NO14「2000年8月 サイト開設1年」 2000.8.2

 月日の経つのは速いもので、ミレニアム年も既に半分が経過し
21世紀もすぐそこまで来ています。

 この「独り言」のコーナーも、実に7ヶ月ぶりの更新でご無沙汰して申し訳ありませんでした。
本業の忙しさに加え、webマスターとしての雑務も思いのほか捗らず、つい心のゆとりが無かったのかもしれません。

 それでも皆様の暖かい励ましを頂いたお陰で、このサイトも1年
何とか続けられました。
 まとまりのないサイトですが、今後も掲示板などを通じて和菓子や関連情報、意見などを気軽に交換出来るようなサイトを目指したいと思います。
 どうぞ宜しくお願いします。

 話は変わりますが、昨日、「ベンチャーズ40周年記念コンサート」に行って来ました。そう、テケテケ電気ギターで毎年夏になると
日本に来ているグループです。

 3月の「P・P・M ピーターポール&マリー」の時は、若い方も結構
いましたし、カレッジモダンフォークらしい客層だったのですが、今回は、さすがに観客は熟年・熟女が中心で異様な?雰囲気でした。

 歳のせいでしょうか、青春時代の甘酸っぱい記憶を取り戻してくれる懐かしい音楽が心地よいこの頃です。


NO13「続・名古屋の喫茶店」 1999.12.24

  最近は喫茶店と言っても、多様化していて驚かされます。
年齢がバレますが、「同伴喫茶」「純喫茶」「洋酒喫茶」から一昔前の「ノーパン喫茶」「カラオケ喫茶」「ゲーム喫茶」そして最近はオープンカフェ風やセルフサービスのチェーン店など実に様々です。
 
 最近名古屋ではマンガ喫茶が増えてきたようです。その地方によって流行があるのではないでしょうか。九州ではギャンブル(競馬、競輪など)の予想と結果を大型ディスプレイに映し出す喫茶店(?)が増えているとの情報もあります。

 ご近所で変わった喫茶店があったら、ぜひ教えてくださいね。

 

NO12「名古屋の喫茶店」 12.6

  転勤族が名古屋へ来て驚く一つに、喫茶店の数の多さがあります。
市内の飲食店の数は約一万五千店あるそうですが、その内喫茶店は約七千店。実に45%の割合です。飲食店の二軒に一軒は喫茶店と言う訳です。洒落た店、チェーン店、自宅を改造した店など実に色々、大袈裟に言うと電柱を2,3本行く間に1店はあります。
 
 繁華街だけでなく、どこの住宅街の中にも必ずあり、営業マンはもとより学生から主婦、朝早くはお年よりなどご常連さんです。
 日曜日になるとパジャマ姿で中日スポーツを読む人、家族でモーニングを食べる人、ごく自然な風景の様です。

 その品数と量に圧倒されるモーニングサービスはほとんどの店で、通常のコーヒー料金とあまり変わらずに出されています。私の経験からすると岐阜・一宮の方が゜豪華絢爛ですが。
 コーヒーの他にトースト・ゆで卵・サラダはごく普通の3点セット。
ケーキや野菜炒め、茶碗蒸までも付いている店もあります。生き残りをかけた競争の結果かもしれません。
 モーニングでなくても、通常でも「オシボリ」と「おつまみ(ピーナッツや柿の種、クッキー、プチケーキなど)」は殆どの喫茶店で提供されています。

 なぜ、こんなに名古屋の人は喫茶店が好きか?様々な説があるようです。「住宅事情が悪い時代の習慣で応接間の代わりとした」、「簡単な接待として定着」、「朝の情報交換の場として発達」、「お金の掛からない時間の過ごし方として学生を中心に定着」、「織田信長がコーヒーを最初に飲んだ人物だから」などなど。

