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アタシの名は、火鳥。


下の名前?・・・その質問は、必要ないでしょう?


あなたとアタシの間に、それ以上の関係が生まれるなんて事ないでしょうし、苗字だけで十分よ。

アタシは、無駄な時間と人間は嫌いなの。





「はぁっ…はぁッ!!」





会計を済ませたアタシは、再び病院の廊下を走っていた。

女難…あの看護師はアタシを見ていた。

何かトラブルに巻き込まれないうちに、アタシはここから出なくてはならない。

・・・勿論、関わったらきっと面倒な事になるだろうから。




(…なんなの?一体、どうしてアタシがこんな女難ばかりに…遭わないとならないの?)



エレベーターを使わず、ひたすら人気の無い階段と廊下を駆け回り。




(人との関係を拒絶したから・・・呪われた?ふざけるな!!)



これまでの生活と過ごさなくてもよかったはずの女難にまみれた生活を思い出しながら

それを振り切るように駆けた。



男女関係なく、アタシは人とある程度の距離を保って、生きてきた。

必要とあらば、蹴落としもした。

それでも、馬鹿と関わらなければならない時や、鬱陶しい思える視線や日々にも耐えてきた。



それらは、全て自分の為に。



(それでも…社会生活くらいちゃんと、送れていたわよッ!)



それが、自分の幸福を追求した結果だ。


法律は(出来る限り)守ってきたし

(表向きは)ちゃんと人間関係だって普通に過ごしてきた(つもり)。



やるべき事はしている。


誰にも文句は言わせない。




・・・なのに!どうして!!





(…何故、アタシなのよッ!?)







…アタシは…どうして、呪いなんて罰みたいなものを喰らう事になった…?


今更。

いや、これまで何度も何度もアタシが心の中で、疑問に思ってきたことだ。


アタシは”普通に”生活してきただけだ。

アタシは、アタシの幸せの追求をしてきただけだ。



なのに、まるで・・・それこそ、神に背く罪のように。



呪われた、なんだとヌかされ、女に好かれて、トラブルに巻き込まれて、今こうして逃げ回る日々だ。







「…はぁ…はぁ…!」






アタシは、病院の外で呼吸を整えた。

もう走れない、という所まで全力で走りきった。



…喉が渇きでひっつきそうだ。

呼吸がなかなか落ち着いてくれない。





「…だから・・・病院は・・・嫌なのよ・・・!」



…無駄に広くて、無駄に白くて…





 『…お前は、優しい子だねぇ…』




…無駄に、思い出が眠る場所で。




「・・・・・・・ッ!」






…アタシを優しい子だと言ったその人は、病院を”白い檻”だと言った。

今考えると、それは非常に的を得た表現だとアタシは思う。




 『…後生、だからね…』




揺らぐアタシの視界に、芝生の上をゆっくりと動く車椅子が映った





  ”…バンッ!!”




アタシは、壁を叩いた。

”振り切ろう”とか”悔しさ”の類なんかじゃない。



…”憎しみ”に近い。






 『決して、染まるんじゃないよ…。』




その人の言葉は、今でもハッキリと覚えている。



忘れるものか。




それを忘れるくらいなら。







「・・・そうね、染まらないわ・・・。」










 ・・・ソレヲ、ワスレル クライ ナラ・・・アタシ ハ・・・










「・・・あ、あの・・・大丈夫ですか?ご気分でも、悪いんですか?」



「・・・・・・・。」



アンタのせいだよ、と言いたかったが

アタシの体にはまだ逃げるだけの体力が戻ってきてなかった。



どう逃げても、女難は姿形を変えて現れる…。

どうやら、アタシをそこから逃す気は、毛頭無いらしい。









[ 火鳥さんは暗躍中 〜もう一人の女難の女 その5〜 ]






「・・・あの、大丈夫ですか?」

「・・・平気よ、構わないで。」


アタシがそう言って、そっぽを向いても、すぐに看護師…柏木晶子はアタシの視界の中に入ってきた。

それどころか、アタシの腕を掴んだ。


「そういう訳には、いきませんから・・・。」

「・・・病人でもないのに、看護師の言う事を聞く気はないわ。」


「いえ、病人とか、そういうの関係ない、から…。」


「・・・は?」


柏木はそう言って、もう片方の手で、アタシの腕から滑らせるように、アタシの掌を掴み、指を絡ませた。

初対面の人間に、よくもそんな真似が出来たものだ、とアタシは呆れると共に焦りを感じた。


「ッ!?…ちょ、ちょっと!!」



「・・・私、貴女の事、ずっと前から知ってるの!


