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9/4 Tue. コトルを歩き倒す [1] |
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幼い頃、「○○と煙は高いところに上りたがるんだよ〜」と笑われた。5段ほどの引き出しで階段を作り、高さ1m強のタンスの頂上に立つのが好きだったからだ
(←正真正銘オバカw)。
そして今なお、見知らぬ街に行くと塔や丘から見下ろしてみたくなる。とりわけ一塊になった街を俯瞰するのは、様々なことが判明して---いや、解ったような気になって---楽しい。規模、都市計画、新旧建築物から推察する街の変遷・・・。街を手中に収めた権力者や、その中で生きてきた民衆の暮らしぶりを思い描く。おもちゃのような車、トラム、人々の動きに現在の日常生活を想像する。そしてひとしきり観察したあとは、ただただボーッとその景観の美しさに見惚れるのだ。
やっぱり今日は暑くならないうちに城壁に上ろう。 朝の洗濯を終えたころ、気持ちが固まった。
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上階の窓から顔をのぞかせたアナさんと朝の挨拶。テラスにあった物干しスタンドを使って良いか尋ねると、上にも干せるから好きなほうを使ってと(身振りで)言われ、階段上の手すりに洗濯物を干した。 |
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裏通り |
9時すぎ。城壁入口に向かって、山側に近い裏通りを歩く。カフェやショップが並ぶ中心部と違って、この辺りはひっそりしている。
←写真は大聖堂の裏を抜け、ポンプ式井戸のある広場を過ぎたあたりのはず。
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聖アンナ教会、後陣側より |
教会の後陣が視界に入ったので進路を変え、正面にまわってみた。あれ?ここって昨日、猫ちゃんたちの集合写真を撮った場所じゃない!
一匹を追ってたどりついたせいか全く気づかずにいたけど、聖アンナ教会の前庭だったんだわ。
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←聖アンナ教会ファサード |
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聖アンナ教会裏通り |
12世紀終わり〜13世紀初頭の建造という教会は、このとき扉を閉ざしていて内部を見ることはできなかった。こちらも地震の被害が著しかったのか、修復・再建が繰り返されたらしい。内部の写真を見ると、わずかに一部フレスコ画が残っているもよう。
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聖マリア教会、側面 |
目指すは城壁入口なので、後陣まで戻って北上を続けた。
すると突き当たりにまたまた新たな教会が出現! あとで戻ってこようなんて思っていると忘れるかもしれない。というわけで、こちらもファサードへ回り込んだ。
すっかり昨日の教会巡りの続編状態となってるなw
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聖マリア教会、ファサード |
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正面扉 |
こちらは聖マリア教会。1221年、6世紀の初期キリスト教バシリカ上に建てられたんだそうだ。聖トリプン大聖堂のベースとなった教会は9世紀。それより古いことになる。ここも1667年の大地震を経て、大きく変わったようだ。1979年の大地震でも被害を被ったという。
扉は鋳造のブロンズで聖人 (Blessed Osana) の生涯が描かれている。
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聖マリア教会前には猫がいっぱい |
教会前から北の側面一帯は噴水がある公園で、ここも猫たちの恰好の遊び場となっている。
ベンチでひなたぼっこ中の子もいれば、
抜き足差し足でハトに迫る子↓もいたが・・・
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もうちょっとだったのににゃー |
・・・あーあ、逃げられちゃった!
次はようやく城壁へ!