「初級クラスへゴーゴゴー!! 

 さて、大方の予想を裏切り(笑)3年目に突入したタップダンス、”一度初級に来てみれば?”と言って下さってはいたのだが、さすがに一人では度胸に欠けるが、幸いにもお稽古仲間のYさんという道連れ(!)がいれたのでかなり心強い。

「ねえ、どうする?そろそろ初級に行ってみちゃったりする?する?」
と、二人で基礎のお稽古のたんびにこそこそと相談しあい、とうとう初級のクラスに足を踏み入れる時が来た。

 
手加減を期待して、同じS先生が持つクラスに行ってみたが、甘かった。例え基礎から上がったばかりの人間がいようがどうしようが、初級に上がってきたらもう当然出来るものと見なされ、ちまちまボールとヒールの8カウントなんてやらせてくれない。きゃっきゃと笑いも漏れるほどの余裕をカマしていた基礎とはほど遠く、上級者さん達の力強くスピーディなタップスの音に混じって聞こえる、ぺそぺそと頼りなくしかも途中で途切れる私のタップス音の格好悪さといったら。

 そして基礎ではやらないステップにも数多く遭遇する。フルバックとかスカフとか、オーソドックスな足の動きに逆らったいかにも技っぽいステップの数々に、

 ”〜ほんとにこれ、いつか出来るようになるの?なるの?ねえ!?”

 顔面蒼白になる。しかも、それより下の無い基礎とは違い、初級は行き詰まったら基礎という出戻り場所がある。そうなのだ。出来ると楽しくなるこの手のお稽古事、自分がある程度上手に出来る基礎に留まったままなら、私なんかのへっぽこ生徒でも未来永劫女王様(笑)なのだ。

 ”基礎、基礎、基礎は良かったなあ。戻りたいなあ”

 こういう発言がしょっちゅう出る。なんたる向上心のなさ。かしこういう時私は、心のカリスマ・コンボイの今村ねずみさんの言葉「キライになるまでやる」を思い出し、

 
”そうよ、キライになるまでやる!私なんかまだまだ全然よっ”

 と、自分にとってはひじょーにクツジョクテキなバーレッスンに勤しんでいる訳だが。でもほんとに出来るようになんのかなあ×××。不安。

00/12/4

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