第62回全日本吹奏楽コンクール 平成26年10月18日(土)/新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ) |
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大学の部 |
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1 | 関西 大阪府 近畿大学吹奏楽部 (指揮/森下治郎) ※4年連続30回目 |
1/交響曲第3番より 第4楽章 (J.バーンズ) | |
記念すべき30回目の出場となりました。大学では唯一の課題曲1。交響曲第3番はアメリカ空軍軍楽隊の委嘱を受けて1994年に作曲された作品ですが、委嘱楽団による初演が行われませんでした。96年に大阪市音楽団の日本初演が世界初演になったという珍しい作品です。全国大会では過去4団体しか取り上げておらず、07年(松山椿中)以来7年ぶりの登場。大学部門では岩手大学ともに初登場となります。これまで金賞19回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。20回目の金賞となるでしょうか。 | |
2 | 西関東 埼玉県 文教大学吹奏楽部 (指揮/佐川聖二) ※3年連続22回目 |
3/コンコルディア (長生淳) | |
大学部門では唯一の課題曲3です。自由曲は文教大学の委嘱作品で、今年6月の同団サマーコンサートにて初演されました。全国大会初演となります。「コンコルディア」とはラテン語で、古代ローマの協調・相互理解・婚姻の調和の女神を意味します。佐川氏は文教大とグラールWOの2団体を指揮されますが、これまで金賞14回、銀賞7回を受賞しています。 | |
3 | 東京 東京都 東海大学吹奏楽研究会 (指揮/福本信太郎) ※4年連続7回目 |
5/輪廻の八魂 〜仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌〜 (樽屋雅徳) | |
自由曲は滝澤馬琴作「南総里見八犬伝」を題材にした作品。室町時代を舞台に安房国里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八犬士の伝奇小説です。「仁義礼智忠信孝悌」とはそれぞれの八犬士が持つ数珠の玉に刻まれた文字で「八徳」と呼ばれます。この作品は、複数団体による共同委嘱で、今年の支部大会で、宮崎学園高(九州)・鏡野吹奏楽団(四国)・箕面自由学園高(関西)・東海大学(東京)の4団体が演奏し、東海大と鏡野吹の2団体が全国出場を決めました。全国大会初演となります。これまで金賞2回、銀賞4回を受賞しています。 | |
4 | 関西 京都府 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 (指揮/若林義人) ※3出休み明け18回目 |
4/交響曲第5番「革命」より 第4楽章 (D.ショスタコーヴィチ/上埜孝) | |
休み明けも安定して代表復活です。ショスタコーヴィチですが、これまでの龍谷大学の選曲カラーとはガラッと変わった印象で驚きました。自由曲はこれまで数多くの団体により演奏され、たくさんの名演が残されていますが、どんな演奏となるのか非常に楽しみです。これまで金賞8回、銀賞9回を受賞していますが、2010年を最後に金賞を逃しています。 | |
5 | 東海 静岡県 静岡大学吹奏楽団 (指揮/三田村健) ※2年連続12回目 |
2/巨人の肩にのって (P.グラハム) | |
「巨人〜」は元々はブラスバンド作曲で、2009年5月の“欧州ブラスバンド選手権”にて初演され、同年10月にロイヤル・コンセルヴァトワール・オブ・スコットランド・シンフォニック・ウィンド・オーケストラにて吹奏楽版が初演されました。作品はアイザック・ニュートンの知人に宛てた手紙に書かれている『もし私が遠くを見ていたとするなら、それは巨人の肩の上にあったからだ。』という一節からとられているそうです。全国大会初演になります。これまで銀賞9回、銅賞2回を受賞しています。 | |
6 | 九州 福岡県 福岡大学応援指導部吹奏楽団 (指揮/花岡金光) ※2年連続31回目 |
4/「アメリカの騎士」より 選ばれし者 (S.メリロ) | |
「アメリカの騎士」は新しいアメリカを担う英雄を待望した曲で、その英雄が「アメリカの騎士」というわけです。1999年に発表され、日本では2000年代前半に自由曲として大流行しました。コンクール規定でエレキベースが使用不可になってからは登場が激減したように思いますが、全国大会では03年(徳島商高)以来11年ぶり、大学部門では初登場です。これまで金賞2回、銀賞11回、銅賞10回を受賞しています。 | |
