ワンダー!  8月号

夏休み終了(始業式のあいさつ)
再会の記(始業式の日の様子)
先生の通知表(1学期終業式に書いてもらった私への手紙と保護者からの通知表返信)
国語の授業から(詩「あめのうた」,音読サイン,サケ博士になろう)
食事のしつけ・考(給食時のしつけについて)
老人ホーム訪問(生活科の話し合いと実際の訪問の様子)


平成13年8月17日(金) 第37号  夏休み終了

◇夏休みが終わりました。どんな休みを過ごしたのか,子供たちの声を聞くのが楽しみです。もう1週間くらい前から,今日の始業式が待ち遠しい私でした。

◇私の休みは,1日のほとんどをパソコンと向き合うものでした。それでも,普段よりはプライベートの時間も少しはとれ,睡眠時間も多めにとることができました。道南方面に家族旅行に行くこともできました。ありがたいことです。

◇お詫びしなくてはならないことがあります。休み前に公約(?)していた,ラジオ体操の巡回ですが,6つの公園を最低1回ずつは回るよと言っていたのですが,ありんこ公園だけ行けませんでした。13日の朝に,ありんこ公園に行ってみたら,誰もいないので,あわててふれあい,はまなす,にこにこ,さんさんと回りましたがどこもやっていません。7日で終わっていたんですってね。最後に第2公園に回りましたら,ここだけは最終日でやっと子供たちの顔を見ることができましたが,2の1の子はいませんでした。残念!
 ありんこ公園に行っていたみなさん,ごめんなさいね。

◇でも,その他の地域行事には参加させていただき,元気な子供たちの様子を見ることができました。また,普段の公園で遊ぶ子供たちの様子もちょくちょく見に行き,いろいろと話を聞くこともできました。

◇2学期は,20周年に向けての動きもあり,なかなか充実した時間となりそうです。休みが終わってから暑くなりそうですが,また子供たちと一緒にがんばります。おうちの方との交流も,さらに深めていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いします。

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エトセトラ

・休み中,北野の四季にボランティアで健康体操の指導に出向きました。その折り,1学期の訪問の様子をまとめてくださった「北野の夏だより」という広報誌をいただきました。写真など見づらいと思いますが,裏にコピーを載せておきます。私のボランティアの様子(1回目)も載っていました。ありがたいことですね。


平成13年8月18日(土) 第38号  再会の記
◇夏休み後半は,子供たちとの再会が待ち遠しく,いろいろな夢が心の中に湧いてきました。昨日の朝は,まるで初恋の人に会うような気持ちで,階段をスキップして教室に向かった私でした。廊下や教室で,たくさんの子が抱きついてきました。椅子に腰かけると,膝に乗ってきたり,次々に夏休みの話をしてくれたり,…。
 始業式,よく話に集中していました。学校長の「ラジオ体操に行った人?」などの問いかけに,たくさんの子が手を挙げていました。
教室に戻り,まず休み中に誕生日を迎えた大君と本さんを肩車して教室を一周。みんなで「ハッピーバースディー」の歌を歌ってお祝いしました。
 持ってきたスケッチブックや,工作などを廊下に飾り,見合いながらまたお互いのがんばりを認め合いもしました。
休み時間,グラウンドに出て遊びました。エゾリスを見つけた子がいて,大騒ぎ。しばらくみんなで樹を見上げていました。風の音が聞こえました。
 幸せな1日でした。

先生の通知表(1)
◇1学期終業式に,子供たち一人一人に通知表を手渡しました。その際は,廊下に小さな机を一つと椅子を2つ出し,1対1で向かい合いながら,あれこれお話しをして手渡し,握手をしました。
 その間の待っている時間,子供たちに「先生にお手紙を書いて。みんなが1学期を振り返ってどう思っているのか。うれしかったこと,悩んでいること,先生に言いたいことなどを自由に書いてね。これが先生の通知表になるからね。」とお願いしました。ほんの1行の子もいれば,5枚も書いてくれた子もいますが,みんなが私宛にメッセージを書いてくれました。子供たちを帰した後,職員室で読みました。とても幸せな時間でした。

◇ちょっと枚数がかさみますが,数日にわけて全員分の手紙を紹介し,併せて私の返事も掲載します。子供たちにとって,1学期がどんなものだったかを雄弁に物語るものになると思います。なお,一部抜粋したり,個人名を○○と変えたりしているところもあります。
 また,子供の文章は色字で,私のコメントは普通で区別してあります。

◇板
 うれしかったよ。ぼくのことをほめたりわらってくれてどうもありがとうございました。1学きみんなのことをせわしてくれてどうもありがとうございました。2学きも3学きもよろしくおねがいします。先生大すきだよ。

 先生も翔君が大好き。翔君を見ていると,自然に笑いたくなっちゃう。2学期も仲良く,楽しくがんばろう!

◇板
 先生夏休み体気をつけてね。ぼくも気をつけるよ。これでおわり。先生大すき。

 先生も裕君,大好き。2学期は,気持ちの優しい裕君に心配をかけないように,いつも元気な先生でいるように,がんばるよ。

◇井
 うれしかったことはべんきょうと生活かとがっかつです。いやだったことは先生におこられたことです。先生に言いたいことはもっとやさしく明るく元気になってね。ぼくたちのことをもっとやさしくしてください。先生もがんばってください。ぼくもがんばります。夏休みはお出かけとかします。それでじゆうけんきゅうは,ミニトマトのかんさつです。ぼくはかんさつをがんばります。2学きは先生また北野の四きにまた行こうね。

 先生がおこったら,みんなかなしくなるよね。広君は先生がおこると,とってもかなしんんだね。2学期はおこらない,とは約束できないけれど,先生なりに一生懸命がんばるよ。ミニトマト,食べられたかな?北野の四季,また行こうね!

