9/6 Thu. ドゥルミトルへの道 [1]
モンテネグロには現在、ユネスコ世界遺産が2つある。
天然の良港に恵まれて発展した城郭都市 「コトル」 と、
地質学的にも生物学的にも重要な地域とされる 「ドゥルミトル国立公園」 だ。

ユネスコに選ばれていることとはまったく関係なくモンテネグロの山々に興味があったわけだが、いざ何処に行こうかと考えるとやはりドゥルミトル、という結論に至った。
なんでも、2千メートル級の峰を30以上も有し、湖、峡谷、氷の洞穴なども見られる、ヨーロッパ最後の秘境とか。あちこちにそう書かれてるんだもの。きっとかなりの秘境に違いない (-"-;。また、国立公園内を流れるタラ川の渓谷は、アメリカのグランドキャニオンに次いで世界第二位の深さがあるという。

アルプス造山活動期の海底堆積物が残っているだの、固有の高山植物が見られるだの、稀少動物も多いだの・・・、とにかく凄い場所らしいんだが、どこかのサイトで写真を見て以来、私の興味はもっぱらタラ川にあった。さらっとその風景が眺められれば満足だ。ひとり奥地に出かけて遭難なんてしたらヤバイしね。

本日の宿は、その国立公園内最大の町にして観光・スキーの基地ともなっているジャブリャク (Žabljak) にとってある。
今日のルート、後半。上部のうっすらグリーンに
↓  なったエリアがドゥルミトル国立公園
2:51 ニクシッチの町なか
2:55 ニクシッチ、突き当たりを右折
修道院から幹線道路に戻るまでは対向車もなく、15分もかからなかったろう。そこから首都に次ぐ大きな町、ニクシッチ (Nikšić) までは5分ほどだった。
まだあと85kmあるが、この先は宿泊地 [ Žabljak ] の表示を頼りに進むことになる。ガソリンは1/2を切ったところだから、今日のところは余裕で行けそうだ。
 3:16 この道で大丈夫!
3:19 車などまったく眼中にない牛たち
ニクシッチを過ぎると、やはり道幅が狭くなってきた。もちろん時々牛にも遭遇する。
3:29 パッチワーク状の路面
それでも、案じていたほどの悪路ではない。交通量もグッと減り、かえって運転は楽になったような気がする。
←ニクシッチから30分。
こんなふうにパッチワーク状に補修された路面も多かった。ただし標識の状態の悪さは、相変わらずというか、拍車がかかってきたというか・・・w。
3:49 たぶんシャヴニク数km手前の分岐
文字が読めても、どちらへ行けばいいのか判らないY字路もあれば→
 案内標識のアップ1
 右上の標識 [****>に書かれているのは知らない文字列だ。
※後からあらためて地図を眺めてみれば、どちらへ進んでもニクシッチ/ジャブリャクの中間点、シャヴニク (Šavnik) に至るようだ。しかし、現在地さえ把握しきれていない私のようなドライバーには不親切でしょう、これじゃ。
4:00 右(直進)がジャブリャク方面らしい
標識アップ2
←このように落書きで読みづらいものも少なくない。それどころか、落書きがないほうが珍しいかもしれない。
4:13 交差点付近は道幅が広くなる
標識アップ3
こちらは、左折すればいいんだね。でも、下の丸い規制標識がまるで意味不明。
4:18 いくつかの分岐さえ間違わなければ、ほぼ一本道
そして!
トドメにこれだもの~ (笑)
4:32 ワイルドな道しるべ
おいおい、とつぶやきながら、車の窓を開けて撮影w。
道標が固定できなくなった応急措置だろうが、岩盤に書いちゃうとは大胆すぎる。それに昨日今日のこととも思えない。

これを見たら、いよいよ奥地に来た感が強まった。
続・勇気を出して ---オストログ修道院編 [2] モンテネグロ
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