7 | 東北 岩手県 岩手大学吹奏楽部 (指揮/牛渡克之) ※28年ぶり14回目 |
4/交響曲第3番より 第3・4楽章 (J.バーンズ) | |
実に28年ぶりの出場です。指揮者の牛渡氏はユーフォニアム奏者で、現在、岩手大学教育学部の准教授です。長きにわたって学生指揮者でコンクール出場しておりましたが、2011年に牛渡氏が指揮をされてから、2011・2012年は支部銀、2013年・支部金と続いて、今年は代表を獲得しました。交響曲第3番はアメリカ空軍軍楽隊の94年の委嘱作品。全国大会では過去4団体しか取り上げておらず、07年(松山椿中)以来7年ぶりの登場です。これまで銀賞6回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 九州 福岡県 福岡工業大学吹奏楽団 (指揮/柴田裕二) ※3出休み明け14回目 |
5/交響詩「ローマの祭り」より 主顕祭 (O.レスピーギ/中村睦郎) | |
3出明けも貫禄の代表復活。今回は自由曲の定番「ローマの祭り」での登場です。この曲は1982〜2009年において28年連続で全国大会金賞を出していた作品なのですが、2010年に連続金賞が途絶えてから後は4年連続で金賞が出ていません。久々に「祭り」でのゴールド金賞を期待したいと思います。大学部門での金賞は、2002年(駒澤大)を最後に出ていません。これまで金賞3回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
9 | 北海道 札幌地区 札幌大学吹奏楽団 (指揮/今井敏勝) ※2年連続11回目 |
4/コラール前奏曲「おお、人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」による幻想曲 (伊藤康英) | |
浜松市立高の委嘱作品で2013年に初演されました。元々は航空自衛隊中部航空音楽隊創立25周年記念作品である『交響詩「コラール幻想曲」』があり、14分ほどの曲を元に約8分に再構成された作品だそうです。全国大会初演となります。これまで金賞1回、銀賞5回、銅賞4回を受賞しています。 | |
10 | 東関東 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部 (指揮/小澤俊朗) ※2年連続42回目 |
5/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/小澤俊朗) | |
大学部門の雄の登場。42回出場は大学部門では最多、全部門通じてもNTT中国に次いで2番目の出場回数で、金賞25回は大学部門では最多受賞です。自由曲「中国の不思議な役人」は2002年以来12年ぶり2回目の選曲です。今年はこのバレエ作品の脚本家レンジェル・メニヘールトの没後40年に当たります。これまで金賞25回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 中国 広島県 広島大学吹奏楽団 (指揮/温品慶明) ※2年連続12回目 |
2/大阪俗謡による幻想曲 (大栗裕) | |
大学部門の指揮者には著名なバンドトレーナーやプロ奏者が多くいますが、広島大学は唯一の学生指揮者です。「大阪俗謡による幻想曲」は87年の広島大学が全国大会初出場の時に演奏した自由曲で、それ以来2回目の選曲。大学部門では9年ぶりの登場であり、この部門での金賞は83年(近畿大)のみです。中国代表として唯一、金賞受賞経験のあるバンドですが、強豪揃いの部門でどこまで食い込めるでしょうか。これまで金賞1回、銀賞2回、銅賞7回を受賞しています。 | |
12 | 北陸 富山県 富山大学吹奏楽団 (指揮/建部知弘) ※3年連続6回目 |
2/蒼氓愛歌 〜三つの異なる表現で〜 (清水大輔) | |
自由曲は「そうぼうあいか」と読みます。福井のソノーレ・ウィンドアンサンブルの委嘱作品で、2012年6月の同団定期演奏会にて初演されました。タイトルの蒼氓とは民・人民などの意味を持ち、その言葉に『愛歌』を付け加えて、「人民に愛される歌」という意味の造語だそうです。副題のとおり3楽章に分かれていますが、切れ目なく演奏されます。これまで全国大会での清水作品は「すべての答え」「マン・オン・ザ・ムーン」がありましたが、今年はこの作品が3団体(松戸四中、富山大、ソノーレ)に演奏されます。これまで銀賞2回、銅賞3回を受賞しています。 |