆するって心境になったのか聞いてみたいところだなあ。 (15:33:39) |
「蔵出し うめぼしの謎 完全版」三笠山出月(大都社) |
・昨今の本の買い物ではイチバンの賭けだった。たいてい、マンガってのは表紙の絵をみれば、中の絵の具合が想像できる点で、「ジャケ買い」は易しいのであるが、本作は筆で書きなぐったムササビ(本書を読んで知ったのですが)の顔のみ。AAでも表現できそうな絵。これだけの情報量だからなあ。 ・加えて大都社。いや、名作もありますよ。それは作家によるんだけどさ。個人的には聞いたこと無い作家。 ・でも、買う。悩むくらいなら買う。これがストレスのない平穏な日々を送るコツだ。ただ、そのことで別のストレスが生み出されることもあるけど。 ・本書を開く。うわーお。表紙は忠実に内容を記してる! ・実態は4コママンガ集です。エニックスの雑誌「ギャグ王」で連載されていたもの。そら、知るわけないな。 ・ということで、枠線がちゃんとひけてないような、枠外にいろいろと書き込みしてあるような、ムササビや猫が活躍する4コマが、単行本2巻+アルファで、280pのボリューム。実際問題、4コマを280pってのは読むの時間かかるよ。本当の意味での読み甲斐のあるものでしたね。 ・内容ですが、中川いさみ氏の影響を強く感じられます。もうちょっとアケスケに表現すると、中川いさみに憧れている高校生が描いた感じ。 ・そう、最期まで漂い続けた、テキストサイト感。同人誌感。壁新聞の人気連載感。ひっくるめて、シロウト臭。これをどうとるかで本作の評価が決まるような気がします。 ・おれは否です。これでよく金取ってたなあと思います。それは主に絵で思いますね。絵が上手い下手というレベルではなくて、雑なんですよね。枠線がかすれてたり、背景が横柄だったり、なかったり。 ・そいで、残念なのが、いいネタがあるんですよ。中川いさみフォロワ-ってのは珍しいような気もするんですけど、「劣化コピー」とは呼べない、独自のひねったネタが多数。 ・そのネタにはこの絵ってのがあると思うんですよ。絵と内容のバランスの話ね。リアルな話はリアルな絵じゃないと映えないし説得力が生まれない。サザエさんの絵で千と千尋の神隠しやってもおもしろくねえだろ。そういうことだよ。 ・それはギャグマンガでもシカリでさ。うすた京介の絵で漫$画太郎の内容じゃダメだし、逆もまたダメだろう。 ・要は、作者、ネタはいいのに、絵がそのネタを活かせるまでのレベルに達してないのもたくさんあるんですよ。もちろん、絵とつりあってるネタもある。両方どうしようもないのもある。玉石混合なんですね。まあ、当然のことながら石が多いんですけど。 ・そういうことで、普通のボリュームに加えてさらに読みづらいことになっているのです。よって「長く読める」という点では税込み1200円の価値があります。ただ、山ほど氷が入ったLLサイズのコーラみたいなもんですけど。 ・いや、でも、おもしろいのがけっこうあるんだよな。だから惜しいなあと。マンガ描くのがめんどくさいタイプなんだろうかね。 (16:28:46) |
「僕の夏は泳げずじまい」秋重学(河出書房新社) |
「學ビノ國」「ニナライカ」の作者による、初期短編集。 ・後ろの経歴をみると、キャリアのある人ってのがわかりますね。おれは「ニナライカ」からなんで、「にわか」ですね。 ・本作品集はデビュー作「エース」が1992年。で、いきなりとんで、1998年というふうになっている。この間に連載作品を2〜3本ほどやっていたのか。この5年でガラリと絵が変わってる。 ・基本的に、秋重氏、女性が1種類な気がする。あだち充系というか、もうちょっと厳密にいうと、ヒロインたる女性が1種類。こういうマンガ家は多いし、それはそれでいいんだけど、秋重氏の場合、「エース」と1998年「僕の夏は泳げずじまい」の間にその1種類の女性がガラリと変わってる。これがおもしろい。見かけの絵ももちろんだけど、(基本)性格みたいのも変わってる。 ・「エース」は3作続いており、テニス部に入った主人公がダラダラしつつも、ヒロインの女性(超テニス上手い)に励まされつつ、テニスに目覚めるって感じ。ここのヒロインは、オットリタイプで、なおかつ優等生的。いつもニコニコとしてる。 ・一方、「僕の夏は〜」以降(つまり、他全部)の女性は、ムスっとして、あまり笑わない「少女」って感じの子ばかり。 ・かなりの変化だ。犬→猫って感じ。ここまで劇的に変化するのははじめてみる。なんやかやいって、作者にとっての「ヒロイン」ってのは、「理想」の象徴でもあるわけでね。 ・この作品の間に秋重氏の心境の変化があったのだろうか?もしくは、おれにとっての未読を読めば謎が氷解するのだろうか。とはいえ、原作付ばかりだからなあ。 ・ちょっと興味深い。ま、積極的に解きたい謎でもないですが。今のほうが個人的に魅力感じるしね。 ・で、作品紹介。 ・泳げない主人公(中学生)をイヤイヤメンドーみることになったクラスメイトの女の子との確執を描いた、秋重版「中学生日記」な表題作「僕の夏は泳げずじまい」。オチが恐ろしくいい。 ・おれにとってファースト秋重だった、ちょっと「幻想」な「少女読者」。正直、おもしろくなかったです。それは再読した今もいっしょ。 ・実はイチバンページ数とってる「エース」。なんやかやいってもう完成されてますね。そういや、書くの忘れていたけど主人公はぜーんぶいっしょだね。いわゆる「ガキ」なタイプか。 ・麻雀マンガな「リーダー」。2001年作品なだけあって、「學ビノ國」な絵。 ・そして、個人的ベスト「雲につき出る」。野球部の補欠と銭湯の娘の交流モノ。こうみると、スポーツ少年が主人公ってのが目立ちますね。 ・まー、おれにとって、いいサジ加減のさわやかさとひねり具合です。と、思ったら、タメ年なのですね。がんばれよ、秋重。ってタメ語になることないですね。 (00:07:03) |
「拉致の悲劇 日朝交渉の気概を問う」畠奈津子(高木書房) |
・小林よしのり氏の元アシの拉致被害者のドキュメンタリーコミック。ニュースとかでも取り上げられてましたね。それで知ったのです。 ・これ、2002年の小泉総理の総理大臣初の訪朝前に仕上げられるというタイミング。これが非常に微妙に作用している。まえがきでも、あとがきでも、緊急追補としての描き下ろしでもそのことについて書かれている。だから、今の状況には合ってない。しかしながら、おれみたいにどうでもいい派でも洪水のように流れ込んでくる情報があることにより、スムーズに読めるし、また、それぞれの単語にナジミがあるという。良いのか悪いのか。 ・拉致の再現、日本政府のへっぴり腰っぷり、北朝鮮のワガママっぷり、あくまでシラを切る姿勢、そういうのを描いてますね。「ゴー宣」風に。 ・全部で100pない、非常にコストパフォーマンスが悪いものです。絵は、レディコミ的。内容は、まあ、そういう「衝撃的」な事実を忠実に堅実に沿ってるというもの。 ・あー。ぶっちゃけよ。マンガとしてのおもしろさは無いです。 ・ただ、昨今の情報でナジミがついてる帰国した拉致被害者たち、チムラヤスシ、ヨコタメグミ、ハスイケカオルなど、「万景峰号」とか。そういう単語の数々がでてくる。 ・どうしても、その内容や方向性から「ゴー宣」を連想してしまうし、随所に影響を感じられるが、「マンガ」としてのおもしろさは「ゴー宣」のほうが上です。こう見ると、「ゴー宣」のおもしろさや「わかりやすさ」が逆説的に浮かび上がりますね。さすが、ヨシリン、ともだちんこや。まあ、最近の「ゴー宣」は読んでませんのでわかりませんが。 ・彼女のは、絵も内容も全部固い。マジメな話だからマジメに描くってのはアタリマエのようでアタリマエじゃないんですね。まあ、ギャグマンガにしろってことじゃなくて、たとえば、「ごーまんかましてよかですか」ってキメセリフ。ああいうの、だせえ、ワンパターンのギャグとか思ってるけど、あれはかなり重要な役割を担っているんですね。まあ、そこいらのサジ加減はキャリアの差ではありますし。 ・で、それはそれと、「朝鮮って悪いやつだなあ」をはじめとしての数々のメッセージは確実に届いてますし。目的は成功しているんじゃないかと。ただ、今後はマンガとしてのおもしろさも盛り込んでほしいなと。 ・あと余談。奥付に彼女の経歴が書かれているんですけど、ヨシリンのアシの過去がキレイに抹消されているのはどうして?どこぞで読んだネタだと、よしりん企画をクビになったそうだとかいうし、そこいらの確執も書いてほしかったもんですね。と、最後にゲスなオチを持ってきておいてと。 ・個人的には「どうでもいい」話なんですけどね。とりあえず、日本人オーナーのパチンコ屋でパチンコはしたほうがいいですね。富山県だと、トヤマホールがそうらしいです。ほかだと、負け分が北朝鮮の兵隊さんの小銃になりますので注意と。 (23:30:39) |
