第63回全日本吹奏楽コンクール 平成28年10月23日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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高校・後半の部 |
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1 | 西関東 埼玉県 春日部共栄高等学校(指揮/織戸祥子) ※5年連続12回目 |
5/吹奏楽のための協奏曲(高昌帥) | |
「吹奏楽のための協奏曲」は全5楽章からなり、全曲演奏すると30分近くを要する作品です。大阪音楽大学創立100周年記念の委嘱作品として今年3月に初演されました。今回、春日部共栄高と創価学会関西吹奏楽団の2団体が全国大会初演をします。2010年を最後に金賞から遠ざかっており、昨年は初の銅賞という評価に終わりました。これまで金賞5回、銀賞5回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 東京 東京都 東京都立片倉高等学校(指揮/馬場正英) ※4年連続13回目 |
4/吹奏楽のための交響曲「ワイン・ダーク・シー」より(J.マッキー) | |
「ワイン・ダーク・シー」はテキサス大学バンド創立100周年記念の委嘱作品で、2014年5月、テキサス大学ウインドアンサンブルの世界一周ツアー<日本公演>によって披露されました。全3楽章で構成され、演奏時間は30分を要する作品です。昨年、名取交響吹によって全国大会初演され、今年は精華女子、片倉、東海大菅生の3校が取り上げています。これまで金賞5回、銀賞4回、銅賞3回を受賞しています。 | |
3 | 東海 愛知県 愛知工業大学名電高等学校(指揮/伊藤宏樹) ※4年連続39回目 |
1/交響詩「モンタニャールの詩」(J.ヴァン・デル・ロースト) | |
高校部門では最多の39回出場。イタリアのヴァル・ダオスト吹奏楽団の委嘱で1996年に作曲された作品です。2010年に東海大高輪台が取り上げ、それがテレビ番組で放送された影響もあり、翌年から多くの団体に演奏されるようになりました。モンタニャールとはフランス語で「山、山岳民」という意味です。これまで金賞16回、銀賞20回、銅賞1回を受賞しています。 | |
4 | 北陸 富山県 富山県立高岡商業高等学校(指揮/神田賢二) ※3年連続30回目 |
1/交響詩「ローマの祭り」より チルチェンセス、主顕祭(O.レスピーギ/木村吉宏) | |
30回目の記念出場となりました。「ローマの祭り」は今回で5回目の選曲で、この作品でこれまで金2、銀1、銅1を受賞しています。1982年から毎年必ず全国大会では演奏されている作品ですが、高校部門での金賞は07年(与野高)を最後に出ていません。高岡商業も2000年を最後に金賞から遠ざかっています。これまで金賞8回、銀賞13回、銅賞8回を受賞しています。 | |
5 | 中国 岡山県 明誠学院高等学校(指揮/稲生健) ※3年ぶり7回目 |
1/歌劇「イーゴリ公」より ポロヴェッツ人の踊り(A.ボロディン/黒川圭一) | |
「イーゴリ公」はボロディンによって書かれたオペラですが、ボロディン自身は作品を完成させる前に亡くなってしまったため、リムスキー=コルサコフとグラズノフによって完成されました。「ポロヴェッツ人の踊り」は昔は「ダッタン人の踊り」と呼ばれていましたね。70年代〜80年代にかけて自由曲として人気の高い作品でした。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 東関東 千葉県 習志野市立習志野高等学校(指揮/石津谷治法) ※5年連続30回目 |
1/バレエ音楽「三角帽子」より(M.ファリャ/石津谷治法) | |
ここ数年は懐かしい管弦楽作品を石津谷先生の編曲で取り上げていますが、「三角帽子」はオールドファンにはたまらない選曲です。ファリャの没後70年にあたる今年、習志野と伊奈学園という強豪高が揃って取り上げたことも注目です。自由曲としては70〜80年代に主に中学部門で流行しました。高校部門では2002年(光ヶ丘女子)以来14年ぶりの登場で、金賞は94年の精華女子のみとなっています。30回目の記念すべき年、金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞22回、銀賞7回を受賞しています。 | |
7 | 中国 岡山県 岡山学芸館高等学校(指揮/中川重則)※3年連続14回目 |
1/フェスティバル・ヴァリエーション(C.T.スミス) | |
「フェスティバル・ヴァリエーション」はアメリカ空軍軍楽隊の委嘱作品で1982年に初演されました。高校部門では過去に天理(84)、愛工大名電(97)、精華女子(08、13)、東海大高輪台(12)の5回しか演奏されていませんが、この5回は全て金賞を受賞しています。学芸館は過去の金賞のうち2回は「2011年/華麗なる舞曲」「2012年/ルイ・ブージョワー〜」とスミス作品とは相性が良いようですね。これまで金賞3回、銀賞4回、銅賞6回を受賞しています。 | |
8 | 四国 愛媛県 愛媛県立伊予高等学校(指揮/長谷川公彦)※3年連続23回目 |
