第59回全日本吹奏楽コンクール 平成23年10月29日(土) /青森市文化会館 |
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大学の部 |
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1 | 四国 高知県 高知大学吹奏楽団 (指揮/岩田憲知) ※初出場 |
1/シンフォニア・ノビリッシマ (R.ジェイガー) | |
初出場おめでとうございます。四国支部・大学部門からの全国出場は96年(香川大)以来、なんと15年ぶりになります。参加団体があっても四国支部では長きに渡って全国大会への推薦をしてきませんでしたので、久しぶりの代表選出ということで楽しみです。「シンフォニア・ノビリッシマ」の邦題は「吹奏楽のための高貴なる楽章」。1977年(天理中)以来34年ぶりに全国大会に登場と往年の吹奏楽ファンにはたまらない選曲といえそうです。 | |
2 | 東京 東京都 東海大学吹奏楽研究会 (指揮/福本信太郎) ※27年ぶり4回目 |
5/交響詩「ローマの祭」より チルチェンセス、主顕祭 (O.レスピーギ/佐藤正人) | |
駒澤大学の3出休みの年、実力伯仲の東京支部を勝ち抜き、27年ぶりの代表を決めました。今回、福本氏は相模原市民吹、アンサンブルリベルテと3団体を指揮します。都大会では「チルチェンセス」の途中から演奏をするという斬新なカットでしたが、「ローマの祭り」を期待する聴衆には面食らうかもしれません。東京代表は1985年から昨年まで26年連続金賞を出していますが、この連続記録を更新できるでしょうか? これまで銀賞3回を受賞しています。 | |
3 | 関西 大阪府 近畿大学吹奏楽部 (指揮/森下治郎) ※3出休み明け27回目 |
2/地の精のバラード (O.レスピーギ/木村吉宏) | |
休み明けも貫禄の代表復活です。「地の精のバラード」は1920年の作品で、ちょうど「ローマの噴水」と「ローマの松」の間のもっともレスピーギが作曲家として円熟味を増したといわれる時期に書かれました。近畿大学にとっては2001年に続いて2回目の選曲となります。全国大会では全部門を通じて過去に4回しか演奏されていない作品で、この作品での金賞は出ていません。金賞18回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
4 | 東海 静岡県 静岡大学吹奏楽団 (指揮/三田村健) ※3年連続10回目 |
4/スペイン狂詩曲より マラゲーニャ、祭り (M.ラヴェル/森田一浩) | |
2回連続の3出達成おめでとうございます。東海代表は91年(三重大)を最後に金賞が出ていません。毎回レベルの高い演奏をしていると思うのですが、金賞バンドがほぼ固定化する大学部門において、上位へ食い込むためのあと一押しが欲しいところですね。スペイン狂詩曲での金賞は94年(神奈川大)を最後に出ていません。これまで銀賞8回、銅賞1回を受賞しています。 | |
5 | 関西 京都府 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 (指揮/若林義人) ※2年連続16回目 |
3/大仏と鹿 (酒井格) | |
大学部門では唯一の課題曲3です。龍谷大&酒井作品のカップリングは定番となりました。自由曲は2002年の「三角の山」に始まり、今年の「大仏と鹿」まで8回連続で酒井作品を取り上げています。「大仏と鹿」は奈良県吹奏楽連盟創立40周年記念の委嘱作品で、99年2月に大阪市音楽団によって初演されたものです。全国大会では今回が初登場となります。これまで金賞8回、銀賞7回を受賞しています。 | |
6 | 北海道 札幌地区 札幌大学吹奏楽団 (指揮/今井敏勝) ※2年連続9回目 |
4/ベルファゴール序曲 (O.レスピーギ/木村吉宏) | |
「ベルファゴール」は1923年に初演されたオペラの序曲であり、1999年に近畿大学により全国大会初演されました。それ以来11年ぶりの登場で、コンクールではめったに演奏されることがありませんので今回は楽しみにしています。これまで金賞1回、銀賞5回、銅賞2回を受賞しています。北海道支部からの金賞は2001年の同大学の受賞のみです。 | |
7 | 九州 福岡県 福岡大学応援指導部吹奏楽団 (指揮/花岡金光) ※3年連続29回目 |
