第59回全日本吹奏楽コンクール 平成23年10月30日(日) /青森市文化会館 |
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職場・一般 後半の部 |
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1 | 関西 兵庫県 尼崎市吹奏楽団 (指揮/辻井清幸) ※3出休み明け27回目 |
4/バレエ音楽「審問」より (W.ウォルトン/木村吉宏) | |
3出前の3年間は07年1番、08年2番、09年前半1番と早い出演順でしかも午前中の出演でした。今回もまた1番クジではありますが久しぶりの午後の演奏になります。「審問」は95年に取り上げて以来16年ぶり2回目の選曲。グループ表彰制以降、金賞16回、銀賞8回を受賞しています。金賞16回は一般バンドの中では最多受賞ですが、99年を最後に金賞からは遠ざかっています。大編成で大音量のバンドが多い中、弱奏が非常に上手なバンドという印象があり、個人的にも好きなバンドなので期待しています。 | |
2 | 九州 熊本県 玉名女子ウィンドアンサンブル (指揮/米田真一) ※3年連続3回目 |
4/てぃーだ (酒井格) | |
初出場からそのまま3出達成。九州の一般バンドでは宮之城、松陽OB緑に続いて3団体目の3出バンドです。「てぃーだ」は陸上自衛隊第一混成団音楽隊委嘱作品であり、2009年2月、沖縄コンベンションセンターにて開催された「同音楽隊第27回定期演奏会」で初演されました。昨年、龍谷大学が自由曲として取り上げましたね。課題曲・自由曲ともに暖かい雰囲気満載で楽しみです。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |
3 | 東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団 (指揮/中村睦郎) ※3年連続8回目 |
5/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り (M.ラヴェル/平井哲夫) | |
2回目の3出達成。東京都大会では朝一番の出演順でありながら圧倒的な演奏で代表を決めました。「ダフニスとクロエ」は2002年に続いて2回目の選曲。前回は真島俊夫編曲でしたが、今年は平井氏による新編曲での登場です。毎回完成度の高い演奏を披露しており、過去7回は全て金賞。「出れば金賞」を更新し3出を3金で締めくくれるでしょうか? | |
4 | 北海道 北見地区 北見吹奏楽団 (指揮/松田彰光) ※2年ぶり4回目 |
1/世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」より (C.オルフ/J.クランス) | |
楽曲名の「カンタータ」とは声楽作品のことですが、いわゆる吹奏楽コンクールで演奏するものは「カラオケ」の伴奏のみを演奏しているようなものです。歌を伴わないカンタータを楽器だけで表現することは非常に難しいと思いますが、大人ならではの演奏を期待したいと思います。一般バンドによる同作品での金賞は94年(伊丹市吹)を最後に出ていません。銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。 | |
5 | 東北 宮城県 泉シンフォニックウインドオーケストラ (指揮/荒井富雄) ※3年連続4回目 |
1/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶〜 (福島弘和) | |
3出達成おめでとうございます。今年大流行の「ラッキードラゴン」。アメリカのビキニ環礁水爆実験に居合わせ被爆してしまった第五福竜丸を題材にした作品です。直接関連はありませんが、大震災による福島原発事故といった悲しい出来事が頭をよぎります。同じく被災された宮城県のバンドによる演奏は色んな思いが交錯するかもしれませんね。熱演を期待したいと思います。これまで銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 東関東 神奈川県 相模原市民吹奏楽団 (指揮/福本信太郎) ※3出休み明け5回目 |
4/カプレーティとモンテッキ 〜「ロメオとジュリエット」その愛と死〜 (天野正道) | |
福本氏が西関東大会でリベルテを指揮していたため、同日に開催された東関東大会では天野氏の指揮で出場、見事休み明けの代表復活を果たしました。2009年にアンサンブルリベルテが福本氏の指揮により全国大会初演をした楽曲ですが、まったく同じ楽曲・指揮による相模原市民吹はどのような演奏を聞かせてくれるでしょうか? 過去4回は全て銀賞を受賞しています。 | |
