第64回全日本吹奏楽コンクール 平成28年10月29日(土)/金沢歌劇座 |
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大学の部 |
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1 | 北海道 函館地区 北海道教育大学函館校吹奏楽団 (指揮/三笠裕也) ※2年連続23回目 |
5/富士山(Mont Fuji)−北斎の版画に触発されて− (真島俊夫) | |
自由曲「富士山」は相模原市民吹奏楽団の2014年の委嘱作曲。今年4月に他界した真島氏による「日本の旋法と西欧のハーモニーの融合」を追及した作品で、「三つのジャポニスム」「鳳凰が舞う」に続く三作目です。今大会、松戸市立第四中、加古川市立中部中、浜松交響吹奏楽団を含め4団体が全国大会初演をいたします。北海道代表は、2001年の札幌大学が唯一の金賞受賞です。これまで銀賞15回、銅賞7回を受賞しています。 | |
2 | 東関東 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部(指揮/小澤俊朗) ※4年連続44回目 |
5/バッハの名による幻想曲とフーガ(F.リスト/田村文生) | |
名門バンドの登場。自由曲にリストを持ってくるとは意外でした。2005年の北海道教育大学函館校吹奏楽団委嘱作品です。05年に北教大函館校はこの委嘱作品でコンクール参加したものの、残念ながら全国出場は果たせませんでした。大学部門での全国大会初演は神奈川大学になりました。今年は神奈川大の他に常総学院高、JSB吹の合計3団体が演奏します。これまで金賞27回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 西関東 埼玉県 文教大学吹奏楽部(指揮/佐川聖二) ※5年連続24回目 |
5/風伯の乱舞(石毛里佳) | |
「風伯の乱舞」は2012年の幕張総合高校委嘱作品で、昨年「藤原大征とゆかいな音楽仲間たち」が全国大会初演を行いました。大学部門では初登場となります。今回は文教大学とPastorale S.Bが取り上げています。「風伯」とは日本における「風神」を意味します。文教大の邦人作品といえば、天野作品か長生作品でしたが、初の石毛作品でも金賞受賞といけるでしょうか? これまで金賞15回、銀賞8回を受賞しています。 | |
4 | 四国 徳島県 四国大学吹奏楽部(指揮/楫完治) ※初出場 |
1/吹奏楽のための抒情的「祭」(伊藤康英) | |
初出場おめでとうございます。四国支部からの代表推薦は2011年(高知大)以来5年ぶりです。支部大会では銀賞ではありましたが、支部として代表選出したことは意義があります。抒情的「祭」は 1986年の海上自衛隊大湊音楽隊の委嘱で、青森県の民謡を用いた作品です。全国大会では02年(北教大函館校)以来14年ぶりの登場となります。この作品での金賞は89年の宝梅中のみです。 | |
5 | 東京 東京都 東海大学吹奏楽研究会(指揮/福本信太郎) ※6年連続9回目 |
5/時に道は美し 〜愛について〜(長生淳) | |
「時に道は美し」はアンサンブルリベルテ吹奏楽団と埼玉県立大宮高による共同委嘱で、2013年にリベルテが全国大会初演しています。2011年から6年連続の代表と東京支部では圧倒的な強さを見せてきました。全国大会でも2012〜2015年で3年連続金賞受賞とノッてきたところに、昨年はまさかの銅賞に終わりました。昨年の雪辱を果たし、金賞に返り咲けるか注目です。これまで金賞3回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 九州 福岡県 九州情報大学吹奏楽部(指揮/屋比久勲) ※初出場 |
1/エルフゲンの叫び (J.ローレンス) | |
初出場おめでとうございます。指揮者の屋比久氏といえば「吹奏楽の神様」。これまで真和志中、石田中、小禄中、首里中、福工大城東高、鹿児島情報高を指導され全国大会に30回出場されています。2014年には九州情報大学の教授に就任されました。2015年にコンクール初出場し支部大会金賞、今年は見事初代表に輝きました。まさに全国大会請負人ですね。「エルフゲンの叫び」は、福工大城東高、鹿児島情報高で全国金賞受賞しており、屋比久氏にとって十八番の一つでしょう。 | |
7 | 東海 静岡県 静岡大学吹奏楽団(指揮/三田村健) ※4年連続14回目 |
1/華麗なる舞曲(C.T.スミス) | |
