6/16〜6/18 収録
Clancyさんよりのご質問
カチッ (ロケット点火)
う、うわああああああ!
ひゃっほーーーーーーいっ!!!!!
…………………
ぎゅうううう。
大神: | いでででええ!! な、何するんだよさくらくんっ! |
さくら: | 大神さん、紅蘭と、ずいぶん楽しそーにしてましたね。(ジト目) |
大神: | ご、誤解だよさくらくん! おれだって好きで同乗したわけじゃないんだ、だって紅蘭が無理矢理… |
さくら: | あーそーですか。別にあたしがとやかく言うことでもないんですけど。 |
大神: | あーもう、飛行機は墜落するし、さくらくんはこの調子だし、おれついてないよ最近……っと、こんなことやってる場合じゃないんだっけ。質問の回答だ、さくらくん。 |
さくら: | ぷい。えーっと、紅蘭の飛行機の種類でしたっけ。飛行機マニアの作者さん、どうですか? |
大神: | そ、それが、この当時の飛行機の資料ってのが全然ないらしくて。航空学科の図書館行ってジェーン航空年鑑調べるとか言ってたけど、あの人も最近忙しいらしくて機会が… |
椿: | 作者さんコラムスでいそがしいんですよね。ソフトお買いあげ、ありがとうございまーす! |
筆者: | それ言わないで椿ちゃん…(T_T) |
さくら: | けど、あの飛行機って紅蘭の自作じゃなかったですか? |
大神: | ああ、でも紅蘭も設計の時に参考にした機種があるはずだ。なら似た形の飛行機もあるんじゃ…というわけで手近に資料のある読者の方々、どうぞ情報よろしくお願いしますm(_ _)m。 |
さくら: | あ、特徴としては主翼が3枚羽根の複葉なのと…あと水平尾翼も3枚羽根、これはすごく珍しいらしいですよ。 |
大神: | へぇー。 |
さくら: | 作者さんはこんなの見たことないそうです。ええと、 『調べてみたら、ツェッペリン飛行船の初期型にこれとよく似た尾翼を持ったのがあった。LZ3(1908年製)とか。紅蘭、飛行船をモデルにして同じような尾翼つけちゃったのかもしれない。これで安定して飛んでるのは不思議だ。』 だそうです。 |
大神: | でも、墜ちたぞ、あの飛行機。 |
さくら: | ええと…『あれはロケットブースターのせいだよ。当時は可変ピッチプロペラ(プロペラの角度が変えられる、自動車の変速ギアみたいなもの)がないから、ロケットで一気に加速したせいでエンジンが過回転で焼け付いてぼふぉーんっ!てわけだ。エンジン自体の調子はいいみたいだし、あれさえ使わなきゃ大丈夫だろう』 |
大神: | そうか、あのロケットさえ外せば、紅蘭もついに北京まで… |
さくら: | ふーん、そーですか。じゃ大神さん、紅蘭とふたりでごゆっくり。ぷい。 |
大神: | ち、ちがうんだ、おれはただ紅蘭の夢の成就をだなあ、…ま、待ってくれえさくらくーんっ! |
ツェッペリンL1 (小説中) | グラーフ・ツェッペリンLZ127 | |
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製造年 | ? (実在のL1は1910年) | 1928年 |
全長 | 250m | 236.6m |
巡航速度 | 300km超! | 100〜110km |
乗客数 | 150人! | 20人 |
エンジン | モトロール蒸気機関 | マイバッハ12気筒530馬力エンジン×5 ガソリン・気体石油ガス併用 |
出力 | 数万馬力(推定) | 2500馬力 |
ただ、ツェッペリン伯爵が北軍で偵察気球に乗ったエピソードとか、ほんとなんですね。実在と虚構をうまくあわせるところ、さすがうまいよ、あかほりさとる。
・神武に乗ってて顔が見えるの?
優架さんよりのご質問
大神: | あの時はそれどころじゃなかったから気にもとまらなかったが、あとあと考えてみると不思議だったんだ、なんでおれの表情がカンナに見えたんだろう…って。 |
カンナ: | そうか、隊長はどう話が転んでも死なない設定になってるから経験がないんだな。 |
紅蘭: | うちらは自分がヒロインにならん限り必ずいっぺん殺される設定になっとるから、隊長以外のみんなは何回も体験しとりますんや。マリアはん、説明したってえや。 |
マリア: | 私達は確かに一度命を失ったのです。でも、あやめさん、いえ聖ミカエルはその不思議な力でもう一度私達に生を与えて下さいました。その時…何と表現すればいいのか、皆の一体感というのか… |
すみれ: | そう、空間の隔たりを超越して皆の心と体が一体になるような、不思議な感覚に包まれるのですわ。 |
アイリス: | 「こころをよむ」なんてことしなくても、みんながなにおもってるかとか、ぜーんぶわかるしぃ、 |
さくら: | 表情が見えるだけじゃないんです。そう、まるで肌と肌が触れあうように、みんなの存在がすぐそばに感じられるんです。 |
大神: | な、なるほど。お、おれも一度でいいからミカエルに復活かけてもらいたいな、そ、そしてさくらくんと肌と肌が触れあうように…うへうへうへへへ…… |
すみれ: | (-_-+ピキッ 行きますわよ、カンナさん。 |
カンナ: | おおよ! |
両者: | 必殺、三回転飛び 赤熱久流々鳳仙花ぁっ! |
どげしい
っ! | |
カンナ: | このど外道ぉーっ!!! |
大神: | 合体技は反則だよぉぉぉぉぉぉぉぉ…… |
関雅弘さんのご執筆
米田: | よう大神、この前のタライで降魔を撃退した件だがな。 |
大神: | (ギクッ、あの時はあやめさんに冗談で言ったことがたまたまうまくいったけれど、やっぱり怒っているんじゃ。) |
米田: | あの作戦なあ、見事だったぜ。 |
大神: | はぁ? |
米田: | コントの時にアイリスの頭に落ちてきたあのタライ、その時の衝撃でアイリスの霊力がやどったタライを使って、降魔を撃退するとはなあ。俺は思いつきもしなかったぜ。 |
大神: | (米田長官、完全に一人合点しているんじゃ…。) |
米田: | タライが降魔に落ちた時には何を考えているんだと驚いたもんだが。実はその裏ではこんな作戦を考えていただなんて。さすがは花組隊長だぜ。 |
大神: | いや、は、はははは、はあ。(見事に誤解している…)。 ええ、はい、実は、そうだったんですよ。あのタライは鉄と鉛でできているのだから、シルスウス鋼と同じ原料のはず。だったらアイリスの霊力をそこに溜め込んでいるはずだから、それを利用してみよう、ということだったんです(って口から出まかせ。) |
米田: | そうか、そんなところまで考えていたのか。さすがは海軍首席だけのことはあるな。 |
大神: | あ、ははは。ええ、実は今も、アイリスにタライをいくつもぶつけて、そのタライで降魔を撃退する、という作戦を上申してみようっかなあ、って考えていたところだったんですよ。 |
アイリス: | お兄ちゃん!