「焼きたて!!ジャぱん」5巻 橋口たかし(小学館) |
・5巻の表紙、藤島康介の絵みたい。 ・さらに本編のバカ度がUP。天井知らずだわ。っていうか、さすがにここまでバカなのは読むほうとしてはしんどくなってきた感じ。 ・それはオマケのセルフパロ「炊きたて!!ゴはん」が頂点。ここは、バカ通り越してムカつきを覚えるくらいくだらない。たまにはいいけど、これやるくらいなら普通に、外伝っぽいのやったほうがいいんじゃないかなと。 ・どうも、サンデー系のギャグとコメディの中間みたいののノリはピンとこないんだよなあ。ガッシュもそうだけどさ。 ・とはいえ、本編はノってる感じは伝わってきます。 ・えーと、アフロサングラス店長が、月乃に新聞紙まるめて弾にしてピスッって飛ばすシーンが好きです。 (14:35:31) |
「電撃ピカチュウ」全4巻 おのとしひろ&石原恒和&田尻智(小学館) |
・あの、「猫の王」の小野敏洋氏の描くポケモンマンガ。もしくは、あの、「飲尿天使」「アナルジャスティス」の上連雀三平氏が「おのとしひろ」名義で描くポケモンマンガ。 ・古書店1冊300円でゲットだぜ!(ポケモン風) ・と、内容はサトシとピカチュウのポケモン強まり旅と、おれ、ポケモンはゲームでもアニメでもよく知らないんでアレなんですけど、たぶん、原作に忠実かなと思われます。オーキド博士は「ピカチュウげんきでちゅう」とか「ポケモンスナップ」(おれが遊んだポケモン関連ゲーム)のグラフィックとはちょいとちがう気もしましたが。 ・いやー、オフィシャルじゃもっともエロいカスミとかムサシ(ロケット団)とかピカチュウなんじゃないですかね。ボインボインのパッツンパッツンですよ。入浴シーンもある。これでチンポたてたボクとかもいそうですね。 ・たぶん、クレームがきたんだろうか、カスミは巻が進むにつれ段々「幼く」なってきてるんですよね。ここいらいろいろと邪推できますね。 ・と、もうほとんどこの時点(1巻初版1997年)であらゆる点で完成されまくってますね。すべてにわたってポケモンでありながら、小野作品になっている。コマわりやレイアウトのクセが「猫の王」をホーフツとさせる。 ・女性はもちろん、ポケモンがまたいい感じでしてね。カワイイっすよ。個人的にはニャースが好きです。 ・と、まったく問題なしに楽しく読ませていただきました。ポケモン云々を抜きにしてもおもしろいです。 ・おれが読む前に上のガキが全部読みました。「おもしろかったー」っていってました。 ・ちなみに、4巻カバー裏はシールになってまして、ピカチュウやカスミのシールがあって貴重でオトクです。古書で買ったけどついてました。 ・「猫の王」はもちろんのこと、「飲尿天使」「アナルジャスティス」にもつながっていることがよくわかりますし、ファンアイテム以上の水準は今もってあると思います。 (14:58:26) |
「FUNKY MONKEY READY! GO!!」FLATY・FLAT(一水社) |
・エロマンガなので。中古200円で買ったので。 ・初出が1990年前後ということで、モーニング娘。の第6期メンバーが生まれたころですね。 ・タイトルが推測されますが、「GO GO 悟空」という「西遊記エロ」(ってジャンルがアリかと思えるくらいあるよね。西遊記とエロの組み合わせって)長編を柱とした作品集です。 ・とんがりアゴのひょうたん輪郭が時代を感じさせます。まあ、表紙のセル画着色も。 ・登場人物すべて女性で、敵がオトコの「GOGO悟空」、モビルスーツをはじめとしたメカメカしたの、触手で愛撫される、甲冑のデザインなど、「郷愁」すら感じさせる。 ・フェラシーンで歯を描いてて、「痛くねえかな」と思ったです。 ・なんとなくですが、「アウトランダーズ/眞鍋譲治」を思い出しました。感じてる女性がすべて涙目になっているのは、師走の翁氏に影響を与えた?と思いますがそれはこじつけがすぎると思いました。 (15:50:00) |
「エロバカ日誌」板場広し(桜桃書房)成 |
・エロマンガだしー。中古200円だしー。 ・板場氏の女性はエロいよね。リアルから程遠い、どちらかという古いタイプの絵柄に属するけど、ちゃんとエロいなと思います。ま、おれ調べですけど。 ・わりにいろいろなジャンル描いてますけど、やっぱり、エロコメが合ってるなあと思います。鬼畜系はちょっと。 ・某国民的アニメのパロディがいいです。ワカメが男つれこんだり、タラとマスオとカツオでイササカさんの娘を陵辱したりする「作品No.1472 タラちゃんバーコード」。 ・ちょっとグロですが、生理中の彼女とヤりまくる「女はつらいよ」。 ・あたりがよかったですか。 ・これ、近々再販されるかと思います。けっこうロリ系描写が多いのですがいいんでしょうか? (16:05:00) |
「MG LADY」M・Gジョー(司書房)成 |
・成がついてるとエロマンガなんですよ。ご存知でしたか? ・1996年初版でしたが、上記の「FUNKY MONKEY READY! GO!!」と同時期かと思うような気もします。ま、カンタンにいうと古いっつーことっすが。 ・ああ、そういえば、ここにも西遊記エロの「愛のままに わがままに」がある。これは三蔵:男、孫悟空他:女の短編ですね。 ・ほかには、「ヤッターマン」パロもあるなあ。ドロンジョがあのカップルに弄ばれる「いるかどかんシリーズ よかったマン」なんてのも。 ・ここいらのパロ系定番を押さえてまわってますね。忍者、先生と生徒もの、悪魔の契約。そいで、ダメ男のメンドーをみるために未来からやってきたアンドロイドが活躍する「南極ナナエもん」シリーズと。秘密道具がアソコから出てくるんですよ。 ・絵ですが。なんちゃって「うたたねひろゆき」といった感じですかね。劣化度高し。というか、伊集院808も混ざってるかな。 ・いや、タイトル全然カンケイないじゃん。おれ、ガンアクションエロとかあるかと思ってたのに。 (16:15:00) |
「恋する方程式」文月晃(ワニマガジン社) |
・あー、アニメにまでなったヒットマンガ「藍より青し」の人ですね。まあ、おれには初見です。中古200円です。 ・女子高生クラスメイト4人の性事情ってなオモムキですか。 ・奥手だけど淫乱で、女にモテモテのボーイッシュ。 ・奔放でアチコチでつまみ食いしているコ。 ・先生に強要されて苦悩しているショートのメガネっ子。 ・ボーイッシュにホレているリボンの子。 ・エロはリキ入ってます。あと、CG処理してますし。でも、それより、この4人のドラマのからみ具合が上手いなと思いました。 ・でも、4人ともキャラが好きじゃねえなあ。リアル女子でもないし、エロマンガ用の性格でもなし。中途半端というかねえ。 ・あと、ドラマも中途半端に終ってますね。 ・ふーんって感じ。「藍より青し」っておもしろいんか?とちょっと思ったり。 (16:33:00) |
「アラハバキ」上下巻 六道神士(集英社) |
