第61回全日本吹奏楽コンクール 平成25年10月20日(日)/福岡サンパレス ホテル&ホール |
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職場・一般 後半の部 |
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1 | 東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター (指揮/近藤久敦) ※3出休み明け9回目 |
5/管弦楽のための協奏曲より V.終曲 (B.バルトーク/仲田守) | |
「管弦楽のための協奏曲」は5つの楽章からなる管弦楽曲でバルトーク晩年の代表作です。1943年に作曲され1944年にボストン交響楽団によって初演されました。全国大会では07年(新日鐵大分)以来6年ぶりの登場です。この作品での金賞バンドは伊奈学園総合高(04年)の1団体のみ。これまで金賞5回、銀賞3回を受賞しています。 | |
2 | 西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団 (指揮/福本信太郎) ※3年連続17回目 |
5/時に道は美し 〜愛について〜 (長生淳) | |
西関東大会は東関東大会と日程が重なり、福本氏は相模原市民吹を指揮したため、リベルテの指揮は加養浩幸氏がされました。全国大会では福本氏の指揮で演奏のようですね。「時に道は美し」はリベルテによる委嘱作品であり、2013年5月に同団の第46回定期演奏会で初演されたばかりの作品です。全国大会でももちろん今回が初演となります。これまで金賞13回、銀賞3回を受賞しています。 | |
3 | 東関東 千葉県 光ウインドオーケストラ (指揮/佐藤博) ※初出場 |
4/「ガリレオの月」より U. カリスト V. イオ W. エウロパ (R.シシー) | |
1987年発足から四半世紀を超える歴史あるバンドです。支部大会でも金賞常連でしたが、ついに悲願の全国出場です。08年の土気シビックWO以来5年ぶりに千葉県の一般バンドが登場します。指揮者の佐藤氏は幕張総合高を指導されている方です。「ガリレオの月」は、17世紀の天文学者「ガリレオ・ガリレイ」が世界で初めて望遠鏡で木星を観測した際に発見した四つの衛星を表しています。全4楽章から成り、各楽章には4つの衛星(ガニメデ、カリスト、イオ、エウロパ)の名前が付けられています。全国大会初演となります。 | |
4 | 中国 山口県 防府吹奏楽団 (指揮/竹中俊二) ※初出場 |
3/セルゲイ・モンタージュ (鈴木英史) | |
2000年発足し、今年コンクールに初参加にして、初の県代表&初の支部大会金賞&全国初出場です。異例の早さでの全国出場は驚きですし、しかも今年は常連のNTT西日本中国クラブを退けての初代表は見事です。指揮の竹中氏は2011年に同団の常任指揮者に就任されました。これまで下関市立玄洋中、防府市立桑山中を指導され全国大会には9回(金賞4回、銀賞5回)の出場経験があります。自由曲はリヴィエール吹と宇都宮南高校による2009年の共同委嘱作品であり、今年は同じ防府市の桑山中も同曲を取り上げています。 | |
5 | 九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米 (指揮/冨田篤) ※2年連続41回目 |
4/交響曲第5番より 第4楽章 (D.ショスタコーヴィチ/榛葉光治) | |
昨年、同楽団の指揮者「塩谷氏」が全国大会の後に他界されました。新しい指揮者・冨田氏は打楽器奏者。熊本県立盲学校のトレーナーをつとめ、2005年の全日本アンサンブルコンテストで同部を全国大会金賞に導いたことで有名になりました。交響曲第5番は、ロシア革命20周年に初演された作品で、日本では商業用の副題として「革命」と表することが多いですが、ショスタコーヴィチ自身はそのような名付はしていません。これまで金賞29回、銀賞7回を受賞しています。冨田氏とブリヂストンの新しい門出に期待しましょう。 | |
6 | 東北 宮城県 泉シンフォニックウィンドオーケストラ (指揮/荒井富雄) ※3出休み明け5回目 |
2/バイバイ・ヴァイオレット (井澗昌樹) | |
自由曲の作者・井澗氏は、08年の課題曲「火の断章」の作者。「バイバイ〜」は2010年9月に兵庫・伊丹高の第88回定期演奏会にて初演され、2011年の第14回響宴でも佐川氏の指揮で中央大学によって演奏されました。井澗作品は支部大会において、2011年・2団体、2012年・4団体に続き、今年は「バイバイ〜」に加え、「束の間の恋の歌」「恋す蝶」「愛の祭壇」の4作品が9団体に取り上げられました。これまで銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
7 | 北海道 北見地区 北見吹奏楽団 (指揮/松田彰光) ※2年ぶり5回目 |
1/幻想交響曲より 第5楽章 (H.ベルリオーズ/R.ロジャース) | |
