ドライスポットは、サンドグリーンに起こりやすい現象で、部分的な撥水土壌となってその部分だけが乾燥害を受けて芝が枯れる現象です。

 原因の1つは、砂が或る種のバクテリアによって砂1粒1粒にロー質の皮膜が出来るため、水を弾いて保水しない事によるのですが、治療方法としては散水、浸透剤、穴あけ等が採用されております。
然しこれらは一時的な解決法で、持続性がありません。
 永続的な解決法としては、ロー質をつくるバクテリアの発生をなくす事であり、そのためには優良なバクテリア資材を投入することであります。

 この資材(SB又はSBドレッサー)をエアレーションの度毎に100〜200g/u全面散布するか、ドライの部分に穴あけして目土代わりにスリ込むと、持続性のある解決が可能となります。
 ドライスポットの予防として散水で解決しようとすると過潅水となり、グリーンが軟らかくなってボールマークがつきやすくなります。出来るだけ乾燥気味に管理する事が大切ですが、そのためには保水性の良いバクテリア資材を投入することが大切となります。それにはSB又はSBドレッサーは最適な資材と云えます。
 SB又はSBドレッサーは、完熟堆肥からつくられておりますので、放線菌の多い資材のためフェアリーリングやラージパッチの治療資材としても有効です。
 サンドグリーンには有機質を入れないと考えておられるキーパーも多いですが、完熟堆肥はブラックレイヤーをつくったり、透水性を悪くする様なことはありません。むしろブラッレイヤーを破壊し、サッチを分解するので透水性の悪化を防ぐ働きの方が大きいと考えられます。




(イ) 本品をサイクロン又はビコン、ブロードキャスター等を用いて100〜200g/uを標準に全面に散布する。エアレーションの度毎に実施するとドライスポットが出にくくなります。

(ロ) ドライスポットの発生している部分を、ホールカップで切り中の砂(又は土)と本品1握りを混合して埋め戻します。又はドライの部分を鉄棒又はセアーにて穴あけしてSBドレッサーをスリ込みます。

(ハ) ベントが弱っている時(特に夏場)には、合い間の薄目土として使用すると効果的です。100〜200g/u

(ニ) ベントの芝密度が高くなり、根量を増やしたい時にも全面散布は効果的です。根量が多いとドライスポットも出にくく且つボールマークもつきにくくなります。

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