・ありゃ。ギャグじゃねえのか。読んで1分くらいでそう思った。 ・六道神士氏ったら、「エクセルサーガ」に代表されるギャグの人ってあるから、純度100%の混じりッ気ナシのマンガにまず戸惑う。 ・2年以上前の作品に80p以上の加筆で完成させたものですね。 ・歴史の闇に潜む暗殺集団「呉羽」。彼らは常人の数倍以上の身体能力で…って、まあ、もうちょっと簡単に書きましょう。超能力集団とそこを脱退した娘とのサイキックウォーって感じですね。 ・んま、みんなこういうの好きなんだなあって思います。描く方も読む法も。連載誌は「ウルトラジャンプ」。いかにもです。 ・で、正直、おれはこういうの飽き飽きなんだ。あまり知ってるとはいえない。でも、なんかねー。それぞれちがうってのもわかるし、ちがいがあるってのもわかる。でも、「またか」と思ってしまう。 ・そして、本作はぶっちゃけ、「またか」です。そういうおれ内の「そういうの」にバッチリ入ってます。 ・ただし。上下ともおもしろく読めました。こういう、空を飛んで、爆発しまくってて、画面になにが起こってるのかわからない状態が皆無だったのが効を奏していたのかもしれません。この「なにが起こってるのかわからない」病ってのも、この手のが嫌いな理由だったりしますね。 ・上下巻のためややボリューム不足の感はあれど、アクションは「よくわかる」し豊富だし、話も定番な展開だけど、手堅くまとめてる。ああ、本当はこういうの「も」やりたかったんだなあという熱意がひしひしと伝わる。 ・ま、「読んだ!」といえるものですね。ギャグがもうちょっと配合されていたらうれしかったですけど。 (22:53:41) |
「1+1は?」さそうあきら(文芸春秋) |
・古本屋で100円で買ったもの。 ・それがもうしわけないと思ったりするくらい。まあ、さそう氏はもうすでに第1単行本(「 僕が猫だった頃」)からほとんど完成されているって恐ろしい人だったんで、安心のブランドでもあるんですけどね。 ・写真がらみの連作短編集です。タイトルは、「1+1は?」「に〜」でカシャっとって意味ですね。 ・トモダチと思っていた子が全然知らない子で、まわりも誰も知らない。で、いろいろ聞いているうちにわかる意外な事実「アヤカ」 ・10分で記憶が途切れるOLの「10分間の永遠」 ・レースクィーンの追っかけをやってる爺の「じじいの眼福」 ・盗撮で生計を立ててるカップル「さかさまのファインダー」 ・写真といえば、心霊写真「影のメッセージ」 ・いじめられっこをスーハイしようということになった「よし乃教の人々」 ・家庭崩壊寸前の家族の前後編大作「秋吉家バッティングセンター」 ・個人的には盗撮カップルの話がよかったですね。やっぱ、女性の協力が必要なんだなあと思ったり。 ・さそうあきらまちがいないです。ま、逆に安定しすぎてて買えないんですけどね。刺激がないってわけでもないんですけどさ。そこいら不思議ですが、「絶対」におもしろいのは保証します。みんな。好きか嫌いかはあると思いますが。 ・本作は「好き」です。 (23:29:55) |
「ガンツ」8巻 奥浩哉(集英社) |
・仏像編終了。あっと驚き、主人公以外全滅。 ・これだけも景気良くキャラを消費していいのかしら?と思ったり。 ・軽すぎるイノチに重みがねえなあ。だから、思わせぶりな「ドラマ」なところが全然ピンとこなかった(加藤の残された弟のことね)。イノチが軽く、なんかゲームのコマ扱いされているところにインパクトがあるけど、それに引っ張られすぎてて、個々のドラマとか事情みたいのはどうでもいいやって状態になってるんだね。これは痛し痒しだよな。ま、あんまりドラマのほうにウエイトを置くと絶対だるい展開になるからいいんじゃないかいなとは思ってるけどさ。 ・で、戦いの合間の平穏な日々編。でも、今回はわりにスリリングな展開。「ガンツ」というか、この戦いの存在を知ってるやつが登場する。なぜかというと、死んだやつがサイトやってたんだね。ガンツの存在を公言したら死ぬんだけど、サイトでいうんならOKなんすねえ。 ・で、つぎの戦いは1人と。 ・上記のサイト、URLとか書いてあるので一応探したけどなかった。そのかわり、大真面目にガンツを検証しているサイトとかあった。このマンガ、でも、つじつま合うのかね? ・おれはというと、相変わらず「すげー」とか思いながら口あけて読んでます。これが「正解」だと思うぜ! ・今回、エロが少なくてガッカリだったぜ! (23:15:57) |
「公家侍秘録」3巻 高瀬理恵(小学館) |
「徳川期の京と公家を描く本格派時代活劇」も3巻。好調でございますよ。 ・登場人物は、人が好いために貧乏をこじらせてる公家。その家の家宝の刀を守る、「刀守り」である、武芸百般炊事洗濯もこなす侍・天野守武(主役)。それに貧乏な生活の反動で金儲けと甘いものに目がない、お茶目な娘・薫子。この3人がメインで、ゲストにいろいろと。まあ、人がいいのと、守武の腕を買われて、いろいろと事件にまきこまれたりするワケでございますよ。 ・まず、設定の勝利ですよね。江戸時代の京都を舞台っていわれてイメージできるか?大方の時代劇は舞台は江戸だもんに。 ・たとえば、すでに、今のような観光都市としての機能が備わっていたとか、江戸からきた侍がイバってたりとか。貧乏公家はカルタの字を書いてバイトしてたりとか。 ・詳細な時代考証はアタリマエでその上に上記のキャラ、ゲストキャラを踏まえての話がまたおもしろい。小学館おとくいの「マンガを読んで雑学も得られて一粒で二度美味しい」マンガですよ。 ・3巻は、 ・京の春画(江戸の版画じゃなくて、肉筆画。登場するのも公家になってる)ネタ。 ・公家にもいるんだなあの不良ガキ。 ・個人的にはベストの鍔職人の話。刀のツバですね。これを職人ネタ。「ギャラリーフェイク/細野不二彦」をホーフツとさせるネタ。 ・活劇巨編の、守武が盗賊をやる話。 ・と、どれもこれも、「ホー」と読み終え、すぐに忘れるけど、なんとなく江戸時代の京都にくわしくなったような知識も入って、なんかトクした感じになれますね。 ・歴史好きはどんぞ。それ以外の方もテレビの時代劇でもみるように気軽に読めます。 (22:56:37) |
「東京ダンジョン姉妹」うらまっく(ワニマガジン社) |
・エロのからむストーリーマンガったら、第一人者ですよね。まあ、現代劇がメインですかね。いつも中古で買って申し訳ないのと、「人妻姫」のとなりにあったので買ってみました。 ・1巻完結の長編。東京に2人で住んでる、堅実でしっかりしてるけど、上司と不倫とかしちゃってるOLの姉と、フリーターのフラフラ生活のはじめての男ともパッパカ寝ちゃうスーダラな妹が、ダンジョンのような東京で生きていくって話。 ・エロマンガには必須の「ノルマ」シーン。これのスムーズさには、ベテランの力量をまざまざと感じますね。滑らかにエロシーンへと。ちゃんと、姉、妹と交互になってるし。 ・物語は中盤から大きく姿を変える。いろいろな事情からAVに出演することになった姉。それを阻止すべく奮闘する妹と元恋人と。そして、ハッピーエンド。 ・で、いい話1本と。 ・これは案外と女性にいいかもしれないなあと思いました。意外にハードなシーンが多いですけどさ。ストーリーの完成度の高さと、いい意味でアクのない絵。感情移入しやすい「わりと」地に足着いたキャラ。ま、女性の方、なんとか手に入れてお試ししてみて。「ダメだこりゃ」になるかもしれんけどさー。そういうときはスマンと。 (23:15:57) |
「人妻姫」3巻 かるま龍狼(ワニマガジン社) |
・冒険活劇ギャグエロマンガ完結。長かったけど、ちゃんと終わったね。テンションを下げずに最後までよく持たせたと思う。 ・夢に現われる「人妻専用」のエプロンをつけた、人妻姫を探し求める旅に出た王子様とそのご一行のドタバタエロギャグの1巻、宇宙からきた謎の刺客と戦う2巻。そして、刺客とともに宇宙に行く3巻。と、まったく先が読めない、「作者テキトーにやってんじゃねえの?」とか思いながらも、きちんとつじつまが合ってる(ように思えた)んだよな。 ・こう、世にエロコメと呼ばれるジャンルは数あるんだけど、かるま氏の場合、ギャグエロという新ジャンルとでもよべるものを開拓しているのがエライ。たとえば、岩谷てんほー氏とかのもギャグエロなんだけど、なんていうか、艶話的な位置に落ち着いているけど、かるま氏のはキチンとチンポ勃たせにきてるところがエライ。その一方でギャグのキレもいいと。ま、もっとも、3巻はギャグは少なめでしたけどね。ストーリーすすめるのと、不可欠なエロシーンとでいっぱいいっぱいだったんでしょうかね。 ・で、巻末に短編「こがらしくん」が収録されているけど、これが興味深い。 ・たぶん、すちゃらかな「人妻姫」本編の反動だろうか、現代が舞台のシリアスな話だが、これがもうひとつだったんだな。 ・そう思うと、エロマンガのマンガ家はエロを媒介として、いろいろなジャンル描くね。気合の入ってる人は「おれはコレしか描かない」ってのもあるけどさ。もう、かるま氏も、どんどん「少年漫画」の絵になっているんだし、もう、エロギャグ1本で追求しまくったほうがいいんじゃないかと思われますよ。 ・3巻はリンリンと人妻姫がエロ要員でしたねえ。獣化リンリンがエロかったねー。 ・タンノウタンノウと。 (22:23:37) |
