ペルーの旅5日目(11月23日=木)
この日は、1日かけてチチカカ湖畔の町、プーノまで移動する旅程。
バスの出発は朝9時だったか。8時半に、リリアナが迎えに来る約束だったが、15分ぐらい遅れてやってきた。どうやら朝のラッシュに巻き込まれたらしい。クスコの街は道路も狭く、石畳の坂道が多いので、昨日うろうろしたところ、絶えず雑然と車が行き交っていて、日本で思うようなラッシュという感じではないが、こぢんまりした中心街から抜け出るとそこはやはりふだんの時間帯よりは車は多いのであろうか。主要交差点などでは信号もあるようだが、そうでないところは譲ったほうが負け。ひたすら車の頭を突っ込み突っ込み、進路を確保していかねばならないようだ。私のように、そうでなくとも大阪市街地での運転を敬遠しているような輩にはとても運転できるものではなかろう。
リリアナもかなり焦っていたようだが、バスにも何とか間に合った。バス駅はかなり町外れにあるような感じ、ガイドブックには載っていなかったから、仮に一人で来るような予定にしていたらかなりの困難をきたしたと思われる。リリアナに荷物などを預けてもらってここでお別れ。ぼられたという気はするが、まあ、それでもお世話にはなった。
バスのチケットは6ドル。6、7時間乗っていなければならないことを考えるとかなりの<割安>。客は私以外はみな外国人(私から見て、ということ)。どうやら私同様に、チチカカ湖に向かう海外客が多いようだ。バスはアンデスの山中を走っていくわけだが、私はこの日も気分は優れなかったので、途中、数回のトイレ休憩はあったが、眠ったまま。1度降りた休憩で、駐車場の売り子さんからバナナを買って食べたぐらいか。車窓から景色を楽しめばそれでよいのだが、そうする気力さえも起こらないという感じ。隣に座った米国人はきっと「何を楽しみに来ているのか分からない変な日本人」と思っただろうねえ。
午後3時過ぎぐらいにプーノ着。迎えに来てくれていたガイドは本当に現地のおばちゃんという感じで、英語もあやふや(何度も言うようだが、そこで流暢な英語をしゃべられても私には何のメリットもないのだが)。ホテルに連れて行ってもらって翌日の予定だけ、あやふやな英語とわけわからんスペイン語と身振り手振りで確認。その後は、バスの中であれだけ眠ったにもかかわらず、相変わらず気分が悪いため、すぐにベッドに寝そべる。夜になって目がさめ、さすがに何かほしくなって、冷たいパインジュースとヨーグルトを買ってくる。夜の街はにぎわっていて、元気ならばうろうろしただろうが、気力なし。よろけるようにホテルに戻る。この日の食事は昼のバナナとこれだけ。それでも、空腹感もなし。また横になる。