5/プラハのための音楽1968年 (K.フサ) | |
初の3出達成おめでとうございます。プラハはフサの代表曲ですが、大学部門では2007年(近畿大)に初登場したばかりで、それ以来4年ぶり2回目の登場となります。また九州のバンドとしては全部門通じて初の「プラハ」ですね。グループ表彰制以降、金賞2回、銀賞10回、銅賞9回を受賞しています。 | |
8 | 中国 山口県 山口大学文化会吹奏楽部 (指揮/松田和寛) ※2年ぶり5回目 |
5/科戸の鵲巣−吹奏楽のための祝典序曲 (中橋愛生) | |
昨年3出を逃した雪辱を果たしての代表返り咲きです。ここ最近は主に邦人オリジナル作品を自由曲に取り上げています。「科戸の鵲巣」は2006年の初登場以来、大学部門を除く全部門に登場し金賞バンドが出ています。今回が大学部門での初登場になりますね。中国代表は2003年に広島大学が1度金賞を受賞している限り。上位バンドが固定化する大学部門ですが、上位に食い込んでほしいものです。 | |
9 | 北陸 石川県 金沢大学吹奏楽団 (指揮/澤江武史) ※2年連続16回目 |
1/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶〜 (福島弘和) | |
指揮の澤江氏は昨年に続いての出場で学生指揮者です。「ラッキードラゴン」は今年大流行、アメリカの水爆実験の被害にあった漁船の話を題材にした作品で、全国大会でも金沢大学を含む4団体が演奏します。昨今の原発事故をも連想させるメッセージ性の強い作品で大学部門では初登場です。これまで銀賞5回、銅賞10回受賞。北陸支部からは一度も金賞バンドが出ておらず他支部からかなり水をあけられた感がありますが、奮起を期待したいところです。 | |
10 | 九州 福岡県 福岡工業大学吹奏楽団 (指揮/柴田裕二) ※2年連続12回目 |
5/復興 (保科洋) | |
「復興」は昨年ヤマハ吹奏楽団浜松・創立50周年委嘱作品で、昨年ヤマハが全国大会で演奏しました。今年は福岡工業大と酒井根中が演奏をします。大学部門における保科作品は、関西学院大による愁映(84年)、祝典舞曲(85年)の2作品しか登場しておりませんが、以来26年ぶりの保科作品の登場となります。これまで金賞1回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 東関東 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部 (指揮/小澤俊朗) ※3年連続40回目 |
5/ディオニソスの祭り (F.シュミット) | |
4回連続での3出達成。大学バンドの頂点に立つ団体であり、出場40回は出雲第一中と並んで今大会最多となります。「ディオニソスの祭り」は82年、93年に続いて3回目の選曲で過去2回とも金賞を受賞しています。現在も98年から休みを挟みながら10回連続を含む金賞23回を受賞していますが、3出を3金で締めくくれるでしょうか? | |
12 | 西関東 群馬県 上武大学吹奏楽部 (指揮/山本佳弘) ※初出場 |
2/バレエ音楽「三角帽子」より (M.ファリャ/山本教生) | |
初出場おめでとうございます。文教大学が3出休みの今年、見事に代表を勝ち取りました。指揮の山本先生は昨年、市立前橋高を全国大会に導かれましたね。編曲者として有名な「山本教生氏」はご自身のペンネームであり、今回の「三角帽子」もご自身の編曲です。大学部門では2000年(北海道教育大学函館校)以来11年ぶりの登場です。 | |
13 | 東北 宮城県 東北福祉大学吹奏楽部 (指揮/松崎泰賢) ※3出休み明け8回目 |
5/「ニルマル・ヒルダイ」 〜 マザーの微笑みに包まれて… (八木澤教司) | |
休み明けも代表復活です。「散歩、日傘をさす女性」(2007)、「優位な曲線」(2008)、「ヘリングの朝」(2009)、「ひと夏の恋」(2010)に続く東北福祉大学吹奏楽部委嘱シリーズ第5作になります。「ニルマル・ヒルダイ」とはサンスクリット語で「清らかな心」という意味を持つ、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサが1952年に初めて設立した施設「死を待つ人の家」のことだそうです。全国大会初演となります。これまで銀賞5回、銅賞2回を受賞しています。 |