小中連携授業(算数・数学)の部屋
※[PDF]ファイルの閲覧には「Adobe Reader」が必要です。ダウンロードはこちらから ⇒
千葉県野田市立関宿小学校と関宿中学校の小中連携授業(算数・数学)の実践例等を
掲載します。
この実践では、算数・数学の関数領域での授業連携を目指しました。理由等について
は以下のとおりです。
1 「関数」領域小中連携授業の必要性
中学校数学「関数」は、領域の中で最も理解度の低い領域である。また、一般的傾向
として関数領域を好きな生徒は23%程度(文部科学省:平成15年度教育課程実施状況
調査による)で、他は半数近くの生徒が嫌いな状況である。中学校での教え方等の問題
もあるだろうが、この領域の小学校から中学校へかけての関数関連の一貫した指導の
欠如も大きな原因と考えられる。
そこで、小中学校における「関数」領域の学習効果を高めるために、関数領域に関する
小中連携授業の必要性を提案するものである。
2 小中学校における関数領域の系統
(1)小4 ともなって変わる量(2月下旬〜3月上旬) → 小6 比例(1月中旬〜下旬)
→ 中1 比例と反比例 → 中2 1次関数 → 中3 2乗に比例する関数
(2)小4 ともなって変わる量(2月下旬〜3月上旬) → 小5 割合とグラフ(2月上旬
〜下旬) → 小6 倍と割合(11月中旬) → 小6 比(11月下旬〜12月上旬)
→ 中3 相似な図形
3 授業での配慮点
(1)1時限ごとの「具体的な目標」の設定と「評価」を確実に行うことにより、複数教員
による一貫性のある連続した指導を可能にする(目標と指導と評価の一体化)。
(2)連携授業は小学校教員と中学校教員がT.Tで展開する。必要な教材開発、教具
の準備は中学校教員及び学習支援ボランティアが行う。
(3)関数領域の中心概念を扱う部分については、小中学校の教科指導の特性を十分
に理解し合い、互いのよさを認め合う中で、小中学校教員がそれぞれの校種にお
ける専門性を活かしてT.Tによる授業を行う(但し、T.Tの形態については小6の
移行期での授業時数等も考慮し、模索中である)。
(4)この事業が一過性のものにならないように、地域教育コーディネーターには小中間
の連絡・調整や教材・教具開発時の学習支援ボランティアの登録・運用を行ってもら
う。
4 連携授業のスタート
11月中旬頃から小6の「倍と割合」の単元に入るので、小中での事前の打ち合わせ
を行い、連携授業をスタートさせたい。また、単元のどの部分を連携するかについては
十分に小学校側と協議したい。
5 連携授業で使用した教材(ワークシート)と指導のポイント
(作成者:千葉県野田市立関宿中学校 石島英爾先生)
(1)[PDF] 倍と割合@
(2)[PDF] 倍と割合A
(3)[PDF] 倍と割合B
(5)[PDF] 比例@
(6)[PDF] 比例A
(7)[PDF] 比例B
(8)[PDF] 比例C
(9)[PDF] 比例D
(10)[PDF] 比例E
(11)[PDF] 比例F
(12)[PDF] 比例G
(13)[PDF] 比例H