6年通信ー2月
2月19日(月) 第85号 あれこれ
■ここしばらく,出張があったり「感謝の集い」の打ち合わせをしたり,台本を作っていたりと,『共に育つ』がお休みがちでした。そうこうしているうちに,卒業まで1ヶ月を切ってしまい,目標の100号が(もう一息なのですが),何だかあやしくなってきました。さて,いくつかあれこれたまったお知らせをいたします。
■卒業前に,子供たちと校長の会食を実施することになりました。
これは,給食を校長室に運び,一緒に校長とあれこれ話しながら食べるというものです。 以下の日程で実施します。(略)
どんな話に花を咲かせていくのでしょうか。楽しみですね。
■1階会議室は来年度からコンピュータ室になります。それに伴い,いろいろな物品をあちこちからあちこちへと移動しています。危険を伴わないものについては,6年生の有志にお手伝いをお願いしているのですが,これが「できる人は,でいいからね。」と言っているのですが,毎回実に多くの6年生が集まってくれます。そして,次々に「先生,次は何をすればいいの?」と言ってくれるのです。感激です。
おかげで,学校内は見違えるようになりました。でも,子供たちは「コンピュータ室,いいなあ。私達は使えないんでしょ?」と少しうらやましい感じです。「いつでもおいで。使わせてあげるからね。」と言っています。
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エトセトラ
「集い」のための作文や諸準備もだいぶ整いました。写真がもう少しです。よろしくお願いします。(スキャナで読み込んで,レイアウトして…,けっこう時間がかかりますので
2月23日(金) 第86号 理科「人や他の動物の体」
■理科「人や他の動物の体」の学習は,2学期に一応終えましたが,一つだけ残していた学習がありました。それは,「魚の解剖」。昨日実施しました。
まず,人の体のつくりを軽くおさらいします。頭には頭蓋骨があり,中には大きな脳があること。頭蓋骨は頸椎から伸びる背骨に支えられ,腸骨につながっていること。肺を取り囲んで肋骨があること。肺の下には,胃や腸をはじめとする内臓があること,…。
これらを,略図に表しながら,それと魚の体のつくりを対比しようという学習です。
■使う魚はホッケ。朝,市場から届いたばかりの新鮮な魚です。包丁や解剖ばさみ,ピンセットを駆使して,なかなか見事にさばいていきます。どのグループも,20分ほどで内臓を取り出すことに成功しました。
教科書に,フナの写真があるので,子供たちはそれと比べながら,
「これは,心臓だな。」
「じゃあ,これが胃か?」
「変だ。浮き袋がない!」などと
大騒ぎしながら調べていました。
中に,「匂いがすごい!」と,やや辟易している子もいましたが,無事にみんなでさばいていました。
■胃と精巣らしきものが似たような大きさなものですから,どっちが胃なのだろうという問題が浮上してきました。
「切ってみたら,分かるんでは?」
というアイディアを出したのが,苅屋さん達のチーム。切ってみると,中からオキアミのようなものがどっさりと…。
あっという間に,全部のグループがそれを試しては歓声を上げていました。
■子供たちの感想をお読み下さい。
○解剖するのは初めてでドキドキだったけど,思ったよりとっても楽しかった。でもうきぶくろがなくて残念だった。エラが4枚あってびっくりだった。腸がびろんとしてて,長くて不思議だった。人間にあるものを,ホッケも持っていた。(安)
○私は魚をさばいて実験していたというか,遊びで魚をさばいていたような気がします。けど,いっしょうけんめいにホッケのおなかにあるやつなどをやぶかないようにしてがんばりました。あと,魚は種類が違っても中身が同じつくりかもしれないけど,また今度は他の種類で調べてみたいと思いました。
(木)
○さばくとき,板前になった感じがした。
(磯)
○胃の中にいっぱいエビが入っていた。腸がぷよぷよして楽しかった。いろいろなよく分からないものがあった。(武)
■実験・観察の後はバター焼きにしておいしくいただきました。命あるもの,無駄にしてはいけませんからね。解剖の時はやや引き気味の子供たちも,このときはおいしそうにたべていましたよ。
学校長と会食
■予定と1日ずれてしまいましたが,今日から学校長との会食が始まりました。