 和菓子職人見習の私としては、名古屋のお茶どころという歴史的背景に起因していると信じています。もっともっと和菓子も食べる機会が増えてくれればいいなー。

 喫茶店についてご意見を掲示板にお願いします。

NO11「近くの店」 11.19

  最近、ご近所の小さなお店が知らないうちに無くなっていたことがありませんか?
 たいていお年寄りが経営し後継ぎはサラリーマン。下手をするとスーパーなどに勤めていたりして(?)。
 
 特色のない小売店は淘汰されていく資本市場原理も確かに時代の流れではありますが、複雑な心境です。
 郊外の量販店やスーパーなど確かに安くて品揃えも豊富で便利です。ただ、車で行ける年齢のときはそれでも良いのかもしれませんが、自分たちが年老いた時に果たして、年寄りに優しいでしょうか?
 その時は、近所にあった「八百屋」「肉屋」「喫茶店」「花屋」など、もう廃業しているかもしれないのです。
 
 近くに店がないから、高齢家族はインターネット通販で野菜や肉を宅配してもらう時代がもうすぐ来るのでしょう。あるいはヘルパーさんに特別料金で買いに行ってもらうことになるのでしょうか。
 コンビニが野菜など品揃えを高齢者にも配慮したものになれば、お年寄りの救世主になる可能性もあるでしょう。
 でも、せめて健康な内は、散歩がてらにご近所で買い物がしたいものですが‥

 そんな事を考えると、たまには量販店より少々高くてもご近所の店の売上に協力して後継者が後を継げるように応援するのも自分のためかもしれないと思えてきました。難しい問題です‥

 和菓子屋も共通点がありそうです。それぞれの地方の小さくても美味しい和菓子を作っている店をぜひ捜して、ご近所の和菓子屋さんを盛り上げていただければ、後継ぎも現れやすいと思います。
 
  独断と偏見かもしれませんが、個人的にはネット販売はよほど特色あるお菓子や保存剤を入れなくても日保ちする干菓子・羊羹など以外はお奨めできません。わざわざ冷凍したお菓子屋や保存剤を入れたお菓子を買う必要性があるでしょうか?(ネット販売をしている菓子屋からクレームが来るかな) 
  炊きたてのご飯に、味の素や味塩をふりかけて食べますか?、誰もたべないですよね。炊き立てのご飯(作り立ての和菓子)は我が家(近所の店)の味が絶対美味しいです。

 スーパーの和菓子。確かに安いのでお手ごろですが、成分が本当の和菓子とはちょっと違うと思います。甘味料や工業的に粉末にした材料、着色料や添加物などの塊だと感じます。
 
 デパートの有名店も悪くはないですが、テナント出店料や人件費を考えれば、相当数を販売しなければなりません。もし、多少でも店の景気が悪ければどうでしょうか。
 
 材料の質を落とすか、効率を追求するため大量に作って保存剤を混入させ日保ちを良くして在庫調整をし易くするでしょう。
 美味しいと言われた店がデパートに出店すると味が落ちたという話を耳にしますが、このことが原因じゃないですかね。もちろん全ての店ではありませんので誤解のないように。
 味に大きく影響する要素をはらんでおり、必ずしも店のブランドと内容が一致しているとは限らないと思います。味の本質よりブランド好きの方には関係ない話ですが‥

 自分の目の行き届く範囲のお菓子を作って管理するのが一番です。
 結論は、ご近所の小さくてもて良い仕事の店を見つけてしばらく買い続けてください。

NO10「材料と味」 11.8

  親父が言うことです。
菓子の形を作ることはさほどに難しいことではない。3年も経験すれば一通り憶えて、それを応用して(デザインや色、素材の組み合わせを変えれば何百通りも創作菓子?が出来る)目先を代えた菓子も作れるようになる。
 
 難しいのは材料を選ぶ目とそれをどうしたら活かしきるかは何十年の修行が必要な場合が多いと。特に小豆の選択と餡の炊き方で味の大部分が決まってしまうようです。
 ありふれた何の変哲もない菓子で「味」を如何に出せるか‥
創作菓子より難しいし、長年のお客様の支持に耐えうるお菓子を作ることが一番の課題だと。
 
