ミニネタシリーズ 6

 赤ペン入れの工夫  【主に低学年・日記,作文指導】

例えば,日記に次のようにあったとします。

「きの,デパトにいたよ。」

これを「きのう,デパートに行ったよ。」と書いてほしいと思い,
「の」の後ろに「う」を挿入し,「パ」の後ろに「ー」を挿入し,
「い」を「行」に訂正し,「っ」を挿入し…と直したら,子供は自
分の伝えようとする気持ちに×を4つもつけられたとしか感じない
でしょう。そして,だんだん書かなくなる…。

 そこで,私は,次のようにしています。

「きの,デパトにい たよ。」
         ↑「っ」だね。

このように,ちょっと「○だね」とか「○を入れよう」とかするだ
けで,高圧的な感じがなくなります。
また,一文に間違いが複数あったら,一番気づいて欲しいところを
直すようにして,あとは目をつぶります。
代わりに,お返事にさりげなく「そうかい。デパートに行ったんだ
ね。」と正しい用法を添えてやります。もしかしたら,これを読ん
で気がついてくれるかもしれません。それくらいで良いのだと思っ
ています。

子供が書く文章はすべて子供からのラブレターだと思っています。
ラブレターを添削・点数化されることを望む人がいるでしょうか。
書く心をしっかりと受け止めることに,さりげなく表記の工夫を添
える赤ペンを入れたいと思います。
           

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