9/4 Mon. 野を越え山越えドライブ  ―― 車が襲撃された!?!? ――
来た道を、今度はボヒニ湖を左にして走ります。朝食をしっかり食べたせいか、あまりお腹が空きません。黄金のマス料理はムリだな~と思っているうちに、湖入口の町 Ribčev Laz を通過してしまいました。
時刻は1:30をまわったくらい。パーキングに大枚をはたきながら一時間も滞在していなかったんですねぇ。ただもう気持ちは先へ行っています。実はここからがワクワクするところ。今日現在、日本のガイドブックでは紹介されていない地域にいよいよ突入なんですよ。ひねくれ者の私が今回もっとも楽しみにしている場所もあり♪
まあ、その場所はいずれご披露するとして、まずはブレッド湖とリュブリャナの中間に位置し、中世の面影を色濃く残すと言われる町、シュコフィア・ロカ (Škofja Loka、→紹介サイト) を目指します。
1:35 ブレッド湖に戻る道
1:37 Bohinjska Bistricaの交差点
ブレッド方向へ6km、Bohinjska Bistricaという村に シュコ. ロカ 46km の道標がありました。
それに従って山道を抜けていこうと、右にハンドルを切ります。
1:51 分かれ道
正面の道標
ゆるい勾配を上りつつ8km、ふたたび分かれ道に行き当たりました。左に行けばシュコフィア・ロカ、右はトルミン。というわけで左へ。だけど私の頭の中にあるマップでは右だったはず・・・。数メートル進んで、やはり確認しておくことにします。車を停め、道標まで歩いて引き返すと・・・。
確かに左となっている。よし、これで一安心。
ところが車に乗ろうとして愕然としました。なんと!何百では済まないだろうと思われる
ほどのハエの大群が、私の車を覆い尽くすように飛び回っているではありませんか。しかも何匹かは窓から車内に侵入してますよっ!
特にボンネットあたりが真っ黒なところを見ると、エンジンの熱に寄ってきたのでしょうか。両手を振りまわしてドア付近の連中を追い払い、大急ぎで乗り込むと間髪をいれず窓を閉めて発車。外の大群を振り切ってから、窓を全開にして車内でブンブン騒がしい数匹を追い出しました。ふーっ。

そのあと順調に走ったのも束の間、一難去ってまた一難です。今度はどんどん道幅が狭くなり、ついには未舗装路になってしまいました。当然スピードは出ないし、なにがイヤって、自分の巻き上げた砂ぼこりがドライブ気分を盛り下げます。それでもしばらくは前進しましたが、一向に好転の兆しは見えません。まさか延々この状態とは思えないけど、目的地まであと30kmはあるでしょう。止まってルートを再検討してみます。やはり先程の分岐を右に行ってもシュコフィア・ロカに行ける模様。
"引き返そう。それに時間も押していることだし、手前で折れてファームに直行しちゃおう"
そう決断した時でした。
マップから目を上げると、またまたハエ軍団が来襲! そういえば窓がほんの少々開いています。慌てて窓を閉め、逃げるようにUターン。分岐に戻ったのは2:05ころでしょう。ロスは往復で15分程度でしたが、ずいぶん長かった気がします。

しかし、なんだかんだ言っても、こういう一寸したアクシデントは旅の余興のような
ものです。トルミン方面の道に入って落ち着きを取り戻したころ、途中の素晴らしい
景色に目をやりながら、ひとり思い出し笑いをしてしまうのでした。
"だいたい、ハエたちが私に興味を示さなくて何よりだったわ (笑)"

その後も一度、地図確認中に大群に包囲されました。でも
「停車したら窓を閉める」
さすがにもう学習していましたから大丈夫!
2:11 車窓外の風景
2:22 こういう道が続く
うねうねと続く山道、約10kmを進むのに30分かかりました。再度の分岐でシュコフィア・ロカ方面を選択して間もなく、突然視界が開けます。
2:35 山間の村
山間の村の大パノラマ。ここが道標にあったもうひとつの地名、
Soricaでしょう。思わず車を停めて見とれてしまいました。

その先は比較的まっすぐです。小さな町のなかを通過したりしながら、のんびり走行。
2:43 バス停 (?)
2:52 Cerkno分岐、橋の向こう側
ようやく "Cerkno(ツェルクノ)" という表示が出てきました。それが今日泊まることにしているツーリスト・ファームのある地域です。
2:51 Cerkno分岐
2:51 分岐の先
一旦、路肩に駐車します。この記録写真を撮りたかったのも理由の一つですが、実はここで右折することを躊躇していました。
だって、しょっぱなにある橋だけならともか
く、そこから延びる道も、車一台通れる幅しかなさそうなんですよ。先が思いやられるじゃないですか。ただ、当初の予定通りシュコフィア・ロカを経由すると残り65km近くあって、かなり遠回り。ここを曲がれば半分ぐらいの距離で済むでしょう。・・・うーん、悩む。
やはり一か八か、右に行きましょうか。スキー・センターがあるって書いてあるんだもの。そう悲惨なことにはならないはず・・・。
3:10 カーブも多い
3:13 たまに岩が迫っている場所も・・・
結局、一部を除けば一応すれ違える程度の道幅はあったし、対向車も滅多に来ないし、全線舗装路だったし、案ずるほどのこともなかったようです。


アップダウンを繰り返しながらも徐々に標高は下がっていきます。
3:25 ほとんど直線になってくる
急カーブがなくなった道をしばらく進むとツェルクノの町に出ました。
3:32 ツェルクノの町角
言うまでもないことですが、ファームは町なかには有りません。ここから先は明日訪問する予定のイドリヤの表示に従って、約4km進むことになります。
3:39 ファームの看板、あと400m
ファームの看板がありました。この先400m、イドリヤに続く幹線道路102号線に突き当たったら右折のようです。Webページのマップではその交差点にあるようでしたから、そこからはもう見えるはず。到着したも同然になって、ようやくホッと胸をなで下ろしました。

やはりT字路を右に出るとすぐに入口。本日のドライブはこれで幕を閉じます。ボヒニ湖からここまで、何度も止まって約2時間10分でした。
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Slovenia
美しく碧きスロヴェニア(出発、リュブリャーナ、ブレッド湖ほか)
>> chapter 1

その地に生きた人々(イドリア、Cerkno)
>> chapter 2

自然の造形、カルストの奇勝(鍾乳洞、洞窟城ほか)
>> chapter 3
Croatia
魅力いっぱいイストラ半島(内陸部、ロヴィニ、ポレチュほか)
>> chapter 4
Italia
イタリアの端っこトリエステ(市街、ミラマーレ城ほか)
>> chapter 5

リベンジと再会(ヴェネツィア~帰国)
>> chapter 6


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