|
大神: | ギクッ、この声は。 |
アイリス: | アイリスのことなんだと思っているのよー。 |
大神: | いや、あの、これは、物の勢い口からでまかせ、っていうやつであって。別に本当にそう思っていたんじゃないんだ。ねえアイリス…、そんな見開きつり目でにらんでないで、って、うぎゃー! |
1分後。そこにはまっ黒焦げになった大神が転がっていたのであった。
続いて関雅弘さんのご執筆
大神: | ねえ、紅蘭〜ん。ちょっと聞きたいことがあるんだけれど。 |
紅蘭: | なんや大神はん。猫なで声なんか出して。気色悪いなあ。 |
大神: | こないだ初詣でに行く時に「そんなところつかんだらあかん」って言っていた、「そんなとこ」ってどこなんだい。男の子の僕にもわかるように説明してほしいなあ。ぐふふ。 |
紅蘭: | え、そんな…、恥ずかしいやないか。 |
大神: | ねえねえ、教えてよ。 |
紅蘭: | うーん、こんなこと教えられるのは大神はんだけやで。 実はなあ、「そんなとこ」って言うのはなあ。ウチの…。 |
大神: | うんうん。 |
紅蘭: | ウチの…、ロケットパンチの発射ボタンなんや。 |
大神: | ロケット、パンチ? |
紅蘭: | いややわ、大神はん。そんな大きな声で言わんといてや。恥ずかしいわぁ。 |
大神: | ロケットパンチって言うと、あの「腕がしゅぼぼぼー」ってやつ? |
紅蘭: | そうやで。黒之巣会との戦いは終わったものの、いつ新しい敵が来るかもしれへん。それで、試しにロケットパンチを付けてみて、お腹にそのスイッチを付けてみたんや。 バイクに乗っている時に、町中でロケットパンチを発射してもうたら、たまったものやないからな。 |
大神: | ロケットパンチ…ねえ。 |
紅蘭: | 大神はん。ひょっとしていやらしいこと考えていたのとちゃうんか。 |
大神: | え、いや、別に俺はそんな。 新たな敵に備えて自らに人体改造をするだなんて。それでこそ花組隊員だと感心していたところだよ。 |
紅蘭: | ぷっ、はっはっはっは。 大神はん、そんなの冗談に決まっとるやないか。本気で信じとったんかいな。いくらウチでも、自分の体にロケットパンチなんて付ける訳あらへんやないか。 |
大神: | なんだ、冗談だったのか。はは、びっくりしたなあ。 |
紅蘭: | そうやで。いくら何でも自分に人体改造やなんて。 でも、他人の体にだったらしてもええかな、って思っとるけどな。ふっふっふっ。 |
その時、大神を見る紅蘭の目の奥が怪しく輝いたのを、大神は見逃さなかった。
それから1週間というもの、大神は紅蘭に人体改造をされる夢にうなされ続けたのであった。
以前「どうして大神はプールサイドを走ってすみれを助けに行かないの?」を投稿した、関雅弘です。 その時には「花組コラムス」にやられてしまいしたが、今回はそれを反省して、謎本や公式ガイドブックでは取り上げられないようなネタを考えてみました。(そのため、謎を解くというよりも、コントになってしまったような気が…。) タライの方はゲームを作った側がギャグとしてやったことですので深くは考えていなかったでしょうし、紅蘭の「そんなところ」が説明されることもないでしょう。(もっとも、公式ガイドブックで「図説!これが紅蘭の<そんなとこ>だ」というのをやっていただいてもそれはそれでうれしいですが) 話の解説をしておきますと、大神の「タライは鉄と鉛でできているのだから、シルスウス鋼と同じ原料のはず。だったらアイリスの霊力をそこに溜め込んでいるはず」というのは本当に口からでまかせです。シルスウス鋼は、霊力を防ぐという効果はあるものの、ため込むという効果は設定にはないはずです。 ここでは、ひょっとするとシルスウス鋼製のタライだったのでは、という含みを持たせるために、こういう形にしました。それに、シルスウス鋼製のタライということだったら、大西さんの「やって楽しむサクラ大戦」第九話-上の巻で『たらい2個&降魔検知式自動落下装置』を買うのに、給料10日分がかかったということも説明できますので。
紅蘭の方は単なるコントです。
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