 まだ、素人に毛の生えたような職人見習の私には難しいことです。つい新しいものをとの欲望が強くなってしまいます。
基本が出来ての応用のようです。我慢我慢。

 あと勘違いされ易いのは、良い材料を使うことは必要条件ですが、必ずしも高い材料が全て良い材料とは限らないという事です。
 材料の特性を活かしきれば美味しい味を出し切ることも可能なわけです。厳選材料とはその意味で高価材料とは多少のニュアンスが違います。

 砂糖の代用として甘味料、本葛の代用として他のでんぷん、寒天の代わりにゲル化剤‥
あらゆるモドキ材料も氾濫していますので、本物を知らない人がモドキを普通と感じるようになってしまうことが一番の恐怖です。

NO9 「老舗と味」 11.7

  当店は老舗では勿論ありませんし、特に茶道専門のお菓子を作っている敷居の高い店でもありません。お茶席用のお菓子も作れば、おはぎや柏餅なんかも作るごくありふれた、小さな菓子屋です。ただ、こだわりがあるとすれば、父親が頑固ですので、味と新鮮さに対しては妥協があまりないぐらいですか。
 それと、最近でこそエコロジーということで過剰包装や材料の無駄をなくすことに注目がありますが、昔からこの点は実践しているようです。

 そんな伝統も代が変わればどうなるのでしょう?
意識して引き継がねば途切れる可能性大だと思います。
よく息子の代になったら味が落ちたなんて言われる事が多い世界ですので、せめてポリシーだけでも引継ぎたいものです。

 と言うことで、必ずしも老舗だから美味しいとは限らないのです。名前と伝統に頼ってだけでは、メッキが剥がれてしまうでしょう。
 メッキを長持ちさせているとすれば、それはブランド信仰の人だけを相手にして商売が成り立つという現代の風潮があるかもしれません。
 老舗を自ら名乗る店は、老舗というメッキをただ振り掛けたものが多いような気がします。本モノは内側から錆のように涌き出てくる何かが「老舗」の風格だと個人的に解釈してます。
 そんな本モノの店になれるよう頑張りたいと思います。
 
 老舗信仰がある方は、ぜひ自分の舌で判断してみて下さい。本当に美味しい老舗店の多くは、自らは名乗っていません。お客様が老舗と評価している店が本物だと思います。

 味も作り手が美味しいかどうか決めるのではなく、食べる人が決定するものです。評価は全てお客様が決めることです。ぜひ厳しい評価で菓子屋を育ててください。
 

NO8 「味噌松風プレゼント企画」 10.22

  和菓子屋ドットコムのオープンを記念して「アンケートに答えて味噌松風を10名様にプレゼント」という企画をHP上に出させてもらいました。
 
 びっくり!初日は800名もの方から応募のメールが届きました。ほとんどの方がコメントを書き込んで頂いていますので楽しく読ませてもらいました。参考になるご意見も沢山頂きました。
 アンケートの質問は「こし餡とつぶ餡のどちらがお好きですか?」というものです。
 いらっしやるんですね絶対つぶ餡だという方や、こし餡だという方が。どちらも好きな方は強いてあげればということでしょうか‥

 作る側としては、外側の生地との相性などを考えて和菓子には両方とも欠くことのできない餡ですから、どちらと言われても悩んでしまいます。作る手間は「こし餡」の方がかかります。
 小豆(アズキ)の皮を漉したり、絞る作業行程が入ったりで手間はかかります。正直に言うと一番辛い仕事です。水も大量に使いますし、力も要ります。こし餡が完成するまでには半日かかります。苦労した分、こし餡に一票というところでしょうか。
 この単調な作業の手を抜かないのが店の生命線です。オートメーション機械で作った餡では絶対に出せない味と風味と確信しています。
 
 アンケートに話を戻します。これだけの方が応募していただいているのにもかかわらず、味噌松風を10本だけとは思い、当選者を増やそうとも思いました。しかし、店で販売する分が少なくなると言う事は、せっかくわざわざおいで頂いたお客様に申し訳ないので我慢していただくしかありません。

 現在1000名位の方が、漉し餡かつぶ餡かをお答え頂いています。このデータとどうして好きなのかメッセージをHP上で公開しますのでお楽しみに!
 