◇大
 うれしかったこと,ひまわり班のみんなと遠足に行ったこと。いやだったこと。○○に「てめぇふざけんな」と言われたこと。先生に言いたいことはない。

 転校してきて,たくさんの人と仲良くなれたよね。ひまわり班でも,1年生に優しくしていたね。そんな僚君を見ていてうれしかったよ。自分が言われたらいやなこと,他の人にもしないようにしようね。そうすると,その人もだんだん気付いていくよ。

◇亀
 1学き一ばんおもしろかったのは,プールです。なみが来ておもしろかったです。またなみ作りましょうよ。またあそぶときは,元気いっぱいであそびたいと思っています。先生がやさしくしてうれしかったです。プールのなみがちっちゃくていやだったです。先生,もっと算数でむずかしいもんだい出してください。

 はい,波作りましょうね。算数も九九とか難しくなるよ!彩君,やってみたいことたくさん持っているんだねえ。驚きいっぱいの楽しい2学期にしようね。

◇近
 1学きは体いくとかどうとくをやって楽しかったです。いやだったことは,国語とか,さんすうとかで,何でかっていうのと国語は言う(音読)のがやだったです。さんすうはけいさんをするのがやだったです。先生に言いたいことは夏休みの時には,はまなす公園でラジオ体そうしてるから来てください。夏休みはラジオ体そうをするから来てください。2学きは,またいろんなことをやりたいです。またプールに行きたいです。またたんけんに行きたかったです。

 ラジオ体操は,会えなかったね。でも,きっとがんばってたくさん行ったんでしょう。ちょっと国語と算数が苦手?でも,力が付いてくると,体育や町探検のようにとっても楽しくなるよ。がんばろう!


平成13年8月18日(土) 第39号  先生の通知表(2)
◇佐
 先生さんすうとか教えてありがとう。一ばんわかってきたのは算数のひっさんです。国語とかおこられる時やだったです。おこられた国語とかわかりました。今日か明日,当別に帰ります。当別におばあちゃんがいます。当別にいとこもいます。夏休みどんな自由けんきゅうを作るか楽しみです。2学きまた町たんけんやってみたいです。

 算数がわかって,うれしいね。先生もとってもうれしいです。国語でおこったっけ?鉛筆の持ち方かな? 町探検,今度はどこに行きたいの?みんなが希望するのなら,もう1回行ってもいいね。 

◇塩
 さいしょは三本先生から横藤先生にたんにんの先生がかわるのはやだったけど,そのうちどんどんなれてきて,今は横藤先生の方がすきだけど,三本先生もすきだよ。ザリガニって休み中にザリガニつりしてふやしていいの?いいならたぶん3びきぐらいになっているよ。うれしかったことは,横藤先生となかよしになれたことだよ。

 先生も塩ちゃんと仲良くなれてうれしいよ。すきだと思う人がたくさんいるって,いいことだね。これからも,いろんな人と出会って,どんどんすきな人をふやしてほしいな。長い休みの間,ザリガニのお世話をありがとうね。

◇新
 1学き一ばん楽しかったのは,ラジオ体そうです。ラジオ体そうのと中でキャンプへ行くのでおかしをとっておいてと言ってからキャンプへ行きました。すごくおもしろかったです。

 へえ,ラジオ体操って,運動会の時に練習した時かなあ?それとも,これは1年生の夏休みの時のことかな?夏は,キャンプとかに行けて楽しいよね。2学期の学校もうんと楽しいものにしようね。

◇菅
 先生に言いたいことは18日の話です。北野の四季の入り口でなにかしませんでしたか?やめてください。もしお母さんがしごとに行ったら電話します。

 う〜ん,先生何かした?しょっちゅうじょうだんとか言っているからねえ。「夏休み,さびしくなったら電話してもいいよ」って言ったけれど,電話はしてこなかったね。きっと,とても楽しい休みだったんでしょう。

◇清
 先生に言いたいことは,べんきょうを教えてくれてありがとう。それから夏休みのラジオたいそうもがんばります。それから1学きのかんじはむずかしいです。

 ラジオ体操,会えなかったね。司君,1学期は勉強への集中力がすごくついてりっぱだったね。漢字も,がんばればちゃんとできるようになるよ。がんばろうね!

◇土
 先生さようなら。先生大好きよ。大とあそぶよ。

 先生も,知樹君が大好きだよ。大君といっぱい遊べたかな?公園で2回会ったときは,いつも大君と一緒だったね。2学期も仲良くしようね。

◇矢
 べんきょうがすきだから,体いくと国語と生活がすきでした。今日はべんきょうがないからガックリしました。プールに行きました。なみを作りました。すごく楽しかったでした。

 勉強が好きになってくれて,とってもうれしいよ。お話を聴くの,とっても上手になったものね。だから,楽しくなったんでしょう。またプールで波をつくろうね。

◇新
 さいしょは三本先生だったけど,2年生になったら結衣はぜったい横藤先生だったとは思わなかったけど,横藤先生はおもしろいからいいと思いました。横藤先生はみんなにいっぱいべんきょうを教えてね。2学期になってもいっぱいべんきょう結に教えてね。また北野の四季にぜったいに3学きでもいいからみんなと行こうね。結は楽しみにしているよ。そして先生はみんなかしこくなるようにみんなにがんばってねというときも時々あるよね。だから結もがんばってべんきょうして先生みたいにべんきょうしてがんばって先生みたいになってべんきょうがいっぱいわかりたい。うちでもいっぱいべんきょうしていったらどんどんわかってきたよ。先生教えてくれてどうもありがとう。結衣はとてもうれしいよ。これからも結やみんなにたくさん教えてね。

 結ちゃん,勉強がわかってきて良かったね。先生もとってもうれしいよ。がんばれば,がんばった分だけかしこくなれるのが勉強のすばらしさだね。北野の四季,また行こうか! おじいちゃんやおばあちゃん,きっと待っているね。

PS 長い子,短い子それぞれ持ち味の違いですね。どの文章にも心がこもっていてとってもうれしく読ませてもらいました。続きは,月曜日に。


平成13年8月22日(水) 第40号  先生の通知表(3)