 …だから…ッ!」



病院といえば、ココにしか来ないから…多分その時か。

それでも、アタシにはそんな事関係ない。



「…だから!それが、なんだと言ってるの!!アタシは知らないわよ!離しなさいってば!」


苛立ちを抑えられず、アタシは怒鳴り、腕を振りまくった。


「でも!…私!」


しかし、柏木は腕を離そうともしない。

真っ直ぐにアタシの目をみて、腕と掴み、指はさらに絡む。


間違いない。

コイツは、アタシの女難なのだ。



「…何?」



アタシを好きになった理由や経緯は、どうだっていい。

聞いてもなんの得にもならない、情報だろう。

ストレートにこう聞いた方が、いいのだろう。




「…アンタ…アタシが好きとか、ヌかすんじゃないでしょうね?」





一瞬の間。




「・・・はい・・・すみません、こんなの強引とか、迷惑とか…思ったけど…

次、いつ会えるかわからないと思ったので…もう私、必死で…」



柏木は、あっさりとアタシへの好意を認めた。



「・・・普通、女が女性に対して、抱いていい感情では、ないとは思うんです。

 でも…私…どうしても、貴女を見ると…どうしても…私…!」


涙をうっすらを浮かべながら、言葉に詰まりながらも、柏木はアタシにそれを伝え続けた。

嫌と言うほど。

清潔に切りそろえられた爪をアタシの腕と、手の甲に食い込ませながら、必死に。



(・・・忍に言って、どうにかしてもらおうかしら。)

とも思ったが、あの女の事だ…。

”あら、面白いじゃないの”なんて言いながら、次の瞬間には、作り笑顔で”お断りよ”と言うに決まってる。



「…わかったから、落ち着いて…とりあえず、離して頂戴。」


アタシの体には、逃げる体力がまだ戻っていない。

逃げるにも、この手を振り払うしかない。


しかし。


「・・・あの、すみません。このまま話をさせて下さい。」


手はやはり、離してくれないらしい。

言葉には出さないが、アタシが再び逃走するのが柏木にはわかるようだ。


・・・そこが解っているなら、はじめっから、アタシにこんな真似するなよ、と言いたいが。


話す気は毛頭ない。

これ以上、関わる気もない。


隙あらば、逃げるしかない。とにかく離れたい。

だが、どんなに腕を振り回しても…柏木は離れない。


アタシは、つくづく嫌になった。


「・・・なんなのよ・・・。」


キリキリと痛む胃から、胃液が上がってきそうだった。


さっきまで胃痛を患った患者として医師の診断を受け、今さっき体力を奪われ

女難に遭遇…ストレスも気力も体力も何もかもすり減り…アタシの精神も半ば自棄に近い状態になった。


こいつ等は、どれほどアタシの人生の道を妨害すれば気が済むのだろうか。



「…なんなの?一体、何が望みなの?どうすればいいの?ヤリたいの?」



アタシは、歯をギリギリと噛みながら、睨みつけ、柏木に顔を近づけて思い切り威嚇した。



すると、柏木は、ビクリとした。

怯えたような目で、私を見ながら、それでも逸らさず。


「ち、違います…私…何かをして欲しいんじゃ…」


「…じゃあ、何よ?」


もし”死ね”というなら、せめて目の前のアンタを道連れにしてやってもいいのよ?と

アタシは、目に殺気を込めて柏木に更に顔を寄せた。


すると、柏木は更に怯え始めた。

涙が零れ、震える声で…しかし、ちゃんとハッキリこう言った。



「・・・いえ、私がしたいというか・・・あの・・・


 わ・・・私・・・なんでも、しますから・・・!」




「・・・”なんでも”・・・?」



その類の台詞を、アタシはどこかで聞いた覚えがある。

場所は、会社で・・・・・・・・・・・・その台詞を口にしたのは…確か、関口…だったか。


関口は、アタシの会社内で利用できる女だから、一応受け入れてやっただけだが…




・・・だが、柏木はどうだ?