「超アホ汁」ピョコタン(三才ブックス) |
・「ゲームラボ」という悪い子のためのゲーム雑誌で連載されているルポマンガがメイン。オールカラーの豪華仕様。 ・今回は、さとうれお氏という21世紀型スーパーシンガーの取材(ヒマな人は検索かけていってみてください)。 ・東大の合格者発表にいって、合格した人にツメを切ってもらい、そのつめをせんじて飲む(頭がよくなるため)。 ・サッチーのサイン会に愛のメッセージを書いた自著(アホ汁)を渡す。 ・イラン料理に行く。 ・ドクター中松に取材。 ・ねるとんパーティーに潜入。 ・口うるさいと有名な洋食屋で大暴れしてワザと怒らせる。 ・鎌倉の武器屋で武器を買う。 ・施川ユウキ氏のアシ。 ・日本一マズイラーメン店彦龍オヤジの人生相談。 ・あと、「Gb」で連載していた半ページのルポマンガ。 ・と、前作「アホ汁」にあった、非ルポのオリジナルつまんないマンガは少ないのでラッキーだったし、読み応えはあったけど、前作ほどパンチの効いた取材がなかったのが痛し痒しですかね。 (22:40:29) |
「ビルグリム・イェーガー」1巻 沖方丁&伊藤真美(少年画報社) |
・なんとなく、少年画報社の本は出たらチェックするんだな。なぜなら、たいていのはナジミの本屋に1冊か2冊しか入荷しなくて「おい、買わなくていいのか?なくなるぞ」とおれにいうんですよ。 ・で、本書も、そのような誘惑があったんだわな。でも、おれは跳ね除けた。 ・絵がヤバイ。そう思ったんだ。この絵はかなりおれ的には賭けになる。ま、それはおいおいと。 ・ま、それでも某サイトの紹介で買ってみたんだな。気になるところもあったし。 ・なんでも灼くことのできるヤリを使うアデールと手から刃物が生えてくることによって予知できる占い師カーリン。この2人の女性(ギリギリ少女じゃねえな)「芸人」が、「芸」と称して、悪魔祓いをする。 ・この舞台が16世紀中世ヨーロッパ。本作の個性を際立たせているのがこれだ。ここに原作者が活きる。 ・かなりリアルな中世がここでは描かれている。彼女らの悪魔払いの目的は、免罪符をもらうことだ。そして、「魔女狩り」から逃れるため。 ・各話あとにある原作者(と思われる)のプチ解説もいい感じ。ちょっとした中世博士になれます。 ・で、絵だ。このタイプの絵は経験上、おれのきらいな、「なにが起こってるのかわからない」状態がおきやすい。果たして、そうだった。まあ、伊藤氏のように「すごい」を優先させてるタイプにゃあよくある話で。とくにアクションシーンが顕著。「すごい」絵だけど、「なにが起こってるか判別しにくい」。まあ、世の中には「すごい」優先の人が多いんだし、魅力を感じる人も多いだろうなあとは思う。 ・とはいえ、まあ、おれもセーフ。アクションが案外と少ないし。 ・そして、それ以上にストーリーの魅力が上回る。 ・彼女らをつつむ環境が大きく変わりそうな出来事がおき、2巻へとつづく。 (23:22:34) |
「ビルグリム・イェーガー」2巻 沖方丁&伊藤真美(少年画報社) |
・いきなり話が大きく動く。1巻の終りでタイトルが登場した。「ビルグリム・イェーガー」=「巡礼の狩人」。2巻ではその「ビルグリム・イェーガー」の異端の能力を持つ面々が続々登場、話もドカンドカンと動く。おれなんかにゃあ動きすぎに思えるくらい。いきなりメンバーが増えてねえ。「え?え?」ってなもんよ。 ・で、徐々に、2人組(なんとなく、「NIGHT HEAD」(TVドラマ)を思い出す)にからみだす。この「ビルグリム・イェーガー」に彼女らが入るのか、敵対するのか、わかるようなわからんような。 ・それぞれの動きがゆっくりとからまっていくサマは非常にうまい。 ・あと、「巡礼の狩人」のメンバーもいい感じ。いろいろな人がいて。まさか、コメディ的なゆるさまで用意されているとは思っても見なかった。もっと、シリアル一辺倒で展開するのかと思っていたよ。 ・3巻も買ってみよっかなーって思いました。 (23:53:42) |
「バラバラくん」1−2巻 唐沢なをき(偕成社) |
・絵本マンガですね。唐沢氏でいえば、「週刊赤富士」に次ぐ、大版型の単行本になりましたね。 ・オールカラー、大版型(ファミ通と同じサイズか)、ハードカバー。で、激薄い(30pない)。で、お値段も絵本なみの1冊1000円。 ・内容も絵本マンガのそれに準じてます。図書館の児童書コーナーにあってもまったく問題がない。・氏の傑作(個人的にはNo.1だと思ってる。「1」はね)「鉄鋼科学大魔号」からパロディと毒を抜いて漢字にルビをつけたら「バラバラくん」といった感じ。たぶん、唐沢氏に依頼した偕成社の人も「鉄鋼科学〜」をみたんじゃないかなと思う。 ・天才科学者のお兄ちゃんが発明したロボット。でも、「おもしろい」から、ちょっとしたショック(くしゃみとか)でバラバラになる「バラバラくん」と、ケンジくんの愉快マンガ。1回2pのマンガ。 ・巻末描き下ろしでバラバラくん他の断面図あり(これも、鉄鋼科学〜にありましたな)。 ・マニア向けです。それ以上でも以下でもない。「電脳炎」のWIN版とMAC版を内容がいっしょなのに、泣きながら両方買ってる人が買うものです。そして、そういう人は必ず持っていなければならないようなものです。それはおれ。 (18:44:30) |
「甘い水」上巻 松本剛(講談社) |
・重暗地味(おもくらじみと読みましょう)です。 ・松本剛氏は「すみれの花咲く頃」という作品集からのファンで、コミックでは熱心に追いかけている。おれがプロデューサーか監督だったら、イチバン映画化したいマンガはこの「すみれの花咲く頃」だ。 ・1990年代のヤングマガジン系、1巻完結コミックは名作が多かった。でも、その中でもとりわけ好きな作品だし、何十回読み返したかわからないくらいだ。 ・巻末の「作品リスト」をみると、寡作な人であるなあ。講談社というより、青林工藝舎って感じがする。 ・そんな状態で、1200円のハードカバーということは、本作、けっこう注目されているんかな?ということがわかる。 ・北海道の田舎。だれにも望まれぬ進路を持ったがために袋小路にはまった高校三年の夏生は、少女と出会う。そして、互いに恋に落ちる。でも、彼女は、親に強制されて、売春をしていた。 ・北海道の暗部、ひいては田舎の暗部、ひいては日本の暗部がさらけ出されているような、閉塞し、息の詰まりそうな世界。そこで高校三年なりにあがいてる夏生と、自分の境遇にあきらめかけている少女(っても同級生なんですけど)。 ・重く、暗く、地味に、返せば、じっくり、丁寧に、淡々と物語が紡がれていく。 ・景色描写が非常に雄弁。北海道観光協会から、有害図書に指定されそうな、寒々とした「雄大」な自然が描かれて入る。といっても、「北の国から」みたいなのを想像されても困るワケであるが。 ・暗く黒い海、ムダにひろがる荒涼とした空き地。あまり本州じゃみないタイプの家屋とか、住んでいる人にとっての北海道ってこうなんだろうなあって思う。 ・そして、それらが、彼らの葛藤や苦悩、言葉にならないなにかも描いている。 ・松本作品のキャラって総じて「純粋」なのが多い。純粋っていうか純情か。とくに男キャラ。タバコを吸ったりしていきがったりするけど純粋なんだな。そして、純粋だからこそ、本作では痛々しさが増すんだよ。それが重暗地味になると。 ・上巻では、やりきれない幕切れです。そして、それがさらにエスカレートしそうな下巻です。 ・でも、オススメ。 (16:07:11) |
