第59回全日本吹奏楽コンクール 平成23年10月23日(日)/東京・普門館 |
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高校・前半の部 |
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1 | 九州 福岡県 福岡工業大学附属城東高等学校 (指揮/武田邦彦) ※4年ぶり27回目 |
1/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り (M.ラヴェル/佐藤正人) | |
朝一番から九州支部の古豪バンドの復活ですね。前半の部では唯一の課題曲1です。後半も1団体(横浜創英)のみですから、城東の課題曲は聞き逃せません。自由曲では城東高としては初のラヴェル作品での出場です。過去のバンドカラーから想像するとフランス作品と城東というのが結び付かないのですが、良い意味で期待を裏切ってくれると嬉しいですね。 | |
2 | 西関東 埼玉県 埼玉栄高等学校 (指揮/大滝実) ※3年連続21回目 |
3/歌劇「トゥーランドット」より (G.プッチーニ/宍倉晃) | |
3出達成おめでとうございます。埼玉栄としてはこんなに早い出演順は初めてではないでしょうか? 「トゥーランドット」は2006年に後藤版編曲を取り上げて金賞を受賞しています。今回は埼玉栄お馴染みの宍倉版編曲ということで、新しいブームを起こせるか期待です。95年の関東の東西分離以降、毎年必ず金賞を出している西関東代表ですが今年も期待したいですね。金賞16回、銀賞4回を受賞しています。 | |
3 | 四国 愛媛県 愛媛県立北条高等学校 (指揮/池田努) ※3年ぶり4回目 |
2/シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」 (福島弘和) | |
3出休み明けの代表復活を逃しましたが、見事に返り咲きました。池田先生は昨年から同校を指揮されています。「祈りの鐘」は、2010年の春日部共栄高等学校の委嘱作品。今年は名電と北条の2校が全国で披露します。四国代表は98年(土佐女子)以降、金賞が出ていません。他支部の代表に比べて水をあけられた感がありますが、奮起を期待したいです。銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。 | |
4 | 中国 岡山県 岡山学芸館高等学校 (指揮/中川重則) ※2年連続10回目 |
4/華麗なる舞曲 (C.T.スミス) | |
出場回数を二桁に乗せました。支部大会でも見事な「華麗なる舞曲」を披露したようで、全国大会でも期待が膨らみますね。このところ管弦楽編曲作品を連続して選曲していましたが、2004年のモンタニャールの詩(支部金)以来の吹奏楽作品になります。10回目の出場を金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞1回、銀賞2回、銅賞6回を受賞しています。 | |
5 | 西関東 埼玉県 埼玉県立伊奈学園総合高等学校 (指揮/宇畑知樹) ※3出休み明け13回目 |
4/交響詩「英雄の生涯」より (R.シュトラウス/森田一浩) | |
1995年の初出場から途切れることなく連続出場。自由曲の「英雄の生涯」は93年(支部大会金賞)、96年(全国金賞)に続いて15年ぶり3回目の選曲となります。前回はハインズレー&宇畑先生自身の編曲でしたが、今回はおなじみ森田氏の編曲。97年から11回連続で森田氏による編曲作品を取り上げています。これまで12回の出場で金賞10回、銀賞2回を受賞という驚異的な成績を残していますが、休み明けを金賞で飾れるでしょうか。 | |
6 | 中国 山口県 山口県立防府西高等学校 (指揮/野上慎二郎) ※初出場 |
4/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り (M.ラヴェル/平井哲夫) | |
初出場おめでとうございます。強豪が勢揃いした前半の部で唯一の初出場バンドです。また山口県のバンドとしては、96年(防府高)以来15年ぶりの出場となりました。指揮の野上先生は07年から同校を指導、08年支部銀、09・2010年支部金賞と着実にステップアップし全国出場を決めました。今回「ダフニス」の編曲として初登場した平井版ですが、小平第三中、創価グロリアと共に3団体が揃って演奏します。 | |
7 | 北陸 石川県 石川県立小松明峰高等学校 (指揮/斉藤忠直) ※3年連続3回目 |
4/交響詩「ローマの祭り」より チルチェンセス、主顕祭 (O.レスピーギ/森田一浩) | |
初出場からそのまま3出達成、おめでとうございます。「ローマの祭り」は昨年全国大会での連続金賞記録が途絶えてしまいましたが、新たな第1歩となるような快演を期待したいと思います。北陸代表による「ローマの祭り」での金賞は89年の高岡商業が最後。それ以来の金賞を取れるでしょうか。3出を金賞で締めくくれるか期待したいところです。これまで金賞1回、銀賞1回を受賞しています。 | |
