我が家の子供部屋
■あるサイトから,子供部屋に関してのアンケートを依頼されました。回答を送りましたら,そこのサイトに掲載されました。そんなことで,かなり我が家の子供部屋に関する考え方が特殊(変わっている?)であることを改めて自覚しました。(前々から少し感じてはいたのですが。)
そこで,ちょっと我が家の子供部屋に関する考え方をご披露したいと思いました。
例示していただいたいくつかのテーマについて述べさせていただきます。
かなり個性的な回答なのではないかと思います。しかし,すべて我が家で実践しているものです。結果は,とてもうまくいっていると思っています。
子供にとって良い住まいとは、問題アリのすまいとは
良い住まいとは「独立」できる住まいです。
問題アリの住まいとは「孤立」してしまう住まいです。
例えば,鍵のかかる部屋は不要です。「独立」を求めるなら,「これから〜をするから,ちょっと一人にして欲しい」というメッセージをきちんと言うようにさせたいもの。鍵というモノに,そのメッセージを代読させていては,「孤立」してしまいます。
廊下の一番奥まった部屋もダメです。自分以外がいつも部屋の前を通るようにした方がよいのです。
玄関から直接自分の部屋に行けるような作りもいけません。もし子供部屋が2階なら,階段は当然居間階段が望ましいでしょう。
子供部屋にテレビは,絶対に置くべきではありません。ゲームもです。
我が家では,本棚は子供部屋にそれぞれありますが,読みかけの本は居間に置くようにしています。読書するときは,居間でそれぞれがそれぞれの本を読みます。「独立」しているのです。
子供が健やかに育つ住まいとは
父親の部屋より,広い子供部屋を与えるのは,絶対に避けるべきです。
そんな部屋を与えて感謝されるのは,せいぜい半月です。その後は,速やかに父親軽視の道をまっしぐら。(そんな例を,たくさん知っています。)
ただし,狭くても採光と換気には十分配慮したいですね。
ベッドを与えるなら,起床後のベッドメーキングを約束することです。
玄関に花を。居間に本棚を。デンマークの諺に「絵と花と本がなければ,屋根があってもそれは家ではない」というのがあります。
家族のコミュニケーションを考えた住まいとは
廊下の中程に子供部屋を配置すること。
子供部屋の隣は,老人室に。(老人室も,孤立させるべきではありません。)
子供部屋に,家族のタンスを置くと,自然に目が行き届きます。
本棚は,共通の場所(居間など)に置く。
子供の作品を掲示できるようなコルクボードを,みんなが通る階段の壁とか,居間の壁に設置するといい感じです。
子供たちの成長の記録写真を,小さな額に入れて食堂や階段等に飾ります。時折,懐かしがったり恥ずかしがったり。
食卓テーブルは,大きめのフラットなものを。そこで勉強もすればアイロンもかける,絵も描く,…。コミュニケーションの場です。
風呂は,裸の社交場。我が家は1.25坪の大きさを確保しました。
子供の健康を考慮した住まいとは
採光と換気に注意。
子供部屋での飲食は不可。
我が家は居間で大型犬を飼っていますが子供部屋には入れません。
狭い我が家、兄弟姉妹の部屋はどう確保するか
狭い部屋を与えるべきです。
相部屋の場合は,カーテン1枚で解決させます。それ以上強固な仕切をするべきではありません。「孤立」します。
子供部屋はいつ頃、どんな部屋を与えるとよいのか
欲しいと言ってから,1年くらい待たせるとよいでしょう。
我が家で,長女に一人部屋を与えたのは5年生の時です。
子供部屋は狭く。少々不自由な方が工夫する心が育ちます。
その分,居間や父親の部屋を大きく取るのです。
我が家は,居間+食堂が24畳,父親である私の書斎は12畳。父親の寝室が8畳。母親の寝室は床の間付きの6畳ですが,3人の子供たちの部屋は,4畳半に長女一人。10畳に長男,次男の2人です。
子供を王様,王女様にし,親が召使いになるような割り振りをするべきではないと考えています。