6年生通信ー5月
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1.社会科「虫歯が多かったのは何人?」
2.言葉だけで分かったつもりにならない
3.算数「分数のわり算」
4.算数「分数のわり算」(続き)
5.音楽「モルダウを聴いて」
5月2日(月) 第15号 歴史学習の一こま(続き)
■前回ご報告した「卑弥呼はパンツをはいていたか」について,調べてきた子は,昨日の段階では残念ながら一人もいませんでした。今日は,昨日きつめに言って,約半分です。5年生の懇談でも言いましたが,興味を持ったことに自分から働きかけて調べる力を伸ばしたいと思っているのですが,なかなか家に帰って一人でというと,実行することができないようです。
■そこで,昨日はこの問題の検討は先送りにして,次の問題を出しました。
┌──────────────────────────────────────┐
│ 縄文人,弥生人,現代人を虫歯の多い順に並べてみよう。
│
└──────────────────────────────────────┘
これには,次のように予想が割れました。
A(現代→弥生→縄文)…18人
B(現代→縄文→弥生)…10人
C(弥生→現代→縄文)… 1人
D(縄文→現代→弥生)… 2人
E(弥生→縄文→現代)… 1人
さて,おうちの方は,どのように予想されましたか?
■子供たちには,ここで話し合いを預けました。自分の考えを自由に発表し合い,違う意見の人を説得してみようというわけです。子どもたちは,いろいろなことを言い始めました。
・現代の生活は,チョコレートとか甘いものがいっぱいあるから,やっぱり現代人が多いのではないか。
・縄文時代や弥生時代は歯磨きがないから,意外と虫歯も多かったのでは。
・資料集に縄文クッキーというのがあったから,縄文人だって甘いものを食べていたのでは?
・縄文クッキーは,甘くなくて今のお煎餅みたいなもの?
・辞典でクッキーを調べたら,砂糖と小麦粉が入っているって書いてあったから,甘かったんじゃないですか。
・縄文時代に塩なんてあったのかなあ?
・弥生時代は,米作りが始まったから,虫歯も増えたんじゃないか?
・昔の人は,歯もあごも丈夫だったんじゃないでしょうか。
・縄文人や弥生人だって歯磨きをしていたんじゃないでしょうか。
・今と昔では,食生活は違うと思う。昔の方が食べる種類が少なくて,虫歯になりにくかったのでは?
■この話し合いは,子供たちに預けて15分程度続きました。発言した子は,まだ少しでしたが,どんどん多くの子が発言できるようにしていきたいと思っています。
さて,「卑弥呼のパンツ」にしても「縄文人の虫歯」にしても,大切なことは何でしょうか。「卑弥呼はパンツをはいていなかった」「虫歯は,縄文人も48%程度もっていたが,弥生時代から78%にまで上がって,現代の94%に近づいた」という知識を得ることも,大切かもしれません。(テストなどには出ませんけれどね。)しかし,それ以上にたいせつなのは,こういう問題を解決しようとして
・人に聞いたり,資料を探したり,電話で取材をしたりして,自分で調べようとする力
・歴史上の出来事というものは,すべて今につながるものであるという感覚
・昔の人も,自分たちと同じ人間であるという感覚
等を育てることにあると考えています。結果としての知識は忘れてしまってもよいのです。調べ,話し合う過程で,力がつき,感覚が高まれば大成功と考えています。反対に,テストに答える知識は覚えても,調べる力や歴史や社会,人間というものを見る感覚が育たなければ,それは歴史を学習したことにはならないと私は考えています。
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エトセトラ
・生活面の指導,私はなかなか厳しい方です。決めたことは妥協しません。
給食の準備中に廊下で遊び出す子がました。こういう場合,私は「○○君,今何の時間ですか?」と問いかけます。すると,スッとその場から教室に向かう子がいます。返事がありません。呼び止めて,「返事は?」と聞くと,「ウン」。そこで,「その返事でいいの?」「きちんと返事をし,さっさと謝って次の行動に素早く入りなさい。」と指導することになります。5年生から繰り返し続けて,まだ身につきません。ご家庭では,このような注意に対してきちんと返事や「ごめんなさい」が言えますか?