今日は,木下(晃),松浦,畑中,水戸部さんたちでした。自己紹介で,「ぼく,スポーツが好き。走るのも好きです。野球が好きで,将来は野球選手になるつもりです。」(晃)などと自己紹介をすると,学校長の方から,「そう。野球が好きなんだ。夢がかなうようにがんばってな!」などと,激励を受けていました。来週から,各学級4人ずつが校長室にて食べることになっています。
きっと,よい思い出になることでしょう。
2月28日(水) 第87号 国語「自分を見つめて」(詩)
■国語「自分を見つめて」は,自分の成長を見つめての詩作です。
「自分を見つめる場合,いろいろな窓があるね。夢という窓から,得意なことという窓から,友達から,いろいろな窓から自分を見つめてみましょう。」と投げかけると,子供たちは「う〜ん,難しい!」と言いながらもステキな作品をたくさん書いてくれました。
自分の成長というものは,なかなかとらえられないものなのですが,子供たちの作品には確かに自分の成長を見つめようとする姿が見えます。それは,「生い立ちの記」への取り組みも大きく影響しているのではないかと思いました。
では,子供たちの作品をお読み下さい。
○私の一言 (植)
私は/父や母に感謝をしたことがない/いつでも言えることなのに/言えない/はずかしいと思うから/ 「ありがとう」の/ 一言が言えない
○成長した自分 (三)
昔の自分と今の自分の/成長したところ,よくなったところを比べた/作文のとらえかたがよくなった/心の感じ方もよくなった/これは周りで支えてくれた人達や/先生,そして自分のおかげだとぼくは思う
○友達に対して (板)
私は友達と話している時/一緒にいる時が/一番楽しい/もちろん家にいて楽しい時もあるが/ほとんど学校で友達といる時だ/でも仲間ハズレとかされると/悲しくなる/だから/自分がやられていやなことは/友達にやっていけないと思った。
○憧れの野球選手 (山)
僕は憧れの野球選手がいる/その人は沢村栄治。/彼の剛速球に/僕は胸を打たれた。/彼を見て僕は/プロ野球を目指すことにした。/いつか彼を越す剛速球を/この手で投げたい。
○初めての喜び (松)
ぼくは自分の中で/いったい何が喜べるのかわからなかった。/みんなは遊ぶことと言うが/ぼくはそうは思わない。/友達がいないと何もできないから。/やっぱり何よりも/楽しく喜べるのは/友達がいることだ。
3月1日(木) 第88号 国語「自分を見つめて」(詩)
○一人での楽しみ (村)
家で一人の時/一人でのんびり/絵を描いたりする/自分のキャラクターをつくり/マンガをつくる/あっという間に/時間が過ぎてしまう
○ありがとう (千)
「いっしょに学校の中見る?」/引っこして来たとき/なかなか人としゃべれない/だけどMくんは/話しかけてくれた/他の人と話す機会を/与えてくれた/森谷くんがいたから/学校になじめた/Mくん/ありがとう
○母が入院 (木)
私の母が入院。/ その数日後/手術だ。/手術の日は私だけ/友達の家にとまりにいく/その友達に私の父が/「病院に朝行くから/Mのことたのんでいいか」/と聞いた。/その友達は/こころよく/「いいよ。」/ といってくれた。その時は感謝といい/うれしかった。
○変わっていく私 (小)
私は変わった/わかり始めたのは/ある一人の友達が/「小幡変わった…」といった/私自身にはとても悲しい/ひびきに聞こえた/変わったらダメなのか/変わったら…
○うれしかった (見)
五年生の頃/漢字がわからない/けど漢字が/とくいになった/それは/先生のおかげだと思う
○神様のおくりもの (米)
ある日ぼくはスキーをした/青い空,白い雪,さっそうとすべるぼく/今日は検定の日/友達といっしょにがんばってきた四日間/神様はぼくにごほうびをくれた/一級のバッチだった
○犬 (畑)
一緒にいると/言いたいことがわかる/一緒にいると/うれしさがつたわる/私もうれしくなる/言葉は話せないけど/しっぽをふって/全身で気持ちを表す/私も楽しくなれる/言葉は/話せないけれど
○言いたいのに言えない (大)
私は母に感謝することがある/それは私を生んでくれたことだ/それとここまで/育ててくれたことだ/でも/「ありがとう」と言えない/その一言が
○やったあ (木)
