ミニネタシリーズ
        未と末
(2年生漢字指導)

 2年生の漢字に「未」があります。これを成り立ちと絡めて指導
すると楽しく,また紛らわしい「末」との違いも意識化することが
できます。

 「未」と板書します。そして「この中に,習った漢字があるよ。」
とヒントを出すと,すぐに「木だ!」と返ってきます。
 そこで,「そうです。木に実ができました。」と言いながら,木
の縦棒の上の方に,ちょんと印をつけます。(未の漢字に似せて)
「あっ,実が出来たから『み』って読むの?」と早合点する子もい
ますが,低学年なら「そうかもね。」と受け流してよいでしょう。
 「さあ,実が出来たらすぐに食べられる?」と聞くと,「いや,
甘くならないと…」などと言いますので,「そうだね『ま〜だだよ』
だよね。」と言って。「ま〜だだよ」と板書します。
 「まだ甘くないので,しばらく待っていました。そうねえ,百年
くらい…」などと言うと「ぎょえ〜,くさっちゃう!」と大うけ。
 「大きくなあれ」と,木の上の方に書いた印をビョ〜ンと延ばし
ます。「さあ,食べよう。あらっ?こんなに大きくなっちゃって,
困ったぞ。もう大きくなりすぎて,腐りかけている!もうダメだ。」
と言いながら,「もうだめ」「もうおわり」と板書します。

まとめ〜木の上の棒が短いのは,「未」(ま〜だだよ)
    木の上の棒が長いのは,「末」(もうおわり)

この後,「未来」「未熟」「未完成」などがみんな「ま〜だだよ」
で「年末」「世紀末」「末っ子」などが「もうおわり」と確認して
終了です。(お粗「末」!)

※「末」は,4年生で習う漢字ですが一緒に扱ってしまう方がよい
 と思います。

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