また,給食時に机の上にナプキンの敷かれていない子がいました。「ナプキンはどうしたの?」と問いますと,「忘れた。」そこで,「忘れたときはどうするんですか?」と重ねて聞きます。「紙」との答え。「紙をどうするんですか?」「敷く。」「では,そのようになさい。」その子はうなずいていましたが,一向に紙を敷く様子がありません。そこで,「○○君,きちんと紙を敷きなさい。」ときつく言います。敷くまで妥協しません。
さすがに,食べ歩きをするようなことはなくなりましたが,まだ給食など開放的な気分の時になると,きちんとできない場面も多いのです。
指導は,行動に表すまで通さないと,子供は育ちません。注意を与えただけでは,本当には分からないのです。ご家庭では,何か注意を与えたら,行動に移すところまで指導を通しているでしょうか?
ゴールデンウィークで,家庭で過ごす時間も長くなると思い,ちょっと考えていただこうと思い,ご紹介しました。楽しいお休みをお過ごしください。
5月6日(土) 第16号 言葉だけで分かったつもりにならない
■大山の前方後円墳について,学習していました。教科書に,
┌─────────────────────────────────────┐
│ 全長480m,高さ35m │
└─────────────────────────────────────┘
と書かれてあります。ここを子供たちが読むと,すっと通り過ぎてしまいます。そこで,「どれぐらい大きいか,学校と比べてみようか。」と投げかけました。
まず,学校の高さがどれぐらいあるか考えます。「10mだ」「いや50mはあるんじゃないか」など,意見がバラバラ。私は少し頭がクラクラ。そこで,教室の床から天井までどれぐらいかをまず考えさせます。「2m!」と,元気のよい予想。私,ますます頭がクラクラ。1m定規でおおまかに測り,3m50cm程度であることを知らせ,4階分だから15m位にしておこうとまとめます。
次に,長さ。北野平小学校の校舎の長さを聞きますが,これもバラバラ。そこで,1つの教室の長さがおよそ8mであることを教え,校舎全体では大体48mであることをつかみます。その上で,前方後円墳を右のように板書し,校舎を描き入れると,子供たち,はじめて「うわあ,でっかい!」
こうやって,ようやく「全長480m,高さ35m」が,実感できるわけです。
■貴族の暮らしでも,あるグループの読みとりで,面白い出来事がありました。平城京にあった長屋王の屋敷が7haもあったという記述から,子供たちが考えていました。まず,1haというのが,どういう広さだったのかで一悶着。
「10m×10mだよねえ。」「いや,1000m×1000mだよ。」
私,またしても頭がクラクラしてきますが,じっくりと思い出させます。
「10m×10mが,1a。100m×100mが1ha。1000m×1000mは1ku。」
すると,ある子が「じゃあ,7ha は,700m×700mかあ!」
私,ほとんど倒れそうになりながら,他の子を見ますと,誰もその間違いを指摘しません。とほほ…。
■やっとの思いで,7haは1haが7つ分であることを図にかいて押さえましたが,子供たちはさほど感動しません。
そこで,「みんなが探検に行った雪祭りの大通り会場があったでしょう?あの1区画が大体100m×100mなのです。だから,このお屋敷はテレビ塔から大通り7丁目くらいまでの広さがあったんだね。」と言いますと,そこで子供たちは興奮し始めました。「えっ,そんなに広かったの?!」
■このように,何かが分かるということは,実はとても感動的なことなのですが,そこまでたどり着くには,ちょっと時間がかかります。言葉だけで,分かったつもりになってしまい,それで通っていることが現代生活では多くなっているのではないでしょうか。
2人の17才の少年が,「人を殺してみたかった」から人を刺し,バスを乗っ取りました。どちらも,学業成績は優秀だったといいます。言葉のもつ重みを,よく分からなくても受け入れることで,成績は上がっていくという現代の教育の弱点が露呈した事件だったと思います。オウム真理教の一連の事件からずっとつながるものだと思っています。心が痛みます。
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エトセトラ
・家庭訪問が終了しました。半分くらいの家で,この「共に育つ」のことが話題に上りました。皆さん,細かいところまで目を通していただいているようで,とてもありがたく思いました。
・多くのお宅でお話ししたことを,確認の意味で次に書いておきます。
【子供との約束】
@家に帰ったら,カバンの中をすべて空けて,その日のプリントを忘れずにおうちの人に見せること。
A教科書とノートを開いて,その日の学習を振り返ること。あやふやなところがあったら,ノートにもう一度書くなどしてしっかり覚えること。
B次の日の準備をきちんとすること。鉛筆を削る,時間割を揃える,ナプキンなど持ち物を点検する。
Cテレビを見過ぎず,本をたくさん読むこと。
D家族の一員として,働くこと。
お宅でも,帰宅後の生活を見直していただければ幸いです。