NO7  「和菓子屋ドットコム」 オープン 10.18

  長寿園ネットショップ「和菓子屋ドットコム」が、いよいよ19日、明日オープンすることになりました。ついでに欲張ってメールマガジンも発行準備中です。HPでは載せにくいことでも、書こうかと思っています。

 HPアドレスはhttp://www.wagashiya.comで「.com」と「どっと混む」を掛けているのですが、どうなることでしょうか。
 まあ、あまり注文を頂いても数が作れのせん。、かえってお客様にご迷惑かけるかもしれませんので、ぼちぼち気長にじんわりと行こうと思っています。
よろしくお引き立ての程お願いします。
 
 2ヶ月前にやっとこさ簡単なHPが作れた位の初心者ですから、注文フォームページを正常に作動させるのに苦労しました。CGIスクリプトだのメールジェネレーションだのやっかいなもんですね。
 結局、契約しているレンタルサーバーの親切な技術サポートの方が、HTMLを手直ししてくれ無事にこの難局を乗り切れました。「ラピッドサイト」大澤様ありがとうございました。 
 しつこい質問メールにも即対応してもらえ大変助かりました。独自ドメインやレンタルサーバーをとお考えなら「ラピッドサイト」を推薦しちゃいます。

NO6   「洋菓子」 10.10

  和菓子職人の息子ですが、実は洋菓子を食べることが好きです。物心ついた頃から、餡の香りの中で生活しているバターやバニラの香りが恋しくなる時があります。
隣の芝は青く見えるのでしょうか。抹茶と和菓子も良いですが、紅茶やコーヒーとcakeも良いですね。
 
 和菓子の好みと同じで、出来るだけシンプルで見かけよりも味を優先します。珍しいものより、ありふれたケーキでも美味しいものが良いですね。
 ただ、和菓子と違って、バターなどの脂肪分が多く高カロリーなので食べ過ぎは要注意です。ビールでカロリーは取り過ぎてますから。

 先日、ある県で洋菓子コンクールがあったそうですが、「味」は採点の対象外で、意匠(デザイン)と素材のアイディアのみの優劣を競うというものでした。
若い女性に沢山買ってもらうためには、デザインが最優先との思惑と味を採点する困難さからコンクールも企画されたのでしょう。ただ、若い洋菓子職人さんで、ケーキの見かけだけで勝負する人が増えてくるのは、個人的には寂しい気がします。
 
 味が一番。でも、二日酔いで食べても美味しくない訳なので、食べる人の体調や健康がもっともこだわるべきことになるのでしょうか。健康的に食せない場合は、見るだけのケーキや和菓子も意味があるという見方もできますか。

NO5   「続 ネットショッピング」 9.27

 頂きもので「味噌松風」を食べられた方から、ぜひ地方発送して欲しいというご要望を何年も前から沢山寄せていただいていました。
 作る量が限られていることや、お店に直接来られるお客様にご迷惑かかるし、日保ちがあまりしないので父は、地方発送をお断りしていました。
 
 HPを開設して以来、ぜひ「味噌松風」送って欲しいとの嬉しいメールを何通ももらいました。いろいろ悩みましたが、涼しくなって来たので個人的に何件か送付し大変喜んでいただきました。
 
 こうなると俄然私も、オンラインショッピングだったら、全国の和菓子ファンに「長寿園の味噌松風」を賞味してもらえるので良いのではと熱いものがこみ上げてきたのです。
 
 メールで注文が入ったら送付していいか両親に相談したところ、あまり乗り気ではなかったのですが、私が作業を手伝うので少しは生産量が増えることと、送付商品は味噌松風と羊羹のみの期間限定で地味にやるということで何とか説得し1日20棹(20本)までを私が譲り受け、責任を持って発送と代金回収をする事で決着しました。
 課題は沢山ありますが、一つずつ片付けていくしかありません。
宅配運賃、代金回収など他のオンラインショップやネットショップ戦略会議室などを参考に勉強中です。
 