1/交響的幻想曲「影のない女」(R.シュトラウス/田村文生) | |
1947年に初演されたR.シュトラウスの7作目のオペラ「影のない女」の旋律に基づく管弦楽作品で、今年は伊予と札幌日大が取り上げ、2校とも全国出場を果たしました。全国でのシュトラウス作品は、サロメ、ティル、アルプス交響曲、英雄の生涯、ドン・ファン、ばらの騎士、ヨゼフ伝説、エレクトラに続く9作品目になります。四国代表は98年(土佐女子)を最後に金賞が出ていません。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞18回を受賞しています。 | |
9 | 東北 宮城県 聖ウルスラ学院英智高等学校(指揮/及川博暁) ※2連続3回目 |
5/交響変奏曲(平吉毅州/遠藤正樹) | |
平吉毅州(ひらよしたけくに/1936-1998)氏は、神戸市出身の作曲家で主に合唱曲を数多く書いていました。数少ない同氏の管弦楽作品を取り上げ、自由曲レパートリーを広げていく姿勢には感心します。「交響変奏曲」はもとより、平吉作品としても全国大会初演となります。管理人はこの作品を初めて聞くので、非常に楽しみです。これまで銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 関西 大阪府 大阪桐蔭高等学校(指揮/梅田隆司)※4年連続9回目 |
3/歌劇「ポーギーとベス」より(G.ガーシュイン/建部知弘) | |
「ポーギーとベス」は1935年に作曲された3幕9場からなるオペラです。第1幕第1場で歌われる「サマータイム」はジャズのスタンダードナンバーとしても良く知られています。全国大会ではソニー(1964)、NTT中国(04)によって2回演奏されており、今回12年ぶりの登場です。09〜11年には3年連続金賞を達成しましたが、会場が名古屋国際会議場になってからはホールとの相性が悪いでしょうか、金賞から遠ざかっています。これまで金賞3回、銀賞5回を受賞しています。 | |
11 | 九州 熊本県 玉名女子高等学校(指揮/米田真一)※3年連続8回目 |
1/シネマ・シメリック(天野正道) | |
昨年の「カレイドスコープ」に続き2年連続での天野作品。「シネマシメリック」は昨年の文教大学の委嘱作品で、「架空の映画のためのサウンドトラック」として書かれた作品とのこと。今年は全国支部大会で10団体が演奏し、酒井根中、柏高、玉名女子高の3団体が全国出場を決めました。玉名女子は3出休を挟んで3回連続で金賞と高い評価を得ています。この勢いのまま3年連続金賞と行けるでしょうか。これまで金賞3回、銅賞4回を受賞しています。 | |
12 | 北海道 札幌地区 東海大学付属札幌高等学校(指揮/井田重芳) ※5年連続34回目 |
4/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ(高昌帥) | |
今年から学校名が「第四」→「札幌」に変更になりました。今大会の高昌帥作品は、「マインドスケープ」をはじめ、「陽が昇るとき」「エッセイ」「協奏曲」「バラッド」「サンサーラ」の6作品が9団体によって演奏されます。2000年以降、金賞を逃したのは04年と10年の2回のみと、非常に好成績を残しています。これまで金賞19回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
13 | 東海 静岡県 浜松海の星高等学校(指揮/土屋史人) ※2年連続4回目 |
3/エッセイ(高昌帥) | |
昨年の「バラッド」に続いての高昌帥作品での出場です。「エッセイ」は2012年のヤマハ吹奏楽団委嘱作品。コンクールでは2012年以来4年ぶりの登場で、高校部門では初となります。ヤマハの委嘱作品は難曲揃いですが、どのような仕上がりなのか非常に楽しみです。静岡県のバンドは2001年(東海大翔洋高)を最後に金賞が出ていません。これまで銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
14 | 東京 東京都 東海大学菅生高等学校(指揮/加島貞夫) ※3年ぶり5回目 |
4/吹奏楽のための交響曲「ワイン・ダーク・シー」より(J.マッキー) | |
「ワイン・ダーク・シー」はテキサス大学バンド創立100周年記念の委嘱作品で、2014年5月、テキサス大学ウインドアンサンブルの世界一周ツアー<日本公演>によって披露されました。全3楽章で構成され、演奏時間は30分を要する作品で、今年は、精華女子、片倉と3校が取り上げるという人気の高さです。これまで銀賞2回、銅賞2回を受賞しています。 | |
15 | 東関東 千葉県 柏市立柏高等学校(指揮/石田修一) ※5年連続27回目 |
4/シネマ・シメリック(天野正道) | |
高校部門のトリを飾るのは初かと思います。「シネマシメリック」は昨年の文教大学の委嘱作品で、天野氏の楽曲解説によれば、「架空の映画のためのサウンドトラック」として書かれた作品とのこと。今年は全国支部大会で10団体が演奏し、酒井根中、柏高、玉名女子高の3団体が全国出場を決めました。前半でも後半でも非常に早い出演順というイメージが強いですが、遅い出演順でコンディションも万全の演奏が聞けるのは楽しみです。これまで金賞15回、銀賞10回、銅賞1回を受賞しています。 | |