・また,明日は休み。体調を崩さず,元気にお過ごしください。
5月11日(木) 第18号 算数・分数のわり算
■教科書に,次の問題があります。
┌─────────────────────────────────────┐
│1/4リットルで2/5uぬれるペンキがあります。このペンキ1リットルでは,か│
│べを何uぬれるでしょうか。 │
└─────────────────────────────────────┘
これは,なかなか難問です。立式がイメージしにくいのです。さて,おうちの方が子供たちにこの問題を考えさせるとしたら,どのように指導なさいますか?(どうか,ちょっと考えてみてください。)
■私は,ここを次のように展開しました。
まず,上の問題の構造をつかませるために,数値を変えて易しい問題を出題します。
┌──────────────────────────────────────┐
│2リットルで4uぬれるペンキがあります。このペンキ1リットルでは,かべを何uぬ│
│れるでしょうか。 │
└──────────────────────────────────────┘
これは,4uの半分なのだから,2uだと多くの子が直感的に分かります。そこで,この「4u」と「2リットル」の2つの数量の関係を考えていくのです。子供たちは,「2u」という答えは分かりますから,その答えに至った考えを言葉で表現させていきます。これが,そのまま2つの数量の関係を数理的にとらえることになっているわけです。
分かり方とでき方には,2つの関係があります。1つは,「分かるからできる」です。もう一つは「できるから分かる」です。今回は,まず「できるから分かる」の入り方をしたわけです。
子供たちは,様々に表現します。「1リットルは2リットルの半分だから,4uの方も半分にした」「4÷2にすれば,1リットルでぬれる分が分かる」「絵で考えると,リットルの方を半分にすると,面積の方も半分になって…」
どれも,2つの数量の関係を表現する言葉です。算数では,与えられた問題の答えを正しく出せればそれでよいと考える子も多いのですが,それならコンピュータにはかないません。しかし,数量の関係を「こっちが半分なら,こっちも半分だな」などと判断し,それを図や式に表していくことの方が,より人間らしく,また人間でなくてはできない思考です。ここが弱いといつまでも算数の力はついてきません。
■ですから算数でも,いや算数だからこそ言葉で数量の関係を表現することが大切なのです。ここの力が,ようやくちょっとついてきました。テストの平均点も上がってきました。また,それにつれて計算のミスも少なくなってきました。(うれしい!)次号も,続けます。
5月12日(木) 第19号 算数・分数のわり算(続き)
■子供たちによく次のように言います。
┌──────────────────────────────────────┐
│ ・国語では,きちんとした音読ができれば,テストで80点はかたい。(漢字を抜か
│
│ して) │
│ ・算数では,問題を図に表せればテストで80点はかたい。その図を,きちんと言葉│
│ で説明できれば,90点はいく。 │
└──────────────────────────────────────┘
いじめに会い,非行に走り,極道に身を投じながら,いれずみをしょって司法試験に合格して,現在弁護士として活躍する大平さんとおっしゃる方の『だからあなたも生き抜いて』という本がベストセラーになってきています。
その中に,自力で中学校の内容を学習する話が載っています。辞書を引きながら学習しようとしたけれど,辞書の引き方が分からなく,それも自己流で取り組んだことなどです。 彼女が,学習面ですばらしい成果をあげたのは,その学習が自己流ではあっても,常に主体的な活動であったからです。自分が働きかけて,自分が納得行く形で身に付けていったからです。上の「音読」「図に表す」「説明する」は,どれも子供に自分が問題に働きかける活動です。こういう活動がきちんとできないと,子どもは受け身で学習するばかりとなります。
子供たちが,自分から問題に働きかけ,自分で納得がいくように,問題を構成していくのが,この授業における私の工夫なのです。
■昨日の問題の続きは,次の問題です。
┌──────────────────────────────────────┐
│2リットルで5uぬれるペンキがある。1リットルでは何uぬれるか。
│
└──────────────────────────────────────┘
数値が,じわりと難しくなります。答えに小数が出てきます。でも,子供たちは,前の問題の流れで,解くことができます。そして,この問題の構造を直感的につかむのです。 次の問題に進みます。
┌──────────────────────────────────────┐
│1/2リットルで1uぬれるペンキがある。1リットルでは何uぬれるか。
│
└──────────────────────────────────────┘
やっとここで分数が出てきます。しかし,問題の構造が見えているので,子供たちは式を立てることができます。