この女に、利用価値はあるか?



アタシは、考えを巡らせた。



看護師なら………薬を持ち出せる、もしくは、カルテからの個人情報入手…。


…それ以外に利用価値はなさそうだ。



そして、それしか利用価値が無いのなら…



(……要らない。)



アタシは、柏木にそう言おうとした。



幸い、柏木はアタシに怯え始めている。

この勢いなら、もう一押し、二押し程脅せば、コイツを突き放す事はできそうだ、とアタシは踏んだ。



唇で”い”の字を形どった所で、アタシの携帯電話のバイブレーション機能の振動が伝わった。

呼び出し、かもしれない。女難ごときに、時間をかけすぎたか。


(・・・・・・仕事に戻らないと・・・。)


ビクつきながらも、子供のようにアタシの手を掴み続ける柏木。

…脅して、スンナリ離してくれるかどうか。

これ以上、時間を無駄には、していられない。



アタシは携帯ではなく、メモ帳を片手で取り、柏木に押し付けた。



「…連絡先、書いておいて。アタシ、電話取るから、終わるまでに書き上げて。」



「あ・・・はい。」


柏木は両手でそれを受け取り、素直にサラサラと書き始めた。

別に是非知りたいという訳じゃない。そうしなければ、コイツが手を離す事も、アタシに携帯をとらせる事も無いだろうと思ったから。


アタシは、携帯を取り出し、通話ボタンを押した。


それは、会社の同僚からだった。

取引先からの緊急の電話が来たのだが、データの所在がわからないという。



・・・まったく、こんな時にそんな下らない事で、よくもアタシの電話に連絡をしてこれたものだ。




「…担当は?…じゃあ、そっちに聞けば……ああ、そう…いないの。

 だから、落ち着きなさいよ。何?………ああ…そう、解ったわ。じゃあ、アタシが連絡するから。

 黙って座ってなさい。そのくらいは、出来るでしょ。20分で戻るわ。」



・・・いつも口ばかり動かしている馬鹿同僚は、いつになく焦っていた。

担当者がいないから、自分のミスじゃない、と言い訳ばかり繰り返して。

・・・肝心の情報はたった2行くらいで足りるというのに。



全く…ああいうヤツこそ、パート扱いにして事務課に回せば良いのに。

これで、給料をもらえるのだから、笑えてくる。



「・・・・・は?また電話が来たら何て言えばいいか?お得意のマニュアルみたら?


 あのね…大体、その電話とったのはアナタでしょ。責任持って、そのくらいの時間もたせなさい。

 
 ・・・じゃ。」




アタシが携帯を切ると、胃がまたキリキリと痛んだ。


馬鹿と話していると、疲れる上に自分にまでうつりそうだから嫌いだ。



(…ったく…無能が。…1回…いや5,6回は死んで欲しいわ…。)

  ※注 それは無理です。火鳥さん。



心の中で舌打ちをすると、柏木がアタシにメモを差し出した。


「…あの…。」


それは、連絡先が書かれたメモ用紙だった。

アタシはそれを受け取り、再び腕を掴まれない様に、素早く腕は引っ込めた。


「・・・気が向いたら、連絡させていただくわ。」


そう言って、これ以上は近付くなという目で睨みながら、アタシは柏木に背中を向けた。

また背中から抱きつかれようものなら、大声を出そうと思っていた。


だが、幸いにも背中から聞こえたのは

”…あの!れ、連絡、待ってます…!”という裏返った情けない声だった。




(・・・また、欲しくもない情報が増えたわ・・・。)



アタシは車に戻ると、手の中でくしゃりとそれを握りつぶし、後部座席へ放った。





その後薬局に行き、忍から処方された薬を手に入れた。

赤信号を見ながら、アタシは車の中でそれを飲んだ。



無能の尻拭いをしに、会社に戻る。

謝る同僚に、アタシは、別に何も言わなかった。特に注意も文句も無かった。

無関心を貫き通した。

関わりたくないから、早くあっちへ行けと思っていた。


食事らしい食事もせずに、その日はオフィスに篭って書類の作成と、電話連絡の類を処理し続けていた。

大体、食欲なんて湧くものか。
















ある夜、シャワーを浴び終わった直後、携帯が鳴った。

相手は、関口からだった。



「・・・はい、火鳥。」


『あ、火鳥さん…関口です。あの、例の人物の住所、その他色々わかりましたのでご報告に…。』





関口には、水島の近辺を探らせていた。

なんでもいいから、調べて来いと。


普通の会社じゃ、させない業務だが、アタシには関口を自由に使う権限がある。

関口がいなくても、業務に支障はないし。


「…あぁ、そう。」


(…それにしても、随分、遅かったわね…)と思いつつも、アタシがそう言うと

関口は”その前に”と前置きを置いてこう続けた。


『……あの、実は…その人…今さっき、病院に運ばれました。』



「・・・・は?」




『…なんか、虫垂炎とか言ってたので、盲腸みたい…です。

…しかも…運ばれたのが、K病院なんです。火鳥さんが先日行ったという…。』



「・・・・・・!」




ヤツの盲腸がどうなろうと知った事ではないけど、入院先がK病院と聞いたアタシは思わず呼吸が止まった。



面白いほど、シナリオが浮かび上がる。




…やりようによっては、アイツを、近日中にアタシの駒に出来るかもしれない。




「・・・・・・・・・・へぇ・・・。」



口の端が、思わず上がった。

ヤツを陥れる為に必要な駒は、揃っている。




『…あの、でも…火鳥さん、どうして城沢グループの人を…?』


聞かれると思ってはいたが、コイツはそこまで話す程の駒じゃない。

情報を集めてくるミツバチに過ぎないのだから。


「……余計な詮索しないで。必要な情報だから、集めて…と言ったのよ。わかった?」

『あ、す、すみません…!』


「…じゃあ、今日はもう良いわ。」

『あ、はい…お疲れ様でし


”ピッ”



アタシはすぐに着替えた。そして、K病院へと電話をかけた。

愛車の後部座席の隅でくしゃくしゃになっている連絡先より、勤務先の方が確実に繋がるからだ。




「・・・・・・・・・もしもし?柏木さん?アタシよ、火鳥。」



電話の向こうからは、アタシの声を聞き、息を飲む声の後

嫌になる程、明るく高い、耳障りな声が聞こえてきた。


半分諦めていたけど、信じてまっていて良かっただの、どうでも良い事ばかり並べられた。


そんな戯言を聞きに、連絡をしたわけじゃないので、アタシは本題に話を進めた。


「そう…それでね…頼みたい事があるのよ。」



そう言うと、電話の向こう側の声は真剣な口調になった。


「そっちに、水島という名の女が運ばれてこなかった?

 …その女、アタシの…そう、知り合いなのよ。個室に移してもらえない?料金はこっちが持つから。」



アタシが、あっさりと答えはOKと返って来た。しかも料金も必要なし。

どうやら、忍のLルームの件があるので、それは簡単らしい。やれやれ、困った従姉妹だわ。


※注 烏丸先生は、気に入った女性患者を勝手に特定の個室に移す、という件。

    詳しくは水島さんは治療中・スピンオフ烏丸忍編を参照。



まあ、それは大体予想はついていたが、問題はここからだ。


「…これから会いに行くわ…いいわよね?」


返事は勿論、YES。



電話を切り、アタシはすぐに愛車に乗り込んだ。




アタシは、考え方を変える事にした。


今までは使えそうな女難を選んでいたが、もうなりふりは構っていられない。

女難を利用するのなら、徹底的にやることにしたのだ。




(・・・手段は、選ばない。アタシはアタシを守る。)