◇加
1学きに楽しかったこと,うれしかったこと,いやだったことを先生に言いたいです。まずうれしかったことをそれはザリガニが来たことや新さっぽろに行ったとき,初めてヒトデにされたことや科学かんでみんなとあそべたことや,そういうことがありました。楽しかったことは体いくの時,みんなでドッジボールをしたり,サッカーをしたり,そういうことがありました。いやだったことは,○○くんが,○○くんにパンチとかしたり。それしかなかったかな?あと,ちょっとかなしかったことは,○○くんと○○くんがふざけてて,○○くんがドアの角に頭をぶつけて頭のかわがむけて血がいっぱい出たことや,ふれあい公園の休む所にらく書きがしてあったことや,トイレにらく書きしてあることや,そういうことがありました。あと,2学きになっても,またろう人ホームに行こうね。あとまたどこかちがうところに行ってみようね。あとわたし,今どはすぐ泣かないようにがんばるからね。夏休みはいつもプールに行っておよぐれんしゅうするからね。あと,ラジオ体そうがんばるからね。自由けんきゅうやるから。今どからあんまりきびしくしてほしくないな。なやみは,ちょっと絵があんまり上手じゃなくて,お兄ちゃんが車の絵がすごく上手だから。横藤先生に,絵を教えてほしいの。いい?あとプールでなみがすごくおもしろかったです。あとまだピアノでねこふんじゃったで,もうひとつのねこふんじゃったがあるんだ。それで,先生とみんなに聞いてほしいなあ。あとひと言。先生大すきです。

 みんなのこと,いつも考えていてくれたんだね。ありがとう。だれかがらんぼうしたり,ケガをしたりすると,悲しくなるね。みんなで気をつけて生活しましょうね。落書きなんかは,けっしてしてはいけないね。
 あとさ,泣いちゃうのは仕方ないことかもよ。先生も小さい頃はとっても泣き虫だったよ。でも,大人になるといたくても悲しくても泣かないでがまんできるよ。感激したときは,今でもすぐに泣いちゃうけれどね。だから,泣いてもいいと先生は思うよ。さっさと泣いちゃって,そしてすぐに元気な芽ちゃんに戻れば,それでいいんじゃない?
 猫ふんじゃった,聞かせてね。

◇神
 1学きは楽しかったです。土のふえや,音楽やテストやいろいろのことが楽しかったです。うれしかったことはおんぶやだっこをしてもらったことです。やだったことはいじめられたことです。優美は先生のことが大すきです。3年生もなってほしいなあ。夏休みに,せいせきがよければおんせんとプールつきのホテルに行きます。でも夏休みはきらいです。どうしてかっていうと,みんなに会えないからです。ぜったいに2学き北野のろう人ホームに行きたいです。夏休みに作るものはびっくりするもの,本です。あとはあるかどうかわかりません?夏休みの間も,兄弟のリーダーと兄弟のお世話をがんばります。2学きは何するの?夏休みの間,手紙をください。私のすきな勉強は,国語,生活,図工,体いく,プール,学活,さんすうや,いろいろぜんぶ楽しかったです。先生のべんきょうの教え方は上手です。私はさんすうでやる2学きにやるべんきょうがわかる,それはかけざん。私はかけざんのやさしいやつができます。優美は,作文がすきです。私の習いたいのは,プールと,体そうと,えい語です。夏休みも,元気でさようなら。またパソコンやろうね。べんきょうをいつも教えてくれてありがとう。バイバイ。また新さっぽろに行きたいです。私はずっと日きを書きます。がんばります。3年生になって何の先生になるか教えてください。私は,大きくなったらパンやさん,花やさんようち園の先生になりたいです。私はこまっています。かしゅになるか?なんないかわかりません。先生,どうかなるか,なんないか決めてください。

 夏休みはきらいっていうから,ドキッとしちゃった。でも,そんなに学校が好きになってくれてうれしいなあ。勉強の教え方をほめられて,とってもうれしいよ。また,がんばって楽しい勉強をつくるね。自分が大きくなったらなりたいものは,ゆっくりと,そしてやっぱり自分できめようね。

◇熊
 先生とすぐに友達になれてよかったです。あとうんどう会で三本先生に会えてうれしかったです。夏休みにりょこうに行きます。ディズニーランドとユニバーサルかまよっています。先生はどっちがいいと思う?2学きには早くかけざんをしたいです。

 先生もつちゃんと仲良くなれて,とってもうれしかったよ! 先生は,ディズニーランドもユニバーサルも行ったことがないので,どっちがいいかわかりません。どっちに行ってもきっと楽しいね。

◇小
 1学きいろんなところにつれてってくれてありがとうございます。2学きもつれてってくれたら千春はうれしいです。また北野の四季につれていってください。夏休み8月の16日までとうきょうに行ってます。それまで先生もどっか行ったら楽しいよ。私は東京に行ったら,おじいちゃんの車にのって,遠いところに行ってキックボードにのるのが楽しみです。また横藤先生に会うのを楽しみにしているよ。先生も楽しみにしててね。それまで,家ぞくでがんばってね。千春もがんばります。8月17日にまた会いましょう。

 本当にいろんなところに行ったね。そして,行くたびにみんながどんどんたくましく仲良くなっていくようすを,とってもうれしく思いました。2学期も行きましょうね。夏休み,先生も家族と仲良く過ごしたよ。

◇坂
 いつもべんきょうを教えてくれてありがとうございます。いやだったことは,ないです。そしてうれしかったことは,プール学習とかたいふうは楽しかったです。それとミニトマトをそだてることも楽しかったです。

 小ちゃんも,話をしっかり聴くことやみんなといっしょに活動すること,とってもりっぱにできるようになったね。だから,楽しい気持ちになれたんだね。2学期も,がんばろうね。


平成13年8月22日(水) 第41号  先生の通知表(4)

