第63回全日本吹奏楽コンクール 平成27年10月31日(土)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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中学・後半の部 |
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1 | 北陸 福井県 坂井市立三国中学校 (指揮/武井晋) ※2年連続2回目 |
4/フェスティバル・ヴァリエーション(C.T.スミス) | |
昨年初出場銀賞ながらも中学部門初の「ルイ・ブル」で鮮烈な全国デビューでした。その勢いそのまま、今年は中学部門初の「フェスティバル・ヴァリエーション」での連続出場です。福井県代表の金賞は、過去に粟野中(80・81年)、鯖江中(84年)の3回のみであり、過去30年金賞が出ていません。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
2 | 九州 福岡県 福岡市立姪浜中学校 (指揮/宮本昇) ※初出場 |
2/ラッキードラゴン〜第五福竜丸の記憶(福島弘和) | |
昨年の県大会銀賞から見事な大逆転で全国初出場。「ラッキードラゴン」は春日部共栄高の委嘱作品で、アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行った際に、たまたま漁でそこに居合わせ被爆してしまった第五福竜丸を題材にしています。指揮の宮本先生は03年の福岡教育大で学生指揮をされていた方でしょうか。このときは支部大会金賞に終わりましたが、今回、見事に中学部門の指揮者として全国出場を成し遂げました。 | |
3 | 東関東 千葉県 松戸市立第一中学校 (指揮/栢木幸宏) ※2年連続2回目 |
2/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ(高昌帥) | |
昨年は初出場金賞という華々しい全国デビューを飾りました。その勢いのまま連続代表です。昨年の「陽が昇るとき」に続いての高作品「マインドスケープ」。A-Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラの委嘱作品で、今では自由曲として非常に人気の高い作品になりました。2年連続金賞といけるでしょうか。これまで金賞1回を受賞しています。 | |
4 | 東北 岩手県 北上市立上野中学校 (指揮/柿沢香織) ※初出場 |
3/バレエ音楽「白鳥の湖」より(P.チャイコフスキー/保科洋) | |
岩手県からは2団体目の全国出場。昨年の盛岡市立北陵中に続いて岩手県から代表が選出されました。チャイコフスキーの三大バレエ作品。「白鳥の湖」が全国大会に初登場したのは1988年(中央大)です。以降、全国大会では19回演奏されていますが、金賞受賞したのは中央大、ブリヂストン、松山椿中の3団体のみ。中学部門では過去5団体しか演奏しておらず、06年(厚別北)以来9年ぶりの登場です。 | |
5 | 西関東 埼玉県 越谷市立大相模中学校 (指揮/田中秀和) ※2年連続2回目 |
2/歌劇「トスカ」より(G.プッチーニ/後藤洋、田中秀和) | |
昨年の初出場金賞という全国デビューから連続代表です。指揮の田中先生は、2011年の越谷北中時代に同じ「トスカ」で全国出場し銀賞を受賞しています。中学部門での「トスカ」は過去に8団体しか演奏されておらず、金賞は2002年の鎌田中のみです。関東の東西分離以降、西関東から2年連続金賞の実績があるのは、加治中(埼玉)・敷島中(山梨)の2校のみ。大相模中は3校目となれるでしょうか。これまで金賞1回を受賞しています。 | |
6 | 東海 静岡県 浜松市立開成中学校 (指揮/加藤幸太郎) ※3年連続3回目 |
4/バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より 1.ソロモンの夢 2.ベルキスと暁の踊り 4.狂宴の踊り(O.レスピーギ/原田大雪) |
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初出場から3年連続出場。「ベルキス」は自由曲におけるレスピーギ作品では「ローマの祭り」に次いで演奏回数の多い作品です。レスピーギが最後に書いたバレエ音楽ですが、作曲者自身によって全4楽章から成る組曲が編まれました。中学部門でベルキスでの金賞は06年(出雲第一)を最後に出ていません。これまで銀賞2回を受賞しています。 | |
7 | 関西 兵庫県 宝塚市立中山五月台中学校 (指揮/渡辺秀之) ※3年連続12回目 |
2/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥) | |
歴代の関西代表の出場数ランキングは今津(25回)、城陽(14回)、生駒(12回)、宝梅(11回)でしたが、今回の出場で宝梅を抜いて3位タイとなりました。「陽が昇るとき」は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。年々自由曲としての人気も高まり、今年は同曲としては過去最高で5団体(中学2、高校1、職場一般2)が演奏します。これまで金賞2回、銀賞7回、銅賞2回を受賞しています。 | |
8 | 四国 愛媛県 松山市立拓南中学校 (指揮/三棟優子) ※36年ぶり4回目 |
2/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥) | |
なんと36年ぶりの代表。今年は32年ぶりの支部大会出場に加え、全国代表まで駆け上がりました。中学部門では1990年から25年連続で松山市のバンドが全国に出場しています。全国金賞は04年(松山南)を最後に出ていません。今年は「陽が昇るとき」は中学で2団体が演奏しますが、偶然にもその2団体が並んでしまいました。興味深いですね。これまで銀賞3回を受賞しています。 | |
9 | 関西 大阪府 豊中市立第十一中学校 (指揮/橋本裕行) ※3年ぶり4回目 |
2/紺碧の波濤(長生淳) | |
自由曲「紺碧の波濤」は創価グロリア吹奏楽団による2005年の委嘱作品で、テーマは「悲劇の英雄」とのこと。作者の長生氏は、『<悲劇的な運命を前に、恨んだり悲嘆にくれるのではなく静かにそれを受け入れている>そのような人物像を思い浮かべた』とコメントを残しています。豊中第十一中は2012年(金賞)に続いて2回目の選曲です。これまで金賞1回、銀賞2回を受賞しています。 | |
10 | 九州 熊本県 天草市立本渡中学校 (指揮/佐佐木仁) ※初出場 |
2/交響曲第3番より 第1・3・4楽章(J.バーンズ) | |
支部大会ではすでに常連バンドでしたがようやく全国を決めました。しかも、熊本県からの代表は1986年(人吉第一中)以来29年ぶりという快挙です。自由曲はアメリカ空軍軍楽隊の委嘱作品で1994年に作曲されました。1996年6月に木村吉宏氏の指揮で大阪市音楽団が世界初演を行いました。全国大会では過去に6団体しか演奏されておらず、金賞は05年の湯沢北中のみです。 | |
11 | 北海道 函館地区 北斗市立上磯中学校 (指揮/中條淳也) ※2年ぶり2回目 |
3/ルイ・ブージョワーの賛歌による変奏曲(C.T.スミス) | |
2013年全国初出場で金賞デビューを飾りましたが、昨年は支部金賞で連続代表を逃しました。自由曲は米国海兵隊バンドと当時の隊長ジョン・ブージョワー氏による委嘱作品で1984年に作曲。「フェスティバル・ヴァリエーション」「華麗なる舞曲」と並ぶスミスの難曲の一つです。昨年、福井・三国中が中学部門で初演しましたが、まだ金賞は出ていません。これまで金賞1回受賞しています。 | |
12 | 西関東 埼玉県 朝霞市立朝霞第一中学校 (指揮/外ア三吉) ※初出場 |
3/歌劇「トゥーランドット」より(G.プッチーニ/後藤洋) | |
昨年度はアンコン全国に初出場を果たし、今年度は吹コン全国の初出場を決めました。2013年から3年連続で支部大会金賞で今年は見事全国代表を射止めました。これまで埼玉県から多くの学校が全国大会に登場してきましたが、朝霞市の学校としては同校が初となります。激戦支部代表の底力を見せつけられるでしょうか? | |
13 | 東京 東京都 羽村市立羽村第一中学校 (指揮/玉寄勝治) ※2年ぶり8回目 |
2/天雷无妄(天野正道) | |
東京支部大会では朝1番の出演順ながらも圧巻の演奏で代表返り咲きです。自由曲は"てんらいむぼう" と読みます。六十四卦という、占いのひとつで儒教の基本経典でもある易で用いられる基本図象が64通りあり、その中の25番目にあたるのが「天雷无妄」。浜松交響吹・創立40周年記念委嘱作品で2013年4月に初演されました。これまで金賞3回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
14 | 東関東 神奈川県 横浜市立本郷中学校 (指揮/原口正一) ※2年ぶり2回目 |
3/ハリソンの夢(P.グラハム) | |
2013年初出場の翌年は連続代表を逃しましたが、今年は見事復活。「ハリソン」とはイギリスの時計技術者で、海上で正確に経度を計ることの出来るクロノメーターを開発した人。要所に「時を刻む」様が現れ、ハリソンの時計開発への苦悩・希望・栄光などを感じ取ることができる作品です。原口先生は前任の万騎が原中(04年)でハリソンを演奏し全国金賞経験があります。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
15 | 中国 山口県 防府市立桑山中学校 (指揮/野上慎二郎) ※4年連続11回目 |
4/信長〜ルネサンスの光芒 (鈴木英史) | |
今年から指揮者が変わりました。野上先生は防府西高から、昨年まで顧問の中村先生が防府西高へ異動されました。同校は今年で4年連続で鈴木作品を取り上げています。「信長」は、佐川聖二氏発案の「英雄の悲劇」シリーズの第1作目で2006年に発表された作品です。これまで金賞5回、銀賞5回を受賞しています。 | |