しかし,計算することは未知のことですから,まだ分かりません。そこで,図の登場となります。現在のところ,まだ,子供たちは分からないときは図に表そうとする子は,ほんの一部です。こちらから書くように促さないと,ほとんどの子は書かないし,また書くように促しても書けない子もたくさんいます。
そこで,書けた子の図を黒板に書いてもらい,他の子にはそれを写すようにさせます。
■このように,ゆっくりゆっくりと,問題の構造を把握させ,図に表し,式に表し,説明する力を伸ばしていこうとしています。これが,算数指導のポイントであり,子供たちの思考を発達させる一つの営みなのです。
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エトセトラ
・修学旅行の下見に行ったときのことを子供たちと話していましたら,ある子が言いました。「いいなあ,先生2回も行けて。しかもタダで。」私「???」
よく聞くと,下見も本番も教師の費用はタダだと思われているらしいのです。「お母さんもそう言っていた。」とのことですので,ここで釈明(?)いたします。
下見も本番も費用は,自分持ちなんですよ。交通費も,宿泊費も,もちろん食費もどこかから出してもらっているわけではありません。余市の宇宙記念館と雪秩父では,下見に来た旨を伝えたところ,私は裏口から入れてもらって無料でしたが,
家族はきちんとお金を払って入場しています。
本番も,バス代も含めてきちんとお支払いするようになっています。
ついでに言えば,毎月の給食費も払っているんですよ。
5月24日(水) 第21〜23号 「モルダウ」を聴いて
■音楽の時間に鑑賞指導をする場合,多くの場合私は曲名や作曲者名を子供たちに教えずに曲を聴かせます。それは,曲名や作曲者名を先に教えてしまうと,音楽そのものに自由にふれることの邪魔になることが多いからです。
まず,「さあ,今日の曲はどんな曲かな?自由に,心の中でイメージを作ってみようね。」と投げかけます。子供たちは,本当に自由に描きます。それが,今回の詩のもとになっているのです。イメージを自由に広げたところで,一応曲名や作曲者,そしてその曲にまつわるエピソードなどを話して聞かせます。「モルダウ」のときも,スメタナが川の流れに寄せて,民族の自立を願っていたことなどを簡単に話して聞かせました。そんな話に,「僕と同じだ。川が流れていて,最後は海に出ると思ったんだ!」などと感激している子もいました。(自分のイメージが,作曲者のそれと違っていても,まったく構わないのです。主体は,鑑賞者にあるべきだと思います。)
スメタナ作曲「我が祖国」の中の「モルダウ」を聴いて,感じたことを詩に表現するという活動を組んでみました。
「モルダウ」は,川の流れに例えて,民族の自立を表現した曲で,交響詩と呼ばれています。子供たちは,どのようにこの曲をとらえたのでしょうか。子どもたちの豊かなイメージの広がりをお楽しみください。
○朝が来て,野原の花がいっぱい咲いている。
そこに動物たちがやってきて楽しそうに遊んでいる。
だんだん暗くなって夜になった。
野原に咲いていた花はとじて,動物たちも眠りにつく。
だんだん明るくなってきて,また朝になって花が咲いて,
動物たちも眠りからさめてまた楽しく遊んでいる。
そこに黒い雲があらわれて雨が何日もつづく。
動物たちは別の場所に行った。
何日間かすると,雨がやんで動物たちも戻ってきて,いつもと同じように遊んでいる。
これが何度も繰り返されている。 (Y.S)
○野原で音楽を聴いていた。
すると,ねむってしまった。
目がさめると,まわりできれいなドレスをきたおねえさん達が
音楽に合わせておどっている。
いつの間にか私もおどっていた。
すると,とつぜん音楽がかわって
みんなが「キャーキャー」さけびながらどこかへ行ってしまった。
私は一人になって,音楽をずっと一人で聴いていた。
するとみんながもどってきて
またおどり始めた。
すると,音楽がとつぜんきえて,すごい音の音楽に,みんなびっくり。
一人の女の人が「キャー」とさけび,
やっと目がさめた。
○森の中で楽しそうに人が回ってる。
となりで犬も回ってる。
回るのをやめた。
こんどは走ってる。
犬といっしょに走り回っている。
楽しそうに笑っている。
また回り始めた。
今度は,さっきよりはげしく回っている。
また回り始めた。
こんどははげしかった。
どんどんよわく走りながら回り始めた。
いきなり人と犬がポーズをきめながらとまった。 (M.K)
○人々が山に行く
山に行く
山に行く
山は高い 高い
あらそいの多そうな村に行く
村に行く
村で戦いをしている人々
戦いをしている人々
たちまち終わろうとした
終わろうとした人々 (Y.T)
○ある所にだれも知らない森がある
その森に
一つの芽があった。
その芽はだんだん大きくなり
たちまち山を越え,雲を越え,
どんどんのびてゆく
そして巨大な木になった
夜になり,村人達がその木を見つけ
木の周りで
せいだいなパーティをしました
にぎやかなパーティも終わり
みんなが眠りにつくころ
その木はまたどんどん大きくなりました
ゆっくりゆっくりのびてゆく
すると,とつぜん嵐になり
木があぶない!
