第62回全日本吹奏楽コンクール 平成26年10月19日(日)/新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ) |
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職場・一般 前半の部 |
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1 | 東北 宮城県 泉シンフォニックウィンドオーケストラ (指揮/荒井富雄) ※2年連続6回目 |
4/シング・ウィズ・シンセリティー(長生淳) | |
昨年に続いて東北代表が朝イチとなりました。高校部門でも同様の事象が起きていますが、出演順1番だけは各支部でローテーションさせるような配慮はできないものでしょうか? 昨年は、名取交響吹が朝イチ金賞を受賞しましたので、これに続きたいですね。「シング・ウィズ・シンセリティー」はヤマハ吹奏楽団の委嘱作品でタイトルは「誠実に歌う」という意味です。2008年吹奏楽コンクール自由曲として作曲されました。全国大会では6年ぶりの登場となります。これまで銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 北陸 福井県 ソノーレ・ウィンドアンサンブル (指揮/栗田健一) ※3出休み明け9回目 |
2/蒼氓愛歌 〜三つの異なる表現で〜 (清水大輔) | |
休み明け代表復活です。自由曲は「そうぼうあいか」と読み、ソノーレ・ウィンドアンサンブルの2012年の委嘱作品で、同年6月の第20回定期演奏会にて初演されました。"蒼氓"とは民・人民などの意味を持ち、その言葉に『愛歌』を付け加えて、「人民に愛される歌」という意味の造語だそうです。副題のとおり3楽章に分かれていますが、切れ目なく演奏されます。これまで銀賞4回、銅賞4回を受賞しています。 | |
3 | 東北 秋田県 大曲吹奏楽団 (指揮/小塚類) ※3出休み明け16回目 |
4/バッハの名による幻想曲とフーガ(F.リスト/田村文生) | |
自由曲は元はオルガン曲(ピアノ曲)で、題名のとおりバッハ(BACH=B♭・A・C・B)の4音をモチーフとした作品です。2005年の北海道教育大学函館校の委嘱により編曲され、同年のコンクール自由曲として取り上げましたが、全国出場はなりませんでした。2007年に光ヶ丘女子高によって全国大会初演(金賞)され、それを機に全国に広まりました。これまで金賞5回、銀賞10回を受賞しています。 | |
4 | 関西 奈良県 M's Sound Factory (指揮/高木宏之) ※初出場 |
2/歌劇「トスカ」より (G.プッチーニ/鈴木英史) | |
全国常連団体がひしめく関西支部から初出場。しかも奈良県の一般バンドというのも初になります。M'sは昨年まで支部大会に5回出場し銀賞4回・銅賞1回でしたが、今年は初の支部金賞に加え全国出場まで獲得しました。指揮者の高木氏はザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団所属のトランペット奏者です。「トスカ」は全三幕から成るプッチーニの代表的なオペラ作品であり、全国大会では20回以上演奏されています。一般部門では04年(佐賀市民吹)以来10年ぶりの登場です。 | |
5 | 九州 鹿児島県 J.S.B.吹奏楽団 (指揮/東久照) ※2年連続8回目 |
5/交響的印象「教会のステンドグラス」より (O.レスピーギ/藤田玄播) | |
「教会のステンドグラス」は、06年(倉敷GH)以来8年ぶりの登場。この作品はもともとピアノ曲「グレゴリオ聖歌による3つの前奏曲」です。各楽章には「エジプトへの逃避」「大天使ミカエル」「聖クララの朝の祈り」という標題があり、これらに更に終曲として「偉大なる聖グレゴリウス」が加えられ1925年に完成しました。コンクールでは東海大第一高によって1991年に全国大会初演された後、自由曲レパートリーとして広がりました。これまで銀賞3回、銅賞4回を受賞しています。 | |
6 | 東海 静岡県 ヤマハ吹奏楽団 (指揮/須川展也) ※3出休み明け38回目 |
5/「アイ・ガット・リズム」変奏曲 (G.ガーシュイン/中橋愛生) | |
職場バンドの王者、3出明けも貫禄の代表復活です。「アイ・ガット・リズム」は1930年に発表されたジャズのスタンダード・ナンバー。その後、作曲者自身によってピアノとオーケストラのための管弦楽作品として「アイ・ガット・リズム 変奏曲」が作られました。中橋氏に委嘱編曲され、今年3月サントリーホールで開催された「全国職場バンドフェスティバル」にて本邦初演されました。全国大会初演となります。これまで金賞31回、銀賞2回を受賞しています。金賞31回は全部門通じて最多受賞です。 | |
7 | 九州 福岡県 春日市民吹奏楽団 (指揮/八尋清繁) ※24年ぶり5回目 |
4/エルガー・ヴァリエーション (M.エレビー) | |