「電脳なをさん」5巻 唐沢なをき(アスキー) |
・わかんねえよ。 ・えーと、パロディマンガなんですが、もう、元ネタはマニアック通り過ぎてますね。 ・「高校生無頼控/芳谷圭児」(じゃねえかな?「ぶれいボーイ」か)なんてわからんやろ。一応、過去の記憶をたどって、ぐぐるで検索して書いたけど、おれもわからんです。 ・でも、おもしろいんですよね。 ・ここいらは、偉大な先達、吾妻ひでお氏による、「パロディ元がわからんでもパロディマンガはおもしろい」という提唱とその実践に負うところが大きいとわたしは思うわけです。 ・たまには、資料として活用していただいたり、検索でひっかかるカモ目当てにパロディ元をわかる範囲で書き出してみっぺか。 (シリーズモノやつづきモノは省略ね) No.248「エコエコアザラク/古賀新一」 No.249「ぶれいボーイ/芳谷圭児」 No.250「怪獣大戦争/東宝」 No.251「龍神沼/石森章太郎」 No.253「流星人間ゾーン/一峰大二」(自信ない) No.254「750ライダー/石井いさみ」 No.255「白獅子仮面/日本テレビ」(自信ない) No.256「ジャングル大帝/手塚治虫」 No.259「ゴジラVSへドラ/東宝」 No.258「妖怪百物語/大映」(自信ない) No.259「まんが道/藤子不二雄A」 No.260「白雪姫/童話」 No.261「デビルマン/永井豪」 No.263「スケバン刑事/和田慎二」 No.264 わかりません。中国の絵物語だろうなあ。 No.265「サイコロコロ助/わからん。杉浦茂じゃなさそうだしなあ」 No.266 わかりません。 No.268「猿の軍団/フジテレビ」(自信ない) No.271「さよならジュピター/東宝」 No.272「マタギ列伝/矢口高雄」(自信ない) No.273「怪奇大作戦/円谷プロ」 No.274「パンダコパンダ/東宝」 No.275「火焔太鼓/古典落語」 No.277「ウルトラマン/円谷プロ」(自信ない) No.279「REX 恐竜物語/角川映画」 No.280「GUNHED/東宝」(東宝好きですね) No.ナシ「銀河鉄道999/松本零士」 No.281「ウルトラセブン/円谷プロ」 NO.283「秘密戦隊ゴレンジャー/東映」 No.284 わかりません。 No.286「ミナミの帝王/天王寺 大&郷 力也」 No.288「地球防衛軍/東宝」 No.291 わからん。辰巳ヨシヒロ氏? No.292「二級天使/石森章太郎」(自信ない) No.293「超人ロック/聖悠紀」(帯コメントも聖氏) No.294「おそ松くん/赤塚不二夫」 No.295「徳川セックス禁止令/東映」 No.297「愛と誠/梶原一騎&ながやす巧」 No.299「地獄くん/ムロタニ・ツネ象」 No.300「妖怪人間ベム/フジテレビ」 No.301「ドリフの西遊記/わかんねえや」 No.303「グランドマーク/スタジオぬえ」(自信ない) No.304「ジュン/石森章太郎」 No.305「宇宙猿人ゴリ/うしおそうじ&一峰大二」 No.306「スパイダーマン/池上遼一」 No.307「やぶにらみの暴君/フランスの人形アニメ」 ・ですか。キッチリ1時間かかってますね。バカですね。すげえ、頭痛と肩こりです。 ・もちろん、全部ネタ元がわかってるわけでもないし、みたことないし、興味ないのが多いです。全部Googleでヒットしますんで、ヒマな方はさらに探ってください。 ・こう並べてみるとよくわかりますが、ネタ元はほとんど、唐沢氏の血となり肉となった作品が多い感じです。筒井康隆氏の「固有名詞で語る半生」(ってタイトルじゃなかった気がするが)って短編をホーフツとさせますね。 ・リストアップするのも大変だったけど、これらのパロディを毎回やるのって実は死ぬほど大変じゃないかい?という結論にたどりつくためにあえてした苦労。なんという誠実さ! ・ということで、たぶんに好きな特撮やマンガについて描けるってのは実は幸せでもあるんだろうなあと思ったりするわたしでした。 (17:28:11) |
「ラスト・ワルツ」島田虎之介(青林工藝舎) |
・まいった。 ・読み終えてすぐに後ろの奥付をみた。 「2002年11月25日 初版第一刷発行」 ・なんてことだ。去年出たものじゃないか。こんな名作を逃していたんだな。 ・まず、読みはじめてすぐに「おかしい?」と思った。なぜなら、帯には「長編物語」とあるのに、オムニバスの短編がつづいてるんだもん。 ・「見えない物語」「語られざる人生」そんな、名もない人たちのショートストーリー。作者の分身が所属している草サッカーチームのメンバーの酒飲話しとして語られる。 ・エルドラドというメキシコにあった幻のバイクメーカーの顛末。 ・屁が止まらないために、ユーリガガーリンに人類初の宇宙飛行士という名誉を奪われた男。 ・あのチェルノブイリ原発事故の消火に行って唯一生き残った消防士。 ・コロンブスより500年早くアメリカに辿り着いていたバイキング。その末裔・エリクエリクソンの武勇談。 ・これがそれぞれ滅法おもしろい。 ・非スクリーントーンで、影を線で表現する、イラストレイテッドな絵。パッと見、川崎ゆきお氏っぽいようでいて、「島田虎之助」ブランドを確立してるかなりしっかりした独自性がある。まあ、この絵がダメな人もいそうだけど、それは人生における損失。 ・で、あらすじのつづきだけど、後半にいって、急展開。上記の人たちの物語が「つながる」んだよ。もう、「怒涛」とはこの物語のためにある言葉かと思うくらい。そして、見事に大きなテーマ、まあ、人類最大のテーマを描いて大団円。ラスト5p目くらいから涙がでてきたよ。 ・このスケール。ボリューム。読後感。スティーブンキングの分厚いハードカバー上下巻読んだのにも匹敵する感じ。「読んだー!感動したー!」と叫びたくなるくらいの。ややためいきがでるくらいの。 ・読み終わった後に、気付く、タイトルの意味。そして、副題「SECRET STORY TOUR」。それぞれに丹念に敷かれた伏線の数々。 ・この人なにもの? ・感動し終わった後、冷静に考えてしまうくらい圧倒的。物語に身をゆだねる愉悦を存分に味わえる。 ・どうか、時間をとって、ガッといってください。あと、座って読んでください。あまりのストレートでモーレツ「物語」のイキオイにめまいがしますから。 オススメ ・このマンガ、本屋でパッと目に付いたんで買った。前知識はない。本作が連載されていた「アックス」とか買ってないし。 ・こういう「出会い」があるから、店屋に行くんだし、パッと見のインスピレーションで買う、いわゆる「ジャケ買い」をするワケなんですね。 (19:19:11) |
「机上の九龍」青木朋&空論創作委員会(小学館) |
・「新世代SF」だそうだ。 ・戦争の後の東京ネオ九龍が舞台。様々なアジアンテイストが入り混じった、流行りのパターンの中で、あらゆるものを捜す「捜し屋」の机田九とパートナーであり、父であり、天才科学者モロ博士によって作り出された人間以上の知識を誇る兎のラビをパートナーにして、様々なものを捜す。 ・という設定でブイブイいわすつもりが、ビッグプロローグで力尽きて打ち切りーみたいな感じがするねえ。もし、このままで終わるとしたら悲しいねえ。 ・綿密な設定、それに準じた精緻な描写、主人公の非力ながらもチエを働かせるというミステリー仕立て。世界全部にかかわる謎。その謎を一手に引き受けてるモロ博士。と、まだまだこんなもんじゃねえぞ!ってのが見え隠れしてるだけに惜しい。謎の多くは謎のままだし、意味ありげに登場した人も、わりと意味ありげなだけに終わってるし。 ・けっこうハードSFだなと思って読んでたら、意外なことに奥さんが普通におもしろがって読んでました。奥さん「わたし、SFとか、ダメ」とか常々公言してるのに。 ・たぶん、全体的にミステリーの手法、謎が謎を呼ぶって構成がよかったんじゃないかと。 ・ということで、わりに受け入れやすいみたいので、お試しアレ。 (11:03:19) |
