第61回全日本吹奏楽コンクール 平成25年10月20日(日)/福岡サンパレス ホテル&ホール |
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職場・一般 前半の部 |
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1 | 東北 宮城県 名取交響吹奏楽団 (指揮/楊鴻泰) ※2年連続18回目 |
3/ドラゴンの年 (P.スパーク) | |
近藤氏が横浜BOを指揮されるため、名取の指揮者は楊氏になりました。楊氏は80年代〜90年代にかけて御影高、西宮市吹、関西大を指揮し、全国大会に8回出場されています。「ドラゴンの年」は、英国のブラスバンド、コーリー・バンドの創立100周年記念委嘱作品で、84年3月に初演され、翌85年に作曲者自身による吹奏楽編曲版が発表されました。全国大会では過去に90年(北教大函館校)、95年(習志野WO)の2団体しか演奏されておらず、実に18年ぶりの登場です。これまで金賞3回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
2 | 北陸 福井県 福井ブラスアカデミー (指揮/奥野一) ※2年連続2回目 |
3/シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」 (福島弘和) | |
昨年の初出場から連続出場。「祈りの鐘」は春日部共栄高による委嘱作品で、2010年の初登場以来爆発的に全国で流行しています。今年も各支部大会で17団体が演奏し、和名ヶ谷中と浜の宮中、福井ブラスアカデミーの3団体が全国に進出してきました。これまで銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 西関東 埼玉県 川越奏和奏友会吹奏楽団 (指揮/萩原亮彦) ※3出休み明け13回目 |
5/沈黙の地球(ほし)〜レイチェル・カーソンに捧ぐ (阿部勇一) | |
今大会の指揮・萩原氏はかつて伊奈学園OB吹を指揮して1回(96年)全国出場しています。「沈黙の地球」は秋田吹奏楽団の委嘱作品で08年に初演されました。全国大会では08年(秋田吹)以来5年ぶりの登場です。「レイチェル・カーソン」は60年代に環境問題を告発したアメリカの女性生物学者です。この曲は環境問題をテーマにした作品で「風が嘆いている/センス・オブ・ワンダー/海は語らない/閑却の地上より/沈黙の春〜自然崇敬」という5つの楽章から成る全部で約30分近くかかる大作です。これまで金賞10回、銀賞2回を受賞しています。 | |
4 | 東関東 神奈川県 Pastorale Symphonic Band (指揮/佐川聖二) ※初出場 |
3/大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン (鈴木英史) | |
2010年結成で、昨年、コンクール初参加で支部大会・金賞。今年は常連の相模原市民吹やグラールWOを退けて初代表を勝ち取りました。楽団発足から異例の早さでの全国出場です。佐川氏によって全国に導かれたバンドとしては、文教大・創価大・グラール・創価グロリア・リヴィエール・デアクライスに続く7団体目となります。自由曲「大いなる〜」は佐川聖二氏発案の「英雄の悲劇」シリーズの第2作目で、リヴィエール吹奏楽団と三重県立上野高校の共同委嘱により2007年に発表された作品です。 | |
5 | 九州 福岡県 飯塚吹奏楽団 (指揮/谷口宗生) ※2年連続2回目 |
4/オリエンタルラプソディ2013 (片岡寛晶) | |
1973年発足ですから今年で創立40周年。昨年の初出場から連続出場です。自由曲の作曲者・片岡氏は飯塚市出身で、2008年の課題曲「「天馬の道〜吹奏楽のために」の作者です。片岡作品は昨年の「オリエントの光芒」に続いての登場で、もちろん全国大会初演となります。これまで唯一、九州の一般バンドだけが全国金賞が一度もありません。地元開催の全国大会でどのようなパフォーマンスをしてくれるか期待です。銀賞1回を受賞しています。 | |
6 | 北海道 函館地区 上磯吹奏楽団 (指揮/高橋徹) ※4年ぶり3回目 |
3/バレエ音楽「青銅の騎士」より (R.グリエール/林紀人) | |
自由曲は、ロシアの詩人プーシキンの同名の長編叙情詩が原作の全4幕からなるバレエ音楽です。「青銅の騎士」とは、1703年にサンクト・ペテルブルクを創建したピョートル大帝の騎馬像のことで、元老院広場の端にネヴァ川に向かって立つ街の観光名所です。吹奏楽コンクールでは1997年に中央大学(林紀人版)と福岡第一高(仲田守版)の2団体が全国大会初演して以来、人気の高い作品となりました。一般では03年(ドゥノール)以来10年ぶりの登場です。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |
7 | 九州 鹿児島県 J.S.B.吹奏楽団 (指揮/東久照) ※7年ぶり7回目 |
5/信長〜ルネサンスの光芒 (鈴木英史) | |
九州の実力バンドですが、意外にも7年ぶりの出場とは驚きました。自由曲「信長」は佐川聖二氏発案の「英雄の悲劇」シリーズの第1作目となる作品で、2006年に発表されました。吹奏楽コンクールの支部大会にも06年に初登場しましたが、今回全国大会初演となります。これまで銀賞3回、銅賞3回を受賞しています。 | |
8 | 東海 愛知県 東海市吹奏楽団 (指揮/大澤健一) ※4年ぶり3回目 |
4/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より (M.ラヴェル/大澤健一) | |
「ダフニスとクロエ」は全国大会では毎年必ず演奏される作品で、昨年までの全国大会ではのべ101団体が演奏するなど、ラヴェル作品としては人気ナンバー1を誇ります。今年も各支部大会で11団体が取り上げ、東海市吹と静岡大の2団体が全国に進みました。多くの編曲版が存在しますが、大澤版は今回が初登場です。これまで金賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
9 | 東北 秋田県 秋田吹奏楽団 (指揮/佐藤正人) ※2年ぶり12回目 |
3/パガニーニ・ロスト イン ウィンド (長生淳) | |
昨年代表を逃した雪辱を果たしての復活です。「パガニーニ〜」は東京佼成ウインドオーケストラの2011年委嘱作品で、「2本のアルトSAXとピアノのための作品"パガニーニ・ロスト"」が原曲でありその同名の吹奏楽版になります。SAX奏者に非常に高い技術を要する作品として注目です。これまで金賞4回、銀賞6回、銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 中国 岡山県 倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー(指揮/佐藤道郎) ※2年ぶり13回目 |
4/楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り (R.シュトラウス/M.ハインズレー) | |
「サロメ」はコンクールではほぼ毎年登場する人気のある作品。数多くの金賞を出している作品ではありますが、意外にも一般バンドの金賞は87年の市川交響吹の1団体のみしかありません。同団としては04年以来2回目の選曲となります。中国の一般バンドによる金賞は87年(山口BS)を最後に出ていません。これまで銀賞5回、銅賞7回を受賞しています。 | |
11 | 関西 兵庫県 尼崎市吹奏楽団 (指揮/辻井清幸) ※3年連続29回目 |
4/交響的断章 (V.ネリベル) | |
関西支部の常連、29回の出場は本部門ではブリヂストンに次ぐ回数であり、一般バンドとしては最多です。一般部門での「交響的断章」は1984年(蒲郡市吹)以来29年ぶりの登場ですが、往年の吹奏楽ファンとしては非常に懐かしい選曲ではないでしょうか。素晴らしい歴史と実績を残している一般バンドですが、99年を最後に金賞からは遠ざかっています。これまで金賞16回、銀賞10回を受賞しています。 | |
12 | 四国 高知県 鏡野吹奏楽団 (指揮/弘田靖明) ※3年連続21回目 |
5/風の渡る丘 〜吹奏楽のための (中橋愛生) | |
毎年委嘱作品を発表する意欲的な活動を見せている鏡野吹。今回の作品は「星を釣る海(09年)」、「水文(11年)」に続く中橋氏への委嘱作品3作目となります。一般部門での四国代表による金賞は同団の1989年の1回のみと、全国大会ではもう一つ実績を残せていません。これまで金賞1回、銀賞2回、銅賞17回を受賞しています。 | |
13 | 東京 東京都 東京隆生吹奏楽団 (指揮/畠田貴生) ※3年連続3回目 |
3/宇宙の音楽 (P.スパーク) | |
初出場から3年連続での出場です。「宇宙の音楽」は2005年のNBAレヴェリ作曲コンテスト最優秀賞受賞作品。もともとはブラスバンドのための作品ですが、作曲者本人の手により吹奏楽に改訂されました。現在、2年連続金賞受賞中ですが、東京代表で3年連続で金賞受賞経験があるのは、瑞穂青少年吹、乗泉寺吹、創価グロリアの3団体のみ。隆生は3金なるでしょうか。これまで金賞2回受賞しています。 | |