「華麗なる舞曲」は1986年の米空軍軍楽隊と隊長・バンクヘッド中佐からの委嘱作品です。静岡大にとっては07年以来9年ぶり2回目の選曲です。東海代表の金賞は91年の三重大が最後となっています。毎回強豪団体が金賞を独占する傾向にありますが、なんとか食い込んで欲しいですね。これまで銀賞10回、銅賞3回を受賞しています。 | |
8 | 中国 山口県 山口大学文化会吹奏楽部(指揮/松田和寛) ※5年ぶり6回目 |
5/ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲(Z.コダーイ/森田一浩) | |
「くじゃく」は、オランダのアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団創立50周年記念の委嘱作品で、1939年に発表されました。主題と16の変奏、終曲で構成され、演奏時間は約30分に及びます。千葉・土気中と神奈川・野庭高の共同委嘱により森田氏によって吹奏楽版に編曲され、1993年に全国大会初演されました。その後自由曲としての人気が高まりました。これまで銀賞3回、銅賞2回を受賞しています。 | |
9 | 東京 東京都 立正大学吹奏楽部(指揮/佐藤正人) ※19年ぶり2回目 |
2/故郷…鼓響 II(天野正道) | |
支部大会では1996年から連続出場、2013年からは4年連続金賞です。東京代表枠が今年から2団体となり、見事19年ぶりの全国出場を果たしました。大学部門では唯一の課題曲2を選曲しています。「故郷…鼓響」は秋田吹奏楽団創立30周年記念の委嘱作品で、2005年同団第27回定期演奏会で初演されました。09年には秋田吹が全国大会初演し金賞受賞しました。今回は「II」とついているあたり改訂版でしょうか。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
10 | 関西 京都府 龍谷大学吹奏楽部(指揮/若林義人) ※3年連続20回目 |
3/バレエ音楽「火の鳥」より 魔王カスチェイの凶悪な踊り、終曲(I.ストラヴィンスキー/G.デュカー) | |
今年は関西代表枠が1団体となりましたが、激戦支部を勝ち抜き、20回目の出場を果たしました。ここ数年は往年の管弦楽編曲作品を選曲しています。「火の鳥」は言わずと知れたストラヴィンスキーの3大バレエ音楽の一つで1910年にパリで初演されました。自由曲レパートリーとしてお馴染みの作品ですが、大学部門では87年(山形大)以来29年ぶりの登場です。これまで金賞9回、銀賞10回を受賞しています。 | |
11 | 九州 福岡県 福岡工業大学吹奏楽団(指揮/柴田裕二) ※3年連続16回目 |
5/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(B.バルトーク/加養浩幸) | |
「役人」はハンガリーの詩人レンジェルによる「グロテスクなパントマイム」と題された物語のために作曲された音楽です。バレエの内容は「退廃的でエロティックでグロテスクなホラー」と言われており、映画倫理規定でいえば「R-15、R-18」あたりが指定されてもおかしくない作品ともいえます。コンクールでは中学や高校バンドに多く演奏されている現実がありますが、大学生による理解を伴った演奏を期待したいですね。これまで金賞3回、銀賞11回、銅賞1回を受賞しています。 | |
12 | 東北 福島県 いわき明星大学吹奏楽団(指揮/根本直人) ※初出場 |
1/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番より シャコンヌ(J.S.バッハ/根本直人) | |
初出場おめでとうございます。指揮の根本氏はご存知、磐城高の指揮者です。2013年に音楽総監督(常任指揮者)に就任され、コンクール初出場で東北大会銀賞。昨年も銀賞でしたが、今年は初の支部金賞に加えて全国大会代表も勝ち取りました。就任3年目での全国出場を果たしました。「シャコンヌ」は昨年磐城高が全国金賞受賞した作品で、大学部門では初登場です。 | |
13 | 北陸 石川県 金沢大学吹奏楽団(指揮/長田明) ※5年ぶり17回目 |
3/カントゥス・ソナーレ(鈴木英史) | |
2012年に富山大学によって3出を阻止された以降、代表から遠のいていましたが5年ぶりの復活です。大学部門では唯一の学生指揮者による出場です。「カントゥス・ソナーレ」は、2004年の創価グロリア吹奏楽団の委嘱作品。大学部門では2010年(立命館大)以来6年ぶりの登場です。これまで銀賞6回、銅賞10回を受賞しています。 | |