「ゲット・マイシューズ!」の巻

 さて、お稽古も回を重ね、そろそろ借り物の靴で練習するのも物足りなくなってきました。〜欲しい!欲しいぞマイシューズ。

 そういうときはお教室で斡旋してもらうのが一番らくで間違いようもないんですが、届くまでに時間がかかるし(普通頼んでから1,2週間)なるべくなら普通に履く靴と同じように、自分で履き心地を確かめてみてから買いたいものです。それにお店に直接買いに行った方が少々安く買える場合もあるんですよ。(※お教室によっては、お店と提携している場合もありますので、必ずシステムをよく確認しましょう…損をするのも得をするのもあなたの下調べ次第(笑)

 自分で買いに行く場合、こういうダンスシューズ、特にタップダンスシューズはその辺のスポーツ用品店では扱っていませんので、ダンス用品の専門店に行くことになります。有名どころは「チャ○ット」でしょうかね。(話がそれるが、この前買い物に行ったら、まるでブティックのようになってた。お姉さんがにっこり笑って”何かお探しでしょうか?”ってすすっと近寄ってくるなんて・・・。私が
10数年前に、某ロックバンドのコスプレ用品を買いに行った時には、店の人間もお高くとまっている印象で、そんな待遇されたこともない。……時代は変わったもんだ(!)

 で、ここに置いてあるシューズですが、値段は19,800円。材質的には多分合皮だと思う。まあ、別にこれでも悪いって訳じゃないんですけどね。でも最初にこれを買おうかと思って下見に行ったときに

”え?これでやるの?”とか思っちゃったのは、否めない。こういう量販ものって作りにね、愛がないの何となく。私もタップを始めるまでは”そういう違いって別に大したことないじゃん”とか思っていたのですが、単純に考えても、がんごんがんごん床を踏みならすわけですから、そういう負荷がかかっても持ちこたえられるだけの頑丈な作りをしていないといけないってこと。もちろん靴で上手くなるという訳ではないし、”どうせすぐ辞めちゃうかも知れないからそういう靴で充分だわ”という方はそれで始めて、続けることが出来そうだと思ったら、良い物に切り替えていけばOKでしょう。

 私がお教室の先生に教えて貰って買いに行ったのは、浅草橋にある大木シューズさん。プロの方御用達のダンスシューズのお店。…そんなこと何にも知らないで行って最初はエライびびったけど。だって壁一面に某歌劇団員の写真DMとかポスターとかが張ってあって、傍らには有名な方々の名前の入ったシューズの箱が所狭しと並べてあるし。

 とにかくおばちゃんがおっかなくて(汗)(というより下町の問屋街の人だから、お愛想って多分必要無いんだよね)気が小さい人ならここで萎縮して、”もう帰る!!”なんてことになりそうですが、でも大丈夫、こっちが自分の要望をハキハキ堂々としゃべっていれば、恐いことは何もありませんよ(って、こんなにびびってんの私だけか。ごめん気がちっちゃいから(汗)

客の中に、ヅカのトップのような花と星を飛ばしている二人が居た。(ホホホ、ホンモノ?なワケはないが・・・。)
 まずお店に行ったら、タップ歴、初心者である旨を恥ずかしがらずにきちんと言って、どれくらいの予算が出せるのかを正直に伝えれば、向こうも探しやすいですし、そんな最初からバカみたいに値段の高い靴とかを勧めてきたりはしません。

初心者で靴の種類がよく分からないときはおおざっぱに「紐で結ぶタイプ」か「ストラップ」かで良いと思います(知ったかぶりがこういう場合は多分一番良ろしくないと思われる)で、そのどちらが良いかという話になると、でもこれはもう好みの問題でしょう。ストラップタイプはヒールの靴を履くような感覚で女性にはなじみがあるし、踵も踏みおろしやすくて音も良く出ると思うし。紐で結ぶ方も踵の面積が広い物が多くて、べたっと床に着くから安定感があるし。

 どちらか迷ったら、レンタルシューズでレッスンしている場合ですが、あらかじめお教室の先生に自分の履いている靴が、どこのメーカーの何という種類なのかを聞いてから行くと迷わなくていいかもしれませんね。普段履いているのに近い種類なら、違和感なく履き始められるでしょう。履き心地を思う存分確かめてみましょう。

 私の場合は、教室で男性の靴で、サイズが小さ目なものを履いていたのでそれを買おうと思っていたのですが、その時はちょうど品切れ。そこでチャコットにも置いてあるようなシューズと(多分)今履いているタイプの二つを履かせて貰いました。(いわゆるオックスフォードタイプ。)これはかなり多く履かれているタイプのシューズだと思いますが、でもやっぱり微妙に踵の広さとかが違うんだなあ、教室で履いてるのと。

 私が迷っていると、お店の方がご親切に工場にも問い合わせて下さって、その男性の小さいサイズの靴を探してくれたのですが、でもやっぱりない(残念)そこで”特に女性用というわけではないけれど、そういう仕様で作ってある靴がありますよ”といって出してくれた靴があったんだけれど、・・・・・・いや決して私も根底から分かってるわけではないんだけどね、

やっぱり、値段の高いものはいいですぞ!(力説)

 足にぴたっと、吸い付くようなフィット感といい、踵が床につく感じといい。初心者のど素人の私にも、これはとても良い靴なんだ、ということが分かりました。

「うわー、これ良っすねえ。でもー、高いんですよね???」

 私がおそるおそるたずねるとお店のおばちゃんそこでにやっと笑い、

「それは高いわよ。29,000円ね。割引して」

ってことは、…元値は3万超えてる(!)うわお。私の予算は消費税を入れてぎりぎり23,000円。完全に予算オーバー。(まともに考えて、初心者でそこまで靴にかける金があったら、レッスンにいく方が先だろう。)泣く泣く諦めまたけれど、いやあ、それにしても良い靴だった。靴に凝ってみるのも、いいかもしれませんね。(はあああああ〜なってみたいね、オーダーシューズに、5万とか10万とか、気持ちよくお札が切れるご身分に(笑)

  
BACK NEXT HOME