「新世紀エヴァンゲリオン」8巻 貞元義行&GAINAX(角川書店) |
・うーむ。この8巻はなんかヘンだった。某書店チェーンにしか見当たらなかった。某書店が初版買い占めたんか?それとも、おれが気付かなかっただけか?よくわからんかったけど、結局、おれもそのチェーン店で買いましたし、買ったら、持ってる本の興味なんざ失せるので、チェックしてない。 ・で、8巻だが、話的にはうっとおしいところですね。まあ、それをいったら、全部うっとおしいんだけどさ。もはや、アニメとのちがいがどうとかわかりませんし。調べる気もないですな。 ・貞元画のほうが、シンジの母ユイと、綾波との差がキッチリ描かれてますね。 ・あと、リツ子さん描写が怖いね。たしかに、彼女の後半の狂いっぷりを考えると、この描写のほうがしっくりくるんだけど、「豹変」って感じもするなあ。まあ、マメにコミック読み返したり、連載雑誌で読んでるムキにはそうちがいは感じられないかもしれないけど。 ・次巻あたり、お待たせの渚カヲルさんが登場みたいですね。 (11:18:37) |
「ヒカルの碁」20巻 ほったゆみ&小畑健(集英社) |
・カラーページ付でお値段そのままのバリュー価格でしたね。 ・また、キャラが増えたな。もう、おれにはわからない。とりあえず、名前と顔が一致するのって、越智と金子さんとアキラとヒカルくらいしかないし。 ・クールな関西人ってか。ちょっと悪い感じで。20巻の表紙にもなってるあたり、人気があるのかな。 ・そいで、うまい具合に20巻の終盤くらいでヒカルと対決。結果は?で、21巻へ続くと。その前にアキラもヒカルも負けてるしな。まだまだ強いヤツはいるってなにおいをさせておいて、関西人を投入させるあたりの、丁寧な演出。実際、どんどん丁寧になっている。そのせいで、ややペースが落ちてる気配もあるけど、他作品のにダラダラ続いてるのに比べれば全然許容範囲内だしなあ。 ・絵は相変わらずスゴイ。まったく荒れる気配がない。よく毎週、このクオリティの絵が描けるわなと感心するばかり。 ・ただ、やっぱ、「初手 天元!?」とかいわれても「それがどーした?」と思ってしまうのは、囲碁を知らないからだろうなあと。 (11:34:12) |
「DEAD SPACE」2巻 SUEZEN(幻冬舎) |
・1巻忘れちゃったなあ。 ・医学部の女の子とその周辺の霊でエロな話と、その女の子のバアちゃん(だっけか)の波乱万丈な半生の霊でエロな話を交互に収録してある。 ・民俗的なのやら、都市伝説、そういうのとエロとのカップリングですかね。 ・デキはいいんですけど、なんか、ピンとこなかったかなあ今回(いろいろと書いた末、煮詰まったので消しました)。 (12:42:47) |
「ピクニック」雁須磨子(太田出版) |
・100円で買いました。エロ作品集。「じかんはどんどんすぎてゆきます」の前にあたるんだろうなと。それはちゃんと定価で買いました。 ・本作品集は「小説JUNE」からのもあるんで、エロ全般ですね。女性にとってみれば、ホモもエロいんでしょうね。まあ、最近はショタ描写が普通の男の子向けでも見られますしねえ。そういったボーダーはなくなってきてますね。 ・コンビニ店長が中学生女子に告られて悩む「春なのに」 ・トクイの目覚めかけるホモマンガ「あこぎなたましい」 ・姉妹に翻弄される妹の彼氏「さわやか」 ・女教師と教え子「あたたかいところ」 ・もうそろそろ、おれも雁須磨子を語ってもいいくらい読んだかな。 ・「なにも起こらない」んですよね。これ、個人間のココロの動きという変化はあるんですが、カメラをロングにひいてみると、なにも起こってない。これが雁須磨子氏の特長ではないかと思うのです。エロも日常ですからね。すべての変化は日常に飲み込まれる。そして、読者に奇妙な感情を与える。その「感情」が人によってちがうと。でも、「感情」の中には「衝撃」みたいのはあまりないなあって。あまり、雁須磨子氏の作品を読んで雷に打たれたような衝撃をうけたなんて人はいないんじゃないかね。 ・だから、表題作の「ピクニック」。メガネで理知的な女子高生が電車の中で淫夢をみるって、山本直樹なのは、あまり、ピンとこなかったなあ。エロ度はイチバン高いんですけどね。 ・そういわれてみれば、案外と「夢」ってのは雁作品の中では重要なファクターかもしれないなあと。夢でもいいし妄想でもいいや。そういう主人公の思いが揺れるシーン。それは内面の葛藤ってやつだから、表面上ではわからないと。まあ、ちょっと前に書いたことに戻ってしまうんですけど。 ・100円で読めてモウケでした。 (13:58:21) |
「MOON LIGHT MILE」5巻 太田垣康男(小学館) |
・すげえ。ってのがまず第一に。 ・近未来宇宙マンガです。2014年の話です。すぐですね。 ・月にある鉱物資源を独占しようとしているアメリカ。それを許すまじとばかりに追従する中国。そして、人類史上初の宇宙戦争が起こった。 ・その顛末にコミック1巻をまるまる費やしてますね。これが見応えバッチリってやつよ。 ・中国の思いもかけない強さに翻弄されるアメリカ軍。やっとの思いで一矢報いたロストマン。ただ、被害は甚大。それは中国側も同じ。で、お互いに「生き残る」ために休戦調停を結んだ。 ・ってな感じか。 ・多少の「哲学」臭さ。それはセリフにとくに反映されている。「こんなこと喋らないだろう」ってのがほんの少しだけ鼻につく。 ・まあ、それはわかりやすさを優先させたためだろうが。そして、それはサービス精神にもつながる。最後まで二転三転して、生存者それぞれの思惑がからまりあい、複雑に話は進行する一方、無重力下におけるクンフーアクションなどの「サービス」も豊富。これ1巻だけ、うまく話を膨らませて、ハリウッドで映画化すればヒットするかもしれないってくらいの完成度はある。 ・たのしかったです。 (15:19:59) |
「ガタピシ車でいこう!!」3(火)巻 山本マサユキ(講談社) |
・好調3巻。オマケが多いこのコミック、実にオビの裏にもオマケがあったことをはじめて発見しました。オビ裏に細工してあるのってめずらしい。 ・ガタピシの古いクルマを好んで乗る酔狂な主人公(作者の分身)と愉快な仲間がおりなす、エッセイ風コメディマンガって感じかな。 ・風、林、ときて、今作が火。次の山で最終巻みたいなことになってる。本当に終わるのか?って気もするけど。 ・3巻ではスバル360に乗る、モー娘。の吉澤ひとみイノチのモトイさん。スバル360乗りはもれなく「いいひと」なんだそうだけど、もれなくヘンな人って気もするねえ。 ・ベンツは対事故性能がものすごいために、ボンネットはボヨンボヨンだそうで、絶対に手をついたりしてはいけないそうだ。それを見越しての逆当たり屋みたいのもいるそうで。 ・スーパーカブで全国を旅してるオッサン。 ・珍しく海外。WRC観戦ツアー。案外とこういう珍しいだけの話はあったことを淡々と書いてておもしろくなかったりして。 ・コミック用描き下ろし(非エッセイ)マンガ「香奈ちゃんとFIAT500」は2本立てだし、読みきりも1本収録と、まあ、超特盛りサービスです。 ・2巻までおもしろかった人は当然買うよなあ。初めての人は試す価値はありますよ。おれみたいにクルマの知識が小学生女子レベルでも楽しいし。 (15:38:01) |
「Dr.猫柳田の科学的青春」2巻 柳田理科雄&筆吉純一郎(幻冬舎) |
