第62回全日本吹奏楽コンクール 平成26年10月26日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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高校・前半の部 |
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1 | 東関東 千葉県 柏市立柏高等学校 (指揮/石田修一) ※3年連続25回目 |
4/ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ(天野正道) | |
2年連続5回目の朝一番となりました。自由曲は昨年のファントムに続いて2年連続の天野作品です。「ラ・フォルム〜」は創価グロリアと当時指揮者の佐川氏による委嘱作品。2003年2月の定期演奏会で初演されました。題名の意味は「それぞれの愛の形は万華鏡の如く移り変わる」という幻想的な作品で、高校部門では初登場です。今年はこれまで金賞13回、銀賞10回、銅賞1回を受賞しています。2年連続の朝イチ金賞なるでしょうか! | |
2 | 中国 岡山県 岡山学芸館高等学校 (指揮/中川重則) ※3出休み明け12回目 |
4/宇宙の音楽 (P.スパーク) | |
「宇宙の音楽」は2005年のNBAレヴェリ作曲コンテスト最優秀賞受賞作品。もともとはブラスバンドのための作品ですが、作曲者本人の手により吹奏楽に改訂されました。高い技術力を要する作品ですが、近年は中学生を含めて幅広い部門で自由曲として普通に演奏するようになりました。支部大会では昨年は12団体、今年は8団体に演奏されています。これまで金賞3回、銀賞2回、銅賞6回を受賞しています。 | |
3 | 東関東 千葉県 習志野市立習志野高等学校 (指揮/石津谷治法) ※3年連続28回目 |
4/バレエ音楽「眠りの森の美女」より (P.I.チャイコフスキー/石津谷治法) | |
「眠りの森の美女」は言わずと知れたチャイコフスキーの三大バレエ作品の一つ。序章つき3幕からなるバレエで、チャイコフスキーのバレエ音楽の中では最も上演時間の長い作品です。全国大会では全部門通じて7団体しか演奏しておらず、泉シンフォニックWO(09年)以来5年ぶりの登場。高校部門では中村学園女子、兵庫、丸亀の3校が取り上げていますが、金賞受賞バンドは出ていません。これまで金賞21回、銀賞6回を受賞しています。 | |
4 | 西関東 埼玉県 春日部共栄高等学校 (指揮/都賀城太郎) ※3年連続10回目 |
5/アッフェローチェ(高昌帥) | |
出場数を二桁に乗せました。今年も自由曲は委嘱作品。「アッフェローチェ」は“荒々しく”“愛情深く”という意味の造語で全国大会初演となります。毎年のように委嘱作品にてコンクールに臨み、自由曲の新しいレパートリー開拓に貢献されているのは素晴らしいと思います。今や自由曲として人気の高い「ラッキードラゴン」「祈りの鐘」等は春日部共栄の委嘱作品であり、「アッフェローチェ」もそれに続くでしょうか。これまで金賞5回、銀賞4回を受賞しています。 | |
5 | 東海 愛知県 光ヶ丘女子高等学校 (指揮/日野謙太郎) ※4年連続13回目 |
4/歌劇「ばらの騎士」組曲 (R.シュトラウス/仲田守) | |
「ばらの騎士」はR.シュトラウスが1910年に完成させた三幕からなるオペラで、オリジナルは演奏時間が3時間を超える大作です。自由曲のレパートリーとしてはシュトラウスの「サロメ」「ティル〜」「アルプス交響曲」には及ばず、全国大会での登場は3団体のみです。今年は光ヶ丘女子の他に岸中がこの曲を取り上げます。これまで金賞2回、銀賞8回、銅賞2回を受賞しています。 | |
6 | 四国 愛媛県 愛媛県立伊予高等学校 (指揮/長谷川公彦) ※3出休み明け21回目 |
4/交響曲第5番 嬰ハ短調より 第5楽章 (G.マーラー/田村文生) | |
マーラーの第5番は全5楽章からなる交響曲で1902年に作曲されました。全国大会での登場は2001年のアンサンブルリベルテ以来ですが、この時のリベルテは第2楽章を演奏しましたので、第5楽章は全国大会初となります。98年(土佐女子)を最後に四国からは金賞が出ていません。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞16回を受賞しています。 | |
7 | 東海 愛知県 愛知工業大学名電高等学校 (指揮/伊藤宏樹) ※2年連続37回目 |
4/復興 (保科洋) | |
37回出場は前半後半通じて最多出場。「復興」は2010年のヤマハ吹奏楽団浜松・創立50周年委嘱作品で、今やコンクール自由曲のレパートリーとして爆発的な人気を博しています。今年も各支部大会で20団体が取り上げ、全国大会でも高校2団体、一般2団体が演奏します。これまで金賞15回、銀賞19回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 北海道 札幌地区 東海大学付属第四高等学校 (指揮/井田重芳) ※3年連続32回目 |