 保存料などの添加物を使っていないので翌日中に到着する地域までで、宅配運賃を払ってでも食べてみたい方を対象に10月中旬にはスタートしようと思います。一度食べていただいたらきっとリピーターにはなっていただける自信はあります。職人の父が丹精こめて作っているお菓子ですから。

 

NO4  「ネットショッピング」 9.6

 インターネットオンラインでの買物は当たり前の世界が浸透しつつあります。
カード決済、検索、24時間営業、世界中の商品が居ながらにして選べるなど、利便性が増しています。その特性に魅力を感じるものの、まだまだ、玉石混合の過渡期的な状態と感じます。
 
 商品を扱っている業者のHPには必ず注文ページがあり、オンラインショッピングで簡単、安全に品物を手にすることが出来るとPRしています。まあ、表現は個人の自由だし商売だから当たり前ですが。ただ、何でもかんでもネットで販売とは、ちょっとどうかと思います。
 
 「コンビニでの売れ筋は、ネットでは駄目筋」と誰かが言っていましたが、どこで買っても大差無いものをネットで売り買いする必要はないでしょう。そんなネット店は自然淘汰されていくでしょうが゜。
 
 ただ、困るのは大差のない商品でも、ネットですからイメージ戦略という誇大広告で着飾った品が横行していることです。どこの町でもあるものを「逸品」「まぼろしの品」「名産品」「特産」「大人気」だとか自ら宣伝していることの多いこと。評価は自分でなく他人がするものだと思いますが。

 遠方に買いに行かなければ手に入らなかった品物や、珍しい品、その店でしか売っていない品などか、あるいは、流通ルートを簡略化した事による価格が安くなっている品なとが、ネットショップでは適しているのでしょう。そうそう、オークションなどがインターネットでは最適な仕組みだと思います。

 各ショップのオーナーは、如何に商品を売るか、そのためにHPの見栄えやキャッチコピー、注文フォームを研究し、一人でも多くHPにアクセスしてもらう方法を競っています。
 そのことばかりにとらわれているオーナーばかりではないと思いますが、本来の商品自体の品質を高めることが、顧客を満足させネットショッピングが世間に認知される一番の近道と思ったりしてます。特に製造販売業者は。
 偉そうに書きましたが、実はこれは自分に言い聞かせているのです。

 ネットショップのオーナーのタイプは、実店舗では世間の評価が低くバーチャルに起死回生をかけている図式、実店舗でも評価が高く、新しいチャネルの一つとしてアンテナショップ的先行投資のタイプ、サイドビジネス的なタイプなど様々です。
 どのタイプのオーナーも皆、このネット販売という新しい世界に果敢にチャレンジして、これまでにない商売の形態を模索していることは事実です。
 私も、今真剣にその活用方法を考えています。
 

NO3  「買ってはいけない」 9.2

 週間金曜日社発行の「買ってはいけない」が100万部突破のベストセラーになっています。内容はご存知と思いますが、大手メーカーの製品名などを名指しで危険だと指摘している書籍です。食品添加物の危険性について相当熱心に説いています。
 「買ってはいけない」を買ってはいけないという反論記事も週刊誌をにぎわしています。
ドラゴンズは「勝ってはいけない」というジャイアンツファンもいるようですが。(^_-)
 
 たまに食べる程度ならば、そんなに気にする必要ないのかもしれませんが、大手パンメーカーのアンパンが殆ど小麦粉でなく化学物質から作られているとは驚きました。
 業者のコメントは、全て国内で認可された添加物であり問題はないし、危険だと言うデータの提示、根拠がないという反論のようです。
 
 内容の細かい信憑性はともかく、一人でも多く、食品の安全性や大量生産販売による食品の素性に関心が深まれば良いのではと当方は喜んでいます。
 

 

