クレタ島レシムノン県 アクソス村
<3>人々

Axos /Rethymnon, Crete
鍾乳洞のそばで、家のベランダに座っていたお爺さん。
カリメーラ(おはよう)!と挨拶したら、物珍しかったのでしょう。あとから杖をつきながらやって来て、鍾乳洞のガイドツアーが始まるまで30分ほど、チケット売り場脇のカフェでおしゃべりしました。オレンジジュースは彼のおごり♪
といっても相手はギリシャ語。最初はドコから来ただの、ギリシャは初めてかだのと、身振り手振りで察しがつく話だったのですが、彼が70歳(70代?)だと言うあたりから理解するのが難しくなってきました。遅まきながらガイドブックのわずかな単語集を出して、ようやく解った次第(笑)。いよいよ通じないとなるとお爺さんはカフェのウェイター(鍾乳洞ツアーのガイド兼任)を大声で呼び寄せ、通訳させてしまうのでした。
部屋で少し休憩してから村へ出て、最初に会ったのはマリーアの姪御さん。
お互いに手を振り合っていたら、彼女のお友達が「あれ誰?」と聞いている様子でした。



お年寄りが多いけど、若い人たちもいます。写真は村の中心にあるレストラン。

きのう道を尋ねた商店の前に出ました。ホテルへ電話をかけ、缶ジュースまでご馳走してくださったオバサンに挨拶しようと思ったのですが、どうやらお留守。ちょうど喉も渇いたし、隣のバールで休憩することにします。
バール前の歩道には、トルコのチャイハネみたいにお爺さんたちが座っていました。一方、店内には誰もいません。ならばご迷惑にもならないだろうと、中の席に着いたのでした。
↓図の赤いイスが私、青いイスがお爺さんたち、オレンジは空席です。
コーラを注文し、店の少年が瓶とグラスを持ってきてくれたころでしょうか‥‥。ひとり、ふたり、歩道のお爺さんが店に入ってきたようです。といっても私のほうは値段を聞いて支払をするのに忙しく、気にも留めていませんでした。

ところが! 気がつくとなぜか全員が店内に移動して→
いるじゃありませんか! しかもイスを動かし、みんな
無言でこちらを向いている! 私はまるで珍獣のよう
に観察対象となっていたのです(笑)。
これ、ビデオに撮っておいたら面白かっただろうな〜。

しばらくすると誰かが少年に何か言いました。少年は
一生懸命、英単語を思い出しながら私に通訳。
お決まりの質問でした。"どこから来たのか?"
そこからは少年を介した質疑応答がいくつか‥‥。
そして私のほうは彼らが日本製品を愛用している、と
いうことを知ったのでした。
店内



歩道
ホテルのページで触れた、マリ〜アの実家にて。
左からマリ〜ア、お母様、弟の奥さん、お父様、ご主人。このとき息子さんたちは外へ行ってしまいました。
ご馳走になったのは、四角い揚げ春巻き野菜入り(スピナッチかと聞いたらここだけの野菜とのこと)、同じく春巻きチーズ入り(意外にもほんのり甘い。少し砂糖を混ぜているのだそうです)、フェタチーズとパン。そして赤ワイン(ホテルのよりワイルドで色も茶色っぽい)。
食べ残しで勧めてくれなかったけど、他にいんげんの炒め物?やキュウリのサラダも並んでいました。
お料理はお母様、ワインはお父様が作ったものと聞き、おふたりにもお礼を言って(英語は分からないようでしたが)、お宅を後にしました。
村の人々はすれ違うとき、カリメーラ!と言ってくれます。私もこちらから挨拶するように心がけていました。そんなことから立ち話をすることになったお爺さんもいました。

彼が挨拶に続けて言った言葉は「ドイツ人?」でした。どう見てもチャキチャキ・アジア系の私に、です(笑)。
「いいえ」 「んじゃフランス人か?」 「いえいえ、日本人です」 彼の中ではこの村に来る外国人=ドイツ人とフランス人だったのでしょうか。「日本か! そりゃ遠路はるばるタイヘンだったねぇ‥‥ここへはどーやって来た? 車? ひとりで? ブラボーブラボー!」
もっともこれはギリシャ語+身振り手振りでの話。雰囲気で理解したという感じです。
そして、「そこがうちだ、あのテラスで私の作ったワインでも飲んで行きなさい」
もう村中を歩き回って歩き疲れていたころのこと。こんな魅力的なお誘いを、
「ありがとうございます。でも部屋に戻って休みたいので」と、英語+身振り手振りでお断りしてしまったんですよね〜。今になってみると残念なことをした‥‥。

もうひとつ残念なのは、すれ違った黒装束のお婆さんたち(未亡人)と知り合いになれなかったことでしょうか。


とにかく、最もギリシャらしいギリシャ人が残ると言われるクレタ内陸部。正直言って期待はしていましたが(^^ゞ、こんなに素朴で、ホスピタリティーあふれる人々と出会えるとは。
                       クレタ島の田舎!寄ってみて大正解でした!!

アクソスの観光名所






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