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メールマナーを考えよう
                              横藤 雅人@活法研
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■インターネットは,情報の発信者と受信者の距離を一気に縮めます。それをもっとも象徴するのが,メール機能でしょう。
 子供たちがホームページで情報を得ます。その情報を利用・加工したくなったり,さらに細部に渡って情報を得たくなったりすることも多いでしょう。そういう場合,多くのホームページではサイト管理者宛にメールを送ることができるようになっています。本当に便利な機能です。
しかし,メールのやりとりがあまりにも簡単なためか,ともすればマナーが忘れられがちなことも多いようです。メールをマナーよく活用するには,どんなことに注意するとよいのでしょうか。以下,子供向けのマニュアルにしてみました。

■その1〜自己紹介を忘れずに
 いきなり質問やお願いを書く人がいます。メールでは,発信した人の顔が見えません。声も聞こえません。返信するときは,相手によって言葉づかいを自然に決めているものですが,それが分からないととても迷います。
 皆さんのような子供が書くのなら,
 ・何年生(何才)なのか
 ・どこに住んでいるのか(県・市くらい),あるいは学校名
 ・名前,返信用のアドレス(最後に)
を書くようにすればよいでしょう。次のようにです。
「はじめまして。私は,北海道札幌市にある○○小学校5年生の佐々木といいます。」
 ただし,必要以上に個人情報(家族や友達のこと,電話番号等)を詳しく書くのは避けましょう。

■その2〜出すきっかけやホームページの感想を
 自己紹介をしたから,すぐに質問というのでは,受け取る人が面食らいます。どんなきっかけでそのサイトを見たのか,見てどんなことを思ったのかを簡単に書くようにしましょう。次のように。
「私は,社会科で伝統工業の学習をしていました。そこで,kyositu.comで検索したところ,○○のページを見つけましたので,訪問してみました。○○のことがとても分かりやすく紹介されていて,とても参考になりました。特に,○○のことは,どの本にも載っていなかったので,分かってとてもうれしかったです。」

■その3〜質問はホームページに書いていないことを
 すでにホームページに書いてあることを質問するのは,失礼ですね。「ちゃんと読んでいないな。」と気分を悪くするかも知れません。質問する前に,ホームページをよく読み,それでも分からないことを質問するのです。また,大きすぎる質問(例えば「盲導犬のことが,とてもよく分かりました。○○さんは,これからの日本がどうなればよいとお考えですか?」のような)も避けましょう。答えるのが大変です。

■その4〜言葉づかいはていねいに
 低学年なら,「〜なの?」というたずね方も可愛らしく感じられるかもしれませんが,高学年以上から「〜なんだよね。」「〜なわけ?」などというメールをいただくと,「この子の先生やおうちの方は,このメールを出したことを知らないんだな。」と思ってしまいます。あまり堅苦しく書く必要はありませんが,いつも会っているお友達と同じ口調で書いてはいけません。「ありがとう。」ではなく「ありがとうございます。」といきましょう。

■その5〜了承を得なくてはならないことに注意
 ホームページに公開されている文章や写真,図,表などを,自分の発表に使いたいときは,
・使う目的は何か
・どんな場で使うのか
・どんな形で使うのか
等を伝え,その返事を待ってから使うのがマナーです。次のように。
「来週,この調べ学習の発表会があります。おうちの人も見に来ます。そのとき,○○さんのページの,○○と○○をプリントアウトして使わせていただいてもよろしいですか?」

■その6〜質問→回答→お礼
 質問なり,お願いなりをします。相手から回答が来ました。これで,「ああ,よかった。」とやりとりを終了させてはいけません。相手は,忙しい中ていねいに返事をくださったのです。お礼なり,報告なりをあまり遅くならないうちに忘れずに送りましょう。

 まだ,あると思いますが,相手への敬意を忘れずに真心を込めてやりとりをするようにしたいものですね。


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