*----- 9/ 8 遺跡の町、カト・パフォス 1 -----*
町全体が世界遺産のパフォスは、海沿いのカト・パフォスと北側のパノ・パフォスに分かれている。その中間にあるホテルに宿泊したのでどちらも徒歩圏内だが、まず初日の今日は様々な遺跡が残るカト・パフォスを歩くつもりだ。
暑くなりそうだから早めにスタートしよう! 私としては最大限の気合いを入れて、8時半ごろには部屋を出る。
街路樹のなかに↑合歓(ネム)の木があった。陽を浴びようと精一杯に広げた葉が、さわさわと風にそよいでいる。東京でも目にするが、こんなに大木に育つとは! 花も色鮮やかで、こうしてキプロスで見ると実に南国情緒あふれる木だ。右の写真はカノ・パフォスに入ったあたりかな(?)。

なんとなくクレタ島・ハニアの町はずれを思い出す。気候も建物も似ている。ギリシャ系の国だし、緯度も同じようなものだしね。でも何か決定的な違いがあるような気がする・・・何か欧州らしくないものが・・・
そうか! 車が左側通行なんだ! イギリス統治時代の名残だろう。昨夜はボケていたのか、少し歩いてようやく気付いた。
10分ほどで海に突き当たる。
そこからは海沿いのプロムナードを一番奥に見えるパフォス城まで歩いてみた。
城の見学は10時からだから、まだ間がある。
昨日までここで野外オペラ、リゴレットが上演されていたらしく、前では特設ステージの撤去作業中だった。
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では、さきほどプロムナード途中に入口が見えたパフォス考古学遺跡から見学しよう。

遺跡の
入口→
入場料CY£1.5(約€2.67)を払って中にはいると、まるで遺跡のプロローグだとでもいうように階段が出現する。上りきったところにはビジターズセンター (Exhibitionビル) が建っていた。中では写真などを用いて遺跡が解説されている。ガイドブックや絵はがきなども売っていた。
これは紀元前4世紀・後期に形成された町の跡で、なんといっても必見は数多く残っているモザイクの床だ。まずは遺跡の南端、The Villa of Theseus↓からスタート。
広大な中庭を100以上の部屋が囲むこのテセウスのヴィラは、その規模からローマの総督邸だったとされている。要所要所に見学者用通路が設置してあり、モザイクが見やすくなっていた。
名前はこの円形モザイクに由来するのだろう。→
中央のテセウスが今まさにミノタウロスめがけて棍棒を振り下ろそうと
しているシーンだ。重要なものだろうに、野ざらしでいいのかなぁ・・・。
ほかは幾何学模様のものが多いが、南ウィングのメインホールにはアキレスを産湯に入れるところを描いた横長のモザイクもある。
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その先、さらに海寄りにあるのはThe House of Orpheus。館ごとに
←こういう解説があるので、予備知識なしにウロウロしても大丈夫だ。
こちらはかろうじてテントがかけられていた。
このオルフェウスと動物たちのモザイク以外に、ヘラクレスとライオンを描いたものやアマゾンを描いたものもある。
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テセウスのヴィラの北ウィング側を見ながらもどり、次はThe House of Aionへ。
エオンの館はきちんと建物のなかに保護されていた。内部は一室のみだが、5シーンのモザイクをつなげた広いフロアだ。
上段左=スパルタの女王レダに白鳥に変装したゼウスが近づくシーン
上段右=誕生間もないディオニュソスのお披露目
中段左・右=CassiopeiaとNereids(水の神ネレウスの娘たち)のビューティーコンテスト
下段左=一番ダメージを受けているが、ディオニュソスの行列シーン
下段右=アポロンと音楽の戦いを挑んだマルシュアス
 *--------------------------------------------------*  まだまだ遺跡は続きます
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