ようやっと嵐がおさまり
次の朝
村人達がまた
その木を見に行くと
木は前よりもすばらしくなりました
そして,その木は村のシンボルになりました
(H.O)
○天使とあくまがたたかっている。
天使がかったら明るいねいろに
あくまがかったらくらいねいろになる
天使はあくまにかつためにたたかう
あくまは天使にかつためにたたかう
天使がかった
そして天使はさっていった
町は平和になった
野原も川も家も
そして,あくまはきえていったのだ (H.Y)
○広い森のおくで
天使が気持ちよくおどっている
動物たちも来ていっしょにおどっている
いろんな光がみえてきて
その町にはせんそうがつづいて
そしてせんそうがおわる
そしてだんだん夜になって
天使も動物たちもみんなねてしまう
朝は天使も動物たちもみんな起きて
また広い森のおくで
天使と動物たちがまた気持ちよくおどる (M.U)
○海でこうかいをしてて,くもゆきがあやしくなる。
あらしにあう。
波が次々にふねにあたってくる。
何人もふねから落ちた。
そして,あらしがやんでまたすすんでいった。
天気は快晴だった。
天使が降りてきた。
目的地につれていってくれた。
じゅんちょうにすすんでいたが,
かい物があらわれて天使をやっつけてしまった。
人がどんどん殺された。
しかも,またあらしになった。
あらしのおかげで,かい物はいなくなった。
目的地について,ぶじにふねはかえった。 (T.T)
○小川が流れています。
すんでいて,中は平和です。
生き物もいます。
森には野せいの動物もいます。
動いて,じゃれあったり
夜空にはきれいな星々
月もきれいな満月です。
広大な空にペガサスが。
背中に乗って,空を飛んでいます。
バランスをくずしてしまいます。
おちてしまいます。
でも,ぶじもちなおしました。
きれいで,大きな夜もすぎます。
朝も来て,またまぶしい日差しがさします。
動物たちも眠りからさめ,また動き始めます。
自然も動物たちに
平和が続きました。 (R.H)
○ここはまるで天国のようだ
木々も豊かだ
それからへいわな日が何日も何日もたった
けど,ある日おおぜいの悪魔がとんできた
天国のようだったけど
悪魔たちにすべてもやされたりして
天国のはずがじごくになった
たった一日でなった
悪魔たちは強い
だからぼくたちはにげた
そしたら,あるばしょにねころがっていた。 (K.O)
○海賊がいた
海賊たちはふねを作った
海賊はその船で宝をさがしにいきました。
海賊は何日も何日もかけて宝のある島にいこうとしました
すると,むこうに小さく島が見えました
今すぐ行こうとした海賊たち
しかし,いきなり大雨になり,大きななみがきました
にげようとした
しかし,海賊たちはながされてしまいました
なみがなくなった
海賊のせんちょうが目をさましました
せんちょうはたすかりました
そして,せんちょうがまわりを見るとそこは宝のしまでした
せんちょうはよろこんで宝のあるほうにむかい
あなをほりました
宝がありました
そして,やっと宝を見つけました (小川志穂)
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エトセトラ
・運動会の練習で,いろいろな用具をグラウンドに運ぶ場面があります。今日は,運命走の練習のために画板や放送機器を運ぶのを,たくさんの子が手伝ってくれました。中でも,M,T,O,M君は4人で70枚近くの画板を運んでくれました。なかなか重たい画板に4人が苦労していると,K君が何も言わずに手を差し出してくれました。
片付けるときも,書ききれないのですが,たくさんの子がいやな顔ひとつしないで,手を出してくれます。とってもうれしいです。
・話の聴き方も,だいぶ鍛えられてきました。「見て動くな。聴いて動け。」を言い続けています。誰かが動いているのを見て,それについていくのではなく,自分で指示を聴いてさっと動けという意味です。動きの素早い子が少しずつ増えています。