◇佐
 明日で夏休みです。私はもっとべんきょうしたかったです。でもお家でおべんきょうします。おべんきょうを教えてくれてありがとうございました。名前の佐藤の藤を教えてくれてありがとうございました。私はけんかがきらいです。どうしてかというと,私は弱いからすぐまけて泣きます。私はちょっとしたことで泣きます。どうしたらなおる?夏休みにラジオ体そうがんばります。体がもっとやわらかくなないとピアノにはきれいな音出ません。あとゆびを丸くします。私の好きなおべんきょうは生活科です。町たんけんとか行ってとっても楽しいからです。あと図工です。ものとか作って楽しいです。

 「もっと勉強したかった」なんて,りっぱだなあ。その気持ちでがんばれば,もっともっと勉強が楽しくなっていくよ。芽ちゃんの返事にも書いたけれど,泣くのは悪いことじゃないよ。泣いちゃって,さっぱりしてまた元気になればいいと先生は思うよ。そうしているうちに,だんだん心が強くなっていくから,あまり気にしないこと。

◇清
 私が1年のとき,しせいやえんぴつのつかい方がわるいと三本先生に言われていました。でも2年生になってからは,えんぴつのもち方もしせいもすごい1年の時より上手だと母と父に言われ,うれしかったです。1学きがはじまってからは,いつも楽しかったです。いやだったことは,○○君が1年よりけったりパンチをしたりバカとかチビとか言ってきてすごいいやでした。私は,泣くのをがまんしたけどときどき泣きました。もうやらないというのに毎日やってきます。それがなやみです。夏休みには,が用紙でかんらん車を作ろうと思っています。おうえんしてください。あとわたしは公文が5日あります。おうえんしてください。今ど土のふえの本物をばあちゃんが買ってくれます。まっててください。私もすごく楽しみにしています。私もべんきょうがんばるから横藤先生も,おべんきょう教えるのがんばって下さい。今どみんなでざんごうを作ろうね。先生大好きです。

 姿勢や鉛筆の持ち方,本当に良くなったね。学校を大好きになってくれて,先生はとてもうれしいよ。○○君も,2学期はきっと気をつけると思うから,信じてあげようよ。そして,また新しい仲良しをふやそうね。勉強の教え方,もっともっと楽しくよく分かるように先生もがんばって勉強します。

◇竹
 私は,プールの波が面白かったよ。今度は先生も一緒にやろうね。

 また,波をつくろうね。みんなで心と力を合わせれば,あの大きなプールの水も動かせるんだね。すごいよね。

◇服
 夏休み,体に気をつけてね。菜々のお父さんは,太っているから,体育館に一緒に行って卓球,マラソン,テニス,あとその他たくさんするから大丈夫だよ。たくさん勉強を教えてくれてありがとう。菜々,横藤先生大好きだよ。夏休みに,朝のうちに勉強して,遊ぶことにしたよ。でも先生は,暇だったらどうする?菜々は,一日中本を読んでいるよ。菜々ね,休みの日も,がんばるから先生もがんばってね。

 先生は,暇なときはいつも太極拳を練習することが多いな。道具とかいらないから,すぐにできるの。あとは,菜々ちゃんと同じで本を読むね。夏休みには,20冊くらい読みましたよ。

◇林
 先生,いつもみんなでお勉強楽しかったよ。あとみんなで給食を食べたりして,いつも私は,先生が好きです。いやだったことは○○ちゃんが「あっそ」って言ったときいやです。先生はどう思いますか。私は夏休みに旭川にいって泊まります。2学期には老人ホームに絶対行こうね。あとパソコンやろうね。あとたまには休んだりしないでね。たまに先生休むときあるから。笑顔の先生大好き。

 友達に冷たく言われたりすると,悲しくなるよね。お互い気をつけようね。老人ホームも,パソコンもまた楽しくがんばろうね。2学期も,何日か他の学校でのお仕事があるので,休む日もあります。ごめんね。でも,あとはいつもみんなと一緒にがんばるよ。

◇藤
 うれしかったことは,国語とかさんすうが一ばん楽しかったです。黎奈は,すごく楽しかったです。もう1学きが終わってつぎ2学きになりましたね。黎奈は1学きとおわかれするのいやです。黎奈は,すごくすごく楽しいです。もうあしたから夏休みだから本当に楽しいです。でも夏休みに学校のプールじゃなく知らないけどプールがあるから楽しみです。分かった,ルーシーのプールです。ほんとにほんとに楽しみです。黎奈は前,ルーシーのプールに行ったら,やさしいやさしいおねえさんとお兄さんがいました。それと朝ラジオ体そうだからつかれるです。いやだったことはないです。

 黎ちゃん,いっしょうけんめいがんばったから,国語や算数が楽しく思えるんだね。そして,1学期とお別れするのがさびしく思えるんでしょう。夏休み,プールがんばれたかな?


平成13年8月22日(水) 第42号  先生の通知表(5)

◇本
 1学きは楽しかったです。土のふえや,さんすうのべんきょうをしてくれました。むずかしいべんきょうもありました。かんたんなべんきょうもありました。べんきょうがおもしろかったです。わたしのにが手なのはさんすうのひきざんのひっさんです。国語の本を読むのが大すきです。かん字を書くのも大すきです。夏休みラジオ体そうに行ってきて海に行きます。楽しみです。そして,海からかえってきたらよるになってきたころ花火をやります。そして家にかえります。ちがう日にいとこの家にいっぱいとまりに行けたら行って,そして,いとこの家のとまりに海があって,海に行きます。いとこの家に行くとき水ぎとうきわをもっていきます。日曜日も海に行きます。海にうきわはないので,おみせでかいます。さっきのいとこの海の話だけど,海からかえってきたらいとこの家はおみせだからおみせのおやつをいとこにとっていいって聞いてきます。とっても楽しみです。

 海に行くのを本当に楽しみにしているようすがつたわってきますよ。国語の音読が上手になってよかったね。いっしょうけんめいに取り組んで,はっきりと読めるようになったものね。自信がついたんでしょう。おめでとう。