8 | 東関東 茨城県 常総学院高等学校 (指揮/本図智夫) ※2年連続16回目 |
5/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/佐藤正人) | |
昨年4年ぶりの代表復活を金賞で飾りました。これまで数多くの管弦楽編曲作品を取り上げてきましたが、佐藤正人氏の編曲作品は初ではないでしょうか。また、東関東代表による「役人」は今回が初となります。毎回スケールの大きい完成度の高い演奏を聞かせてくれるバンドですが、どのような「役人」を披露してくれるのか非常に楽しみです。これまで15回の出場で金賞13回、銀賞2回と驚異的な成績を残しています。 | |
9 | 九州 熊本県 玉名女子高等学校 (指揮/米田真一) ※2年連続4回目 |
4/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶〜 (福島弘和) | |
「ラッキードラゴン」は09年に春日部共栄高が演奏して以来、全国で取り上げられるようになりました。アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行った際に、たまたま漁でそこに居合わせ被爆してしまった第五福竜丸を題材にした作品。今年は支部大会クラスで11団体が演奏し、その中で玉名女子を含めた4団体(金沢大、佐賀市民吹、泉SWO)が全国大会で演奏します。これまで銅賞3回を受賞しています。 | |
10 | 関西 大阪府 大阪桐蔭高等学校 (指揮/梅田隆司) ※3年連続5回目 |
2/楽劇「ワルキューレ」より 第1・2・3幕 (R.ワーグナー/梅本幸司) | |
3出達成おめでとうございます。カルミナブラーナ(09年)、レクイエム(2010年)と非常に洗練されたサウンドが印象に残っていますが、今年はなんと「ワルキューレ」。もちろん全国大会初演となります。自由曲が定番化する傾向にある昨今、大阪桐蔭のような意欲的な選曲には惹かれますね。これまで金賞2回、銀賞2回を受賞。3出を3金で飾れるでしょうか! | |
11 | 北海道 札幌地区 北海道札幌白石高等学校 (指揮/杉村光雄) ※3年ぶり20回目 |
3/交響詩「モンタニャールの詩」 (J.ヴァン=デル=ロースト) | |
3年ぶりの代表復活は20回目の記念すべき年となりました。「モンタニャール」はイタリア北部、ヴァル・ダオスト州都アオスタの市民バンド「ヴァル・ダオスト吹奏楽団」の委嘱作品で1997年に初演されました。昨年、東海大高輪台に取り上げられ、TV番組の影響も相まって各地で演奏されたようです。20回目の出場を2003年以来の金賞で飾ることができるでしょうか。金賞11回、銀賞6回、銅賞2回を受賞しています。 | |
12 | 東京 東京都 東京都立片倉高等学校 (指揮/馬場正英) ※3年連続9回目 |
5/交響曲より (矢代秋雄/甘粕宏和) | |
3出達成おめでとうございます。都大会では朝一番の出場ながら見事代表を射止め、その実力の高さを証明しました。自由曲の編曲者は昨年と同じで、矢代氏の交響曲の編曲としては初登場です。コンクールでは珍しい第2楽章の「テンヤ、テンヤ、テンテンヤ、テンヤ」を聞くことができるのも注目。これまで金賞4回、銀賞1回、銅賞3回を受賞。3出を3金で飾れるでしょうか。 | |
13 | 東北 福島県 福島県立磐城高等学校 (指揮/根本直人) ※3年連続13回目 |
4/トッカータとフーガ ニ短調 (J.S.バッハ/根本直人) | |
3出達成おめでとうございます。東日本大震災で大変な中、しっかりと全国に進んでくるあたりは流石ですね。さて自由曲の選曲には驚きました。「トッカータとフーガ」は高校部門では03年(福工大城東)以来8年ぶりの登場で、金賞は1999年(伊奈学園総合)を最後にどの部門でも出ていません。根本先生ご自身による編曲というのも興味深いです。これまで金賞5回、銀賞7回を受賞しています。 | |
14 | 東海 三重県 三重県立白子高等学校 (指揮/桐生智晃) ※4年ぶり5回目 |
4/歌劇「蝶々夫人」より (G.プッチーニ/後藤洋) | |
支部大会でも常に上位の成績を残すバンドで、前回同様、安城学園の3出休みの年に全国出場を射止めました。前回も同じプッチーニ作品で「トゥーランドット」で出場でした。トゥーランドットは自由曲の定番曲ですが、「蝶々夫人」は全国大会ではまだ3回(金沢市立工業高、横浜創英高、千代崎中)しか登場していませんが、高校部門での金賞は出ていません。銀賞4回を受賞しています。 | |
15 | 東北 福島県 福島県立湯本高等学校 (指揮/橋本葉司) ※3出休み明け7回目 |
5/ピアノ三重奏曲イ短調より パントゥム、フィナーレ (M.ラヴェル/高木登古) | |
休み明け代表復活ですが、昨年から指揮者が交代しましたね。橋本先生は09年まで平商業高を指導されていた方で、03・04年に平商業を全国大会に導かれました。自由曲は、ラヴェルのピアノ三重奏曲を吹奏楽用に編曲した作品ということで、斬新な選曲に惹かれますね。もちろん全国初演となりますが、金賞2回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |