第58回全日本吹奏楽コンクール 平成22年10月24日(日) /愛媛県県民文化会館 |
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職場・一般 後半の部 |
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1 | 東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター (指揮/近藤久敦) ※2年連続7回目 |
5/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より シャコンヌ (J.S.バッハ/森田一浩) | |
今年の出演順は、県大会2番、支部大会1番と見事なまでに早い順番を引き当てています。それでも激戦の東関東を抜けてくるところは実力のある証拠でしょう。全国大会でも後半1番となりました。自由曲「シャコンヌ」は08年(伊奈学園総合高)以来2年ぶりの登場。職場一般では初となります。これまで金賞3回、銀賞3回を受賞。2003年を最後に金賞から遠ざかっています。 | |
2 | 東北 宮城県 名取交響吹奏楽団 (指揮/近藤久敦) ※3年連続16回目 |
2/パガニーニの主題による狂詩曲 (S.ラフマニノフ /森田一浩) | |
3出達成おめでとうございます。指揮の近藤氏は1番の横浜BOに続いての連続指揮です。職場3団体を別にすると16回の出場は一般バンドの中では今回最多出場となります。自由曲はもともとピアノ協奏曲で、伊奈学園総合高の宇畑氏の委嘱で編曲されました。全24の変奏曲からの抜粋版となっています。これまで金賞3回、銀賞10回、銅賞2回を受賞しています。 | |
3 | 中国 島根県 出雲吹奏楽団 (指揮/仲田守) ※3年ぶり12回目 |
4/「翡翠(かわせみ)」より (J.マッキー) | |
倉敷GHの3出を阻止しての代表返り咲きとなりました。指揮の仲田氏は今回は前半で2団体(百萬石WO、ドゥノール)に続いて3団体目の出演。「翡翠」は08年に全国大会初登場(おかやま山陽高)で、職場一般では今回が初登場。JWECC(日本管楽合奏指導者会議:代表は仲田氏)のメンバーによる委嘱作品で躍動感・色彩感あふれる曲です。これまで金賞4回、銀賞5回、銅賞2回を受賞しています。 | |
4 | 関西 滋賀県 大津シンフォニックバンド (指揮/森島洋一) ※3出休明け11回目 |
4/吹奏楽のためのバラードX (兼田敏) | |
3出明け貫禄の復活。自由曲「バラードV」は1999年10月岐阜県で開催された「第14回国民文化祭」での委嘱作品。国民文化祭「吹奏楽の祭典」にて「ぎふ99ディレクターズバンド」により初演された作品で、全国大会では初演となります。また職場・一般バンドによる兼田作品は「交響的瞬間/87年・ヤマハ東京」以来23年ぶりの登場。これまで金賞8回、銀賞2回受賞しています。 | |
5 | 西関東 埼玉県 伊奈学園OB吹奏楽団 (指揮/宇畑知樹) ※2年ぶり4回目 |
4/スピリッテッド・アウェイ (久石譲/森田一浩) | |
西関東2強の一つ「アンサンブルリベルテ」を押さえての代表獲得は喜びもひとしおでしょう。自由曲「スピリッテッド・アウェイ」を訳すと「神隠し」。つまりあの宮崎アニメ映画「千と千尋の神隠し」からの音楽です。もちろん全国大会初演ですし、久石作品としても初演です。コンクールを忘れさせてくれるような演奏で会場の空気を変えることができるか、非常に興味深いプログラムですね。これまで銀賞3回を受賞しています。 | |
6 | 関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団 (指揮/渡辺秀之) ※2年連続5回目 |
2/カントゥス・ソナーレ (鈴木英史) | |
宝塚市吹奏楽団としては初の連続代表です。03年からは連続して吹奏楽のオリジナル作品を取り上げており、今年は大流行している「カントゥス」をもってきました。激戦の関西支部を抜けてきた割には全国大会での印象が薄いような気がします。今年は審査員・聴衆にインパクトを与えられるか注目したいと思います。これまで金賞1回、銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。 | |
7 | 東関東 神奈川県 グラールウインドオーケストラ (指揮/佐川聖二) ※2年連続7回目 |
3/交響曲第1番より 第4楽章 (天野正道) | |
後半では唯一の課題曲3。今回職場一般で課題曲3は2団体のみですが、その両方とも佐川バンドなのですね。さて自由曲の「交響曲第1番」はグラールWOの委嘱作品。天野氏への4年連続の委嘱作品が各楽章を形成しているそうです。「ファントム・ドゥ・ラムール」「エスティロ・デ・エスパーニャ・ポル・ケ?」「アダージョ・スヴォウィアンスキェ」に続いて、今回の曲が最終楽章となり「交響曲全楽章」がコンプリートしました。もちろん全国初演。これまで金賞2回、銀賞4回を受賞しています。 | |
8 | 北海道 日胆地区 創価学会北海道吹奏楽団 (指揮/甘粕宏和) ※初出場 |
2/吹奏楽のための交響的印象「海響」 (和田薫) | |
北海道支部のからは北見吹(2000年)以来10年ぶりに初出場バンドが出ました。創価学会バンドとしては、関西・東京・東海・西関東支部に続いて5番目の全国出場です。しかも今回は後半の部に3団体が顔をそろえました。指揮の甘粕氏はフルート奏者で、今年は片倉高校の自由曲編曲者でもあります。 | |
9 | 北陸 福井県 ソノーレ・ウインドアンサンブル (指揮/佐藤正人) ※6年ぶり6回目 |
2/おほなゐ 〜1995.1.17阪神淡路大震災へのオマージュ〜 (天野正道) | |
2007年から佐藤氏を音楽監督に迎え、6年ぶりの代表返り咲きとなりました。佐藤氏の指揮するバンドとしては、川越奏和、秋田吹に続いて3団体目です。阪神淡路大震災を題材にした楽曲で一般部門では2002年(川越奏和・浜松交響吹)以来8年ぶりの登場です。今年は震災から15年という節目でもありますね。これまで銀賞1回、銅賞3回を受賞しています。 | |
10 | 東海 愛知県 創価中部サウンド吹奏楽団 (指揮/多戸幾久三) ※2年ぶり3回目 |
2/交響詩「ドンファン」 (R.シュトラウス/森田一浩) | |
昨年はショスタコーヴィチの「革命」で連続代表を狙いましたが、惜しくも支部大会金賞。今年は同バンドにとって初のシュトラウス作品で代表に返り咲きました。一般での「ドンファン」は07年(佐賀市民吹)に一度しか登場しておらず、今回が3年ぶり2度目の登場となります。「ドンファン」の金賞というのは、伊奈学園総合高、習志野高、山王中の3団体しか出ていません。これまで銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米 (指揮/小野照三) ※3年連続39回目 |
4/ディオニソスの祭り (F.シュミット) | |
一般との部門統合も影響なく、3出達成です。「ディオニソス」は全国大会では数多くのバンドが演奏していますが、40回近い出場を誇るブリヂストンが初選曲というのは意外でした。同曲は職場一般部門では04年(創価山梨)以来6年ぶりの登場となります。昨年は銀賞1位という成績であと一歩金賞に及ばずでした。これまで九州の一般からは金賞が出ていませんが、この部門での九州バンド初金賞を果たせるでしょうか? | |
12 | 東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団 (指揮/中村睦郎) ※2年連続7回目 |
1/ラッキードラゴン〜第五福竜丸の記憶〜 (福島弘和) | |
都大会でも圧倒的な演奏で連続代表を決めました。「ラッキードラゴン」は春日部共栄高の委嘱作品。副題にある「第五福竜丸」とは1954年3月1日にアメリカの水爆実験による多量の放射性降下物(※死の灰)を浴びた遠洋マグロ漁船の船名です。今年は全国でかなり演奏されたようですが、全国出場を決めたのは唯一創価グロリアでした。過去6回の出場は全て金賞受賞、「でれば金賞」を更新できるか注目です。 | |
13 | 四国 香川県 高松市民吹奏楽団 (指揮/金川公久) ※10年ぶり4回目 |
1/バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より (O.レスピーギ/木村吉宏) | |
10年ぶりの代表返り咲きです。職場一般バンドによる「ベルキス」は99年(新日鐵大分)以来11年ぶりの登場。四国の一般バンドは92年から昨年まで全て銅賞で全国大会での成績は元気がありません。高松市民吹も過去3回は全て銅賞。地元支部開催のトリ、頑張っていただきたいと思います。 | |