◇村
 うれしかったことは,べんきょうを教えてくれたことです。わかんなかったべんきょうを,きびしく教えてくれたことがうれしかったです。いやだったことは,先生がおこったことです。先生がおこったらすごくこわいです。先生に言いたいことは,もっとやさしく明るく元気になってください。なやみのことは,もっと私たちのこともっともっとやさしくしてください。先生もがんばって下さい。私もがんばります。夏休みはお出かけとかします。それで自由けんきゅうは,ミニトマトのかんさつをするかもしれません。私はかんさつをできたらがんばります。2学きになったら,ぜったいろう人ホームに行こうね。また町たんけんに行きたいです。べんきょうで国語のかん字,お話,さんすうの計算などをがんばりたいなあと思います。

 「きびしく教えてくれたこと」はうれしくて,「おこったこと」はいやだった。う〜ん,なるほどねえ。いや,その通りかもしれないね。きびしくても優しい先生を目指して,また先生もがんばらなくっちゃ。
(子供たちの分,終了です)

先生の通知表(番外編)

◇子供たちからの手紙の他にも,私の通知表になるものがあります。2学期に各家庭から返ってきた通知表への保護者の皆さんのメッセージです。
 以下,ほんのいくつかをご紹介させていただき,子供たちからの手紙と併せて分析してみようと思います。

○学校で習うことが,毎日とても新鮮でとても楽しくてしようがないみたいです。お友達関係も良好なようで,このまま元気に通ってほしいものです。

○以前と比べてずいぶん落ち着きが出てきて,家庭でもよく話をしてくれます。漢字の意味一つ一つを楽しみ,ザリガニやミニトマトをとてもよく世話し,成長している姿,うれしく思います。

○2年生になって算数の計算や漢字も少しずつ難しくなりますが,漢字の成り立ちや数の単位など,先生から教わったことを興味深く話しています。お友達とも楽しくより親しく遊んでいます。

○たくさんのお友達と生活科などでたくさんの経験をして成長したように思います。

○2年生になり,興味を持った事に対して積極的に取り組む事が多くなりました。先生に出会い,文章を書く事への抵抗も消え,書くことを楽しんでいるようすです。

○通知表を見るのが,子供より親の方がドキドキしました。先生のお言葉を読んでいるうち胸が熱くなり,ほっとするやらうれしいやら,とても励みになりました。本人にも読んで聞かせ,うんとほめてあげました。これからも御指導よろしくお願いいたします。

○1学期は,毎日元気に登校し,その日の出来事や感じたことや疑問に思ったこと等,沢山話してくれました。答えに困ってしまう質問もありましたが,これからも好奇心を持ち,生活して欲しいと思います。


◇若い頃,私は毎日子供と汗だくになって遊ぶ教師でした。休み時間も放課後も,そしてそれでも足りずに日曜日も校区の公園に子供たちを集めました。それを知ったある先輩が,「横藤さん,子供と本当に心を通わせたかったら授業だ。よい授業をすること。それが,俺たちの仕事のすべてなんだ。」と諭してくれました。私の永遠のテーマです。
 今回,子供たちのそしておうちの方の声を読ませていただいて,そこにほんの少し近づきつつあるのかも,とちょっぴりうれしい気持ちになりました。しかし,まだまだです。子供の心のひだにやさしく触れていけるような境地まで,まだまだです。
 2学期は,通知表を廊下で渡すのは寒いかもしれません。しかし,できたらまたやってみたいと思います。私の挑戦のターゲットは,今回いただいた子供たちや皆さんからの声です。「進みつつある者のみ,人を教える権利あり」と言います。がんばります。


平成13年8月24日(金) 第43号  学級のしくみ

 2学期がスタートして約1週間。学級のしくみもリニューアルです。

◇座席替えをしました。(略)

◇係も新しくなりました。仕事内容,しっかりやっているか,たまに家でも声をかけていただければ,うれしいです。

○ならばせ…竹,大
○落とし物…佐
○クワガタ…林
○朝自習…小,神
○窓,カーテン…塩,新,板
○電気…井
○保健…亀,本,清,佐
○黒板…村
○かざり…坂,熊
○ザリガニ…板,清
○体育…新,加,藤,近
○カブトムシ…矢,土,近
○プリント…服

国語の取り組みから
◇あめのうた
 2学期の国語の授業開きは,詩「あめのうた」からでした。

あめはひとりじゃうたえない,
きっとだれかといっしょだよ。
  やねといっしょにやねのうた
  つちといっしょにつちのうた
  かわといっしょにかわのうた
  はなといっしょにはなのうた。

あめはだれともなかよしで,
どんなうたでもしってるよ。
  やねでとんとんやねのうた
  つちでぴちぴちつちのうた
  かわでつんつんかわのうた
  はなでしとしとはなのうた。

 休み明けで,気温も高く,ちょっとけだるい雰囲気の中での授業開きでした。こういう場合は,活動で一気に子供たちを引き込んでいきます。
 まず,数度音読してうちに,この詩のリズムに子供たちの体が自然に反応してきました。
 それを待って,すぐに発問です。
「この詩を2つに分けてみましょう。手をナイフにして,詩のここで分かれるよ,というところに下ろしてご覧なさい。」
 子供たちは,すぐに前半と後半の間に手刀を下ろします。そこで,前半の方を「第1連」,後半を「第2連」と名付けることを教え,教科書に「1れん」「2れん」と記入させました。続いて,メインの発問です。
「第1連と第2連で,同じところをできるだけたくさん見つけてご覧。」
 これに何とか答えようと,子供たちの目と指が動き始めました。
・やね,つち,かわ,はなが繰り返されている。
・最初はの2行,その後は4行。
・句読点の場所が揃っている。
など,17カ所の共通点を見つけ,さらに子供たちから,
「先生,1連の中にも『いっしょに』は,繰り返されているよ。」「2連の音の言葉は,ぜんぶ『とんとん』とか,同じ音の繰り返しだよ。」などと,生き生きとした発表が続きました。授業が終了しましたら,亀君が言いました。「やっぱりみんなと勉強するの,いいねえ!」まずは,授業開きとしては成功といってよいでしょう。よかった!