実に24年ぶりの出場です。自由曲は元々ブラスバンド作品で、エルガー生誕150周年の2007年の“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権”の課題曲として発表、同年に吹奏楽版も発表されました。2010年6月、川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団が日本初演し、同年に自由曲としても選曲しましたが残念ながら全国出場を逃しました。今回の春日市民吹が全国大会初演となります。指揮者の八尋氏は1984年に学業院中を指導され全国大会出場経験があります。これまで銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター (指揮/近藤久敦) ※2年連続10回目 |
4/祝典序曲 (J.イベール/近藤久敦) | |
出場回数を二桁に乗せ、記念すべき10回目の出場です。祝典序曲は、皇紀2600年奉祝曲として、1939年に日本からフランス政府を通じてイベールが依頼を受けて作曲され、1940年に歌舞伎座での演奏会において山田耕筰指揮により本邦初演されました。全国大会では過去に土気中(94年)、安西中(96年)の2団体のみ演奏されており、17年ぶりの登場で、近藤氏編曲版としては初演です。これまで金賞5回、銀賞4回を受賞しています。 | |
9 | 東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団 (指揮/中村睦郎) ※2年連続10回目 |
5/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/小澤俊朗) | |
出場回数を二桁に乗せ、記念すべき10回目の出場です。自由曲「中国の不思議な役人」は2000年以降、全国大会では毎年演奏されている定番曲。今年はこのバレエ作品の脚本家レンジェル・メニヘールトの没後40年に当たります。一般バンドでは過去5団体が取り上げていますが、唯一金賞受賞したのは創価学会関西吹(05年)のみです。今回はグロリアとアンサンブルリベルテ(後半)の金賞常連バンドが取り上げることで注目です。これまで金賞9回受賞で、「出れば金賞」を更新中です。 | |
10 | 四国 高知県 鏡野吹奏楽団 (指揮/弘田靖明) ※4年連続22回目 |
5/輪廻の八魂 〜仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌〜 (樽屋雅徳) | |
自由曲は滝澤馬琴作「南総里見八犬伝」を題材にした作品。室町時代、安房国里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八犬士の伝奇小説で、八犬士が持つ数珠の玉に刻まれた八徳の文字「仁義礼智忠信孝悌」が有名です。複数団体による共同委嘱で、東海大学と鏡野吹が全国に駒を進めました。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞17回を受賞しています。 | |
11 | 西関東 埼玉県 川越奏和奏友会吹奏楽団 (指揮/佐藤正人) ※2年連続14回目 |
5/「吹奏楽のための組曲」より 1.ファンファーレ 2.子守歌 3.カプリチオ (菊池幸夫) | |
「吹奏楽のための組曲」は「21世紀の吹奏楽」実行委員会委嘱作品であり、1998年開催の「第1回響宴」において神奈川大によって初演されました。楽曲は、今回演奏する3曲に加えて第4楽章「終曲」の全4曲で構成されます。吹奏楽コンクール自由曲としても初登場、全国大会初演となります。昨年は3出明けを金賞で飾れませんでしたが、雪辱なるでしょうか。これまで金賞10回、銀賞3回を受賞しています。 | |
12 | 北海道 札幌地区 札幌ブラスバンド (指揮/米田浩哉) ※初出場 |
2/ミュージカル「レ・ミゼラブル」より (C.M.シェーンベルク/福島弘和) | |
常連のアンサンブル・ドゥ・ノールの3出休み明け復活を阻止して初の全国代表となりました。「レ・ミゼラブル」は日本を始め世界中で人気の高いミュージカル作品。福島版アレンジは、昨年春日部共栄高によって全国大会初演されました。森田版アレンジと合わせて今年は全支部大会で14団体が取り上げるほどの人気ぶりです。指揮者の米田氏は札幌新川高の教諭で、新川高も今年「レ・ミゼラブル」を取り上げ、支部大会で銅賞を受賞しています。 | |
13 | 中国 広島県 NTT西日本中国吹奏楽クラブ (指揮/金田康孝) ※2年ぶり46回目 |
4/セント・アンソニー・ヴァリエーション (W.H.ヒル) | |
昨年はまさかの代表落ちに驚きましたが、その雪辱を果たしての代表復活です。出場46回は全部門通じて最多出場となります。「セント・アンソニー・ヴァリエーション」は04年(松下電工)以来10年ぶりの登場。同バンドにとっては01年以来2回目の選曲で、前回は金賞を受賞しています。昨年は倉敷市民吹奏楽団GHが、職場一般統合後の中国代表として初の金賞を受賞しましたが、NTT中国はそれに続くことができるでしょうか。これまで金賞7回、銀賞24回、銅賞5回を受賞しています。 | |