呪いを解きたければ、女と歳の数だけヤる事。

だが、それが本当かどうか…。



…だから水島を使って、それが本当かどうか”実験してみる”必要があった。



水島と手を組んで、アタシは自分の身体と水島を使って実験してみようかとも思ったが、そうもいかなくなった。

それどころか、頭の悪いアイツは、アタシを敵だと認識している。


こうしている間も、増えていくアタシの女難…。


迷惑極まりないが、ここまできたら、女難は全て利用するしかない。

呪いとやらを解いてしまえば、全ては無かった事に出来るのだし。



アタシが欲しい駒は”水島”なのだが…

水島を追い詰める条件を満たす駒…つまり”女”は、アタシの周りに腐る程いる。



だから、他の女難も瑠奈や関口同様、トコトン利用してやろうってね。







・・・そこまでする価値が、あの水島という女にあるかって?






まあ、価値なんか、ないでしょうね。普通は。







”人嫌い”で”同じ呪いを喰らった”という同族ほど、後腐れなく儀式出来る生贄に相応しいものはない。

むしろ、ああいうのを探す方が難しい。


下手に、そこら辺の女を手懐けて儀式したら…

それこそ一生…アタシはその女と付き合っていかなくちゃならない。


それだけは、ゴメンだ。



相手は、アタシと同じ人嫌いでなければ、意味が無い。



(…それでも、多少は…代償を払う、ハメになりそうね…)



でも、それはアタシの幸福の為、だ。


その為なら。



アタシは再び、息を吐いて、呼吸を始めた。

5,6回深呼吸を繰り返すと、呼吸は整った。






 『決して、染まるんじゃないよ…。』




今でもハッキリと覚えている。

忘れるものか。


それを忘れるくらいなら。





「・・・そうね、染まらないわ・・・アナタみたいに死にたくないもの・・・!」




・・・こんな呪い、とっとと解いて、生き抜いてやるわ・・・!






「・・・どんな事をしてでも。」





アタシは、アクセルを踏み込んだ。











K病院の屋上のドアを開けると、そこにはもう柏木がいた。


「…あ…火鳥さん!」


柏木が、嬉しそうにアタシの元へと駆けてくる。

アタシは、走りよってきた柏木の腕を掴むと自分の方へと引き寄せた。



「…え…?……あ…。」


アタシより身長の低い柏木は、簡単にアタシの腕の中に収まった。



アタシは言った。



「…会いたかったわ。」



アタシの言葉に、ハッとするように柏木が顔を上げた。

その柏木の顎を更に上向きにさせ、アタシは唇を合わせた。


本当の事を言えば、こんな事したくはない。


息を飲む音が、近くで聞こえ、柏木の潤んだ目が瞼で閉じられた。

目尻から涙らしき水が頬を伝ったのを見えたが、アタシはそれを黙って見ないフリをした。




十分に餌を与えたら、後は働いてもらうだけ。




唇を離したアタシは、計画を推し進める為、柏木に言った。




「…頼みたい事があるって言ったでしょう?貴女にしか、出来ない事なのよ。」



「・・・ええ。」



柏木は頷いた。

アタシは、紙袋を手渡しながら、柏木に説明した。




水島が、自分から進んでアタシの儀式へ協力してくれる為の計画の”一部”を。





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ー あとがき ー





1000行越えちゃったので、やっぱり切りました!


以下、醜〜〜〜〜い、言い訳です。(笑)


もう少し!もう少しよ!と自分を励まし書き続けましたが…

今回、水島本編・烏丸編との時間のズレとかが無いように無いように気をつけて書いていたらこんな結果に…。

それでも、ズレそうな時間軸とキャラの発言…(ツッコミきそうだな…うう…。)


そして…またしても、写真まで辿り着けない、という…。またかよ!という結果でね…。


もう1000行で区切るのやめたらどうです?と言われそうな気がしますが…

・・・い、言わないで頂戴ね?(苦笑)



それから、火鳥さん関連の重要人物がチラっと登場?させました。(台詞だけだけど。)

・・・また、人増えちゃったよと思いつつ、それでも火鳥にとっては重要な人物ですので、今回登場させました。