◇音読サイン
 「さけが大きくなるまで」は,音読にぴったりの教材です。そこで,題名の横に20人分のサイン欄を書かせ,そこに音読を聞いてもらったらサインをもらうという活動を取り入れました。(夏休み中に思いついた方法です。)サインをゲットするという設定が子供たちに合っていたらしく,とっても意欲的です。おうちでもぜひ,お子さんの音読に耳を傾けてやってください。

◇サケ博士になろう
 せっかくサケのことを学習するのですから,「おうちや図書室でサケのことを見つけたら,それを紙に書いてもってきて。掲示板に貼って,見合ったらどんどんサケのことの物知り博士になれるね。」と投げかけました。早くも,掲示板が満杯になる盛況ぶりです。ちょっと話してやると,すぐに反応してくるノリのよさに感動しています。


平成13年8月28日(火) 第44号  北野の四季へ・再び

◇昨日のCタイムは,生活科の話し合いの活動でした。生活科は,具体的な活動を重視する教科ですが,実はこの話し合いに支えられた活動であることがとても大事です。よく話し合わないで安易に動き出す活動や,活動の途中や後できちんと整理したり,一人一人を位置付けたりすることをしないと,だんだんと活動そのものが崩れていきがちだからです。

◇まず,「また北野の四季に行きますか?」と投げかけました。子供たちの反応は,もちろん「うん!行く,行く!」でした。ご紹介した『先生の通知表』にも,多くの子が「また北野の四季に行こうね」と書いていましたので,この反応は当然です。しかし,こういう投げかけをすること自体に価値があるのです。
 ザリガニを飼う前にも「去年の2年生は,ザリガニを飼ったんだけれど,今年はどうする?」,町探検の前にも「今年は町探検に行きたい?」,…。すべて,こうした投げかけから始めます。なぜなら,活動が「することになっている」こととして示されると,子供たちは,スタートから依存的な構えになりやすいからです。子供たちの選択に,主体性を持たせるには,最初の投げかけに「適度な広さ」と「選択権」があることが大切です。(もちろん,だからといってすべてを子供たちに委ねるのではありません。そこには,もちろん向かうべき方向があり,さりげない仕掛けがあるのです。)

◇さて,話を戻します。「行く,行く!」となったので,「じゃあ,今度はどうしたいの?」と続けました。
 ここからが,おもしろかった! というより,子供たちのみずみずしいアイディアに感動しました。
 まず,前回行ったときの「折り紙を持っていく」がすんなりと出ました。そこで,前回の思い出しをして,「この間,折り紙はバッチリだったの?」と聞きますと,「うん,○○さんは鼻歌を歌いながら楽しそうに折っていた。」とうれしそうな反応と,反対に「いや,□□さんは,あまりうれしそうじゃなかった。」という反応もありました。
 そこで,「そうか。折り紙は,好きな人とそうでもない人がいるんだね。」と押さえ,板書の「折り紙」に△マークを付けておきました。これで,俄然話し合いに真剣みが増しました。

◇「先生,みんなで歌を歌ってあげれば,いいんじゃない?」「劇もいいんじゃない?」「ライディーンを踊る」「ヨサコイ!」などと,発言が続きます。周りから,「おっ,いいねえ!」「それ,いいわ!」と認める声が続きます。
 なかなか,思い切った発想ですが,こうなるとこの路線で突き進むのが子供たちです。「手品!」「ペープサート!」「紙芝居!」,…。
 ここで,私から一言。「いいねえ…。あっ,今思ったんだけど,老人ホームでさ,大きな音を出しても大丈夫なのかな?あと,耳が良く聞こえない方もいたんじゃなかったっけ?」子供たち,スッと静かになりました。

◇話し合いを重視するのは,自分たちの選択に主体性を持たせるためだけでなく,発想の幅,思考の観点を広げることも理由の一つです。私の一言で,子供たちはお年よりの立場に立って考えなくてはならなくなったのです。
 しばしの沈黙の後,また出てきたのが「折り紙」路線です。「先生,お手玉は?」「あっ,そうだ。あやとり!」「けん玉」「こま!」「おはじき!」…。昔の遊びが,続きます。
 さらに「画用紙を持っていって,一緒に絵を描く」「ザリガニを持っていって,見せてあげる」「学校のウサギを連れて行って…」「えっ,毛のある動物は病院には連れて行けないって,お母さんが言っていたよ」「じゃあ,聞いてみたら?」…。子供たちの発想は,どんどん広がります。国語の音読を聞かせるというアイディアも出て,とても微笑ましかったです。
 相手意識を持っての発想は,どれもステキです。しかし,机上のプランだけに,限界もありますので,適当なところで切り上げ,私から提案です。

◇「じゃあ,まず山森さん(北野の四季の職員の方)に,歌とか踊りとか動物とかが大丈夫か聞いてみるね。あと,この間みたいに折り紙だけって決めないで,いくつか大丈夫そうなものを持っていって,お年寄りとそこで相談して決めるといいんじゃないかな?」
 子供たち,とっても満足そうに「うん!」

◇実は,10月の教育実践発表会あたりに「相手意識を持っての準備,実行ができるようになっていればいいな」と考えていたのです。しかし,子供たちの優しい気持ちと豊かなアイディアで,思ったよりも早くこの段階に近づきそうです。うれしい誤算です。
 じゃあ,発表会のときは,どうするかなあ,なんてちょっとに悩みも出てきました。

◇次回の訪問は,30日(木)10時30分から12時くらいまでとなりました。もしお時間がありましたら,おうちの方も北野の四季にいらっしゃいませんか?