・ベストセラー「空想科学大戦」に登場する名キャラ・猫柳田博士の青春を描いた番外編ですね。2巻になりました。意外に人気あるみたいなこと書いてありました。 ・基本は、若き苦学生の猫柳田が、居候先の問題などを「科学」で解決するというもので、それがとんだことになり大騒ぎって「ドラえもん」パターン。 ・2巻では、自宅にいながら街頭TVを見る。 ・6畳のスペースに学生50人が住む。 ・チキンラーメン(当時発売だそうな)を越えるラーメンを作る。 などなど。みんなオチが居候先のミチルさん(ヒロインですか)のヌードってのがまたお約束なのですね。 ・個人的には、ミチルさんのヌードオチはなかったのですが、「絶対に先が読めない紙芝居」ってネタが好きでした。すげえ仕組みなんだわ。 ・原作者あとがきによると、原作者も作画者も両方とも本名ということを知りました。こりは驚き。マジで理科雄らしいです。 ・そういや、こういうのでそこそこネームバリューもあるんだし、筆吉氏の「空想科学大戦」以前の作品集ってどこか勇気のある出版社は出さないもんか?コミック1冊分なら余裕であるんだろう。おれは読みたいぞ(エッチ系4コマ誌にちょこちょこ描いていた)。 (16:03:52) |
「壁ぎわ税務官」13巻 佐藤智一(小学館) |
・もう、完全に、小学館ロングペース組に入ったみたいですね。それに、実は数少ない、「ナニワ金融道」発のマネー業界マンガの生き残りじゃないでしょうか。 ・13巻では、ほのぼの系の話がなく、いわゆる「コンゲーム」モノが多かったですね。騙し騙されの詐欺対決みたいな。映画「スティング」みたいなの。 ・そのために、強欲坊主が2回登場しましたね。この坊主、いいキャラだわ。 ・パチンコ店を建てようとする坊主の鼻を明かす。 ・愛人に手切れ金を渡したくないために浮気させたのを証拠としてつかむ。 ・名画を買わせる詐欺商売の悪徳兄妹をギャフンといわす。 ・外交官特権をカサにきてる外人をやっつける。 ・マルチ商売。 ・当たり屋グループを叩く。 ・詐欺モノが多かったとかいったけど、読み返してみたら全部でした。 ・中にゃあ、「おい、そりゃ、ムチャだろう」ってネタもありましたが、そういうのはそういうので、別の点で、ちゃんと「おみやげ」があるというプロの仕事ぶりには感心するばかりでした。 ・個人的には当たり屋グループのやり口が汚くて身につまされました。 ・ま、読んで損なし、詐欺の手口みたいな感じで、これ1巻だけでもオススメできますよ。ドラマ化もされてますから、主婦の「お嬢さん」たちにもオススメでございますよ。 (16:14:56) |
「オタが行く!!」1巻 ちばぢろう(少年画報社) |
・非常に興味深いマンガだ。 ・中学で引きこもりの少年が高校に入って「オタデビュー」したのですね。そこでのすったもんだコメディ。 ・オタクが出るコメディーといえば、数々ございますね。「辣韮の皮〜萌えろ!杜の宮高校漫画研究部〜」、「電脳やおい少女」、「全日本妹選手権」他、まあ、エッセンスに使っているのならヤマほどありますね。 ・で、「げんしけん」よ。それは後で。 「オタクが登場するコメディマンガを描け」 ・この命題の「正解」は本作だと思う。 ・主人公が所属するSF研の「親友」2人。オタクにまったく興味ないけど、主人公が気になる「幼馴染」の矢沢さん。おなじく興味がなく、お兄ちゃんを「悪」の道に誘い込もうとしてると勘ぐって、警戒心を強めてる美少女の「妹」。オタクの父親に英才教育された反動でオタクを嫌うようになった八尾坂さん。何でも知ってる古参で長老な楜沢先輩。と、まあ、磐石なメンバー。 ・イベントも、コミケ、「同人誌退治」(ティッシュ片手に)、コスプレ、声優の収録現場、運動会、腐女子、バイト、など定番をビッチリ押さえてる。 ・そして、特長である、どうしても、「そういう」ネタが多くなるってのもちゃんとある。とくに作者によるコミック書き下ろしの「各回裏話」は、身内ネタ&オタクネタの嵐(まるっきりなにが書いてあるかわからないのもありました)。 ・でも、これが「正解」だと思うぞ。女性はかわいいし、ギャグは決まるし(「くるみさんのちょっといい話」はサイコー)。考えうるネタありったけ投入してるし。キャラも数々登場する。 ・と、ここで、思いは「げんしけん」のほうへジャンプする。 > 「げんしけん」の方々は楽しそうでうらやましいです。 > ・こういうのが本作にはなかった。ここいらの差ってのが実は意外に大きいのでは?と思ったりします。シチュエーション的には、本作の主人公・すばるのほうがいい目みてるのにねえ。美女にホレられたり、美少女の妹がいたり。でも、おれは「げんしけん」の状態のほうがうらやましいと。 ・これ以上は長くなりますんで、省略させてもらいます(ただ、グチグチしたものになるおそれもありますし)。ただ、木尾士目はやっぱ狡猾なやつだなあって。 ・だからって、本作が劣るということではありません。そもそも比較すべきものではないと思いますね。ただ、おれが購入するきっかけとなったのは、「げんしけん」との比較だったものですから。おれの推測はまあまちがってなかったなあと。 ・くるみセンパイの「波は立てた。」に代表される、「攻撃」がサイコーですね。 ・裏カバーの2ちゃんねるのスレ風ログもグーです。 ・ただ、「そういう」人用ってのは否めませんが。 「おめーもそうじゃんかよお!」 「YES」 (16:54:39) |
「學ビノ國」4巻 秋重学(小学館) |
・ほのぼの大検ラブコメ堂々の完結巻と。 ・いろいろと紆余曲折あったけど、4巻は正面突破で乗り切ったね。これが普通に感動と。まあ、その手の読みなれてる人(買ってるコミック、みんな切った張ったの恋愛モノって人)には「甘い」とか思われそうですけど。 ・どちらもけなげでねえ。純粋にガンバレと応援したくなるわけでございますよ。水樹なんざ、最初はチャラ男だったんだけどね。 「遠回りも、悪く、ないよね」 ・最終回でのセリフですね。大検予備校というところは、様々な人がいろいろな事情をかかえて来るところなんですね。そういう人と出会い、そして、小野寺と水樹(本作のヒーロー&ヒロイン)も出会ったと。 ・ええ、4巻モノだった。4巻で終わるモノには名作が多い。あと、「怪人百面相/いわしげ孝」なんてのも名作。 ・これも、折に触れ、「さわやかな感動」がほしいときに読み直したりするかもしれないなあなどと。 オススメ(16:47:25) |
「殴るぞ」2巻 吉田戦車(小学館) |
・早いペースの2巻だな。たいてい、4コマは1年1冊ペースなのに。1巻出てから1年たっていないような記憶がある。 ・ツボをしげきするエンボス加工をほどこしたカバー(ちゃんと書いてある)。カバーをとったら、吉田珠玉エッセイと、相変わらずのイカシた装丁。そして、中身も負けてないと。 ・例によって、和歌子(カワウソのメイドさん)と、気配り犬(名前はない)編があり、新キャラとして手術の途中に道草をくってる「オペ途中先生」が登場。和歌子編には、庭師の麦次郎(ジジイ)が加わり、気配り犬には、ガールフレンド以上、恋人未満が登場(なぜ、恋人になれないかというと飼い主が嫉妬するから)。そういうキャラ連載モノはまちがいのない巧さ。 ・くわえて、1発ネタもまんべんなくちりばめられている。とにかく、「吉田戦車」を望むもののニーズに100%応えてやる!という頼もしさは感嘆するばかり。 ・個人的には「私のカレなんか「ドア派」よ!」(トモダチが私のカレ「アウトドア派」よといったのを受け)ってネタで大爆笑してしまいました。 ・基本的におれは大爆笑させられたマンガ家には一生ついていくのです。で、吉田氏の場合、すでに大爆笑済みとはいえ、これが実に2回目なのです。1回目は「たたかえ!軍人さん」でしたので実に十数年ぶりだったりします。ま、こういう不条理系はかなり個人的感性が強いもので、笑えなくてもおもしろいとか、目に見えないだけで、厳格なレベルは存在しており、吉田氏はその中でも頂点に立っているので、これまでも別に問題なく買っていたのです。よって、大爆笑できた2巻は「モウケ」だったのです。 (17:18:45) |
「パンパレード」2巻 新条るる(コアマガジン) |