NO2 「普通の和菓子屋」 8.25

 個人的な感想ですが、、最近の和菓子は形と銘、今風に言えば「菓子のデザインと、包装パッケージング、そしてネーミング」に重点を置きすぎたものが多いような気がします。 それはマーケティングテクニックからすれば、売るための近道ということでしょうか。ニーズも確かにあるからでしょう。
 それが大量生産・販売につながり、さらに日保ちを良くするための防腐剤や保存料の使用という必要悪(?)が蔓延することにつながっているとも思います。
 
 そんな時に表千家家元が述べられていることは<当ホームページの「和菓子の歴史と茶道」の最後にあります、作る側(売る側)が心に留めておかなければならないものだと思います。
 
 違いが判る人が多くなって、本物を追求している全国のお店を育てていただけるように、まず、近所の普通(?)の和菓子屋さんを捜してみて頂ければと願っています。

独り言  「HP公開」 1999.8.1

 戦後55年、日本は生活やライフスタイルの欧米化が進み、最近では「グローバルスタンダード」を合言葉に、企業はもちろん個人レベルにまで日本式(?)を片隅に追いやる風潮があります。
 都市や風景も変わりました。古い町並みや山河も人工的で無機質な構造物に埋没寸前です。
 もちろん、近代化やハイテク化を否定するつもりはありませんが、せめて日本の伝統的なものとの共存が出来たらと願っています。
 また、グルメブームで美味しいものを求め右往左往している中、伝統の味や真に本物が忘れられることも気になります。

 ‥と言うことで「和菓子」「職人」「茶道」をキーワードにホームページを開設しました。
 実家では73歳の親父が、後もう何年続けられるかは分かりませんが和菓子職人として現役で頑張っています。まだ全国にも少なくはなりましたが、そんな職人の店は存在します。本物の和菓子を売っている店が、知る人ぞ知る父の店があるんだという思いで、その店を紹介するスタイルでHPを作成しました。

 ページとしてはお店のPRにもなりますが、これで父の和菓子店の売上を伸ばそうとは考えていません。本来、こういうHPに登場すること自体が不思議なことです。
 なぜなら、全て手作りなので今以上にお菓子を作ることは物理的にも無理ですし、特に「味噌松風」は午後2時頃までには売り切れになってしまう程ですので(昼から追加で作る場合もありますが、その時は夕方まである時もあります)年老いた職人には体力の限界です。今ぐらいの数量が良い按配のようですし、父の口癖は「支店は出さない」「宵越しの菓子は作らない」ですので、日保ちのしない和菓子が特色なのです。

 さらに、ページ作成したもう一つの動機は「本当に良い自然材料のみで手間隙かけて作った食べ物は健康にも優れている」と言うことを発信したかったからです。
 特に若い人の食生活はスーパーなどの出来合い物やレトルト、インスタント食品が当たり前で何の疑問もなく日常化しています。
 本当は、それが保存料や化学物質の塊であることを知っているのでしょうか。
偽物が、いつのまにかスタンダードの味や物として認められていくのは恐怖すら感じますあるいは、機械大量生産の御菓子の味しか知らないから、あんこ嫌いの若い人が多くなっているのでしょうか‥‥

 一度、食べ比べてみたら、その差は歴然とするはずです。和菓子でも同じです。××××の物と自家製造している小さな専門店と並べて食べてください
(××××関係者の方には申し訳ありません。ただし値段は××××の勝ちです)小豆の風味、奥行きのあるさっぱりとした甘さ、軟らかさ等に特徴がある専門店のものと化学的な添加物の味、着色の強さ、固め、機械で作ったため寸分の狂いもない形の××××製とを。
何よりもどちらが健康に良いかがこれからは大事だと思います。
 
 親父は一言もそんなことは言わずに、ただ黙々と頑固にこだわりを持って和菓子を作り続けていますが、腹の中では同じことを考えていると思います。

 一日も長くお客様から喜ばれる御菓子を作り続けてもらいたいものです。
                                              管理人

 

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