本来のボカシ肥料とは、有機物(油粕、魚粕、魚骨粉、カニ殻等)と土を混合して切り返しを繰り返して2〜3ヶ月で完成させた肥料土のことを云いますが、当社のボカシ肥料は有機物のみを、切り返しを繰り返し乍ら醗酵させた肥料であります。
どちらのボカシ肥料も有機物独特のガス障害が起こらないようにしたもので、植物の根に優しい肥料と云えます。但し、アンモニア臭のあるものはガス障害を起しますので、臭気が消える迄切り返しをする必要があります。
ボカシ肥料は、使用した有機物の原料の違いで、価格や品質に大きな差が生じます。
即ち菜種油粕、米ぬか、カニ殼、ステビア等を主原料として製造したものは最高級品に属します。次いで有機汚泥、し尿汚泥を増量材として上記有機物と混合醗酵させたものや、牛豚鶏等の糞を増量材として使用したもの等もあります。
有機物を醗酵させたものは、病原菌となる糸状菌が多いので、カビの発生がなくなるまで切り返しを繰り返すことが大切であり、カビの有無が品質に大きく影響します。
よくカビの発生は品質には影響ありませんと明記してあるのを見かけますが、偽りだと思います。
カビは糸状菌であり、病原菌である場合が多いので、カビの生えやすい資材は使わない方が良いと考えます。
糸状菌のカビか、放線菌のカビであるかは、カビの状態を観察すれば、誰にでもすぐ判別がつきます。
又、完熟していると称するものでもカビが発生しているものを見かけますが、それは完熟されていない証拠だと考えて下さい。
特にカビの生えやすい有機質肥料をグリーンの全面に散布する場合、温度が上昇するのに伴って病気が発生しやすくなります。
若しカビの生えやすい有機質肥料(業者によってはバクテリア資材と称している場合もあります。)を使っていたならば、1〜2年使用を中止して観察してみるのも一つの判断材料となります。
私は糸状菌の発生しやすい資材は絶対に使わない様にしております。
当社ではブサン有機1号、2号がボカシ肥料に相当し、良質の原料を用いて醗酵させているため、安心して使用することが出来ます。
ボカシ肥料は、バクテリアが豊富で成分は低いがサッチを分解して肥料にしてくれる為、長効きすると共に芝生を徒長させないので、刈込み回数が少なくなる他、芝は上方よりも横へ成長するので、きれいなターフが出来上ります。
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鹿沼化成工業株式会社
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