大正14年(1925)にクハ1形として、日本車輌(蕨)で6両製造されたうちの1両。昭和39年には荷電となり、昭和41年には、台枠延長による運転室拡大や、外板補修、車体中央の両開き扉新設、正面窓の5枚→3枚化などの大改造を受けています。さらに、昭和56年の検査入場の際には、特徴だった大型パンタを新性能電車と同様のPT-42形へ交換、木製扉などの鋼製化、窓枠のアルミサッシ化などが行われています。
 最盛期には9両在籍した荷電。ツートンカラーを経て、一般車と区別するため、一時はオレンジバーミリオン一色塗装の時代もありました。しかし、末期は本線系統の3両のみとなり、
荷物取扱量も減り続け、昭和58年7月20日で運用廃止となりました。同僚だった1472号は廃車、1473号は西新井工場の入換機となりました。そして、この1471号は保存を前提(?)に杉戸工場内に保管され続けてきました。
 事が起きたのは平成6年(1994)の正月に東武博物館で行われた「東武ジャンク市」。この一環でSL40号機や1720系、5700系などの車両プレゼントが行われました。これに含まれていたのがモニ1471号。プレゼント先はJR貨物で「東京貨物ターミナルに展示する予定」とのことでしたが、準備が思うようにいかないのか、長らく小山駅構内の貨物側線にシートを掛けたまま保管され続けてきました。しかし、小山駅周辺の再開発事業に伴い、最近になって使用されていない貨物線が整理され、保管されていたモニ1471号も、ついにシートが外されました。移動か?それとも整備か?まさか!管理人も初めて見る1471号。緊急取材です!!
製造初年 1925年
制御方式 抵抗カム軸制御
自 重 39t
主電動機 HS-254 75kw
最大寸法 16640×2740×4064
積載量 7t
モニ1473号については↓↓
さよならモニ1473号
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