ミニネタシリーズ 37 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |☆|『きゅうり』【低,中学年・生活,理科,総合・植物栽培】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 温室できゅうりを育てることになりました。そこで, 「きゅうりって,どうしてきゅうりっていう名前になったか知って いますか?」 と問いかけてみます。子供たちはあれこれ予想をし始めます。 中に「うりと関係あるんじゃ…」と発言した子がいます。さらに国 語辞典を引く子も出てきます。そして,「黄瓜」であることを突き 止めました。(木瓜と書くこともあります。) そうした子を大いにほめておいて,さらに次のような話をします。 「きゅうりは,放っておくとどんどん大きく黄色くなります。皆さ んが食べるのはまだ大きくなる前の未熟な緑色の実なんですね。で は,どうして未熟な状態で食べるのでしょうか?今年育てるきゅう りのうち,1本を黄瓜までとっておいて調べてみませんか?」 この一言により,きゅうりの栽培活動は一気に振幅を増します。 ともすれば単なる義務的な活動に陥ったり,単に食べることが目的 になったり,取り損なった実をどうしていいか分からなくなってし まったり,といったことがなくなります。そして,仮説をもった長 期の栽培活動が成立し,きゅうりがヘチマなどの仲間であること, 種が熟する様子などを実感を伴って理解することでしょう。 ついでに,未熟なまま食べる野菜を調べるのもいいですね。 また,他のウリ科の仲間(シロウリ・マクワウリ・スイカ・カボチ ャ・ヘチマ・トウガ・ユウガオなど)がみな,ツルを持っているこ とや雄花・雌花があることなどに発展させるのも楽しいでしょう。 |