ミニネタシリーズ 23

収納の法則

【5年生・家庭科・整理の工夫】

「整理の工夫」という単元で整理・整頓の必要性と工夫を扱います。
ここを,次のように授業しました。

(1)効率的な収納とそうでない収納とは,どんなものかを考えさ
   せる。
 子供たちの持ち物を使って,「早出し競争」をする。例えば,
ハンカチ,はさみというように。早く出せる子もいれば,なかなか
出ない子もいる。ハンカチを出すのに,コート掛けのところまで走
る子もいる。ポケットのハンカチを出すのと,棚にある道具箱の中
のはさみを取り出すのとでは手間が違うことに気づく。

(2)収納の法則を定義する。
 毎日よく使う物は「1」,毎日ではないがよく使うものは「2」,
たまにしか使わないものは「3」の場所にしまおう。
「1」とは「1回の手間」で出せるという意味。ハンカチがポケッ
トにあれば「手をポケットに入れる」という1回の手間で出せる。
たまに使うはさみは,「道具箱の場所まで行く」「道具箱を開ける」
の2回の手間で出せる,という感じである。

(3)教室の自分の持ち物が,この法則に合っているかを点検する。
 「うわあ,永久に使わないものが1の場所にある!」(爆笑)な
どと,にぎやかに点検活動が始まる。あわてて整理を始める子多数。

(4)宿題として,家庭の収納を見直し,レポートを書かせる。
 「台所では,料理の道具はほとんどが1でした。」「でも,包丁
は,2にあったよ。これは,安全のために,手間を増やしているん
だね。」「いつもは使わないけれど,記念のものは,すぐそばに置
いておきたい。」等,気付きがいっぱい。

ざっとこんな感じです。家庭からも,「私も収納を見直しました」
などと感想をいただきました。           

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