ミニネタシリーズ 36
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|☆|『わっはっはっは』【全学年・国語・詩の鑑賞】
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15分程度のミニ授業です。新学期始まりの時に,○にその学年を
入れて,または学年最後の日に,次の学年を○に入れて楽しく読む
といいでしょう。

次の詩を板書します。

わっはっはっは
         まど・みちお

ともだちいるぞ,
いっぱいいるぞ。
○年生だぞ,わっはっはっは。

書いているだけで,もう音読の声が聞こえてきます。
最後の「わっはっはっは」を,笑い声のように読んでいます。
何度か,声を揃えたり群読したりします。
(例えば,1行目を男子。2行目を女子。3行目を全員など。)
読めば読むほどリズミカルに,弾むように読めるようになります。

ある程度,読みひたって満足したら,
「この詩には続きがあるんだよ。」
と言いながら

(            )
わっはっはっは。

と書き足します。そして,「この(   )には,何が入るでしょ
う?」と問います。

いろいろな予想が出ます。
・ともだちとあそぶぞ
・みんなであそぶぞ
・べんきょう大好き
・楽しい,楽しい
・愉快だ,愉快だ
・元気に遊ぼう  …

どれも明るく元気な予想です。
また,リズムに乗った予想です。
いろいろ入れて読んでみます。リズムが合わないのは,予想した子
が自分で取り下げたりもします。
しかし,おおむねどれも良い感じです。

ここで「じゃあ,作者のまどさんの言葉を書くね。」
と(  )の中にゆっくりと原詩を書きます。

(かぜふけ,あめふれ)

子供たちは,ちょっとぽかんとします。
「何で?」「雨降ったら遊べないじゃん」…
でも,それに混じって
「風にも雨にも負けないってことでしょ」「あっ,そうかあ」
などという声も聞こえてきます。

「まどさんは,みんなに風や雨に負けないで友達と仲良く元気に
やってほしいと願ってこの詩を書いたんでしょうね。それは,先生
も同じです。みんな,元気で友達と仲良く,いろんなことを『わ
っはっはっは』って乗り越えていって欲しいなと願っています。」
と締めくくります。

なお,原詩は「1年生」ですが,「2年生」「3年生」…と変えて
もまったく問題はないと思います。

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