<photo & diary> 9/2 フヴァル島・フヴァルタウン 1
朝8時半、フェリーを降りたのはフヴァル島北側のStari Gradだ。予約しておいたSobe(貸部屋)はそこから20kmほど西のフヴァルタウンにある。
オーナーから受け取ったEメールに 「到着前に電話して」 という指示があったので、携帯電話でかけてみる。
・・・留守電だった。メッセージを入れるのは日本語でさえ苦手なのに。第一、留守で部屋に通してもらえなくても困る。というわけで、何も言わずにリダイヤル。
今度はオーナーらしき女性が出てくれたものの、
「10時すぎに出かけなければならないから迎えに行くヒマがない。悪いけれど自分で来てほしい」
そう言っているのだと理解できるまで、何度も聞き返してしまった。
「英語が上手じゃなくてごめんなさい。住所は知ってる?」
「ええ。バスとタクシーで行きます。あとで会いしましょう」 
出発寸前、満席のバスに乗ることができた。乗車賃は13kn。落ち着いたところでまたメールのコピーを広げると・・・
きゃ!住所が書いてない! あわてて車内でパソコンを起動、保存してあったホームページを呼び出す。幸い、乗客たちはすっかりリゾート気分。景色を楽しんだりお喋りに興じていて、私をいぶかる人もいないようだ。ただ隣のおじさんが席を1.5人分使っているから、端っこにお尻を乗せただけの私は実に安定が悪い。通路に足を踏んばってなんとか住所を書き留めた。ホッとしたのもつかの間、9時ごろにはフヴァルタウンのバス・ターミナルに到着する。

ターミナルからはタクシー(メーター有り)だ。運転手はちょっと手前のスーパーで道を尋ねていた。ホテルと違って個人宅は分かりにくいのだろう。彼はSobeの表札を確認し、奥に声をかけてからも、オーナーのNelaが出てくるまでそばで待っていてくれた。料金は80kn。
↑部屋のベランダから
部屋に案内され 「可愛~い!」 とはしゃいでいる私に、Nelaが言う。
「10時半に町へ出るけど、一緒に行く?」
でもフェリー泊だったから、まずはシャワーを浴びたい。そう言って断り、歩いていく場合の道順や、近所のスーパーなどを教えてもらう。

しばらくはベランダでまったりしていた。すでに強い夏の日差しが降りそそいでいるが、渡る風が暑さを心地よいものに変えてくれる。そのうち急に思い立って洗濯なんぞ始めてしまったものだから、結局、部屋を出たのは12時になった。
ときおり海が垣間見える住宅街をのんびり歩いて10分あまり、フヴァルタウンの旧市街が見えてきた。
↓この城壁を超えたところに階段があった。たぶん中心部に出られるはず、と下っていく。
途中、上がってくる若い女性二人にキャッスルへの道を聞かれた。
「城への道かどうかは知らないけど、上の通りの先にある階段を大勢ツーリストが登っていくわ」 と答える。ふたりが確信を得たように頷きあうのを見て、こちらはちょっと不安になった。もっとも翌日そのルートで自分も城に行けたのだが。
下りきったところに、メイン・タウン・ゲートがあった。→
上に見える建築物は15世紀の未完の邸宅。
さらにちょっと細い路地を進むとメインのSveti Stjepana広場に出る。左手(写真・正面)には大聖堂、中央には1520年建造の井戸がある。でも観光は後回しにして、まずはツーリスト・インフォメーションへ。ここで手に入れた町のマップは有料(15kn)だが、折りたたみ式の便利なものだ。
それからランチをとり、食後は港の先に並ぶ屋台で土産物を見たりしながら、ぶらぶら歩いた。
広場の端 (写真・右側)、ぽっかりと大きな口を開けた建物は兵器庫だ(内部は翌日見学したので後述)。ツーリスト・インフォメーションはこの建物の広場に面した側にある。
また、この兵器庫前あたりには水上タクシーや小島へ行く乗り合いボートが客待ちをしている。
港の突き当たり (写真・左手) はホテル・パレス。予約しようと思ったのだが、6月頭の時点ですでに "10月中旬まで満室" となっていた人気ホテルだ。
スターも泊まったと聞いていたので、ロビーや上のテラスに行ってみた。古い趣のある外観もさびれた骨董品っぽい雰囲気もなかなか良い。でもロビーは風情に欠けるような気がしたな・・・。
兵器庫の裏手、南東方向に入っていく。写真の、角のように出ているものはバルコニーの名残だろうか。
←こちらはガイドブック(ロンプラ) を頼りに探した古い邸宅のひとつ、Vukašinović Mansion。7つのバルコニーが並んでいるのが特徴だ。
 

back
フヴァル島行き
フェリー

Croatia Top
next
フヴァル島(2)

| 旅行記・旅行メモ | ブログ | 掲示板 | リンク | サイトについて |

ufak ev Top