・こっちは「殴るぞ」の比較して2巻目が出るの遅かった遅かった。1巻出てから何年たったんだろうか?最初、「パリパレード」かと思って、長いことそのままにしてたので覚えていたのですが。 ・そんなこんなもあり1500円というふざけた価格であったが、とりあえず買っとくかと。 ・「ばんがいち」というエロマンガ誌で連載されていたほのぼのケモノ4コマですね。パンとレオの2人は、ケモノにも女の子にも変身できるわけですね。あ、レオのほうは男にも変身できるね。そいで、飼い主である大学生のご主人様とおもしろおかしくノホホンと暮らしているワケですわ。 ・2巻では、シズカさんという雪女(15歳)と雪男(30歳)がほとんど中心ってな感じになりましたね。雪男がベタぼれでシズカさんのワガママに振り回されるわけです。あまつさえも、マンション買われたりもしてます。でも、雪男はけなげにシズカさんとデキる日を待ち望んでいると。 ・コンセプトは「痴人の愛/谷崎潤一郎」であると明言し、なおかつ、あらすじまで4コマで書いてありました。悲しい話だなあ。 ・まあ、作者もシュミ全開で、もうしわけないとか書いてありましたが、男にとってはキツイ話でございますよ。基本的に本作に登場する男はどれも女に振り回されてアタフタするタイプですが、雪男は極めつけでございますね。 ・絵的にはデフォルメ化、(線の)簡素化がいっそう進み、非常にサラサラとした紙面になってます。それはそれでいいのかもしれませんが、なんとなくモヤモヤとした感じがあった1巻のほうが個人的には好みかなあって。 ・ま、3巻はまた何年後なんで、そのころには、ほどよく読みたいってことになるんで、また買うでしょうね。 (17:59:48) |
「最近のヒロシ。」田丸浩史(角川書店) |
・いちおう、サブタイトルに「1999−2002」ってあるので、続編がありそうですね。 ・「ラブやん」「超兄貴」「アルプス伝説」などの作者のエッセイマンガですね。 ・田丸氏って大阪枚方市現住なんですね。意外に地方在住の人のマンガエッセイってみたことないような気がするが、まあ、おれの勉強不足だろうと謙遜しておいて、訂正する。地方在住のマンガ家のエッセイマンガで最強と。 ・地方在住なだけあって、同業者ってのがほとんど登場しない。まあ、それは田丸氏の交友関係にも問題があるけどさ。そのかわりを補って余りある「THEアク」とでも「ミスターアク's」とでもいえそうな、濃いキャラが多数登場する。田丸氏行きつけのオモチャ屋さんサイトーを舞台としてなじみ客(いい年&ワイルドな出で立ち)がチンポの大きさ比べをしたり、洋モノDVDを親に隠れて見たり、空気清浄機にすかしっ屁してメーターが作動するのを喜んだり等、楽しくしてらっしゃるサマをおもしろおかしく描いてます。 ・そういや、女性はビタイチ登場しませんね。田丸氏の母親くらいか。だから、表紙はいつも女性ですね。オビには、それも「売り」みたいにしてたけど、田丸氏の描くメガネっ娘を目当てにしちゃあいけませんわな。 ・ということで、毎日楽しそうでいいですし、それを共有できてうれしいです。 ・え、田丸氏のあのノリを期待される方にはバッチシです。でも、アクが強そうなんでオススメはナシと。 (19:12:48) |
「宇宙賃貸サルガッ荘」2巻 TAGRO(エニックス) |
・遅れに遅れた感触がある2巻。描き下ろしに手間取ったのでしょうか? ・宇宙船の墓場サルガッソウにあるアパート「サルガッ荘」に住む住人たちがおりなす泣き笑いSF(すこしふしぎ)ドラマ。 ・2巻ではワキキャラの深化ありながらも、通常ラインのほのぼのは外さないように手堅く展開。 ・やや、ベタかと思うくらいなギャグも織り交ぜ(少女マンガキャラ変化等)てるねえ。それがイヤミやベタに感じないくらい、ノってる感じがステキ。 ・宇宙の墓場に流れ着いたものたちが、管理人でもある魔法使いのメウによって「生かされてる」状態で、ふとしたことで、パアになる実に危うい状態に住んでいるんだよな。なおかつ、各部屋の住人も危うい関係(戦争で敵対してる同士とか)だったりと、微妙にほころびがある。でも、ほのぼのを続けてる。宇宙の片隅で絶望的な「めぞん一刻」ごっこをしている人たち。という、ダークサイドが見え隠れしてます。 ・オマケは、ワキキャラのサブストーリー+エッセイ風バニーガールマンガ。どちらもすばらしいデキ。 ・あと、キャラの1人が「9月の海はクラゲの海/ムーンライダーズ」を歌ってるのもステキ。そのためにJARSACに登録してるのもすばらしい。えらいぞTAGRO。あと、オマケマンガではっぴいえんどTシャツも着てたし。 ・待った甲斐ありの傑作に仕上がってます。オススメ (21:59:30) |
「マル秘 女捜査官 凍子」1巻 阿宮美亜&天沢彰(芳文社) |
・伝説の…ってのには、売れているアミャミャ(こう読む)さんの最新コミックになるんでしょうか。原作付きで、エロがない王道(ラーメン屋とかに置いてあるオッサン向け劇画)マンガですね。 ・警視庁行動科学班・小田嶋凍子。プロファイリングを駆使して犯人を独自に追い求める。しかも、かなりムチャな方法で。 ・美人でナイスバディで破天荒な凍子(とうこ)の活躍を描くワケですよ。 ・まあ、流行のプロファイリングを使っているなら、犯罪も流行の猟奇殺人が多いね。というか、状況が二転三転して、かなりスリリングな展開です。 ・女性を殺して腹を裂いて子宮を食うという猟奇殺人が起こった。犯人は凍子によって殺された。 ・でも同じ事件がまた起こった。犯人をまちがって殺したのか!と凍子はまわりから突き上げをくらい、「新」犯人を探すも、それは意外な人物だった。 ・おい、破綻するんじゃねえか?って思うくらい、これでもかこれでもかって感じで話が動き、なおかつ事件解決のカタルシスがねえんだ。みんな苦いオチが待ち受けてるし。凍子の暗い過去やら、パートナーの新米刑事(男)とか、上司、などとの関係もなんだかネジくれ曲がってる。 「なんだダメじゃん」 ・と、思われるでしょう。でも、それはちょっと早計。喩えるなら、浅草花やしきのジェットコースターみたいな、ちがった意味のスリリングさが味わえるんですねえ。 ・もともとアミャミャ氏の絵の完成度の高さはピカイチであるし、もともとそんなエロくないんだよな。 ・だから、普通に「おもしろい」(カッコ付のワケはおのおの判断してね)マンガとして読めます。 (23:17:34) |
「イリヤッド」1巻 魚戸おさむ&東周斎雅楽(小学館) |
・この原作者の架空っぽい感じに、「家裁の人」などでお馴染みの実力派の作画。加えて、題材の考古学っぽい雰囲気と。まるで、「MASTERキートン/浦沢直樹&勝鹿北星」をホーフツとさせるねえ。あのマンガはよかったねえ。いまのところ、浦沢氏のベストだねえ(あくまでおれ調べ)。 ・トロイの木馬を発見したシュリーマン。その孫が有力な情報を見つけたとされる、幻の大陸・アトランティス。そして、それに巻き込まれる、資産家の娘と、日本人考古学者の入矢。そして、彼らを執拗に追う古代から闇に生きる暗殺集団。 ・なかなか燃える展開なんですよね。しかし、なんか、わりと所帯じみた展開もあるんですよ。まるで「ギャラリーフェイク」か「美味しんぼ」かって、小学館ビッグコミック系伝統のやつ。かと思うと、何回かにつながる派手なやつもあったりする。 ・随所にある考古学ウンチクがまたおもしろいんだね。 ・オリハルコンってあるじゃん?有名なやつ。みたことのない鉱物でできてる金属。あれって真鍮だとか。 ・うーん、だから、非常に欲張りな仕様なんですね。いろいろな要素が内在してる。それが破綻するかもしれないんで、現時点の評価はまだ確定するのは危険なんですよね。 ・安定した絵、随所にトクしたと思える考古学他の知識。アクション、サスペンス、そして、アトランティスへの謎解き。人情話。コメディなゆるさまである。 ・だから、大丈夫とは思うけどねえ。まあ、ムダに長くしなくて、ビシっとまとめる方向でいかれるといいんじゃないかなあ。 (22:51:22) |
「ワイド版 風雲児たち」9巻 みなもと太郎(リイド社) |
・うーむ、ちょっとバラけたような。それはまた、江戸時代の栄華を極めた、上昇機運を下げることにもつながる。 ・田沼意次は陰謀で消され、それによって、彼らが派遣した蝦夷地探検隊も途中で打ち切りになるわで、大変なことに。 ・そいでもってロシアに漂流している人たちも新しい生き方を模索したりなあ。 ・とにかく、よくもわるくも、上り調子が治まった9巻ですね。松平定信って、なるほど、そういううやつだったんだなあ。 (23:18:31) |