9/7 Thu. 洞窟城とその裏側 part 1
シュコツィアン鍾乳洞に次ぐ、本日もうひとつの訪問先は洞窟城 (Predjamski Grad)です。
ポストイナの町まで戻り、中心部の交差点を左折して約10km。ポストイナ鍾乳洞の入口を右手に見つつ、直進します。
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1:33 ポストイナ鍾乳洞通過 |
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1:41 分岐の表示は解りやすい |
後半いくつか分岐がありますが、案内板に従って進めば問題ありません。
やがて前方に城が見えてきました。写真で見知っているとはいえ、いざ実物を目の当たりにするとギクッとします。背後の岩が今にもどろ~りスライム状になって城を呑み込みはじめそうな気がするんですもの。何やら暗い過去など秘めていそうな不気味さもありますしねぇ。
でもそれは単なる妄想に過ぎないはず。手前の駐車場に車を残し、さあ、城の探検に向かいましょう!
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1:54 パーキングから徒歩で城に向かう途中 |
ずんずん城の前まで歩きました。途中のチケット売り場もスルー。昨日ポストイナ鍾乳洞で購入した3枚組券の、残る2枚はこの洞窟城のものだからです。
一枚は入場券、
もう一枚は下方の洞窟ツアー。
「どっちかしら・・・」
検札係の女性に両方差し出すと、一方を選んで半券を切り取り、英語のリーフレットを添えて返してくれました。
「次の洞窟ツアーは3時からなので、少し前に戻ってくださいね」 とのアドバイスもいただいき、念のためツアーの集合場所を確認しておきます。
※ポストイナ鍾乳洞と洞窟城の総合公式サイトはこちら↓
http://www.turizem-kras.si/
(スロ語/英語/独語/伊語)
※当時3ヶ所セット券は 5,990 SIT (25ユーロ) 。ちなみに
個別に購入すると、ポストイナ鍾乳洞= 4,200 SIT.
洞窟城= 1,670 SIT.
洞窟城の洞窟= 1,200 SIT.
合計 7,070.SIT (29.51ユーロ) でした。
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跳ね橋 |
※ 注意! これから現地で探検気分を味わいたいとお考えの方は、
この先、次ページの終わりまで、ご覧にならないほうがいいかも知れません。
跳ね橋を渡って城内へ。門柱と建物のあいだは堀ではなく、天然の崖でした。背面は天然の防御壁ですから、この跳ね橋を上げてしまえば鉄壁の守りとなるわけですね。
最初に入るブロックはエントランス・タワー。ホールを抜け、階段で1階 (※日本式には2階) に上がると、サロンはイタリア人団体客でいっぱいでした。さらに3階の見張り部屋まで見学したあと、渡り廊下のある2階に戻って奥のブロックへ進みます。
リーフレットによれば、オリジナルは12世紀建造と考えられるものの、現存する最古の記録は13世紀後半のものだとか。その後数世紀にわたって増改築を繰り返し、1990年代後半に始まった修復によって、現在は初期ルネサンス時代の状態を再現しているそうです。
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渡り廊下 |
エントランス・タワーのブロックは、このルネサンス期の増築で比較的新しい部分となります。奥にある2つのブロックは、乱暴な言い方をすれば低い階ほど古いもよう。
※詳細はリーフレットの平面図にありますが、この時点でロマネスク、ゴシック、ルネサンス各時代の表記が入れ違っていましたのでご注意下さい 。ここで購入した解説本には正しく記載されています。
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所々に蝋人形が。ここは裁判の部屋 (2階) |
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2階 拷問部屋 |
2階中央のブロックは裁判関係のエリア。中世には付き物ともいえる拷問器具が置かれ、洞窟を利用した土牢もあります。
敢えてここには載せませんが、土牢にも蝋人形が・・・。
階段室をはさんで最奥のブロックが、最も基本となる部分。こちらは打って変わって
和やかな情景が再現された、ダイニング・ルームでした。
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奥の2ブロックにはさまれた階段。
片側の壁は自然の岩肌を利用している。 |
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2階 ダイニングルーム |
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キッチンの炉 |
ダイニングの先はキッチン。獲物を丸焼きにできそうな炉が設置されています。
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3階 チャペル入り口 |
1フロア上がると、ゴシック期のチャペルがあり、当時のピエタ像が置かれていました。
真新しい入口の修復部分には多少違和感がありますね。もう少し年月を重ねれば馴染んでくるかな。チャペルの向こうには司祭の部屋があり、簡素な天蓋付きベッドも置かれています。
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3階 司祭の部屋 |
そして3階最奥のブロックは城主の居住スペース。チャペル外側同様、かなり新しい手が加わっていたのが残念です。
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城主の部屋の外 |
城主の部屋の外には、鹿の頭が並ぶ控えの間に続いてテラスがあり、城下を見渡すことができます。その脇、岩の深い切れ目を覗くと階段がありました。
だんだんワイルドになっていきますね。
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テラスから上へ |
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城下の眺め |
まだまだ終わりではありませんよ。
後半は次ページでどうぞ!