この部門では唯一の課題曲1です。自由曲はベルリオーズが1830年に作曲した初の交響曲。作者の失恋体験の告白を意図した標題音楽で、各楽章に標題が付けられており、第5楽章の標題には一般的に「魔女の夜宴の夢」とか「ワルプルギスの夜の夢」といった和訳がされています。全国大会では主に60〜80年代に人気を博した作品ですが、金賞バンドは中学3団体、高校1団体、大学2団体の6団体しかなく、一般バンドでの金賞はありません。これまで銀賞2回、銅賞2回を受賞しています。 | |
8 | 北陸 石川県 百萬石ウィンドオーケストラ (指揮/仲田守) ※3出休み明け12回目 |
2/オプセシォネル (長生淳) | |
近年は吹奏楽オリジナル作品を積極的に取り上げています。「オプセショネル」は2012年課題曲「香り立つ刹那」の作者・長生淳氏の新作。神丘中・青森山田中高・富山商高・伊予高・観音寺第一高・下関西高・おやかま山陽高・八代白百合学園高・武庫川女大附属高・北陸高・光ヶ丘女子高などによる共同委嘱の作品。今年は各支部大会で合計6団体が取り上げ、神丘中と百萬石WOの2団体が全国大会初演します。北陸代表による金賞は99年(富山ミナミ)を最後に出ていません。これまで銀賞4回、銅賞7回を受賞しています。 | |
9 | 東海 静岡県 浜松交響吹奏楽団 (指揮/浅田亨) ※3年連続12回目 |
2/天雷无妄より (天野正道) | |
"てんらいむぼう" と読みます。六十四卦(ろくじゅうしけ、ろくじゅうしか)という、占いのひとつで儒教の基本経典でもある易で用いられる基本図象が64通りあり、その中の25番目にあたるのが「天雷无妄」。「自然のままに、流れのままに、成り行き任せが良い」といった意味だとか…。この作品は浜松交響吹・創立40周年記念委嘱作品で2013年4月に初演され、全国大会初登場です。全国での浜松交響吹と天野作品のカップリングは06年(交響曲ガイア)以来7年ぶりです。これまで金賞6回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 関西 滋賀県 大津シンフォニックバンド (指揮/森島洋一) ※2年連続13回目 |
3/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より 衝動、陽光 (高昌帥) | |
「陽が昇るとき」は「衝動、情緒、祈り、陽光」の全4楽章から成り元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。それぞれの委嘱団体は「衝動:創価学会関西吹奏楽団」「情緒:ウィンドアンサンブル一期一会」「祈り:関西大学応援団吹奏楽部」「陽光:宝塚市吹奏楽団」です。OSBによる高昌帥作品は07年(パンソリック・ラプソディ)以来6年ぶりです。これまで金賞9回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団 (指揮/中村睦郎) ※3出休み明け9回目 |
5/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ (高昌帥) | |
休み明けも貫禄の代表復活。「マインドスケープ」はA-Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラによる委嘱作品で2006年に初演されました。07年の相模原市民吹奏楽の全国大会初演を皮切りに全国に流行し、今年も各支部大会で19団体が演奏するなど、自由曲の定番作品としての地位を確立しました。これまで金賞8回を受賞。「出れば金賞」記録を更新中ですが、休み明けも金賞で飾れるでしょうか。 | |
12 | 関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団 (指揮/渡辺秀之) ※3出休み明け7回目 |
3/鳥のマントラ/萬歳楽 (鈴木英史) | |
「鳥のマントラ」は大津シンフォニックバンドの委嘱作品で2008年に発表。同年の全国大会でも演奏され金賞を受賞した作品です。「マントラ」とはサンスクリットで本来的には「文字」「言葉」を意味し、"真言"と漢訳され、大乗仏教、特に密教では仏に対する讃歌や祈りを象徴的に表現した短い言葉のことをいいます。「萬歳楽」とは平調に属する楽曲で、古代より慶事の際に舞われた大変おめでたいとされる楽曲のことを言います。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞2回を受賞しています。 | |
13 | 四国 徳島県 BMSウインドアンサンブル (指揮/益田郁夫) ※4年ぶり3回目 |
5/空中都市「マチュピチュ」〜隠された太陽神殿の謎 (八木澤教司) | |
前回出場後、3年間は支部大会銀賞が続いていました。自由曲は八木澤氏の「世界遺産シリーズ」の一つ。「マチュピチュ」はアンデス山麓に属するペルーのウルバンバ谷に沿った高い山の尾根に所在する15世紀のインカ帝国の遺跡です。BMSが06年に全国初出場した時も「マチュピチュ」を取り上げておりますが、全国大会ではこのBMSの2回しか演奏されていません。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |