<photo & diary> 9/4 スプリット 1
スプリット観光の目玉はなんといっても
   ユネスコ世界遺産に指定されているディオクレティアヌス宮殿だろう。
ローマ皇帝ディオクレティアヌスがリタイアした後の居城というから、歴史の古さはドゥブロヴニク旧市街の比ではない。現存するのは一部だけではあるが、実は興味深いのはその "一部になってしまったこと" なのかもしれない。朽ち果て、単なる遺跡と化したわけじゃなく、現在に至るまで連綿と街として機能してきたのだ。ローマ時代の部分とその後の様々な時代の建物とが、時間の経過を物語るかのように折り重なったり入り組んだりして共存する。
そんな一角にあるホテルに投宿したので、内部は合間合間に観光した。というわけで、ここでも宮殿は3日にわたって細切れに登場することをご容赦願いたい。
まるでラビリンス。ホテルの
テラスから見た宮殿内の
一部分→
11時ごろチェックイン。今朝は早起きだったため2時間ほどベッドで横になってから、
←フロントにあったウォーキング・マップ片手に街の散策を開始。まずは西に向かうと、すぐに宮殿の外に出てしまった。
外といっても西側には宮殿とほぼ同じ面積で中世にできた市街地が広がっている。
写真は宮殿に接する南側のBraće Radića広場。あいにくベネチア統治時代の城(15世紀建造)の塔は修復中だった。左端、覆いがかけられているのがその塔のはず。正面には18世紀の邸宅、中央にはクロアチア文学の父といわれているらしい詩人の像がある。
細い路地を北上するともうひとつの広場に出た。ちょうど宮殿の鉄の門を出たところに位置するNardoni広場だ。ここは15世紀から街の中心で、写真の市庁舎(現・民族学博物館 www.et-mu-st.com)以外にも、ルネッサンス様式やバロック様式など様々な邸宅が並び、16世紀の時計塔もある。
さらに北へ。城壁の裏側---かつて陸路ではこちらが正面だったらしいが--- に回ると、一帯は公園になっていた。基礎部分がわずかに残る11世紀の教会を横に見ながら、その先にあるものを目指す。

写真奥に写っているのは北側の城壁。そして左端には・・・
そう! 目指していたGregorius of Ninの像があった。
この足に触ると幸運が訪れるという言い伝えがあるのだそうで、みんなが触れていく。もちろん私も順番待ちして触っておくことにした。
←全体像はこちら。かなり巨大だ。そして大きさからだけではない迫力を感じる。
このニンのグレゴリウス(グルグル)という人物は10世紀の司教。しかしロンプラがこの司教より像の作者、イヴァン・メシュトロヴィッチ (Ivan Meštrović, 1883-1962) に多くの紙面を割いていることからもわかるとおり、スプリット近郊生まれの彫刻家は世界的に活躍した著名人らしい。ザグレブには彼のスタジオがあるのだが、行きそびれてしまったことをココに来てちょっぴり後悔した。
像に向かい合う形で金の門↑がある。ここから再びディオクレティアヌス宮殿内に入った。
タウン・ミュージアムwww.mgst.net)は15世紀のパパリッチ邸を利用している。この街では重要なゴシック建築とのことで、内部もなかなか雰囲気がありそうだ。
しかし見学はしていない。この辺りからなんだか気もそぞろになってきていた。だってまだ昼食を摂ってないんだもの・・・。それに午後からはトロギールに行くつもりだったのに、もう2時近いじゃない!
ウォーキングマップに従って歩くと、あっという間に
銀の門に出た。フェリーで到着して最初にくぐった門だ。
門からはまっすぐメインストリートが伸び、すぐ左手には大聖堂と鐘楼がある。ここは明日訪問することにして、とにかく腹ごしらえ!と、正門を出てみたり地下宮殿周辺をまわってみたり・・・、結局、ホテル近くの店に落ち着いた(詳細は別ページで)。
食事を終え、バスターミナルに向かう途中、焼きトウモロコシの屋台を発見。こうばしい香りにつられ、お腹がイッパイだというのに1本買ってしまった(5kn)。
それを港のベンチに腰掛けて食べた。お味はまあまあだけど、かなり堅め。やっぱり焼きトウモロコシは日本のほうがいいかも~。
 

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