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おまけ
・サケ,その他の調べ学習,音読サイン,とても子供たち意欲的です。ご協力に感謝!
・ノートの残りが5ページくらいになったら,次のノートを用意するようにと言っているのですが,なかなか…。ご協力をお願いします。
・ぞうきん,赤ペン,鉛筆の名前などの点検をしました。ぞうきんと赤ペンは,6割程度。鉛筆の名前は,限りなく0に近い合格率です。こちらも,よろしく…。


平成13年8月29日(水) 第45号  食事のしつけ・考

◇給食時,4月から繰り返し繰り返し言い続けている言葉があります。一番多いのは,次の言葉です。

体とテーブルをつけなさい。

 こう言わないと,子供たちの姿勢は崩れます。足がテーブルの下からはみ出して,横を向いています。体が横を向いて,時には後ろを向いて食べています。後ろに反っくり返っています。大きく後ろに椅子を引いて食べているので,足元には様々な食べ物がこぼれ,それをせわしなく動く上靴が踏んづけます。ふと気がつくと立ちながら食べている子,お芋などは手づかみで食べている子もいます。
 それらをすべて解決するのが,上の一言です。実は,この言葉は,フランス料理のシェフに教わりました。若い頃受け持った子のお父さんが,札幌のフランス料理店第1号のお店のシェフでした。(お店は知事公館向かいの「メゾン・ド・サヴォア」といいます。)
 シェフはおっしゃいました。「ここは,基本的に子供は入れません。日本の子供はしつけができていませんから,他のお客様の迷惑になります。家庭で,食事の時に,最低体とテーブルを付けて,背中を伸ばしていただくくらいのしつけはしてほしいですね。フランスでは,どんな貧しい家庭でもこのしつけは,常識となっています。」
 それ以来,受け持つ子供たちにはいつも上の言葉を言い続けるようにしています。しかし,こういうことが身に付くまではかなりの時間がかかるものです。私が何度かいえば,それで何とかなるというものではありません。膨大な時間がかかって形成された悪しき習慣は,なかなか手強いです。

◇次によく言うのは,

全部,命があったものなんだよ。

でしょうか。飽食の時代の子供たち,残すことにまったくためらいも罪悪感もないようです。残したものを,遠くからおもしろ半分で食缶やパン箱に投げ入れようとしたりも平気でします。その度にこの言葉を言います。
「みんなのために,命をくれたものがみんなの前にある食べ物なんですよ。みんなのために,死んでくれた命なんですよ。だから,残したものには『ごめんなさい』という気持ちがなくてはいけないと先生は思うよ。」
 こんな言い方をします。子供たちは,ちょっと神妙な顔で聞いていますが,次の日にはもう忘れています。また,言います。この繰り返しです。

◇残してはいけないとは言いません。食べられないのなら,あらかじめ減らしておくようにと指導しています。全部食べないとお代わりをさせないとか,デザートは最後に食べろだとかいった事も,一切言ってません。
 むしろ,リラックスした雰囲気で,楽しいおしゃべりをしながら食べることを大切にしたいと思っています。しかし,食べ物に感謝して周りの人に不快な思いをさせないで食べるという基本的なことは大切にしたいと思うのです。

◇インドネシア料理のお店(今はなくなった薄野のガルーダ)で聴いた話も思い出しました。
「インドネシアでは,料理をいただいた後は,ナイフとフォークをバッテンに重ねて置きます。これが『おいしかった』という印なのです。しかし,これをきちんとやって下さるお客様でも,料理を運んだ時にウェイトレスに対してまったく無視をする場合が多く,残念です。マナーは,食材や料理人等に対する感謝の気持ちが様式化したものですから,ナイフとフォークをどう重ねるかより,どういう心で食べるかの方がずっと大事だと思うのです。」
 
◇日本人が,外国に行って活躍する場面がどんどん増えています。この子たちが大人になる頃には,もっと増えるでしょう。そのとき,食事のマナーが悪く,失笑を買うことがあっては,本人にとっても日本にとっても大きな損失だと思うのです。
 ご家庭での,しつけも見直してみませんか?

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おまけ
・音読サイン,20人達成が4人となりました。サイン欄を見せてもらうと,4人ともおうちの方のサインがありました。やっぱりおうちの方の応援があると,ますます意欲的になるようです。ありがとうございました。
・開校20周年の歌を指導しました。なかなか元気のよい歌です。おうちでも歌ってもらってはいかがでしょうか?
・図工「ガリバー」の時間に,2つのチームが20周年の会に飾る人型を作りました。モデルは,板君と清さんです。(あとのチームは,「ガリバー」を貼り絵で作りました。)当日,体育館のギャラリーに飾られます。どうぞお楽しみに。
・朝,「おはよう!」と教室に入るように言ってあります(4月からです)。ところが,2学期になってから少しこれが不活発。聞けば,道路でのあいさつなども1学期に比べて不活発なようです。おうちの中では,いかがですか? 意欲化のために,ちょっとの間「元気に言えた人?」と,チェックをすることにしました。


平成13年8月31日(金) 第46号  北野の四季にて・第2回目

◇昨日,予定通り第2回目の訪問を実施しました。朝の段階で,子供たちそれぞれの企画はもっとふくらんでいたようで,朝職員室に「先生,多目的室のお手玉って借りてもいいんだよね。」「劇の最後にこのCDをかけたいんだけど。」などと,たくさんの子が押し寄せていました。
 出かける準備をする子供たちは,自分の活動を自分で選択,決定しています。ここには,自分の活動を自分で企画し,実行していこうとする姿があります。みんなが,手にそれぞれ違うものを持って,出かけました。
 生活科では,このような企画力・行動力を伸ばすことが大きなねらいです。とてもうれしく思いました。

◇さて,訪問の様子ですが,大体次のような流れでした。

(1)1回目と同じように2階ホールから1階大ホールまで,子供たちがお連れする。
(2)劇「金田一少年の事件簿」(菅君・作)の公開
(3)各テーブルにて自然なふれ合いの活動
(4)ラジオ体操をして,さようなら!

 この(1)は,1回目に比べると格段にスムーズなものになりました。車いすを押したり,手を引いたりの要領を,1回目で得てしまったのでしょう。体験の持つ重みを感じました。また,子供たちの肩から力が抜けてリラックスした雰囲気で,お連れする様子をうれしく思いました。
 いくつかの老人ホームで,同じように聞いたことですが,高校生くらいの子がボランティア体験で車いすを押すなどの活動をしに来ることがあるそうです。ですが,なかなかお年寄りとの心の距離が縮まらず,お年寄りの方から遠慮したい旨を申し出られることも多いそうです。しかし,2年生くらいですとその辺りがとても自然で,スッと距離を縮めてしまえるようです。

◇(2)の劇は,9人の子たちがまったく自主的に取り組んだもの。台本づくりから練習まで一切私はノータッチです。聞けば,日曜日も集まって練習したとか。その意欲にまず拍手です。
 ここにも,子供たちの「企画力」の発露を見取ることができます。それも,「お年寄りに楽しんでもらいたい」という気持ちから生まれたものであることに,感動させられます。
 で,出来映えの方ですが,ウーン…。「見せる」ということは,また別の問題ですね。正直なところ,ストーリーがほとんど伝わりませんでした。それにステージ上での「打ち合わせ」が多く,間延びしてしまっていました。
 でもまあ,お年寄りはかわいい子供たちが一生懸命にやっているのを見て,温かい拍手を送って下さいましたが。でも,そこを反省して,またこの次につなげばいいと思っています。
 最後に,3人で踊ったのですが,温かい拍手が起こり,「とってもリズム感がいいので感心しました。」との感想をいっていただいたりもしました
(でも,教室に戻ってから感想を聞きますと,劇に出た子たちはとっても満足そうに,「楽しかった!」「まあまあうまくいった!」でした…。子供って,自分に優しいんですよねえ!)

◇さて,(3)がメインです。準備も1回目よりは準備に凝って臨んだのですが,おもしろいものでこの場面では,逆に「ゆるみ」が見られました。
 つまり,1回目は適度な緊張の中に成立していたふれ合いの活動だったのですが,2回目となり子供たちにとっての「新味性」はいくぶん薄まったようなのです。そのため,ちょっと広く空いた場所で,お年寄りをそっちのけで遊び始める子が数名出てしまったのです。
 そういう子には,「あれ,何をしに来たの?今日は,北野の四季で自由に遊ぼうっていう勉強なの?」などと声をかけました。◇しかし,やはりあちこちで,とても微笑ましい姿が見られたのは前回同様でした。
 右は,イラストを描いていって,見せているところです。お年寄りの皆さんは,いっそう親しく温かく接してくださいました。   (続く)
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おまけ
この時の劇を3日(月)の中休みに,発表するそうです。よろしければ,どうぞ 見にいらしてください。


平成13年8月31日(金) 第47号  北野の四季にて・第2回目(2)

◇子供たちが自分で考えた活動をご紹介しましょう。
 左は,教室で飼っているカブトムシを見せているところです。最初,「カブトムシを持っていってもいい?」と子供たちが聞いてきたとき,「お年寄りは,カブトムシなどを喜ぶだろうか?」と一抹の不安を感じたのですが,「まあ,子供たちが大好きなものだし,いいかな?」くらいに考えてOKを出しました。ところが,これが思いの外に,お年寄りには好評で,多くの方が楽しんでくれ,自然な交流に大変効果的でした。子供たちに教えられた思いです。

◇これは,国語の教科書を音読して聞かせているところです。一生懸命に読む子供たち,そして真剣に耳を傾けて聞いてくださるお年寄り。学習の場が,社会に自然に広がっている姿は,とても自然で,また新鮮でもありました。しっかりサインももらっていました。

◇自己紹介のお手紙を書いて,黙って手渡す子もいました。お年寄りは,大切そうにそれを何度も見返していました。

 そこここで繰り広げられるふれ合いの活動は,やはり美しいものでした。

◇今日,昨日の振り返りをカードに表現しました。いくつかご紹介します。
○わたしは2回目も車いすをおせました。また車いすをおしたいと思います。金田一少年も楽しかったです。わたしは車いすをおすのがすきになりました。わたしはまた老人ホームに行きたいと思います。(小)

○げきをやりました。よろこんだ。みてた。またくるよ。たのしかった。(土)

○金田一少年はいみがわかんなかったけど,けっこうおもしろかった。でもいみわかんなかった。がんばったのはわかりました。(林)

○げきをほめてくれた人がいたので,行く前に書いたサインをあげました。とてもよろこんでくれたので,うれしかったです。(菅)

○カブト虫やクワガタをもっていったら,おじいちゃんとおばあちゃんはよろこんでくれました。そしてぼくはけんだまを見せてあげました。そしてまたよろこんでくれました。おばあちゃんもよろこんで,おじいちゃんもよろこんでくれました。(矢)

○おばあさんって,虫もすきなんだ。つぎ行くときはもっとなかよくなりたいです。(新)

○おじいちゃんとかなんさいってゆわれたとき,7さいですってゆいました。はずかしかったです。(板)

○げきをしました。ドキドキしました。おりがみもしました。おばあちゃんたちにおりがみをおしえてあげました。うれしそうでした。(清)

○ゆみちゃんがきて,わたしと話していたおばあちゃんに手紙をわたしました。わたしはいっしょに手紙をよんであげました。おばあさんはよろこんでくれました。わたしは,おばあちゃんたちが2年1くみのみんな,すきだってこと気づいたよ!(加)

○またこのつぎ行くときには,手紙をかきたいです。そしてまたべつの折り紙をおりたいです。そしていくときはけんだまとかこまをもっていきたいです。そして,またろうじんホームにいきたいです。(井)

○みんながいっしょにげきをしたらいいと思います。こんどはうたとかおどりを見せたらいいと思います。あとこんどおてだまをもっていきたいです。(熊)

○うれしかったことはラジオたいそう。こんどライディーンをしたい。(大)


 紙面の都合で,ほんの一部の紹介です。また行きたい,今度はもっと…という気持ちがうれしいです。

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