去年印象に残った/喜びは/「百m十五秒台」/「初登板勝利」/グラウンドで最後に記録をとった/十五秒台目指して走ったいろんな人に/タイムを聞かれた/心の中で「やったあ」/美しが丘の球場で/かんとくにもう一回投げるぞ/といわれた/きんちょうしながら/「よしあと一回」いい場面/点も入りそう/圧勝ペースで最終回を迎えた/「あとちょっと」口に出して守った/そして勝った/わくわくしながら報告した/その日はあまり眠れなかった/こうふんしながら心の中で/「やったあ」
○友達というもの (苅)
友達と話をしている時は/いつも以上に楽しかった/でもケンカをしてしまった/約束をやぶったから/すると/細い糸が切れたみたいに/会話もしなくなる/でも謝るというテープをすれば/また仲よしになる/友達は花のように/素敵で大切なもの
3月2日(金) 第89号 国語「自分を見つめて」(詩)
○卒業 (佐)
私が小学校を卒業する日が/だんだん近づいてきた/小学校とお別れと思うと/少しさびしい/けれど/今度からは,また/新しい生活が始まる/小学とはちがう/新しい生活が/楽しいこと,つらいこと/たくさんあるけれど/負けないで/がんばっていく
○友達 (武)
友達はかくれんぼをして遊んだりして楽しい/でもちょっとおされただけでけんかになる/ちょっとしたことなのに/なかなかあやまれない/でもいつの間にか/もとどおりになる/さっきまでけんかしていたのが/うそみたいに仲良くしゃべったりする/友達って不思議だ
○なでるのはいいこと (石)
家にはいっぴきの犬がいる/名前はケン/四年前からかっている/いつもかわいがっている/でもケンはすぐにおこる/いやがられないように/たくさんなでた/そのうちケンは/あまりおこらなくなった/とてもうれしかった
○かまれるのはいいこと (社)
私の家には/八年前から/飼っているうさぎがいる/ある日だこうとしたら/かまれた/そのしゅん間/いたいというより/うれしいと思った/かまれるのは/すきなことだと/友達が言う/私はかまれても/別にかまわない
○自分 (加)
暖かな/夏の初めに生まれた私/風が吹く/秋の落ち葉は淋しい/雪が降る/冬の外は銀世界/花が咲く/春の足音待ち遠しい/自分を見つめて何想う/季節という時間をかけて/自分の足あとを確実に残し/新しい自分に/逢いに行こう
○楽しみ (早)
友達といっしょにスキーをした/競走をした/「ヨーイドン!」で出発した/最初は友達が先/「負けないぞ」/と思った。/ストックで雪をグイッと押した/スピードがついた/友達がそれに気づいた/二人ともストックで強くこぎ出した/最後はぼくが勝った/そこにいつもと違う自分がいた
○声 (太)
自分がしゃべっていて/聞こえる声と/テープで聞いた/自分の声が/全然ちがった/鳥もそうなのか/あのきれいな声は/自分で聞いている時/どんな声なのか
○憧れを越える (片)
私はプロ野球選手になる/私は憧れの前田選手を越える/広島の試合が楽しみだ/前田が活躍すると燃える/私は前田を越え/それ以上に活躍する
○かわったもの (水)
この間五年生から六年生までの/作文をまとめた/そしたら五年生の時書いた/運動会の作文と/六年生の時書いた/運動会の作文では/ずいぶん変わっていた/例えば書き方・字のきれいさ/行のかえ方などが変わっていた/全然自分では進歩していないと思っていた/だけどこの二年間で変わっていた/だからがんばれば/がんばった分だけ/変わるのだ
○心 (安)
私のペットが死んだ/悲しくてしようがなかった/母がなぐさめてくれた/心が少し軽くなった/次の日は遠足だった/そんな気分じゃなかった/でも友達とたくさん遊んだ/楽しかった/あんなに悲しかったのに/どうしてだろう/人の心は不思議なもの
○星が好き (木)
気にしなかった星/夜,外にいても/遊んで空を見ない私/でも今は,空を見るたび/星が好きになる/この時期寒いけど/星座を見ると心がなごむ/ずっとずっと見ていたい/真夜中の0時は/一番月が輝く時/今夜もまた夜ふかしして星を見る/「オリオン座だ…。」
○心の中の友達 (小)
うれしい/かなしい/「もうすぐで別れるね。」/その言葉を聞くと悲しくなる/「忘れないで」/入学式/同じ学校でうれしかったよ/ケンカもしたけど/楽しかったよ/六年間/ありがとう
○おぼえていない漢字 (名)
私は漢字を少しだけおぼえた/でもまだおぼえていない漢字が沢山ある/そのおぼえていない/漢字をがんばって/おぼえたい