7 | 東海 静岡県 ヤマハ吹奏楽団浜松 (指揮/須川展也) ※2年連続36回目 |
5/氷結の花 −吹奏楽のための (中橋愛生) | |
今大会の職場一般の部において唯一の職場バンドです。「氷結の花」は委嘱作品で今年4月の同楽団定期演奏会にて初演されました。もちろん全国大会初演となります。昨年は圧倒的な演奏を聞かせ、他団体に大差をつけての金賞受賞でした。これまで金賞29回、銀賞2回を受賞していますが、30回目の金賞なるでしょうか! | |
8 | 西関東 埼玉県 アンサンブルリベルテ吹奏楽団 (指揮/福本信太郎) ※2年ぶり15回目 |
5/レ・クルール・フォーヴ 〜野獣派的色彩 T. 鳴り止まぬ鐘 U. 儀式と仮面舞踏 (K.フサ) | |
昨年はまさかの代表落ちで驚きましたが、今年は見事雪辱を果たしての返り咲きとなりました。フサの作品としては、「プラハのための音楽」「アル・フレスコ 」「この地球を神と崇める」に続いて4番目の全国大会登場作品になり、本作品は今回が全国大会初演となります。毎年、流行を追うことのない意欲的な選曲が光るバンドですが、今回も期待したいですね。これまで金賞11回、銀賞3回を受賞しています。 | |
9 | 四国 香川県 高松市民吹奏楽団 (指揮/金川公久) ※2年連続5回目 |
5/吹奏楽のための神話〜天岩屋戸の物語による (大栗裕) | |
同バンドにとって初の連続代表となりました。「神話」はコンクール自由曲としては古典とも言えるほどの定番曲ですが、大人の部門ではあまり耳にしなくなりました。一般バンドによるこの曲での金賞は尼崎市吹(78・85年)の2回だけです。これまで銅賞4回を受賞、92年以降、四国代表は連続で銅賞を取り続けています。まずは銀賞へのステップアップに期待したいところです。 | |
10 | 中国 島根県 出雲吹奏楽団 (指揮/仲田守) ※2年連続13回目 |
3/ドールズ・コレクションT 〜おもちゃの兵隊と〜 (井澗昌樹) | |
後半の部では唯一の課題曲3です。自由曲「ドールズ・コレクション」は全国大会初登場。4月に開催されたJWECC2011(日本管楽合奏指揮者学会)MIDのファイナルコンサートにおいて、名古屋アカデミックウインズに初演されました。作曲者の井澗氏は2008年課題曲「火の断章」の作者で、同氏の作品が自由曲として登場するのは今回が初となります。これまで金賞4回、銀賞5回、銅賞3回を受賞しています。 | |
11 | 東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター (指揮/近藤久敦) ※3年連続8回目 |
5/ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25より V,W (J.ブラームス・A.シェーンベルク/近藤久敦) | |
2回目の3出達成。自由曲は全4楽章から成るピアノ曲。この曲はシェーンベルクによる管弦楽編曲版が存在し、今回はそれを近藤氏が吹奏楽用に編曲したものになります。ブラームスの作品としては、94年(ハイドンの主題による変奏曲)以来17年ぶりの登場で、全国大会初演となります。毎回完成度の高い演奏を披露してくれるバンドですが、3出を金賞で締めくくれるでしょうか。金賞4回、銀賞3回を受賞しています。 | |
12 | 東北 秋田県 大曲吹奏楽団 (指揮/小塚類) ※2年連続14回目 |
4/交響曲第1番より 第4楽章 (S.ラフマニノフ/築地隆) | |
東北の実力バンドの登場です。個性的な自由曲選曲が光りますね。ラフマニノフの交響曲第1番は1999年にも選曲しており12年ぶり2回目。交響曲第1番は1897年の初演が大失敗に終わり、ラフマノフ自身が出版禁止にした作品だとか…。作曲者の没後に再び注目されるようになった作品です。昨年は久しぶりに東北代表から金賞が出ませんでしたが、今年はどうでしょうか。これまで金賞5回、銀賞8回を受賞しています。 | |
13 | 北陸 石川県 百萬石ウインドオーケストラ (指揮/仲田守) ※3年連続11回目 |
4/吹奏楽のためのゴシック (木下牧子) | |
2回連続での3出達成です。「ゴシック」は大曲吹奏楽団による委嘱作品で、2006年5月に初演された後、同年のコンクール全国大会に初登場・金賞を受賞した作品です。作曲者の木下氏によるライナーノーツでは、『ゴシックは「怪奇・幻想的な作品」という意味を持ち、作品自体ストーリーは持たないが、ドイツ幻想文学の傑作「砂男」(ホフマン)の独特な雰囲気が創作のヒント』と語っています。北陸からは99年(富山ミナミ)以来金賞が出ていません。銀賞4回、銅賞6回を受賞しています。 | |