2/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より (高昌帥) | |
「陽が昇るとき」は「衝動、情緒、祈り、陽光」の全4楽章から成り元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。それぞれの委嘱団体は「衝動:創価学会関西吹奏楽団」「情緒:ウィンドアンサンブル一期一会」「祈り:関西大学応援団吹奏楽部」「陽光:宝塚市吹奏楽団」です。これまで金賞17回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
9 | 北陸 福井県 福井県立武生商業高等学校 (指揮/植田薫) ※2年連続2回目 |
5/ウインドアンサンブルのためのコンチェルト (S.ブライアント) | |
「コンチェルト」は5楽章からなり、全曲演奏すると30分以上を要する大曲です。中部アメリカ空軍バンドの指揮者だったドナルド・スコフィールド隊長の委嘱により作曲されました。支部大会を聞かせていただきましたが、ステージ中央のバンドとそれを挟むように上手下手にセットしたバンダ隊による立体的な演奏が印象的でした。もちろん全国大会初演です。銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 九州 福岡県 福岡工業大学附属城東高等学校 (指揮/武田邦彦) ※3年ぶり28回目 |
4/復興 (保科洋) | |
昨年は支部大会でまさかのタイムオーバー失格に終わりましたが、その雪辱を果たしての代表復活です。「復興」は2010年のヤマハ吹奏楽団浜松・創立50周年委嘱作品で、今やコンクール自由曲のレパートリーとして爆発的な人気を博しています。今大会は高校2団体、一般2団体が演奏します。これまで金賞13回、銀賞10回を受賞しています。 | |
11 | 東京 東京都 東海大学付属高輪台高等学校 (指揮/畠田貴生) ※3出休み明け9回目 |
4/バレエ音楽「白鳥の湖」第4幕より 間奏曲、情景、終曲 (P.チャイコフスキー/畠田貴生) | |
休み明けも貫禄の代表復活です。チャイコフスキーの三大バレエ作品。「白鳥の湖」が全国大会に初登場したのは1988年(中央大)です。以降、全国大会にはのべ18団体に演奏されていますが、金賞受賞したのは中央大、ブリヂストン、松山椿中の3団体のみ。高校での金賞バンドは出ていません。畠田先生自身の編曲による作品としては全国大会初登場です。これまで金賞7回、銀賞1回を受賞しています。 | |
12 | 九州 熊本県 玉名女子高等学校 (指揮/米田真一) ※3出休み明け6回目 |
4/森の贈り物 (酒井格) | |
「森の贈り物」は龍谷大学吹奏楽部のコンクール自由曲として委嘱された作品。2003年8月23日に龍谷大学のコンサートにて初演され、その翌日に開催された関西大会で金賞・代表を獲得。全国大会でも金賞しました。その後の全国大会では春日部共栄高(04年)、玉名女子ウインドアンサンブル(09年)の2団体しか演奏されていません。コルネットの流麗なソロに期待したいです。これまで金賞1回、銅賞4回を受賞しています。 | |
13 | 中国 山口県 山口県立防府西高等学校 (指揮/野上慎二郎) ※2年連続3回目 |
3/パガニーニ・ロスト イン ウィンド (長生淳) | |
「パガニーニ〜」は東京佼成ウインドオーケストラの2011年委嘱作品で、「2本のアルトSAXとピアノのための作品"パガニーニ・ロスト"」が原曲でありその同名の吹奏楽版になります。SAX奏者に非常に高い技術を要する作品として注目です。山口のバンドは唯一1991年に下松高が金賞を受賞していますが、それ以降金賞バンドは出ていません。銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
14 | 東北 福島県 福島県立湯本高等学校 (指揮/橋本葉司) ※4年連続10回目 |
4/交響曲第1番 へ短調より 第4楽章 (D.ショスタコーヴィチ/高木登古) | |
今年も東北代表を福島いわき地区の3校で独占しました。自由曲選曲においては流行に走らず、独自カラーを持っている貴重なバンドだと思います。「交響曲第1番」は吹奏楽では非常にレアな作品です。ショスタコーヴィチ自身のレニングラード音楽院の卒業制作作品だそうで1926年に初演されました。全国大会では秋田県立花輪高(79年)以来35年ぶりの登場です。これまで金賞2回、銀賞5回、銅賞2回を受賞しています。 | |
15 | 関西 大阪府 大阪桐蔭高等学校 (指揮/梅田隆司) ※2年連続7回目 |
3/歌劇「キャンディード」より 序曲、ウェストファリア賛歌、死刑宣告、我らの庭を育てよう (L.バーンスタイン/C.グランドマン) | |
「キャンディード」は、ヴォルテールの『カンディード或は楽天主義説』を原作とした舞台演劇です。序曲はテレビ番組「題名のない音楽会」のテーマ曲としても使われており広く知られています。全国大会では2000年の就実高以来14年ぶりの登場です。この作品での全国金賞はまだ出ていません。これまで金賞3回、銀賞3回を受賞しています。 | |